エントリーシートの自己紹介の書き方完全ガイド|企業が見るポイントと例文付きで解説

エントリーシートの自己紹介の書き方完全ガイド|企業が見るポイントと例文付きで解説
エントリーシートでは「自己紹介」の項目であなた自身のことを伝えるよう求められることがあります。エントリーシートは企業が書類審査する時の資料となる書類であり、魅力的な自己紹介を書くことにより選考を有利に進めることができます。しかしエントリーシートを書くことに不慣れな場合には、自己紹介の書き方のポイントがわからない方や、自己PRとの違いがわからない方も多いでしょう。 そこでこの記事では、エントリーシートに書く自己紹介について、企業が見ているポイントや注意点、具体的な例文とともにご紹介します。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

1.エントリーシートの「自己紹介」「自己PR」の違い

エントリーシートでは「自己紹介」とよく似た項目として、「自己PR」の質問が設けられていることがあります。名前が似ているため混同されやすいですが、それぞれ目的や内容には明確な違いがあります。

自己紹介は、氏名や大学名、専攻分野などの基本情報を簡潔に伝えるための項目です。初対面の相手にあいさつするように、自分のことを短くわかりやすく紹介する役割を持っています。一方、自己PRは、自分の強みや長所、アピールポイントを伝える場であり、「この学生を採用したい」と思わせることが目的です。

そのため、自己紹介では長々としたアピールは不要で、わかりやすく端的な情報伝達が重視されます。反対に、自己PRではエピソードや成果などを交えながら、自分らしさを積極的に伝えることが求められます。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

2.エントリーシートに自己紹介欄が設けられる目的とは?

エントリーシートにおいて、企業が「自己紹介欄」を設けているのには以下のような理由があります。

第一印象を確認するため

エントリーシートの自己紹介は、企業があなたの人物像に初めて触れるパートです。冒頭にあるため必ず目に入り、文字数や構成、表現から「丁寧に書かれているか」「わかりやすくまとめられているか」といった第一印象が評価されます。印象が良ければその後の内容にも関心を持って読んでもらえる可能性が高まります。

論理性・文章力を確認するため

採用担当者は、限られた情報の中でも「筋道を立てて書けているか」「無駄なく簡潔に伝えられているか」といった論理的思考力を見ています。PREP法などのフレームを自然に活用できていれば、高評価につながるでしょう。

基本情報を短時間で把握するため

自己紹介には氏名・所属・専攻・学生生活の概要など、あなたの全体像を把握する手がかりが含まれます。「どんな学生なのか」を短時間で理解できることは、採用担当者の選考作業において非常に重要です。

レバテックルーキー登録バナー

3.エントリーシートの自己紹介で記入する項目

続いて、エントリーシートの自己紹介に盛り込みたい要素として、以下の5つの書き方について解説します。
 

  • ・氏名と所属(大学名・学部・学科)

    ・学生生活で力を入れたこと(ガクチカ)

    ・軽い自己PR要素

    ・入社への意気込み


これらを簡潔に盛り込み、採用担当者が「この人はどんな学生か」を短時間で理解できる内容に仕上げるのがポイントです。

氏名と大学情報は必ず明記

まずは「〇〇大学〇〇学部〇〇学科の田中太郎です。」というように、基本情報から書き始めましょう。大学名や学部・学科は略称を避け、正式名称で記載します。

学生時代に力を入れたことを一言添える

サークル、アルバイト、学業など、自分らしい経験を一言添えることで人柄を伝えることができます。「大学ではサークル活動に力を入れ、リーダーシップを学びました。」など、要点だけに絞って記載すると印象が良くなります。

自己PRは簡潔に触れる程度でOK

自己PR欄が別に設けられている場合は、ここで詳細にアピールする必要はありません。自己紹介文内では、「強みは粘り強さです」など簡単な表現にとどめましょう。後半の項目と重複しないよう意識することが大切です。

最後に入社意欲を伝える

文末では「〇〇という魅力に惹かれ、貴社を志望いたしました」など、入社への意欲を一言添えると、締まりの良い印象になります。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

4.エントリーシートの自己紹介を書く時の5つのポイント

次に、エントリーシートで魅力的な自己紹介を書くための5つのポイントについて解説します。自己紹介の項目だけではなく、志望動機や自己PR、ガクチカなど他の項目を書く時にも有効な書き方なので、ぜひ参考にしてください。
 

  • ・事前に自己分析・企業研究を済ませる

    ・要点を絞ってシンプルに書く

    ・副詞は省いて一文を短くする

    ・結論を最初に伝えてエピソードに繋げる

    ・具体的な数値や体験談を伝える


ここでは上記5つのポイントを順番に解説します。

事前に自己分析・企業研究を済ませる

企業が求める人物像にマッチした自己紹介を書くためには、エントリーシートを作成する前に自己分析・企業研究に取り組むことが重要です。自己分析がおそろかになっていると、自分の長所・強みをはっきりと答えることができず、採用担当者からすれば「なんとなくのイメージで応募先を選んでいるのでは」「知名度だけでエントリーしているのでは」という印象を持たれやすくなります。企業研究が十分にできていなければ、入社後のイメージを伝えても説得力が下がってしまいます。

自分の長所・強みをしっかり把握して、それを活かせる企業に応募したという流れで自己紹介を伝えることができれば、説得力のあるエントリーシートが完成します。エントリーシートに書く内容で迷ってしまう場合には、まず自己分析と企業研究に改めて取り組んでみましょう。

要点を絞ってシンプルに書く

エントリーシートでは、一つの項目でアピールする要素は一つだけに絞るのが効果的です。いわゆる「ワンセンテンス・ワンメッセージ」あるいは「一文一義」の意識で文章を書くことにより、伝えたいことがはっきりして説得力のあるエントリーシートを作成できます。たくさんの強みをアピールしようとすると、魅力的なエントリーシートになるよりむしろ、要点をまとめてわかりやすく伝える力が低いとみなされてしまいます。

自己紹介の項目では、前述したガクチカ・自己PR・入社への意気込みなどについて、それぞれ短く一文でまとめる意識を持つと良いでしょう。自己紹介では要点だけを書き、志望動機や自己PRの項目で詳細にアピールするのがおすすめです。

副詞は省いて一文を短くする

エントリーシートの自己紹介の部分では、副詞の多用や一文が長い文章を避けて、簡潔かつ読みやすい文章を書くことが重要です。副詞とは、「とても」「かなり」「個人的に」「やっぱり」など、省いても伝わる言葉のことを指します。一文の長さは40〜60文字程度が適切で、それ以上の長さになると読み手に負担をかけてしまいます。

エントリーシートは小説のような文章の技巧が評価されるわけではなく、ビジネス文書として伝えたいことをわかりやすく書けているかが評価されます。そのため余分な表現や長すぎる文章は避け、採用担当者の立場になった読みやすい文章を心がけましょう。

結論を最初に伝えてエピソードに繋げる

エントリーシートのようなビジネス文書を書く時に効果的なのが、「結論・根拠・具体例・結論」の順番で文章を組み立てる、PREP法という書き方です。最初に質問の直接的な回答となる結論を伝えて、その結論の根拠や具体例を述べ、最後に結論を強調して締めるのがポイントです。自己紹介の場合には、「●●大学●●学部●●学科の、田中太郎です。」などと、自分自身について真っ先に伝えるのが基本です。

PREP法とは逆に、ビジネス文書で嫌われやすい書き方が「時系列順」に伝える方法です。「私は幼少期から●●で、大学受験の時には●●を重視し、大学に入学してからは●●に取り組んできた、田中太郎です。」のように、結論が最後になってしまう時系列順の書き方は、最後まで読まなければ言いたいことが伝わらないため、避けるようにしてください。

具体的な数値や体験談を伝える

説得力のあるエントリーシートを書くためには、具体的なエピソードや体験談を数値とともに伝えるのが効果的です。「コミュニケーション能力に自信があります。」「私は協調性がある人間です。」などと抽象的な言葉だけで終わるのではなく、コミュニケーション能力が活かされた体験や、協調性がプラスに働いたエピソードなどを、オリジナリティある文章で伝えると良いでしょう。

その際には、日時・人数・金額などを数値で伝えながら書くことにより、より説得力あるエントリーシートが完成します。数値で表現できる経験や実績がある場合には、積極的にアピールしてみましょう。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

5. 自己紹介文を作成する際の注意点

自己紹介文の質は、そのまま就活生の印象に直結します。以下の5点は、必ず意識しましょう。

誤字脱字や話し言葉に注意

自己紹介は正式な選考書類の一部です。誤字脱字や「〜っぽい」「なんとなく」などの話し言葉が含まれていると、就活への真剣さが疑われる恐れがあります。また、「ら抜き言葉(見れる、食べれる)」なども使用しないよう注意が必要です。提出前には必ず読み直し、自分では気づきにくいミスがないか、第三者にも確認してもらいましょう。

適切な文字数を守る

指定文字数がある場合は、その制限内に収めることが大前提です。たとえば「400文字以内」であれば、360〜400文字程度を目安に調整しましょう。反対に、自由記入欄の場合でも、スペースの8割以上は埋めるのが基本です。余白が目立つと「やる気がない」「文章力が乏しい」と判断される可能性があります。

内容の重複に注意

自己紹介と自己PRは目的が異なるため、それぞれの役割を意識して記載することが大切です。たとえば「学生時代に努力したこと」はガクチカ、「自分の強み」は自己PRに記載し、自己紹介ではその導入や概要に留めましょう。内容が被ると構成が雑に見え、全体の完成度が下がってしまいます。

書き言葉を意識して敬語を正しく使う

自己紹介では正しい日本語と敬語を意識し、ビジネス文書にふさわしい言葉遣いを心がけましょう。「ご覧いただきありがとうございます」「貴社に魅力を感じ〜」など、丁寧語・尊敬語・謙譲語を適切に使えると、社会人としての素養が伝わります。

長文・一文が長すぎる文章は避ける

読み手の負担にならないよう、1文あたりの長さは40〜60文字程度に収めるとベストです。特に、句読点が少なくて冗長な文章は、読みづらく、印象もマイナスになりがちです。こまめに句点(。)を打って読みやすい構成に整えましょう。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

6.エントリーシートの自己紹介例文

最後に、エントリーシートを作成する時の参考として、自己紹介の例文を掲載します。それぞれの書き方や全体の構成、始まりから終わりまでの流れを参考にしながら、エントリーシートを書き始めてみてください。

プログラミングの独学をアピールする例文

「●●大学●●学部●●学科の、田中太郎です。私は学生時代に独学でプログラミングを学習し、自分でサーバーを借りてWebサービスを開発することに力を入れてきました。初めてのプログラミング学習では、わからないことや悩む部分も多く壁にぶつかる時もありました。しかし英語で資料を検索しながら試行錯誤を続け、最後にはプログラミング部の友人からも高く評価されるサービスを形作ることができた経験が、大きな自信となりました。
貴社に入社した後も、プログラミングの知識やわからないことを自力で調べて課題解決する力を活かして、エンジニア職として活躍したいと思っています。」

リーダーシップを強みとするの例文

「●●大学●●学部●●学科の、田中太郎です。私は学生時代のテニスサークルで代表を務め、リーダーシップを発揮しながら40名のメンバーをまとめ上げてきました。代表を任された当初、サークルの中には練習に参加する意識が低く、休みがちのメンバーも少なくありませんでした。そこで一人ひとりに声をかけてモチベーションや目標設定についてマネジメントしながら、メンバー全員が心地よく練習に参加できる環境を整えてきました。
貴社に入社後は、これまで培ってきたリーダーシップを発揮しながら、入社初年度からチームを引っ張るような存在となるべく努力していきたいと考えています。」

インターンシップをテーマにした例文

「●●大学●●学部●●学科の、田中太郎です。私はIT業界におけるスマホ向けゲーム開発の先端を走る貴社に魅力を感じ、エントリーしました。私はインターンシップでIT業界のさまざまな職種を経験する中で、ユーザーとの距離が近く社会に及ぼす影響も大きいスマホ向けゲーム開発に興味を持ちました。現在は個人でも開発経験を積むべく、Unityを使ったスマホ向けゲーム開発に取り組んでいます。
貴社に入社した後も、日々の業務だけではなく週末を使って趣味の開発を続け、ゲームエンジニアとしてのキャリアを歩み続けたいと思っています。」

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

7.まとめ

エントリーシートの「自己紹介」は、自分の人柄や就活に対する意欲を簡潔に伝える大切なパートです。自己PRや志望動機と異なり、基本情報や学生生活の要点をわかりやすくまとめることが求められます。

企業が自己紹介欄を設けているのは、「第一印象」「論理性」「人物理解」の3つを判断するためであり、誤字脱字や話し言葉、曖昧な表現などがあれば即座にマイナス評価につながる可能性もあります。

そのため、事前の自己分析や企業研究をしっかり行い、書く内容を整理したうえで、簡潔かつ論理的に伝えることが重要です。本記事で紹介した記載項目や注意点を意識しながら、自分らしさが伝わる自己紹介文を完成させましょう。

ITエンジニア特化だからわかる!内定が出るES、選考対策を教えます

「ITエンジニアになりたいけど、どんな選考対策をすればいいかわからない」とお悩みではありませんか?
ITエンジニアの就活支援をしているレバテックルーキーでは、そのような方に向けて、ITエンジニアのキャリア支援実績が多数あるアドバイザーがES添削、面接対策、ポートフォリオ作成のサポートをおこなっています。

ITエンジニアの就活に特化しているからこそ分かる選考のポイントをお伝えしていますので、ITエンジニアとして就職したい方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる