エントリーシート(ES)の書き方ガイド!企業が見ている視点や例文を解説

エントリーシート(ES)の書き方ガイド!企業が見ている視点や例文を解説
就職活動でエントリーシート(ES)の提出が求められたものの、書き方がわからずに困ってしまう方は少なくありません。履歴書と比較して、志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)など自分自身の言葉で書かなければならない項目が多いので、エントリーシートを書くことに苦手意識を持っている方も多いでしょう。 そこで今回の記事では、企業が見ているポイントを含めた『エントリーシートの書き方ガイド』をご用意しました。内定率をアップさせる効果的なエントリーシートを書くコツや、注意したいポイントなども解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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1.エントリーシート(ES)とは?

エントリーシート(ES)は、就活において学生が企業側に送付する応募資料のことを指します。就活サイトでは、気になる企業に応募することを「エントリー」と呼び、エントリーの際に送る資料が「エントリーシート」と呼ばれます。エントリーシートは、OpenESのような仕組みを除いて、企業ごとに独自のフォーマットを用意して配布するのが一般的です。

企業が用意するフォーマットによって、記入する項目や分量などは微妙に異なる場合がありますが、志望動機や自己PR、長所・短所といった項目はほとんどの企業のエントリーシートで共通しています。そのためエントリーシート対策は戦略が立てやすく、自分自身を効果的にアピールするのに最適な資料となっています。

履歴書とエントリーシートの違い

エントリーシートと履歴書は、どちらも就活で企業に応募する際に送る資料ですが、それぞれ役割が異なります。

エントリーシートは志望動機や自己PRなどをアピールすることで、企業に対して自分を売り込むのが役割です。履歴書のように統一化されたフォーマットが用意されているわけではなく、企業が質問したいことを尋ねる資料となっています。

一方で履歴書は、JIS規格と呼ばれるフォーマットで統一された公的な書類です。エントリーシートとは異なり、記入する項目が固定されているのが特徴で、応募企業へ入社した後も社員の個人情報として保存されます。

自己PRなどの一部の項目は、エントリーシートと履歴書で共通することもあります。どちらも採用担当者が目を通す書類なので、それぞれ別のエピソードを取り上げるなど、まったく同じ内容の繰り返しにならないよう注意しなければなりません。

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2.エントリーシートで企業が見ている3つの視点

学生が提出したエントリーシートに対して、企業がどのような視点でチェックしているのかを把握しておくと、魅力的なエントリーシートづくりに役立ちます。ここではエントリーシートの内容のうち、企業が特に重視している視点として次の3つをご紹介しましょう。
 

  • ・他者に伝える力・書く力が備わっているか

    ・自社の求める人物像にマッチしているか

    ・自社で活躍できる人材かどうか


それぞれ解説しますので、エントリーシートを書く前に頭に入れておきましょう。

他者に伝える力・書く力が備わっているか

提出されたエントリーシートを読む時には、企業は「他者に伝える力」が備わっているかをチェックします。社会人になると、さまざまなビジネスシーンにおいて、文章でコミュニケーションを取る機会が多く訪れます。提案書・企画書をはじめ、チャットやメールなどでも文章で他者とコミュニケーションを取る力が求められるのです。

エントリーシートは、「私という人材を買いませんか?」という、いわば営業の提案書のような意味合いを持っています。その提案書の内容が説得力あるものであり、企業にとっても購入する(採用する)メリットが感じられるものであれば、内定を獲得できるチャンスが高まります。

一方で、質問に対する回答がずれていたり、論理的な文章とはかけ離れていたりすると、ビジネスシーンで活躍するのが難しいと判断されることもあります。

自社の求める人物像にマッチしているか

企業は新たな人材を採用する際には、必ず「求める人物像」を決めており、その人物像にマッチした人材であるかを判断する材料として、エントリーシートを活用しています。企業にとっての求める人物像は、自社に欠けている人材や、自社で最前線で活躍している人材をもとに作られており、「こうした特徴を持った人材なら、自社で活躍できる可能性が高い」という特徴を挙げたものを指します。

この求める人物像とマッチする要素がエントリーシートでたくさん見つかるほど、「もっと話を聞いてみたい」と面接に進めるチャンスが高まります。そのため学生がエントリーシートを作成する際には、求人サイトや企業HPなどで掲載されている求める人物像の項目は、必ず目を通しておく必要があります。

自社で活躍できる人材かどうか

新卒採用を実施する企業では、まだ社会人経験のない学生が自社で活躍できる人材かどうかを判断するために、できるだけ多くの情報を得たいと考えています。高いモチベーションで日々の業務に取り組む熱意があるか、自社での仕事に活かせる長所や強みを持っているかなど、スキルや経験というよりもポテンシャル(将来性)を重視した採用を行う傾向があります。

高いスキルや豊富なインターン経験を持っていることに越したことはありませんが、エントリーシートにおいては「自社で将来活躍しているイメージが浮かぶか?」という視点でチェックされることが多いです。企業研究や自己分析を通じて、採用担当者にとって将来活躍しているイメージが湧くようなエントリーシートを用意できるのが理想的です。

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3.内定を勝ち取るエントリーシートの書き方ガイド

続いて、内定を勝ち取るエントリーシートの書き方ガイドとして、エントリーシート作成時のポイントを詳しくご紹介します。ここではエントリーシートでよく尋ねられる項目であり、企業が重点的に見ている項目でもある5つについて、書き方のコツを説明します。
 

  • ・基本情報と学歴

    ・志望動機

    ・自己PR

    ・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

    ・長所・短所


一つひとつ順番に解説しましょう。

基本情報と学歴の書き方

エントリーシートの基本情報・学歴では、履歴書と同じように自分の個人情報を記入します。氏名・住所・連絡先・生年月日などを記入するのが一般的で、いずれも省略することなく丁寧に記入することが大切です。特に都道府県やマンション名・建物名は、省略せずに正式名称を書きましょう。

また、学歴に関しては就活のエントリーシートの場合、中学卒業から書き始めることが多くなります。中学卒業から高校入学・卒業、大学入学・卒業見込みの5行で書くのが一般的です。受験対策のための予備校や資格取得のための専門学校などは学歴に記載しないことに注意しましょう。

志望動機の書き方・例文

エントリーシートで特に注目される項目の一つが、志望動機です。志望動機を書く時には、結論から始めてその根拠を伝え、最後に入社後の働き方で締める流れが効果的です。なぜその企業を選んだのか、企業のどんなところに惹かれて応募したのかを具体的な根拠とともに回答できると、採用担当者にとって好印象の志望動機となります。さらに自分の強み・長所を交えて作成できると、より説得力のある志望動機が完成します。

【志望動機の例文】

これまで学生時代にさまざまなアプリケーションやWebサービスを利用してきた経験から、自分でもITサービスを生み出して多くの方に使ってもらえるようなプロダクトを生み出したいと考え、貴社を志望しました。IT業界の中でも、貴社では個人向けのアプリケーション開発に力を入れており、特に医療・介護という私たちの暮らしになくてはならない領域を手がけていることに魅力を感じました。学生時代には、同級生の悩みを解決するためのシラバスと連携した時間割共有アプリケーションを開発し、ユーザーの意見をもとに改善を繰り返しながら開発した経験があります。貴社に入社した後もその経験を活かし、ユーザーの声を反映した使いやすいアプリケーション開発に携わりたいと思っています。

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自己PRの書き方・例文

エントリーシートの自己PRの項目では、自分自身の性格や個性、得意なことなどを自分らしくアピールしましょう。自己PRの書き方のコツとして、自分という人物が伝わるように根拠やエピソードとともに伝えるのが効果的です。コミュニケーション力や継続力といったライバルの学生が多く使っている強みを押し出すのではなく、自分ならではのキャッチコピーをつけて書き進めると、より魅力的な自己PRにつながります。

【自己PRの例文】

私は「潤滑油」のような人間です。これまで私は持ち前の明るい性格を活かし、クラス替えのたびに多くのクラスメイトと仲良くなり、クラスの人間関係の中心的存在になれるように努力してきました。時には友人同士のトラブルを仲裁したり、恋愛相談を受けて二人の距離を縮めたりと、自分以外の人間関係を円滑にするオイルのような役目を担ってきたと考えています。貴社に入社した後も私の強みを活かし、取引先との円滑なコミュニケーションを促す「潤滑油」として、そして開発チームのメンバーが互いに協力しながら仕事に取り組むための「潤滑油」として、業務以外の場でも活躍したいと思います。

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)の書き方・例文

エントリーシートでは、学生時代に力を入れたこと、略して「ガクチカ」を質問されることが非常に多いです。あなたがどんな学生時代を送ってきたのかを尋ねることで、価値観や考え方、人となりについて知りたいと企業側は考えています。ガクチカで取り上げるテーマは、ゼミ・アルバイト・サークル・部活など、どれを選んでも構いませんが、志望動機や自己PRと一貫した内容を書くのがポイントです。企業側は力を入れた結果得られた成果よりも、その過程でどう考え、どう行動したのかというプロセスを重視しているため、特別な経験や華やかな結果を残したテーマではなくとも問題ありません。

【ガクチカの例文】

私は学生時代、コールセンターでのアルバイトに力を入れてきました。コールセンターでのアルバイトでは、お客様の状況や心理を把握した上で、スピーディかつ的確に案内することが求められました。そのため自分がお客様の立場になることはもちろん、社員の方に過去の対応履歴を用意していただき、対応方法を分析して良い部分を取り入れようと努力してきました。アルバイトを始めた当初は、お客様からのお叱りを受けて社員の方に代わりに対応してしてもらう失敗も多くありましたが、努力の結果、お客様アンケートで9割以上の満足度を得られるまでになりました。今後社会人として新しい仕事を覚える時にもコールセンターでのアルバイト経験を活かし、先輩の良い部分やお手本を分析して自分のものにしながら、成果を上げていきたいと考えています。

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長所・短所の書き方・例文

エントリーシートの長所・短所では、あなたが的確な自己分析ができているかどうかを企業は見ています。その長所・短所を踏まえて人物を深く知り、自社にマッチする人材かどうかを確かめたいという目的もあります。ただし、長所・短所は表裏一体のものであり、企業側もそれをよく知っています。長所と言える部分がある場面では短所となることもあれば、その逆も存在するということです。そのため長所・短所を書く時には、長所を短所に言い換えたり、短所を長所に言い換えたりしながら、一貫性のある回答ができると良いでしょう。

【長所・短所の例文】

私の長所は計画性をもって物事を進められることです。試験前には科目ごとの勉強時間を割り振りながら、限られた時間の中で最も成績が良くなる学習方法を考え、スケジュールを作って勉強してきました。旅行や友人の遊びの誘いにも、十分な事前準備をしてから予定当日を迎えています。
一方で、慎重すぎるところが自分の短所だと考えています。何事にも事前の計画や準備を整えてから行動したい性格なので、急な誘いには腰が重くなってしまうことが多くありました。そのため事前に計画を立てるべきシーンと、頭で考えるよりも先に体を動かした方が良いシーンを区別して、柔軟に行動できるように改善していきたいと考えています。

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4.効果的なエントリーシートを作成するためのポイント

採用担当者がもっと話を聞いてみたいと思えるような魅力的なエントリーシートを書くためには、ただ事実や考えを羅列するのではなく、書き方のポイントを押さえることが重要です。ここでは効果的なエントリーシートづくりのための3つのポイントを解説します。
 

  • ・伝えたいことを絞って簡潔に書く

    ・企業の求める人物像を参考にする

    ・具体的なエピソード・数値を取り入れる


それぞれ順番にご紹介しましょう。

伝えたいことを絞って簡潔に書く

自分自身をアピールできるエントリーシートでは、多くの学生がたくさんのことをアピールしようとして失敗してしまいます。一つの項目でアピールするテーマは一つに絞り、伝えたいことをたくさん詰め込まないようにすることが、効果的なエントリーシートを作るコツです。学生時代にアルバイトやサークル、留学などさまざまなことを経験してきた方は特に、伝えたい情報やエピソードは厳選して書くことが大切です。

企業の求める人物像を参考にする

エントリーシートでのアピール方法を考える時には、企業の求める人物像を参考にするのがおすすめです。たとえば、論理的思考力を持った人材を求めている企業に応募するのであれば、論理的に考えて行動したエピソードを取り入れたり、論理構造を意識した書き方にしたりすると、採用担当者の目に留まりやすくなります。

エントリーシートは自分の書きたいことありきで作成するのではなく、企業の求める人物像に合わせてオーダーメイドの文章を書くようにすると、内定率も大幅にアップします。

具体的なエピソード・数値を取り入れる

エントリーシートで効果的にアピールするためには、できるだけ具体的なエピソードや数値を入れるのもポイントです。エントリーシートを何十通、何百通と読んでいる企業の採用担当者の立場からすると、社会人経験のない学生のエントリーシートはどれも似通った内容に見えてしまうものです。

しかし、その中で「アルバイトで店舗の売上を30%アップ」「大学3年生の9月のサークルで経験した出来事」など、具体的で明瞭にイメージしやすい表現があると、もっと詳しく聞きたいという心理になります。こうした読み手の立場に立ちながら、より興味を引けるようにエピソード・数値を取り入れてみましょう。

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5.エントリーシートを書く時に気をつけたい注意点

エントリーシートは学生が就活のために作成する資料であり、完璧なビジネスマナーが求められるわけではありません。しかし文章の書き方にミスがあると、新卒人材として基本的なスキルや知識が身についていないと判断される危険性があります。そのためエントリーシートを書く時には、最低でも以下のポイントに注意しなければなりません。
 

  • ・話し言葉や記号は使わない

    ・記入スペースの8割以上書く

    ・誤字脱字・誤変換をなくす


上から順番に解説していきます。

話し言葉や記号は使わない

エントリーシートを書く際には、友人との会話で出てくるような話し言葉や、「!」「?」などの記号、語尾の(笑)や顔文字などは使わないのが原則です。エントリーシートを見直す際には、企業の採用担当者が目を通して失礼のないものになっているかどうか、しっかりと確認しておきましょう。

記入スペースの8割以上書く

エントリーシートの各項目の記入スペースは、できるだけ8割以上埋めることを心がけましょう。文字数の指定がある場合には、その文字数に合わせて書くことが重要です。文字数の指定がない場合にも、全体的に空白が多いエントリーシートは熱意が低いと判断されてしまうことがあるため注意が必要です。ただし、スペースを埋めるために必要以上に文字を大きくしたり、文字数稼ぎをしたりするのは逆効果なので気をつけましょう。

誤字脱字・誤変換をなくす

手書きのエントリーシートの場合には誤字・脱字のチェック、パソコンで作成する場合には誤変換のチェックを入念に行いましょう。書き上げたエントリーシートをただ読み返すだけではミスを見落としてしまうことが多いので、プリントして紙で読んだり、スマホに送って小さな画面で読んだり、音読してみたりするのが効果的です。

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まとめ

エントリーシートはフォーマットも質問項目も企業によってバラバラのことが多く、書き方にも絶対的な正解は存在しません。しかし企業はエントリーシートを重要な判断材料として考えているため、アピール内容はもちろん、文章の書き方や言葉の選び方なども細かくチェックしています。

本記事で解説してきたポイントを踏まえておくことで、採用担当者の目に留まりやすく、内定率を高めるエントリーシートを書くことが可能です。例文や注意点なども参考にしながら、あなたがこれまで取り組んできたことを魅力的にアピールしていきましょう。

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