ESの「弱み」を書く時のポイント解説!短所を上手にアピールするコツと注意点

ESの「弱み」を書く時のポイント解説!短所を上手にアピールするコツと注意点
ES(エントリーシート)では、強みや長所だけではなく、「弱み・短所」について質問されることがあります。自分自身をアピールするESで弱みについて書くのは難しく、どのように書けば選考で有利になるのかわからない方も少なくありません。逆に言えば、難しい項目をどう書くのかを企業は注目して読んでおり、うまくアピールできればライバルに大きな差をつけることができるのです。 では、具体的にどのように「弱み」を書けば、採用担当者からの評価を落とすことなく選考を有利に進められるのでしょうか。今回の記事では、ESで弱みを書く時のコツや回答例文、弱みがうまく見つけられない場合の対処法などについて解説します。ESを書くうえでの注意点についても説明していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

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1.企業がESで「弱み」を聞く理由

そもそも企業はどのような目的で、ESで学生の「弱み」について質問しているのでしょうか。ここではまず、採用担当者がESで「弱み」を尋ねる理由として、考えられる背景や意図について解説していきます。
 

  • ・客観的に自己分析できているかを測るため

    ・弱みと向き合い改善する意識があるかを確認するため

    ・求める人物像にマッチするかを知るため


上から順番にご紹介しましょう。

客観的に自己分析できているかを測るため

ESの「弱み」をチェックすることにより、学生が客観的な自己分析ができているかどうかを判断しようとする企業は多いです。自分の強みや長所については、これまでの経験を踏まえてアピールするのは難しくありませんが、自分の弱みを説得力ある文章でアピールするには、深い自己分析が必要となります。

ES全体で一貫性があり、エピソードや根拠などもわかりやすく書かれていれば、自分の「弱み」を受け入れて客観的に分析できていると判断されます。自己分析ができているということは、自分の向き不向きを踏まえて企業選びができている学生とみなされるので、志望度が高く意欲の高い人材と評価されやすくなるのです。

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弱みと向き合い改善する意識があるかを確認するため

企業はESの「弱み」の項目では、学生がどんな弱みを持っているのかを知りたいというよりは、その弱みに向き合う姿勢を重点的にチェックしています。自分の短所としっかりと向き合い、克服するための努力ができている学生は、課題に直面しても粘り強く壁を乗り越えていける人材と評価されます。

そのためESの「弱み」の項目に回答する時には、自分をよく見せようと「短所はありません。」などと書くのは避けた方が良いでしょう。自分の弱みについて正直に伝え、その弱みを改善するためにどのような取り組みを行っているのかをアピールすることが、好印象のESを作るコツです。

求める人物像にマッチするかを知るため

ESの「弱み」は、企業の求める人物像とマッチするかどうかを調べるための質問でもあります。たとえば、チームワークを重視して仕事に取り組む社風の企業で、協調性がないことを弱みとするESを提出したとしたら、選考を通過できる確率は大きく下がってしまうでしょう。リーダーシップの高い学生を求めているにも関わらず、優柔不断な性格を弱みとしてアピールしてしまうと、自社には合わない人材と判断されてしまいます。

そのためESを書く時には、企業が発信している求める人物像をしっかりと確認し、正反対の弱みを書いてしまわないように注意が必要です。もし正反対の弱みを書くことになる場合にも、向き合う姿勢や改善のための努力を必ずセットで書くようにしましょう。

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2.ESで「弱み」を上手にアピールするコツ

ESの「弱み」の項目は、何も考えることなく自分の弱みをストレートに書いてしまうと、評価されにくくライバルとの差がつかないESとなってしまいます。多くの就活生が書き方に迷ってしまう質問だからこそ、上手にアピールするコツを押さえて採用担当者に好印象を与えられれば、選考で大きく有利になります。

ここではESで弱みをアピールする時の書き方のコツとして、以下の3つのポイントをご紹介します。
 

  • ・エピソードとともに弱みを伝える

    ・弱みに対する姿勢・向き合い方を書く

    ・弱みを改善する努力を示す


上から順番に解説していきます。

エピソードとともに弱みを伝える

「弱み」に限らずESで伝えたいことがある時には、できるだけ具体的なエピソードとともに紹介するのがコツです。強みをアピールする時は強みを活かして成功したエピソード、弱みをアピールする時は弱みが原因で失敗したエピソードを書くことにより、オリジナリティが高く説得力の高いESが完成します。

エピソードを紹介する時には、できるだけ今の自分と近い価値観を持った大学生時代のエピソードを選び、5W1Hを意識しながら具体的な状況を描写するのがポイントになります。ESを読んだ採用担当者が、その場面をありありとイメージできるように回答することで、興味を持ってもらいやすくなるでしょう。

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弱みに対する姿勢・向き合い方を書く

ESで「弱み」を書く時には、必ず弱みを克服しようとする姿勢や向き合い方を伝えることが重要です。ただ弱みを書くだけではマイナス印象につながりかねない質問ですが、その弱みを克服しようとしている姿をアピールできれば、むしろプラスの印象を持ってもらうことができます。

社会人になると、日々の業務の中で多くの課題に直面します。その課題をどう乗り越えるかという課題解決力を持った学生が、就活では高く評価されやすい傾向にあります。自分自身の弱みという課題を認識して、それを克服するために向き合っていることをアピールすることが、内定を勝ち取るESを書くコツです。

弱みを改善する努力を示す

ESに書いた「弱み」を改善するために、すでに取り組んでいる努力があれば積極的に伝えましょう。たとえば、人見知りであるという弱みを改善するために、アルバイトやインターンで初対面の人と積極的に交流する機会を作っているなど。具体的な取り組みをアピールできれば、上昇志向が強く成長する意欲が高い学生と評価してもらうことができます。

「私はこれまで人見知りであることが弱みでした。」と過去形で弱みを伝え、「しかし現在では、●●の取り組みの結果、初対面の相手とも気楽に打ち解けられるようになりました。」など、現在はすでに弱みを克服しているという書き方でアピールするのも効果的です。

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3.ESの「弱み」を書く時の回答例文

続いて、ESの弱みを書く時に参考になる回答例文をご紹介しましょう。ESの全体的なイメージや構成の参考として活用してみてください。

人見知りを弱みとする例文

「私はこれまで人見知りであることが弱みでした。初対面の相手と打ち解けるのが苦手で、進学やクラス替えなどの環境が変わるタイミングでも新しい友達を作るのが難しい性格でした。しかし大学生になったことをきっかけに、サークルやアルバイト、留学など新しいことに挑戦し、初めて知り合った人にも積極的にアプローチして弱みを克服できるよう努力してきました。
現在でも人見知りが完璧に克服できたとは思っていませんが、数多くの人とコミュニケーションを取ってきた経験を武器に、貴社へ入社した後も人との関わりを重視しながら働いていきたいと考えています。」

優柔不断を弱みとする例文

「私の弱みは、優柔不断で物事を決断することが苦手である点です。自分の考えをはっきりと相手に伝えることが苦手で、何事にも決断するために時間がかかっていることが悩みでした。この弱みを克服するべく、まずは小さな判断を素早く下すことを心掛け、ランチで何を注文するか、今日はどんな服を着るかを1分以内に決断することをルールとして課しました。その結果、現在では判断するスピードが早まり、自分の考えを相手に伝えることにも苦手意識を感じなくなりました。
社会人となった後も、一つの物事に長時間思い悩むことなく、即決即断をモットーとして仕事に取り組みたいと思います。」

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心配性を弱みとする例文

「私は幼い頃から心配性な性格が弱みだと考えてきました。新しく行動を起こす時にも、不安な気持ちからあらゆるシチュエーションを考えて対処しないと気が済まない性格であり、周囲からも心配のしすぎという声をかけられることが少なくありませんでした。しかし友人と旅行に行った際、心配性な性格から持ち歩いていた救急セットが、友人のケガの応急処置をするために役立ち、感謝されるという経験をしました。
それ以来、心配性な性格は、言い換えれば慎重でさまざまな状況に対処できるという強みにもなることを実感し、この弱みと上手に付き合おうと決めました。貴社に入社してからも、あらゆる状況に備えて慎重に判断できるという私の性格を活かしながら、事務職として活躍していきたいと思います。」

完璧主義を弱みとする例文

「私は完璧主義な一面があることを弱みだと捉えています。自分が取り組む課題や仕事では、完璧な成果を出さなければ気が済まない性格であり、そのせいで必要以上に時間をかけて周りに迷惑をかけることがありました。授業のクラスのメンバーで合同課題に取り組む時にも、私が完璧な成果にこだわるあまり、提出期限を超過しそうになった経験がありました。そうした姿を見た教授から『完璧を目指すこと自体は悪くないが、社会に出てから完璧にこなすだけの時間をもらえることは少ない』というアドバイスを受け、完璧にこだわるよりも目の前の課題の重要度に合わせて時間を効率的に使うことを意識するようになりました。
貴社に入社した後も、仕事の品質や勤務態度などは完璧に近づけるように努力しつつも、時間をかけるべき場面とそうでない場面を見分け、限られた時間を効率的に使いながら業務に取り組んでいきたいと考えています。」

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4.ESに書く「弱み」がうまく見つけられない場合の対処法

ESで自分自身をアピールしなければという意識を持っていると、「弱み」としてどのようなことを書けば良いのか悩んでしまう方も多いでしょう。ここではESで効果的にアピールできる弱みの探し方について、次の3つの方法を解説していきます。
 

  • ・まずは多くの弱みを書き出す

    ・強みから弱みを考える

    ・後悔・失敗した体験から探す


一つひとつ解説していきますので、ESを書く前に参考にしてみてください。

まずは多くの弱みを書き出す

ESでどのように「弱み」をアピールすべきか迷った時には、まず自分の弱みだと思う部分を多く書き出してみることがポイントです。できるだけ多くの弱みを箇条書きにした上で、自分の強みと合わせて一貫性のある弱みを探したり、企業の求める人物像とミスマッチを起こさない弱みを選び、ESのアピール材料とするのがおすすめです。

たとえば、エントリーシートに書きやすい弱みの一例として、以下のようなものがあります。
 

  • ・完璧主義

    ・一人で抱え込む

    ・他人を優先しすぎる傾向

    ・周りに流されやすい

    ・視野が狭い

    ・頑固

    ・大雑把

    ・話し下手

    ・せっかち


これらの弱みの中で、過去に経験した印象的なエピソードを紹介できそうな要素や、強み・自己PRなどと結び付けられる要素を選びながら、ESに書いてみましょう。

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強みから弱みを考える

ESに書く「弱み」を考えるテクニックとして、強みを正反対に言い換えることで弱みをアピールする方法があります。「集中力が高いのが強みだが、視野が狭くなりがちな弱みがある」「人を楽しませる話術が得意だが、言い換えれば人の話をじっくり聞くことが不得意」など、人の強み・弱みは表裏一体の関係であり、どのような強みも弱みに言い換えることが可能です。

強みを言い換えて弱みを書くことにより、ESの「強み」の項目との矛盾がなくなり、一貫性があり説得力の高いESが完成します。強みはすぐに思い浮かぶが弱みが見つからずに悩んでいる方は、こちらのアプローチも参考にしてみてください。

後悔・失敗した体験から探す

具体的な「弱み」が思い浮かばない場合に、過去に後悔・失敗した経験を思い出してみるという方法も有効です。たとえば、人間関係において後悔・失敗した経験があるのであれば、「他人の影響を受けやすい」「我が強い性格」「周りが見えなくなる」といった弱みを挙げられるかもしれません。目標を達成しようとして挫折した経験があるなら、「飽き性」「周囲に流されやすい」「人の頼みを断れない」といった弱みが考えられます。

後悔・失敗した具体的な体験から弱みを連想することになるので、ESで重要となる具体例・エピソードを書きやすいメリットがあります。失敗談だけで終わらせることなく、改善する姿勢や努力をセットで書く必要がある点に注意しながら、まずは過去の失敗談を振り返ってみましょう。

この方法は、成功体験から「強み」を書き出す時にも有効な考え方なので、ES全体をまとめる時にもぜひ活用してみてください。

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5.ESで「弱み」を書く時の注意点

最後に、ESで「弱み」を書く時に押さえておきたい注意点についても解説しましょう。ESの弱みは効果的に伝えることで他のライバルとの大きな差別化になる一方で、伝え方を間違ってしまうとマイナス評価になる可能性が高い質問です。ここで紹介する注意点をしっかりと押さえてから、ESを書き進めるようにしてください。
 

  • ・社会人にふさわしくない弱みは早期克服を

    ・弱みを隠すことはしない

    ・強み・長所や自己PRとの矛盾を避ける


一つずつ詳しく解説していきます。

社会人にふさわしくない弱みは早期克服を

自分の「弱み」として思いつく性格の中には、「遅刻癖がある」「決められたルールを守れない」「見栄を張って嘘をついてしまう」など、社会人としてふさわしくない弱みが挙げられます。こうした弱みは、どれだけ改善のための努力を伝えたとしても、非常識な人物として映ってしまう危険性が高いです。企業の立場としても、遅刻やルール違反、嘘を繰り返すような人物を採用したくないと考えるのが普通ですので、社会人としてふさわしくない弱みはESに書かないように注意してください。

その上で、これらの弱みは就活と並行して早期克服できるように努力することが望ましいです。社会人としてふさわしくない弱みを抱えたまま企業に入社すると、周囲から怒られることが増えたり、人間関係で孤立してしまったりすることも考えられます。入社後も周囲から高く評価され、昇進・出世のチャンスを掴むためにも、これらの弱みは早めに克服していきましょう。

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弱みを隠すことはしない

ESで「弱み」を伝えるのはネガティブな印象になってしまうからと、抽象的な弱みや根拠の薄い弱みを書いてしまい、本来の自分の弱みを隠してしまうのは避けるようにしてください。採用担当者は一度に何十通、何百通ものESに目を通しているため、抽象的な弱みや根拠の薄い弱みは、すぐに見抜くことができます。「致命的な弱みを隠しているのではないか」「自己分析ができず、自分と向き合えていないのではないか」という印象にもつながり、選考で不利になる確率が高まるのです。

ESで企業が見ているのは、あなたが持っている弱みそのものではありません。その弱みに対してどう向き合うか、改善する姿勢を持っているかを一番重視しています。社会人としてふさわしくない弱みを除けば、どんな弱みを書いたとしても改善策や克服する態度を書くことでポジティブなESだと印象付けることができるので、弱みを隠すことなくしっかりと文章に落とし込むようにしましょう。

強み・長所や自己PRとの矛盾を避ける

ESの「弱み」を書く時には、ES全体で矛盾が発生しないように注意する必要があります。たとえば、強みの部分では「コミュニケーション力が高い」と書いているにも関わらず、弱みの部分「人見知りである」と書いてしまうと、どちらが正しいのか伝わりにくくなる可能性があります。採用担当者の目には自己分析ができていない学生のように映り、選考では不利になってしまうでしょう。

高く評価されるESとは、全体で矛盾がなく一貫性があるESです。強みと弱みで正反対のことを書いていないか、企業の求める人物像とは逆の弱みを伝えていないかに注意しながら、ESを作成するようにしましょう。

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まとめ

ESで「弱み」について質問する企業の意図として、客観的に自己分析できているか、弱みに向き合う意識があるかを確認したいという背景があります。弱みの項目は就活生にとって書きづらい回答の一つであり、抽象的な表現や表面的な弱みを書くだけで終わってしまうことは多いですが、改善策や克服する姿勢とともにアピールすることで、ライバルとの大きな差別化を図ることができます。

もしESに書く「弱み」がうまく見つけられないようであれば、まずはできるだけ多くの弱みを書き出してみたり、過去の後悔・失敗した経験から弱みを抽出したりするのがおすすめです。ただし、遅刻癖やルール違反など、社会人としてふさわしくない弱みはアピールせず、就活と並行して早期克服できるように努めてください。

本記事で解説してきた弱みの書き方や回答例文をもとに、ライバルと差がつくESを作成しましょう。

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