
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
1. エントリーシートでアルバイト経験が見られるポイント
エントリーシートにおいて、企業がアルバイト経験を見る理由は単純ではありません。単に「アルバイトをしていたかどうか」ではなく、そこからどのような学びを得たか、仕事に対する姿勢がどうか、自社にフィットするかといった多角的な視点で評価されます。
ここでは、企業が特に重視する3つの視点について詳しく解説します。
-
・社会経験の有無を見る
・継続力・計画力を知る
・自社の求める人物像とマッチするか
それぞれ順番に解説していきます。
社会経験の有無を見る
企業がESでアルバイト経験を尋ねる最も大きな理由は、社会経験があるかどうかを把握するためです。アルバイトは、報酬を得る代わりに責任を持って働くという点で、学生生活の中でも特別な経験です。職場のルールを守ること、指示を受けて動くこと、お客様対応をすることなどは、社会人としての基礎が身につく場でもあります。
採用担当者は、学生がアルバイトを通じてどれだけ「社会人としての素養」を培っているかを見ています。社会経験が豊富であることは、入社後の早期戦力化につながると期待されているのです。
継続力・計画力を知る
一つのアルバイトを長期間続けた経験は、粘り強さや計画性の表れと見なされることがあります。企業は、すぐに辞めてしまうような人材を避けたいと考えるため、アルバイト経験を通じて「一つのことをやり抜く力があるか」をチェックしています。
また、継続して働く中でどのように業務改善に取り組んだか、スケジュール管理をしていたかも評価対象です。たとえ単調な仕事であっても、目標を持って働いていたかどうかが重要視されるのです。
自社の求める人物像とマッチするかを確認する
アルバイト経験は、その人の興味や価値観が表れやすいポイントです。例えば、人と接する仕事を選んでいれば、人と関わることが好きだという傾向が見えます。逆に黙々と作業するアルバイトを選んでいる人は、集中力や慎重さが評価されるかもしれません。
採用担当者は、アルバイト経験を通じて学生の志向や人柄を見極め、企業文化や職種とのマッチ度を判断します。志望企業に関連する業種でのアルバイト経験があれば、大きなアピールポイントになるでしょう。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
2. ESに書くアルバイト経験の選び方
就活生の中には、複数のアルバイトを経験してきた人も多いでしょう。すべてを書こうとすると情報が散漫になり、かえって印象が弱まる恐れがあります。ここでは、どのアルバイト経験をESに書くべきかを選ぶポイントを解説します。
-
・応募企業にマッチするアルバイト経験
・働いた期間が長いアルバイト経験
・採用担当者の興味を引くアルバイト経験
・短期・単発バイト、掛け持ちバイトの扱い
それぞれ理由とともに解説しましょう。
応募企業にマッチするアルバイト経験
最も優先すべきなのは、志望する企業の業務や社風に関連性のあるアルバイト経験です。営業職を志望する場合、接客業での経験は顧客対応や提案力のアピールにつながります。教育系の企業を目指すなら、塾講師や家庭教師の経験が大きな強みになります。
ただ、全く関連がないアルバイト経験しかない場合も心配いりません。どんなアルバイトにも共通するスキルや強みは存在します。例えば、居酒屋でのバイト経験から「人を巻き込む力」や「臨機応変な対応力」をアピールするなど、角度を変えれば志望先に関連づけられるエピソードを作れます。
働いた期間が長いアルバイト経験
長期間続けたアルバイトは、継続力や責任感の証とみなされます。採用担当者は、学生の「すぐに辞めないか」という不安を持っています。一つの職場で長く働き続けた経験は、その不安を払拭する要素となります。
また、長期間勤める中で、徐々に任される仕事が増えていったというエピソードも高評価につながります。「当初は接客だけだったが、後輩指導や売上管理も任されるようになった」というように、役割の広がりを示すのも効果的です。
採用担当者の興味を引くアルバイト経験
他の学生があまり経験しないような珍しいアルバイトは、強力な印象を残す武器になります。たとえば、選挙スタッフ、探偵事務所の助手、舞台の裏方、漁師の手伝いなど、どんな仕事をしていたのか採用担当者が興味を持ちやすいものです。
珍しい経験は、それだけで面接の話題作りにもなり、他の候補者との差別化に大いに役立ちます。ただし、ただ珍しいだけでは評価されません。「どんな課題があり、それをどう乗り越えたのか」という点を必ず加えることが大切です。
短期・単発バイト、掛け持ちバイトの扱い
短期や単発バイト、掛け持ちの経験も決してマイナスではありません。企業は、その中でどんな工夫をしたか、臨機応変さや柔軟性を見ています。
短期バイトでも、例えばイベント運営で急なトラブルに対応した経験を話せば「適応力が高い」と評価されます。掛け持ちバイトの場合は、全てを列挙するのではなく、志望企業に最も関連するエピソードを一つ選んで詳しく書く方が効果的です。
3.エントリーシートのアルバイト経験の書き方のポイント
アルバイト経験はただ書くだけでは武器になりません。どのように伝えるかが合否を分けます。ここでは、エントリーシートに書くときの具体的なポイントを解説します。
-
・数字や具体的なエピソードを入れる
・成功・失敗体験はセットで書く
・アルバイト経験を通じてアピールしたい強みを明確にする
・企業の求める人物像を意識する
上記の4つのポイントを解説していきます。
数字や具体的なエピソードを入れる
エントリーシートでアルバイト経験を書く時には、具体的な数値やエピソードとともに紹介するのがポイントです。売上増加に貢献したのであればその金額を、志望動機や長所に直結する体験談があればそのエピソードを伝えることにより、アルバイト経験の説得力が大きく高まるからです。
エピソードを通じて仕事に向き合う姿勢や、働き方の価値観を企業側に伝えることもできるので、勤務中のエピソードや印象に残っている体験があれば、積極的にアピールしてみましょう。ただし、具体的な店舗名・会社名について書くのは控えるようにしてください。
成功・失敗体験はセットで書く
エントリーシートに書くアルバイト経験は、成功談だけではなく失敗談も効果的です。仕事に取り組む中で壁にぶつかり、その壁をどう乗り越えたのかをアピールすることは、単に成功談を伝えるエントリーシートよりも魅力的に映ります。企業側にとっても、入社後に課題に直面した時の行動基準を知ることができるので、選考で有利になりやすいのです。
アルバイト経験で失敗談を伝える時には、課題に直面したことだけではなく、それを乗り越えるためにどうアプローチしたのか、どのように考えて行動したのかを詳細に書くことがポイントです。
アルバイト経験を通じてアピールしたい強みを明確にする
エントリーシートでアルバイト経験を書く時には、その経験を通じてどんな強みをアピールしたいのかを明確にしておきましょう。たとえばコミュニケーション力をアピールしたいと考えた場合には、コミュニケーション力を活かして成功したエピソード、課題を乗り越えたエピソードを中心に紹介するのがおすすめです。
また、応募する企業の仕事でも役立つアルバイトを経験しているのであれば、身につけたスキルや実績に絞ってアピールするのも効果的です。たとえば、営業職に応募する場合に、協調性やリーダーシップについて無理にアピールするのではなく、接客業でアルバイトして得たスキル・学びだけをアピールするという考え方です。いくつもの強みを伝えようとするのではなく、一つの強みに絞ってアピールするのが説得力あるエントリーシートを作るコツです。
企業の求める人物像を意識する
企業はエントリーシートのアルバイト経験を通じて、求める人物像にマッチしているかどうかをチェックしています。そのためエントリーシートを書き始める前に企業が発信する求める人物像を必ず確認しておき、その要件に寄せる形で書き進めるのが効果的です。
ただし、求める人物像に寄せようと嘘のエピソードを書いたり、自分の長所とは異なる強みを伝えたりするのは、逆効果なので避けるようにしてください。企業に評価されるためだけに書いたエントリーシートで採用されたとしても、入社後にギャップやミスマッチを感じてしまい、早期離職となってしまう危険性が高まってしまうでしょう。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
4. 短期バイト・掛け持ちバイトを書く時のポイント
短期バイトや掛け持ちバイトをしていた人も多いですが、「短期だから書けない」と思い込むのはもったいないことです。短期や単発バイトでも、立派にアピールできるポイントがあります。
短期のアルバイトでは、短い期間で状況を理解し、仕事を覚え、成果を出す必要があります。これを臨機応変さや適応力としてアピールすると良いでしょう。例えば、
「イベント運営の短期アルバイトで、急な来場者増加に対応するため、受付の動線を即座に変更し、待機列を半分に減らしました。」
のように、短期ならではの即戦力ぶりを示すエピソードは強いアピールになります。
掛け持ちバイトの場合は、すべてを羅列するより、志望企業に関連する内容を一つ選んで詳しく書くのがおすすめです。たくさん書くと散漫な印象になりがちだからです。例えば下記の様に書いてみましょう。
「2つのアルバイトを掛け持ちしていましたが、今回は接客業の経験を中心に書きます。」
のように断りを入れるのも良いでしょう。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
5. アルバイト歴欄に書く例文
アルバイト歴欄は、履歴書的に「どんな仕事をしていたか」を簡潔に記載する場所です。ただ経歴を書くのではなく、短いながらも成果や取り組みの姿勢を盛り込むことで他の学生と差をつけられます。
良い例
「大学入学以来、3年間飲食店のホール業務を担当。接客力を磨く中で、常連客を増やすための接客トークを工夫し、売上目標達成に貢献。」
このように、仕事内容と成果や工夫を短く入れるのがポイントです。
短文例(50〜80文字Ver.)
-
・「塾講師として2年間勤務。オリジナル教材作成で平均点を20点向上させた。」
・「イベント運営で人員配置を見直し、来場者待機時間を半分に短縮した。」
悪い例
「コンビニで3年間働いていました。楽しかったです。」
この例では、何をしてきたか、何を得たのかが全く伝わりません。「楽しかった」だけでは企業の知りたい情報にはなりません。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
6. ガクチカ/自己PRに書くアルバイト経験の例文
アルバイト経験はガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRに書くことも多いです。この場合は、ただの「経歴」ではなく、課題解決や学び、志望企業への繋がりを意識して書きましょう。
ガクチカ例文(長文)
「私が学生時代に力を入れたのは、飲食店でのアルバイトです。常に人手不足の状況で、売上が思うように伸びず悩んでいました。そこで、SNSでお店の魅力を発信しようと提案し、毎週メニューの紹介を投稿しました。最初はフォロワーも少なかったものの、地道な運用を続けた結果、1年後には前年同月比で来店者数が120%に増加しました。この経験を通じて、課題を自ら発見し、解決策を提案・実行する力を身に付けました。」
このように、課題 → 行動 → 結果 → 学び の順で書くと、ESとして説得力が増します。
ガクチカ例文(短文)
「飲食店でSNS運用を提案し、1年で来店客数を前年比120%に増加させた経験があります。」
短文でも数字や結果を入れると印象が強まります。
自己PR例文(長文)
「私はチームをまとめるリーダーシップに自信があります。居酒屋でバイトリーダーを務め、週末に人員が偏り過ぎる問題を解消するため、一人ひとりの事情を丁寧にヒアリングしました。結果、平日出勤者を確保でき、店長から『店舗運営が安定した』と感謝されました。この経験から、周囲を巻き込み課題解決に挑む行動力を身につけました。」
自己PR例文(短文)
「居酒屋のリーダー経験で、メンバー調整力と行動力を培いました。」
短文でも具体的な役割を示すと効果的です。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
7. アルバイト経験がない場合のESの書き方
学生時代にアルバイトした経験がない、もしくはアピールできるほど長く続けたアルバイトがない場合などは、無理にエントリーシートを書く必要はありません。アルバイト以外の学業・サークル・部活・ゼミなど、自分がこれまで取り組んできたことを取り上げながら、自己PRやガクチカを書けば問題ありません。
周りの学生がアルバイトをしている時間に、力を入れて取り組んできたことをアピールできれば、アルバイト経験がないことも不利にはなりません。ただし、アルバイト経験について書くよう求められた場合には空欄で提出することはせず、正直にアルバイトをしてこなかったことや、学業などの別のことに取り組んできたことを書くようにしてください。
「アルバイト経験がない」場合の伝え方
「アルバイトをしていない」とだけ書くのではなく、その理由や他に取り組んできたことを伝えましょう。例えば、
「資格取得のため、週15時間の勉強時間を確保し、簿記1級に合格しました。」
このように、アルバイトの代わりに注力したことを具体的に説明するのがポイントです。
書き方例
・学業の場合
「学業に専念し、ゼミで研究発表を行い優秀賞を受賞しました。」
・サークル活動の場合
「サークルで広報を担当し、SNS活用で新規入会者を2倍に増やしました。」
・資格取得の場合
「英語の勉強に注力し、TOEIC850点を取得しました。」
・趣味や自主活動の場合
「動画編集を趣味にし、独学で編集技術を習得。YouTubeチャンネルで登録者数1000人を達成しました。」
アルバイト経験がなくても、自分なりに努力してきたことを示せば評価されます。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
8.エントリーシートのアルバイト経験を書く時の注意点
エントリーシートでアルバイト経験をアピールする時には、ビジネスマナーに違反したり、マイナスの印象につながったりする書き方は避けなければなりません。ここではアルバイト経験を書く時に気をつけたい注意点として、以下の3つを解説します。
-
・アルバイト先の店舗名・会社名は書かない
・マイナスの印象になるアルバイト経験は避ける
・略称や話し言葉は使わない
それぞれの内容をしっかりと押さえてからエントリーシートを書き進めるようにしてください。
アルバイト先の店舗名・会社名は書かない
エントリーシートでアルバイト経験を書く時には、個別の店舗名・会社名を書かないように注意しましょう。仮に勤務先が応募する企業の系列店やグループ会社、ライバル企業だったりした場合に、選考へ影響する可能性が考えられるからです。また、軽々しく店舗名や会社名を明かしてしまう人物として、守秘義務に対する意識が低いとみなされる危険性もあります。
アルバイト経験についてのエピソードや体験談は、できるだけ具体的に書くことが望ましいですが、店舗名や会社名は伏せておくことをおすすめします。「イタリアンを提供する大手ファミリーレストラン」「神奈川県を拠点とするアプリ開発会社」など、抽象的な表現にとどめておきましょう。
マイナスの印象になるアルバイト経験は避ける
水商売をはじめとする社会的にマイナス印象を持たれやすいアルバイト経験は、エントリーシートでは書かないことをおすすめします。企業によっては過去のアルバイト経験を重視し、採用を見送る判断を下すことも考えられるからです。
もし水商売で培ったコミュニケーション力をアピール材料としたい場合には、「接客業」「サービス業」などの表記にとどめ、具体的な仕事内容や働き方については触れない形で作成すると良いでしょう。ただし、別のアルバイト経験をエントリーシートでアピールできるのであれば、そちらを優先して書くことをおすすめします。
略称や話し言葉は使わない
アルバイト経験を書く時には、エントリーシートでは避けるべき略称・話し言葉を多用しがちな点に注意しましょう。たとえば「コンビニ」はコンビニエンスストア、「ファミレス」はファミリーレストラン、「バイト」はアルバイトが正式名称となりますので、極力これらの表現を使うようにしてください。
言葉の使い方や表現の正確さを重視する企業では、正式名称・書き言葉を使えていないことがマイナス評価につながることがあります。堅苦しいように思えてもエントリーシートでは正式名称・書き言葉を使うことを心がけ、原稿内で「コンビニ」「コンビニエンスストア」などの表記が混在しないように注意してください。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
9.まとめ
エントリーシートでアルバイト経験を問われる背景には、社会経験の有無を知りたい、継続力・計画力を知りたい、求める人物像とマッチしているかを調べたいといった企業の意図があります。そのためエントリーシートでは、応募企業の働き方に近いアルバイト経験や、働いた期間が長いアルバイト経験を優先的に書くことで、選考を有利に進められるようになります。
アルバイト経験を効果的にアピールするためには、具体的な数値・エピソードを使いながら伝えたいことをまとめたり、課題を乗り越えた経験とセットで失敗談を書いたりするのがおすすめです。ただし具体的な店舗名・会社名を書くことは避け、マイナスの印象につながるアルバイトは避けるようにしてください。
本記事で解説してきた書き方のコツや注意点、回答例文をもとに魅力的なエントリーシートを作成しましょう。
ITエンジニア特化だからわかる!内定が出るES、選考対策を教えます
「ITエンジニアになりたいけど、どんな選考対策をすればいいかわからない」とお悩みではありませんか?
ITエンジニアの就活支援をしているレバテックルーキーでは、そのような方に向けて、ITエンジニアのキャリア支援実績が多数あるアドバイザーがES添削、面接対策、ポートフォリオ作成のサポートをおこなっています。
ITエンジニアの就活に特化しているからこそ分かる選考のポイントをお伝えしていますので、ITエンジニアとして就職したい方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。
就活アドバイザーに相談してみる