ESで「働く上で大切にしたいこと」を書く時のコツ!今から見つける方法や注意点を解説

ESで「働く上で大切にしたいこと」を書く時のコツ!今から見つける方法や注意点を解説
「働く上で大切にしたいことは何ですか?」という項目は、ES(エントリーシート)では頻出の質問の一つです。学生が持っている働き方についての考え方や価値観をダイレクトに知ることができるため、価値観や風土とのマッチ度を重視する企業から質問されることが多くなっています。 しかし社会経験が少ない学生にとっては、働く上で大切にしたいことを問われたとしても、すぐにイメージできることは少ないかもしれません。理想ばかりで地に足がついていない回答は、企業研究や業界研究ができていない学生とみなされてしまいます。 そこで本記事では、ESで「働く上で大切にしたいこと」を質問された時の回答方法や、企業側の質問の意図、ES作成時の注意点などをご紹介します。「働く上で大切にしたいこと」が見つからない時の探し方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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1.ESで「働く上で大切にしたいこと」を聞く理由とは?

ESで「働く上で大切にしたいこと」を聞く理由として、企業側には以下のような意図があると考えられます。

働く上での価値観を把握したい
求める人物像にマッチするかを知りたい
仕事に向き合う姿勢を確認したい

なぜ社会経験の少ない学生に働く上での価値観について質問するのか、その背景について確認していきましょう。

働く上での価値観を把握したい

ESで「働く上で大切にしたいこと」を尋ねる理由として、シンプルに働く上での価値観を把握したいという理由が挙げられます。これまでアルバイトとして社会で働いた経験がある学生や、インターンで就業体験を重ねてきた学生であれば、社会に出た後の働き方についてある程度のイメージを持っていることが多いでしょう。

仕事に取り組む上での価値観には、「コミュニケーションを大切にしたい」「自分のスキルを高め続けたい」「キャリアアップして収入を上げていきたい」などさまざまな考え方があります。一方で企業側にも、「チームワークを重視して仕事に取り組む」「一人ひとりのスキルアップを支援する」など、職場環境づくりで大切にしている価値観が存在します。そうした学生の価値観と企業の価値観がマッチするのであれば、選考でも有利に働く可能性が高まるのです。

求める人物像にマッチするかを知りたい

ESの「働く上で大切にしたいこと」の質問を通じて、企業が求める人物像とのマッチ度を測りたいという意図も考えられます。求める人物像とは、その企業の最前線で活躍している社員や、大きな成果を出している社員に共通する特徴をまとめたものです。求める人物像の要件にマッチした人材なら自社で活躍してくれると考え、学生に対して直接的なメッセージを伝えているのです。

「働く上で大切にしたいこと」のアピール内容が、求める人物像にマッチしたものであれば、選考で有利になる可能性が高くなります。そのためESを書き始める前には、企業のHPや求人サイトをチェックして、どのような人物を求めているのかを確認しておくことが重要なのです。

仕事に向き合う姿勢を確認したい

「働く上で大切にしたいこと」をESで書いてもらうことで、学生がどのような姿勢で仕事に向き合っているのかを調べたいという背景もあります。アルバイトやサークル活動、ゼミ活動などを通じて、その学生がどのように課題に向き合い、解決のために行動してきたのかを知り、社会に出てからの働き方を予測したいと考えているのです。

企業側も当然、相手が社会経験が少ない学生であることを知っていますから、どれだけアルバイトをがんばってきたか、長期インターンに参加したかどうかは重視されません。あくまでも学業やサークルなどのこれまでの活動の中で、仕事への向き合い方と共通する姿勢を知りたいと考えています。

たとえば、協調性やチームワークを重視する企業であれば、サークル活動で仲間と協力して壁を乗り越えたエピソードや、ゼミ活動でメンバーと連携しながら研究に取り組んだエピソードを書くことにより、高く評価されるチャンスとなるでしょう。

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2.ESで「働く上で大切にしたいこと」を書く時のコツ

「働く上で大切にしたいこと」で効果的にアピールするためには、通過率を高めるESの書き方を押さえておく必要があります。ここではESの「働く上で大切にしたいこと」を埋める時に役立つ、書き方のコツを5つご紹介します。

企業の求める人物像を参考にする
結論から先に書く
根拠となるエピソードや数値を伝える
入社後の活かし方や意欲をアピールする
長所・短所や自己PRと一貫性のある書き方にする

一つずつ順番に解説していきましょう。

企業の求める人物像を参考にする

「働く上で大切にしたいこと」を書き始める際には、前述した通り、まずは企業の求める人物像をチェックしておくことが大切です。自分にとって大切にしたい価値観であっても、企業の求める人物像とはマッチしない場合には、選考を通過できる確率が下がってしまいます。

企業の求める人物像に完全に寄せる必要はありませんが、切り口や表現方法を工夫しながら、求める人物像とマッチした人材であることをアピールしましょう。

結論から先に書く

「働く上で大切にしたいこと」に限らずESの書き方の基本として、結論ファーストの書き方を守ることが重要です。書き始めで「私が働く上で大切にしたいのは、●●です。」のように、結論を先に述べてしまうことがポイントです。その結論を補足するように、大切にしたいと考えた根拠やエピソードを伝えることにより、説得力のあるESを作ることができます。

一方で学生にありがちで採用担当者からは好まれない書き方が、時系列順に出来事を並べる方法です。「私は学生時代に●●へ取り組みました。」と、過去のエピソードから話が始まり、一番最後で「だからこそ私は、働く上で●●を大事にしたいと思います。」と結論を述べるのが、時系列順の書き方です。

これでは最後まで文章を読まなければ結論が分からず、ビジネス文書では嫌われがちな書き方となっています。ESでも時系列順の書き方は避け、結論ファーストで書き始めるようにしましょう。

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根拠となるエピソードや数値を伝える

ESに書いた「働く上で大切にしたいこと」が理想論だけで終わってしまわないように、具体的なエピソードや数値を伝えると効果的です。「●●という経験から、仕事をする上では●●を大切にしたいと考えました。」のように、根拠となるエピソードがあるとESの説得力を高めることができます。

過去のエピソードを語る場合には、具体的な数値を盛り込めるとさらに魅力的なESへと近づきます。「大学3年次の4月に…」「アルバイト先の売上を30%増やし…」「42名のメンバーをまとめるサークルの代表として…」のように、数値を取り入れるだけで具体性が増し、説得力が高まるので試してみてください。

入社後の活かし方や意欲をアピールする

ESで「働く上で大切にしたいこと」をアピールする際には、過去のエピソードを書くことも重要ですが、未来のビジョンについてアピールすることを意識してみましょう。つまり、大切にしたいことを活かして、入社後はどのような働き方を実現したいのかを伝えることがポイントです。

たとえば、チャレンジ精神を大切にして働きたいと回答するのであれば、「持ち前のチャレンジ精神を活かし、新たなプログラミング言語や最新の技術を習得し、生成AIも活用しながら効率的な働き方を追求していきたいです。」などとアピールすると、将来の働き方がイメージしやすく、採用担当者の印象にも残りやすくなります。

なお、入社後の活かし方をアピールするためには、応募企業の事業内容や社員の働き方など、企業研究を深めておく必要がある点に注意しましょう。

長所・短所や自己PRと一貫性のある書き方にする

「働く上で大切にしたいこと」は自分自身の考え方や価値観を伝える項目なので、ESの長所・短所や自己PRの質問ともリンクする部分が多いです。ESに書くそれぞれの項目で、結論やメッセージが少し重複するのは問題ありませんが、互いの項目で矛盾した表現にならないように注意が必要です。

仮に「働く上で大切にしたいこと」でチームワークを重視して仕事に取り組むことをアピールした場合に、長所の項目で個人プレーが得意なエピソードをアピールしたとしたら、協調性があるのかないのかが判断しづらくなってしまいます。そのためESが全体的に完成した時に改めてそれぞれの項目を見直し、一貫性のある書き方になっているかをチェックしておきましょう。

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3.ESの「働く上で大切にしたいこと」を今から見つける方法

社会経験が少ない学生にとっては、ESの「働く上で大切にしたいこと」でどんな内容を書くかを考えるだけでも一苦労かもしれません。ここでは「働く上で大切にしたいこと」をうまくイメージできない方が今から見つける方法として、以下の3つのやり方を解説します。

部活・サークル・ゼミで大切にしてきたことから考える
自己分析・他己分析を参考にする
企業研究をもとに探す

一つひとつご紹介していきます。

部活・サークル・ゼミで大切にしてきたことから考える

ESの「働く上で大切にしたいこと」で回答するのは、アルバイトやインターンの経験である必要はありません。これまで自分が取り組んできた部活・サークル・ゼミのような、周囲の人と協力して物事を進める経験がアピール材料となります。企業に入社した後の仕事でも、先輩や上司、同僚と連携しながら仕事を進める姿勢が必要とされるからです。

そのため「働く上で大切にしたいこと」で書く内容を考える時にも、部活・サークル・ゼミで大切にしてきたことを中心に組み立ててみると良いでしょう。たとえばコミュニケーション能力を大切にしたいと伝える場合にも、部活で他の部員とのコミュニケーションを重視してきたことをエピソードとして紹介するのが効果的です。

自己分析・他己分析を参考にする

「働く上で大切にしたいこと」のヒントを見つける手段として、自己分析・他己分析を参考にする方法が挙げられます。自分自身の性格や価値観について深掘りする自己分析はもちろん、周囲の人にあなた自身を客観的に評価してもらう他己分析がESの参考になることが少なくありません。

これまでのアルバイトやサークル活動において、自分がどのような価値観を大切にしてきたのか、周囲から見て何を大切にする人物のように映っていたのかを深掘りしてみると、社会人として大切にしたい働き方が見つかるかもしれません。

企業研究をもとに探す

自己分析・他己分析ではなく、企業研究から逆算するイメージで「働く上で大切にしたいこと」を考えるのもおすすめです。企業は採用活動を始めるにあたって、求める人物像や先輩社員インタビューなどを公開していることが多いです。これらの情報をもとに企業研究を進め、どんな価値観を持った人物を求めているのかを予測してみるのがポイントです。

たとえば、責任感を持って仕事を遂行する人物を求めていることが判明したのであれば、その企業の価値観と合わせる形で、「責任感のある働き方を目指したい」とアピールします。その場合には、責任感を持って物事に取り組んだエピソードがあると、より説得力が高まります。

ただし完全に企業の求める人物像に合わせてしまい、自分自身の価値観を無視してしまうと、入社した後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因になります。そのためあくまでもヒントを探す手段として活用してみてください。

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4.ESで「働く上で大切にしたいこと」を書く時の注意点

社会経験が少ない学生が「働く上で大切にしたいこと」を書こうとすると、どうしても理想論が中心のESになってしまいます。自己中心的な願望を伝えるだけとなり、採用担当者からの評価が上がらないことも珍しくありません。そうしたESになるのを避けるため、「働く上で大切にしたいこと」を書く時には以下の注意点を守ることが大切です。

理想論ではなく現実論をベースにする
当たり前すぎる書き方は避ける
自分中心の働き方で考えない

一つひとつ詳しく解説しましょう。

理想論ではなく現実論をベースにする

社会経験が少ない方にとっては「働く上で大切にしたいこと」を書くのが難しく感じるのも事実ですが、「貴社の売上を2倍に増やしたい」「世界から貧困をなくしたい」など、理想論ばかり語るESになってしまうと評価が上がりにくくなります。入社後の働き方を具体的にイメージできていないと捉えられてしまいますし、あなた自身の価値観が伝わらずに採用が見送られることも多くなるでしょう。

「働く上で大切にしたいこと」と質問されたからといって、社会人になった後の自分をより良く見せようとする必要はありません。企業側も学生が社会経験が少ないことを十分理解していますから、サークルやゼミでの活動など、これまで自分が経験してきたことをベースに、現実的なエピソードを書くようにしましょう。

当たり前すぎる書き方は避ける

「働く上で大切にしたいこと」を書く時には、社会人として当たり前のことや、モラルが疑われてしまうような書き方は避けるようにしてください。たとえば、「遅刻せずに働く」「ホウレンソウをしっかり行う」などとESに書いたとしても、社会人として当たり前のことなので評価の対象にはなりにくいです。

「とにかくがんばります」「貴社の役に立ちたいです」など、アピールしたい気持ちが先行して抽象的な内容になってしまうことも少なくありません。当たり障りのないことをESに書いたとしても、採用担当者の印象に残りづらくなるため注意が必要です。

自分中心の働き方で考えない

ESの「働く上で大切にしたいこと」で避けた方が良い表現として、「残業せずに定時で帰りたい」「人間関係に悩まずに働きたい」など、自分中心の働き方をアピールすることが挙げられます。もちろん理想の働き方は自分の中で持っていても問題ありませんが、ESや面接の場でストレートに伝えてしまうのは、マイナス評価の原因となります。

企業が貴重な時間や費用を使って学生を採用するのは、将来企業の利益に貢献してもらう人材となってもらうためです。企業の利益を考えず、いかに楽をして給料を受け取るかを考えていることが透けて見えるESは、選考を通過できる確率が大きく下がってしまうでしょう。少なくともESや面接対策では、自分中心の働き方を企業に押し付けないことが重要です。

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5.ESの「働く上で大切にしたいこと」の回答例文

最後に、ESで「働く上で大切にしたいこと」を書く時の参考になる回答例文をご紹介します。具体的な書き方のイメージがわかない方は、ぜひ参考にしてみてください。

チャレンジ精神を大切にしたい場合

「私はチャレンジ精神を大切にしながら働きたいと考えています。私は学生時代に飲食店のアルバイトを経験し、指示されたことをそのまま取り組むだけではなく、お客様に喜んでいただけるような工夫を考え続けてきました。お子様連れのお客様は喫煙席から離れた席にご案内したり、おもちゃ・お菓子などの子ども向けサービスを積極的にご提案したりしてきました。高齢のお客様には、タブレットの注文方法を丁寧にご案内するなど、常に先回りした対応を実践したことで、お客様からも上司からも褒められることが増え、次第にやりがいへと変化してきました。
貴社で営業職として入社した後も、これまで培ってきたチャレンジ精神を活かし、目の前のお客様に喜んでもらうべくさまざまな挑戦を続けながら働くことを大切にしたいと思います。」

コミュニケーションを大切にしたい場合

「私は日々のコミュニケーションを大切にしながら働きたいです。私はサークル活動で新入生歓迎活動の責任者を任された経験があり、どうすれば自分たちの軽音楽サークルに興味を持つ新入生を集められるかを考えてきました。軽音楽に興味がない新入生を無理やり勧誘しても意味がないと考え、チラシをばら撒いて宣伝するのではなく、一人ひとりとじっくり話しながらコミュニケーションを取ることを重視しました。その結果、軽音楽サークルに本当に興味を持って参加してくれる新入生が増えただけではなく、サークルを超えて先輩として頼ってもらえる機会も増えました。
貴社へ入社後も、同僚や上司、取引先とのコミュニケーションを大切にしながら、協調性の高いエンジニア職として活躍していきたいと考えています。」

課題解決力を大切にしたい場合

「私が働く上で大切にしたいのは、課題解決力です。私はこれまでアルバイトでコンビニエンスストアや居酒屋で働いた経験から、社会で働く中では日々課題に直面するものであると実感しました。お客様への対応はもちろん、時間の使い方やスキルアップの方法まで、常に壁にぶつかって乗り越えることの繰り返しであることに気づきました。それ以来、課題をどうやって解決するかに着目して、周囲の人に相談したり過去の経験を活かしたりしながら取り組むことにより、アルバイト先の上司やお客様からも評価される機会が増えたのが印象的です。
貴社に入社した際には、これまで培ってきた課題解決力を活かし、日々直面するであろう課題に冷静に向き合いながら、貴社の利益に貢献し、自分自身のキャリアアップも図りたいと考えています。」

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6.まとめ

ESで「働く上で大切にしたいこと」を質問する企業側の意図として、働く上での価値観を知り、自社が求める人物像にマッチするかどうかを知りたいという背景があります。そのためESを書く時にも、これまでのアルバイトやサークル・ゼミ活動を通じて大切にしてきた価値観について、企業の求める人物像をもとに伝えるのが効果的です。具体的な根拠やエピソード、入社後の活かし方などを合わせて紹介することにより、説得力のあるESを作ることができるでしょう。

「働く上で大切にしたいこと」が見つからない場合には、過去に取り組んできた部活・サークル・ゼミでどんなことを大切にしてきたかをイメージしてみると良いでしょう。自己分析・他己分析も参考にしやすいので、ぜひ取り組んでみてください。

本記事で解説してきた書き方のコツ・注意点や回答例文をもとに、採用担当者に評価されるESを完成させましょう。

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