理系学生の就活スケジュール・ポイントを徹底解説!

理系学生の就活スケジュール・ポイントを徹底解説!
これから就職活動を始める理系学生にとって、就活スケジュールは気になるところでしょう。就活と研究室生活を両立するためには、就活スケジュールを把握した上で、効率的に就活をこなす必要があります。 この記事では、理系学生の就活スケジュールから、就活のポイントまで紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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1. 理系の就活スケジュール

理系の就活スケジュールは、推薦による選考を受けるかどうかによって異なります。まずは推薦を受ける場合・受けない場合のスケジュールを紹介します。また、特に早期に選考が始まるケースが多いと言われているIT業界の就活スケジュールもあわせて見ていきましょう。
なお、本記事で紹介するのはあくまで傾向であり、すべての企業がこのスケジュールにあてはまるわけではありません。

推薦を受ける場合の就活スケジュール

大学3年生の12月~1月にかけて、大学にて推薦の説明会と希望調査が始まります。同時に、推薦を受けられる企業の求人票と募集人数が公開されます。早いところでは大学3年生の1月~2月に推薦の受付が開始され、3月には推薦の選考が始まり、選考が終わると内々定が出されていきます。ただしこれはあくまで早い場合で、推薦の受付は大学4年生の5月~7月に行うところが多いのでよく確認しましょう。

推薦を受けない場合の就活スケジュール

次は、推薦を受けない自由応募による就活スケジュールです。大学3年生の4月~6月頃に夏季インターンシップの情報が公開され、夏休み期間である7月~9月に夏季インターンシップが実施されます。大学3年生の10月~12月には冬季インターンシップの情報が公開され、1月~2月に実施されます。

大学3年生の3月には、企業による説明会が開始し、ES(エントリーシート)の受付も始まります。一部の企業では選考もこの時期から行われます。大学4年生の6月から本格的な選考が始まり、内々定が出されていき、10月には内定式が行われます。ただし、経団連に加盟していない企業が多いIT業界においては、就活スケジュールが大きく異なることに注意が必要です。

IT業界の就活スケジュール

IT企業の就活スケジュールを紹介します。大学3年生の1月頃から一部の中小企業で説明会および選考が始まります。3年生の2月より、大企業ではESおよび適性検査結果(IT企業では提出を求められることが多い)の受付が始まり、順次選考が開始されます。3年生の3月から中小企業では内定が出され始め、大企業でも1次選考の結果が出されます。4年生の4月頃から、大企業の2次選考が始まります。

以上のように、IT企業の選考は通常の就活スケジュールよりも早く行われるため、IT企業への就職を希望するなら早めの準備が必要です。一部のIT企業では、上記のスケジュール以外にも通年採用を行っているので、出遅れてしまっても募集している企業が見つかることもあります。

コロナ禍における就活スケジュールの特徴

コロナショックによって飲食や観光をはじめとする多くの企業が厳しい状況にさらされています。メーカーや建設業界においても、海外の工場が稼働できないことにより部品の調達が困難になるなど、コロナショックの打撃を受けています。新卒採用においては、ここしばらく売り手市場が続いていましたが、こうした社会情勢により、業界によっては採用人数を減らしたり、採用自体を行わなかったりする企業もあります。

一方、2023年卒業予定の大学生の就活スケジュールについては、昨年と同様に行われることが経団連から発表されました。就活スケジュールは変わらないものの、オンラインへと採用活動がシフトしており、今後もこの傾向が続くと予想されます。説明会やインターンシップ、面接がオンラインで行われることで、移動距離や時間が柔軟になり、これまでよりも多くのイベントや選考に参加できる点はメリットといえるでしょう。

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2. 理系学生の主な進路

理系学生の主な進路は、専門分野の職種、専門以外の理系を活かした職種、文系が多く進む職種の3種類に大別されます。それぞれの職種について詳しく見ていきましょう。

専門分野の職種

専門分野の職種は、研究、開発、技術および生産などです。専門とする分野によって異なるものの、就職先としてはメーカーが主流となっています。

たとえば、工学部では自動車や電気機器メーカー、理学部でも専門分野のメーカーへの就職が多いです。また、理学部の中でも数学や物理を学んでいる学生が、数字や論理の強さを活かしてIT企業や金融企業へ就職する動きも目立ちます。

特にIT企業では、プログラミングによる開発やビッグデータの解析など、論理や統計に強い人材が不足しており、採用に積極的な背景があります。農学部では、食品、飲料メーカーへの研究職での就職が人気です。

関連記事:IT業界の今後 | 新卒が就活時に留意すべきポイントとは

専門以外の理系の知識・スキルを活かした職種

専門分野以外の理系の知識・スキルを活かした職種には、品質管理や生産技術、技術営業などがあります。これらの職種では、専門ではないものの理系ならではの論理的な思考力や基礎知識を活かせます。

生産技術においては、日々の生産データから生産効率を上げる方法を考えたり、トラブルの改善策を出したりするので、統計や仮説実証といった思考力が必要です。

技術営業は、商品の技術的なことまで説明、サポートができる営業のことです。分析装置などの専門的な知識を要する商品の説明を行うには、理系の知識が欠かせません。このように、理系の活躍のフィールドは専門分野以外にも広がっているといえます。

文系が多く進む職種

文系が就職することの多いコンサルティングや銀行、商社などへの就職においても、理系の論理的思考力をアピールすることで、競争することは十分に可能です。ただし、門戸が広いことから競争は激しくなります。

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3. 理系の就活事情

理系の就活における需要は増加傾向にあります。ここでは、理系の内定率や需要、理系ならではの強みについて説明します。

内定率は文系を若干上回る

文部科学省と厚生労働省による「令和3年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査」によると、内定率は文系で70.8%、理系で72.6%と理系が上回っています。
また、「令和2年度大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況調査」においても、内定率は文系で88.9%、理系で92.1%となっており、理系の方が少し高めとなっています。
研究などによりスケジュールが文系学生と比べてタイトであるにもかかわらず内定率が高くなっているのは、推薦による選考があることや、文系学生と比べて人材数が限られていることが要因でしょう。

需要は増加傾向に

コロナショックによってDXの実現を迫られたり、AIの活用が活発になったりと、IT人材の需要が、さまざまな業種において急速に増加しています。その中で、理系は論理的思考と基礎知識によってテクノロジーの理解が早いことを期待され、需要が増加傾向にあります。今後も技術革新に伴い、理系人材の需要は増加を続けるでしょう。また、文系学生と比べて理系学生は人数が少ない上に、推薦によって自由応募をする人数はさらに絞られるので、需要が高くなりやすいということも考えられます。

理系ならではの強さ

理系は人材数が限られているだけでなく、多忙なスケジュールをこなす力や論理的思考力を備えていると期待されていることも、需要が高い要因です。理系の学問は論理的思考力が必要であり、研究活動においてもこの力を日常的に使っています。仮説を実験により検証し、結果から次の仮説を立てるという研究活動の流れは、仕事と共通するものでもあるので、企業から評価を受けやすいといえます。

理系は数字を扱うことから、数値化してものごとを捉えることによって、業界や職種にとらわれずに活躍することが考えられるでしょう。また、研究活動は失敗の連続です。研究を続けるということは、失敗にめげることなく問題や課題と向き合う忍耐力があるという認識を持たれる傾向もあるといえるでしょう。

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4. 理系学生の就活のポイント

理系学生の就活のポイントは、自己分析により強みを見出し、それを活かせる企業を深く研究し、魅力的な自己PRを作成することです。また、インターンシップに参加することで、自身の適性の把握につながり、企業選びの参考になるでしょう。これらのポイントについて詳しく説明します。

自己分析

自己分析の目的は、自分がどんな仕事に向いているか、どんなことで企業へ貢献できるのかを導くことです。つまり、自己分析によって志望動機や自己PRが作られます。理系と文系の自己分析の違いは、アピールするポイントです。自己分析は学生生活で行ってきた経験をもとに、感じたことや学んだことを書き出していき、自分の強みや適性を見つける作業です。

理系は学生生活のうち、学業の占める割合が高い傾向にあることから、アピールポイントは学業を中心とするのが自然といえます。自己分析のポイントは、企業が求めていることに対して力になれるということをアピールすることです。企業も理系学生に対して、専門性の高さや思考力などを期待していることが多いので、特に学業や研究活動について深掘りするのがよいでしょう。

自己分析の方法は、自分への質問によって体験を掘り下げることにより行います。理系学生が特に掘り下げるべき質問の例を以下に示します。
 

  • ・専門分野を学ぶきっかけ

    ・研究のやりがい

    ・研究での苦労と失敗

    ・失敗や苦労をどのように乗り越えたか

    ・学業、研究での経験を仕事でどのように活かすか

企業研究

企業研究は、自己PRの作成に役立てたり自分に合った企業を見つけたりすることを目的に、強みから絞り込んだ企業を深く理解していく作業です。ここでは企業研究の具体的な進め方からポイントまで説明します。

強みを活かせる企業を探す

まず、専門分野で就職するか、専門分野以外で就職するかを考えましょう。専門分野以外での就職を検討する場合は、金融や、コンサルティングなどの文系学生が多く勤める業界が対象です。専門分野以外での就職をする場合には、なぜ専門分野以外での志望に至ったのか、きちんと説明できるようにしておく必要があります。

次に自分の専門性を整理しましょう。自分の持っている強みが活かせる企業を選ぶことが重要です。自分の専門分野から連想されるキーワード、たとえば「半導体」や「タンパク質」などを書き出します。書き出せたらこのキーワードで企業を検索してみましょう。すると、自分の専門分野と深く関わっている企業が出てきます。

業界や職種を絞り込む

企業の候補が出てきたら、職種を見ていきます。候補となる企業にどのような職種があるのかをホームページにて調べ、具体的な仕事内容について調べておきましょう。なお、研究職や開発職の募集は修士以上であることが条件となっていることが多く、学部生の場合は生産関連の職種を選ぶことが多くなります。修士以上で研究職を選ぶ場合は、その企業のさまざまな研究に携わることになり、どのような研究をするかは企業次第です。必ずしも独自の研究ができるわけではないことは頭に入れておきましょう。

数学や物理を専門とする学生は、専門がそのまま職種となる業界が少ないものの、業界を問わず数学や物理などの知識を求められることはよくあります。論理性、分析力が必要な業界という視点で見渡すと、専門が活かせる企業が見つかりやすいでしょう。製造業やIT、コンサルティングなどが主流ですが、それ以外にもないか広い視野で探してみましょう。

生命科学などのバイオ関連を専門とする場合も募集が限られていることから、専門分野での就職は叶わないかもしれませんが、広い視点を持って他業種も検討することで、興味を持てる分野に出会える可能性があります。専門と異なる分野での就活は難しく感じるものの、自分の強みと興味が企業とマッチしていれば企業も興味を持ってくれるでしょう。

専門分野以外で特に理系人材を求めている業界はIT業界です。社会的なITの普及に対して、それを支えるエンジニアの数が圧倒的に足りていないため、採用需要が高まっています。IT業界は長期的な成長が予想されることから、将来性のある業界といえるでしょう。

営業においても、理系の知識が必要となる商品を扱う企業では重宝されます。技術営業なら、理系の知識を増やしながら営業のスキルを高められます。営業スキルは汎用性が高く、どの業界においても使えるものです。技術営業という選択肢も検討の余地はあるでしょう。

企業の情報を深掘りする

企業の候補がいくつか見つかったら、それぞれの企業のホームページを確認しましょう。はじめに、企業がどのような製品やサービスを扱っていて、どのように、誰に販売または提供しているのかという、ビジネスモデルを理解します。ホームページに掲載されている会社の概要、IR情報などを参照するとよいでしょう。新卒採用に関するリクルートページがあれば、求められている人物像が書かれている可能性が高いので確認するようにします。

企業に関するニュースはしっかり押さえておきたいところです。ニュースから、今後の企業の方針や事業展開についての考えを読み取れます。新商品やサービスのリリース、新たな事業の開始、事業の方針転換などの情報を、プレスリリースや企業ホームページにて確認しておきましょう。

企業が力を入れている分野や研究について調べる有効な方法は、特許情報や論文の確認です。過去の特許や研究を見ることで、どういった考えで行っているのかという企業の考えや、今後の展開などを読み取れます。これらの情報をもとにして、企業が求めている人材要件を推測することにより、効果的な自己PRの作成が可能です。

その他の情報として、企業の社長や経営者、社員のブログやSNSでの情報発信および口コミによる評判が挙げられます。経営者や社員の本音、退職した社員の意見などが聞けるなどのメリットがあるので、企業名で検索したり、就活サイトで評判をチェックしたりしてみましょう。ただし、あくまでも一個人の意見として捉えることが重要で、すべてを鵜呑みにしないように総合的な判断が必要です。

説明会への参加とOB/OG訪問

自分が調べた企業情報を確認して、新しい情報を得たりするために、企業説明会が始まったら必ず参加しましょう。疑問点などの質問したいことをまとめておき、社員の方へ質問することで、情報の確度が上がります。個別の企業説明会だけでなく、合同企業説明会への参加によって、これまで検討していなかった企業の魅力を発見できたり、業界の情報を幅広く知れたりするかもしれないので、できるだけ参加しておくことが望ましいです。

さらに、OB/OG訪問を通して企業説明会では聞けない実際の社風や職場の雰囲気、入社前とのギャップなどが聞くことで、ミスマッチ防止につながります。いくらやりがいのある仕事であったとしても、企業風土が自分と合っていなければ、長く続けられない可能性があります。こうした心配を少しでも減らすためにも、OB/OG訪問を積極的に行いましょう。

インターンシップへの参加

インターンシップを重要視する企業は増えており、選考のひとつとしてインターンシップを取り入れる企業もあります。企業はインターンシップを「優秀な学生を早くから獲得できるチャンス」として捉えていることから、インターンシップへは極力参加するのがよいでしょう。

選考とは別に、インターンシップによって企業の情報を得たり、自分の仕事への適性を見極めたりできるので、自己分析と企業研究に役立ちます。インターンシップは夏休み期間の数日から数カ月にわたって最も多く開催されています。インターンシップをオンラインで行う企業もあるので、時間の都合もつけやすいでしょう。

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