
- 1.「学生時代に力を入れたこと」(ガクチカ)を履歴書や面接で聞かれる理由
- 2.「学生時代に力を入れたこと」でよく使われるテーマ
- 3.「学生時代に力を入れたこと」を効果的にアピールするためのコツ
- 4.「学生時代に力を入れたこと」が見つからない時の探し方
- 5.「学生時代に力を入れたこと」の回答例文
- 6.「学生時代に力を入れたこと」を回答する時のNG例
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1.「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を履歴書や面接で聞かれる理由
「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」は、履歴書やエントリーシート、面接でさまざまな切り口で問われる頻出質問の一つです。本記事をご覧になっているES対策に力を入れている方であれば、ガクチカに書くエピソードやテーマについて、ある程度まとまっている方も多いはずです。
しかし、単に努力したことやがんばったことをアピールするだけでは、ただの自慢話に終わってしまうこともあります。独りよがりの回答ではなく、選考でしっかりと評価される回答を作るためには、まず企業側の質問の意図を把握しておくことが大切です。ここでは「学生時代に力を入れたこと」を質問する理由として、以下の3つをご紹介します。
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・人柄や性格を確認するため
・課題に対する取り組み方を知るため
・伝えたいことをまとめる力をチェックするため
一つひとつ詳しく解説していきましょう。
人柄や性格を確認するため
「学生時代に力を入れたこと」を質問することにより、企業側はあなたの人柄・性格を知ろうとしています。あなた自身がこれまでどんなことに興味を持ち、物事に対してどのような姿勢で取り組んできたのかを知ることで、入社後の働くイメージを膨らませたいと考えているのです。
たとえば、4年間コツコツとWebデザインについて学習してきたのなら、一つのことに向かって孤独でも努力できる人物と評価されます。そんな人物がWebデザイナーとして入社したら、頼り甲斐のある即戦力として、背中でチームを引っ張っていくような働き方をイメージできるでしょう。企業が求める人物像として、まさにそうした人材を迎え入れたいと考えていた場合には、書類選考や面接でも好印象を持たれることになります。
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課題に対する取り組み方を知るため
「学生時代に力を入れたこと」を通じて、課題や問題に対してどのように取り組む人物なのかを見極めようとする狙いも挙げられます。たとえば、部活動で成績が伸び悩むという壁にぶつかった時、すぐに周囲に相談してアドバイスを素直に受け入れた結果、大会で好成績を残せたというエピソードを紹介したとします。
この人物は企業側からすると、教育したことを素直に吸収し、指示したことにすぐに取り組んでくれる人物という印象につながります。スキルや経験を重視した即戦力採用ではなく、人柄や性格を重視したポテンシャル採用を行っている企業であれば、こうした素直な性格が選考のプラス材料になることも多いです。
伝えたいことをまとめる力をチェックするため
学生自身がこれまで経験してきたことを、「学生時代に力を入れたこと」としてまとめて回答する過程で、自分の言いたいことをわかりやすくまとめて伝える力があるかを見極めようとする意図もあります。社会人になると、上司や取引先とのやりとりや、企画のプレゼンなど、自分の考えをわかりやすくまとめて相手に伝えるシーンが多く出てきます。その時に、説明がわかりにくく相手の時間を奪ってしまうような人物では、企業側も採用しづらくなってしまうでしょう。
わかりやすく書くスキル、わかりやすく話すスキルは、社会人としての基礎的なビジネススキルの一つです。伝えたいことをしっかりと整理してまとめ、論理的な構成で表現することができると、エントリーシートの文章や面接の受け答えだけでも高評価につながります。
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2.「学生時代に力を入れたこと」でよく使われるテーマ
就活で「学生時代に力を入れたこと」を企業に伝える時には、主に以下のようなテーマが選ばれることが多いです。
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・学業・ゼミ・研究室
・アルバイト
・部活・サークル
・趣味
・インターン
それぞれのテーマでどのようにアピールすれば良いのか、伝え方のコツをご紹介しましょう。
学業・ゼミ・研究室
「学生時代に力を入れたこと」として最初に思い浮かぶのが、授業・ゼミ・研究室などの学業についてのテーマでしょう。受験勉強や定期試験、留学や資格取得に向けた勉強を含めて、目標達成のために努力してきたことは、採用担当者の目にも好印象に映ります。ただし、テーマとして選びやすいということは多くの学生が選ぶテーマでもあるため、ライバルと差別化して企業からの評価を高めるためには、伝え方や選ぶエピソード、入社後の活かし方について工夫する必要があります。
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アルバイト
アルバイト経験も「学生時代に力を入れたこと」のテーマとしてよく使われています。社会に出て働いた経験をアピールすることで、企業側も入社した後の働き方をイメージしやすく、就活では定番のアピール材料となっています。IT企業に応募するエントリーシートで、IT企業でのアルバイト経験について書くなど、応募企業の業務と関わりのあるアルバイト経験を選ぶとなお良いでしょう。問題解決力やコミュニケーション能力など、アピールできる強みが豊富にあることもアルバイト経験を選ぶメリットです。
部活・サークル
チームで取り組むことが多い部活・サークルは、チームワークやコミュニケーション能力をアピールしたい場合に「学生時代に力を入れたこと」として取り上げると効果的です。大会や試合で勝つために取り組んできた努力や、練習方法での工夫など、成果を得るまでの過程に着目すると、説得力のあるアピールポイントとなります。部長やリーダーを務めた経験がある方なら、リーダーシップをアピールすることもできるでしょう。
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趣味
あなた自身の興味・関心が反映された趣味について「学生時代に力を入れたこと」として表現することにより、人柄や性格が採用担当者に伝わりやすくなります。たとえば、趣味の料理でよりおいしい食事を作るために試行錯誤した経験や、趣味のハンドメイドで作品を販売した経験などは、学業やアルバイトよりも魅力的なアピールポイントになることも多いです。就活で趣味についてアピールする学生は少なく差別化にもつながりやすいため、人よりも力を入れてきた趣味がある方は積極的に取り上げてみましょう。
インターン
インターンで企業から給料を受け取りながら企業の業務に就いた経験は、「学生時代に力を入れたこと」として伝える相性が良いテーマです。就業体験を通じて得たことや学んだことは、入社後の活かし方としてアピールしやすく、応募企業と同じ業界でのインターンであればスキル・経験もアピールできるようになります。就活を有利に進め、あなた自身に合った業界を見つけるためにも、インターンに積極的に参加するのが効果的です。
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3.「学生時代に力を入れたこと」を効果的にアピールするためのコツ
「学生時代に力を入れたこと」を尋ねられた時には、ビジネスマナーに違反して評価が下がってしまったり、あなた自身の魅力を最大限伝えられなかったりする事態を防ぐために、以下のようなコツを押さえておくことをおすすめします。
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・結論ファーストを心がける
・課題を乗り越えたプロセスを重視しながら伝える
・経験から得た学びをまとめる
それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
結論ファーストを心がける
「学生時代に力を入れたこと」について質問された時には、「私が学生時代に力を入れたのは、接客業のアルバイトです」のように、結論ファーストで回答することが重要です。ビジネスシーンでは短時間で要点を掴みやすい結論ファーストの書き方・話し方が好まれやすく、就活の選考でも同様です。
一方で、「私は大学に入学してから、学業だけではなくアルバイトにも取り組んできました」のような伝え方では、アピールしたいのが学業なのかアルバイトなのか、最後まで聞かなければわかりません。エントリーシートや面接を含め、いきなりエピソードについて語り始めるのではなく、結論ファーストの回答を心がけましょう。
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課題を乗り越えたプロセスを重視しながら伝える
「学生時代に力を入れたこと」の質問では、企業は力を入れた結果として得られた成果よりも、課題を乗り越えるまでのプロセスを重視します。そのためエントリーシートや面接で伝える時には、結論を裏付けるエピソードについて、プロセスに着目しながら伝えるようにしてください。
たとえば、「アルバイト先の店舗では●●の売れ行きが悪いという課題に直面していたため、陳列方法やPOPを見直すことを提案したところ、すぐに採用されて店舗の売り上げにも貢献できました」のようにプロセスを詳しく伝えることにより、「アルバイト先の売上アップに貢献」と表現するよりも説得力あるアピールになります。
経験から得た学びをまとめる
「学生時代に力を入れたこと」に取り組んだ結果、どのような学びを得られたのか、その学びを今後どう活かしていくかをまとめて締めくくりましょう。学生時代に取り組んだ経験が、そのまま入社後も活かすことができれば、即戦力の人材として採用されるチャンスが高まります。
ただし、Webデザインやプログラミングなどの専門的なスキルではなく、問題解決力や計画力、継続力といったスキルをアピールしても問題ありません。アルバイトを通じて問題解決力が身についたこと、そのスキルを入社後も活かしていきたいというビジョンを伝えることで、より説得力のある回答になります。
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4.「学生時代に力を入れたこと」が見つからない時の探し方
履歴書やエントリーシート、面接でアピールするための「学生時代に力を入れたこと」が思い浮かばずに悩んでしまう方は少なくありません。学生時代に力を入れたことを今から探す場合、以下の3つのポイントを踏まえて考えてみるのがおすすめです。
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・自己分析で過去の成功・失敗を振り返る
・他己分析を活用する
・企業の求める人物像から考える
一つひとつ解説していきます。
自己分析で過去の成功・失敗を振り返る
「学生時代に力を入れたこと」がうまく見つからない場合には、まずは自己分析によって過去の成功・失敗体験を振り返ってみましょう。課題や困難を乗り越えて成功した体験は、そのエピソード自体が就活のアピール材料となります。失敗体験についても、取り組んだ内容や向き合う姿勢について強調することで、プロセスが評価されやすくなります。
特にアピールしやすいのは、大きな壁に直面して乗り越えた経験です。ぶつかった困難が大きなものであるほど、それを乗り越えるための工夫や取り組みが評価されやすくなるからです。学生時代に力を入れたことの回答では、取り組んだ結果よりも、取り組むまでのプロセスが重視されるため、優れた成果かどうかは気にせずにテーマを選んでみることをおすすめします。
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他己分析を活用する
自分の頭で考えても「学生時代に力を入れたこと」が思い浮かばない場合、家族や友人などにあなた自身のことを質問する「他己分析」を活用するのもおすすめです。あなた自身についての印象的なエピソードがないか、どのような人物のイメージを持っているかを尋ねてみることで、一人では気づけなかった経験が浮き彫りになることがあります。
他己分析によって多く集まった意見は、周囲から見た時のあなたの人柄・性格を表したものである可能性が高いです。そのため就活では、他己分析で出てきたエピソードや強みをもとに、アピールポイントを探してみることをおすすめします。
企業の求める人物像から考える
「学生時代に力を入れたこと」を伝える時には、企業が発信している求める人物像と近いほど望ましいです。たとえば、チームワークを重視する企業に応募する際には、チームプレーが重要となるスポーツに打ち込んだことをアピールするなど。求める人物像に近く、入社後も活躍しそうだというイメージを持ってもらうことができれば、選考でも有利に働きます。
ただし、求める人物像に寄せすぎてしまうと、本来のあなた自身の人柄・性格が伝わりにくくなり、マッチ度の低い企業に入社してしまう危険性が高まります。求める人物像とかけ離れた内容は避けるべきですが、寄せすぎたせいでエピソードが抽象的になったり、オリジナリティが薄れてしまったりしないように注意してください。
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5.「学生時代に力を入れたこと」の回答例文
続いて、「学生時代に力を入れたこと」をまとめる時の参考になる、就活での回答例文についてご紹介します。全体の流れや構成を参考に、魅力的なアピールを目指しましょう。
学業についての回答例文
私が学生時代に力を入れたのはゼミ活動です。私が所属するゼミでは生成AIについての研究に取り組み、今後の社会での活用方法や将来性について分析しました。
比較的新しい分野のため情報が少ない中での研究でしたが、生成AIを手がける企業を訪問したり、自分たちでも実際に生成AIを活用して画像やテキストを作ったりしながら分析に取り組んできました。研究に行き詰まった時には、ゼミの仲間や教授にも相談しながら、一人で抱え込まずにチームワークで壁を乗り越えることを心がけてきました。
このゼミ活動での経験を活かし、貴社に入社後もチームワークを重視しながら業務に取り組み、生成AIのような新たな技術を積極的に吸収しながら活躍していきたいと考えています。
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アルバイトについての回答例文
私は学生時代に、飲食店でのアルバイトに力を入れてきました。これまで私は、初対面の相手と話すことに対して苦手意識を持っていましたが、アルバイト経験を通じてさまざまなお客様と接するうちに、今後も人と関わる仕事を続けたいと考えるようになりました。
なかでも印象的だったのは、食物アレルギーを持つお客様が来店した際に、困りごとを抱えている様子を目にして積極的に声をかけてアレルギー対応のメニューをご案内したところ、非常に喜んでもらえたことでした。そのお客様からは後日お手紙をいただき、今後も目の前の人を幸せにする仕事に就きたいと強く考えるようになりました。
このアルバイト経験を活かして貴社の営業職の業務でも、目の前にいる一人ひとりの取引先へ貢献する意識を持ちながら働きたいと思っています。
サークルについての回答例文
私が学生時代に力を入れてきたのは、バスケットボールのサークル活動です。所属していたサークルでは、私は後輩の1年生を指導する役目を任され、初心者の後輩や経験者の後輩を含めて、レベルアップのために指導する活動を行ってきました。その経験を通じて、人に教える仕事や知識を発信する仕事に興味を持つようになりました。
特にバスケットボールが未経験の後輩を指導した時には、最初はぎこちない動きだったにも関わらず1年で大きく上達し、「先輩のおかげです」と言われたことが強く印象に残っています。
貴社が手がける教育事業でも、私がこれまで力を入れてきた後輩を指導する経験を活かし、ユーザーに成長を実感してもらうためにどうすれば良いのかを工夫しながら、業務に取り組んでいきたいです。
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6.「学生時代に力を入れたこと」を回答する時のNG例
最後に、就活で「学生時代に力を入れたこと」をアピールする時に注意したいポイントについてご紹介します。下記に紹介するNG例は、ビジネスマナーに違反し、選考での評価を下げてしまう危険性があるため、エントリーシートや面接対策の見直しの際にぜひチェックしてみてください。
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・複数のエピソードを同時に伝えようとする
・エピソードに嘘・誇張を混ぜる
・成果・結果だけを延々とアピールする
一つひとつ詳しく解説していきます。
複数のエピソードを同時に伝えようとする
「学生時代に力を入れたこと」について回答する時には、原則として一つのエピソードだけを伝えることが大切です。一つの質問に対して二つ以上のエピソードを伝えようとしてしまうと、どちらのエピソードも印象が弱くなり、言いたいことが伝わりにくいアピールになってしまうためです。複数のエピソードを伝えたい場合には自己PRのエピソードに回すなど、一つの回答に内容を詰め込みすぎないように注意しましょう。
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エピソードに嘘・誇張を混ぜる
「学生時代に力を入れたこと」を答える時に、嘘や誇張を混ぜることも避けるようにしてください。実際のエピソードを盛ってアピールすることで好印象を与えたいと考える学生は少なくありませんが、その嘘がバレた時にネガティブなイメージを持たれてしまう危険性があります。また、盛ったエピソードで無理に合格した企業では、あなた自身の価値観や働き方とミスマッチを起こす可能性も高く、入社後の早期退職につながりやすくなる点も押さえておきましょう。
成果・結果だけを延々とアピールする
「学生時代に力を入れたこと」で企業が評価するポイントは、成果・結果よりもプロセスの部分です。しかしエントリーシートや面接にて、自分の取り組みによっていかに華々しい実績を残せたのかを延々と語ってしまうケースは少なくありません。入社後の企業でも活かせる専門スキルであればプラスに働きますが、そうでなければ単なる自慢話と受け取られてしまいます。それを防ぐためにも、学生時代に力を入れたことをアピールする時は、成果ではなくプロセスを重視しながら伝えるようにしてください。
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まとめ
就活における頻出質問である「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」は、企業が人柄・性格や課題への取り組み方を知るために質問する意図があります。扱うテーマにはほぼ制限がなく、学業・アルバイト・部活・趣味などさまざまな活動をアピール材料に選ぶことができます。
学生時代に力を入れたことを効果的にアピールするためには、結論ファーストで伝えることを心がけ、課題を乗り越えたプロセスを重点的にまとめることが効果的です。その経験から得た学びを、入社後どう活かしていくのかを論理的に説明できると、選考で有利に働きます。
本記事で解説してきた回答例文やNG例も参考にしながら、あなたがこれまで取り組んできた活動をアピールしていきましょう。
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