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1. プログラミングとは?
プログラミングとは、コンピューターが行う処理を書くことです。具体的には、計算処理や条件分岐などを駆使して、必要な処理を実現します。身近なところでは、ソーシャルメディアやゲームがプログラミングによって作られています。また、最新技術である人工知能やスマート家電も、その機能を実現するのはプログラミングです。
関連記事:プログラミングとは?できることや種類・学習方法について解説!
プログラミングを学べば、最新技術を理解でき、仕事の選択肢も広がっていきます。IT業界では人材不足が叫ばれているため、高い技術を持つエンジニアやプログラマーは需要があります。また、プログラミングそのものを行わない職種についたとしても、システムの企画や設計、ITを活用した業務プロセスの検討などにおいて、プログラミングに深い理解があればより良いアイデアが生まれるでしょう。
プログラミング言語とは?
プログラミング言語とは、コンピューターに実行してほしい処理を指示するための言語です。どれほどハイスペックなコンピューターでも、何も指示せず動くことはありません。そのため、コンピューターに処理をしてもらうための指示書が必要です。その指示書を書くためのツールが、プログラミング言語です。
日本語や英語などの言語と同様、コンピューターとのコミュニケーションツールともいえます。そのようなプログラミング言語の種類は現在、200種類を超えているともいわれています。代表的なプログラミング言語はRuby、Swift、Java、PHP、Python、JavaScriptです。それぞれ違った特徴を持ち、得意な分野と不得意な分野が存在します。
プログラミングの登竜門
初心者がプログラミングの世界に入るために最初に触れる言語が「HTML」と「CSS」です。HTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシート言語であり、厳密にはプログラミング言語とは異なります。
HTMLは、Webサイトやアプリなどのページを構成できる言語です。タイトルや見出し、画像などの配置を決定します。
CSSは、Webサイトやアプリなどのページを装飾するための言語です。HTMLで配置したタイトルや見出しに使うフォントの変更や、画像の形を変更するなど、さまざまな装飾ができます。HTMLとCSSは学習のハードルが低いことと、自身で行った作業が目に見える形で表れる楽しさから、最初に学ぶ言語に適しているでしょう。
プログラミングでできること
プログラミングでできることは数多くあります。その中でも、最近注目の集まっている分野をここでご紹介します。
Webアプリ開発
プログラミング技術を使えば、Webアプリの開発ができます。Webアプリとは、Web上で動作するアプリを指し、YouTubeやAmazon、TwitterなどがWebアプリに分類されます。Webアプリとスマホアプリが混同されているケースをよく見かけますが、この2つは別のものです。最近のWebアプリ開発現場では、簡単かつ効率的に開発を進められる「フレームワーク」を使って開発を進めるケースが多く見られます。
スマートフォンアプリ開発
プログラミング技術を使えば、スマートフォンで使うアプリの開発も可能です。前述のWebアプリに対し、スマートフォンで使うLINEやSnow、Instagramなどはスマホアプリに分類されます。スマホアプリは頻繁にアップデートはしないため、コンパイラ型言語を用いるケースが多く、iOSであればSwift、AndroidではJavaやKotlinなどが主流です。
AI(人工知能)の開発
AIの開発にもプログラミング技術が用いられます。AI開発を支える技術のひとつとして、機械学習と呼ばれる技術があります。機械学習とは、データからコンピューターが自動で反復学習することでパターンを発見し、予測をたてる技術です。この分野では、プログラマーは機械が学習を行うためのプログラムのみを作ります。そして、そのプログラムを実行してコンピューター自身に学習させます。これが、AIの開発です。
この開発で多く使われる言語がPythonです。PythonにはAI開発を効率良く行うための「ライブラリ」が多く用意されています。このライブラリにより、コードの記述量が少なく抑えられることもPythonが選ばれる理由のひとつです。
関連記事:【学生向け】Pythonは何ができるの?就活には有利になる?
ゲーム開発
パソコンゲームやスマートフォンゲーム、コンシューマーゲームなどのゲーム開発もプログラミング技術を使って行います。使用される代表的な言語は、C++、C#、Java、Swiftなどです。
さらに最近では、「ゲームエンジン」という開発ツールも登場しました。ゲームエンジンとは、ゲーム開発をする上で必要な機能やライブラリを組み合わせた統合開発環境です。3Dゲームエンジンを使って、VRゲームも開発されています。
システム開発
システム開発も、プログラミングで可能です。システム開発とは、主に企業で行う業務を自動化するための開発を指します。多くの場合、プログラミングのみではなく、設計やテストなどを含めた一連の作業を総称してシステム開発と呼びます。
システム開発の目的は、日々の業務で行う単純作業の自動化です。たとえば、勤怠管理や在庫管理、経理システムなどが該当します。企業の抱える問題をプログラミングで解決することが、システム開発の醍醐味といえます。
ロボット開発
ロボット開発にも、プログラミングが深く関わっています。ロボット開発のプログラミングでは、ロボットがどのような場面でどのような動作を実行するかを前もって指示します。いわゆる「組み込み系」です。組み込み系プログラミングは身の回りの電子機器にも施されているため、身近な存在といえるでしょう。将来は、医療福祉や災害現場などで活躍するロボットの開発が期待されています。
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2. プログラミングを「楽しい」と感じるとき
NPO法人みんなのコードが実施した調査「プログラミング教育実態調査報告書」によると、プログラミングを経験した小中高校生のうち、73.8%が「プログラミングは楽しかった」と回答しています。さらに「将来プログラミングに関する仕事に就くか?」という質問に対し、プログラミング経験のある子供は、無い子供に比べ「とてもそう思う」「そう思う」と回答した割合が約2倍となりました。プログラミングの勉強を通して、その楽しさが伝わっている様子がうかがえます。
プログラマーの仕事を選んだ人の中には、単なる仕事以上に、プログラミング自体が楽しいと感じている人も多いでしょう。以下では、プログラミングが「楽しい」と感じられる瞬間について解説します。
アイデアを実現できたとき
プログラミングによって、Webサービスやスマホアプリ、さらにはデジタルアートなど、自分のアイデアを形にすることができます。既存のソフトウェアやゲームに興味があれば、それを土台にして、自分なりの改良を加えても良いでしょう。
このように、創造性を発揮して「モノづくり」に取り組める点がプログラミングの魅力と言えます。これまでに存在しない機能を生み出す、あるいは特許性のあるアイデアを実現することも可能です。
人の役に立てたとき
プログラミングは、人が抱える問題を解決したり、ニーズを満たしたりすることができます。たとえば、手作業で1時間かかっていた仕事を、プログラミングで自動化して1分で終わるようにできれば感謝されるでしょう。どのような分野であっても、自身で作成したプログラムに対してユーザーから良いフィードバックを得られれば「楽しい」と感じるはずです。さらに、大規模なシステム開発に携わり、社会を支えるインフラを構築する仕事にもつながっていきます。
工夫の余地が大きいと感じられたとき
同じ処理を実現する場合でも、高い技術のあるプログラマーは、可読性の高い記述や効率的に処理を行うプログラムを作れます。他には、より高速な処理ができる、修正が簡単にできる、といった改良の余地もあるでしょう。自らの工夫次第で、より品質の高いプログラムを目指せることも「楽しい」と感じられるポイントです。
場所を選ばず学習や仕事ができるとき
作業場所を選ばないことも、プログラミングの魅力です。プログラミングは、インターネット環境とパソコンさえあれば、どこでも学習や仕事ができます。最近は、カフェやレストランなどでもインターネット環境が整備されており、落ち着いた雰囲気の店内で作業できます。その他にも、仕事の合間や授業または講義の休憩時間などにも学習や作業が可能です。
プログラムが動いたとき
自分で組み上げたプログラムが正しく動いた瞬間に、プログラミングを楽しいと感じると答える人が多いようです。また、組んだプログラムにエラーが発生し、苦労の末に解決した瞬間はとても嬉しく感じるでしょう。その他にも、シンプルで綺麗なコードが記述できた際には高い満足感を得られます。
成長を感じられたとき
自分の成長を実感したときも、楽しい気持ちになるでしょう。コーディングの速度が上がったと感じたときなどが、これに当たります。コーディングを速くする条件は、タイピング速度の向上とプログラムの知識量が増えることです。この2つは成長しなければ得られません。また、発生したエラーを自分の力で解決したときにも成長を感じられます。
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3. プログラミングを楽しいと感じる人の特徴
プログラミングを楽しいと思えるかどうかは、本人の適性や考え方にもよります。一般的には下記のような傾向が見られます。
モノづくりに興味がある
自ら新しいモノを生み出すことに喜びを感じる人に、プログラミングは適しています。前述の通り、プログラミングによって人の役に立つWebサービスや、楽しい時間を提供するゲームなどを開発できます。プログラムを単調に打ち込む作業ではなく、ユーザーにとっての価値や実現手段について考える創造的な取り組みです。
学習意欲が高く、好奇心旺盛
新しい技術が次々と現れるIT業界では、好奇心の高い人が成長を続けられます。プログラミングでも、自分が知らなかった言語や設計手法に興味を示し、Webサービスの改善や実装方法の改良に意欲を示す人に適性があると言えます。
IT業界は常に進歩しています。プログラマーは新しい技術について日頃から情報収集したり、自ら試してみたりなどを、好奇心から学習に発展し新しいスキルを自然と身に着けていく機会も多いです。
論理的に考える
コンピューターは指示通りにしか動かないため、プログラミングの文法に従い、的確に指示を出さなければなりません。プログラムに不具合があった場合は、表示されるエラーメッセージを確認し、その原因を突き止める必要があります。複雑な不具合に対しても、「なぜ」を繰り返して調査し、複数の可能性の中から絞り込んでいく作業が求められるでしょう。筋道を立てて正確に物事を考えられる人に、プログラミングは適しています。
関連記事:新卒必見!SEに向いている人、向いていない人の特徴を徹底解説
変化に対して柔軟な対応ができる
身の回りで変化したことに柔軟に対応できる人は、プログラミングの適性があります。現代は変化の激しい時代といわれ、特にIT関連の業界は技術の進歩や新しい技術の誕生などにより、状況が目まぐるしく変化します。そのようなプログラミングの世界に向いている人とは、新しいことや知らないことに対して臨機応変に対応し、楽しんで受け入れられる人です。
集中力がある
集中力は、プログラミングを楽しむための大切な要素です。プログラミングをする際は、長い時間パソコンと向き合って作業します。仕事となれば、朝から夜遅くまで作業することも。プログラミングに向いている人とは、そのような作業にも集中できる人です。ただし、その集中力もプログラミングが楽しいと思えなければ生まれません。人は、楽しいことには無条件で集中できます。つまり、プログラミングを楽しめる人は自然と集中力が備わっているものです。
妥協を許さない
妥協が許せない人もプログラミングに向いています。プログラミングは創造的な作業ばかりではありません。中には、バグの発生を防止するために記述されたコードを入念にチェックし、1つひとつ修正する作業もあります。そのような細かい作業でも妥協せず、しっかりと向き合える性格の人が向いています。
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4. プログラミングを楽しめないときは、どうすればいい?
ここまで、プログラミングが楽しいと感じる状況について見てきましたが、人によっては「楽しくない」と感じてしまう場合もあるでしょう。特に、初学者の場合、環境次第でプログラミングに対する印象が大きく変わります。以下では、プログラミングが楽しくないと感じる場合に考えられる原因と、その解決策を紹介します。
楽しめない原因:作りたいものがない
プログラミングを学ぶ目的が明確でなければ、意欲もわいてきません。たとえば、「好きなゲームを自分で作ってみたい」といった具体的な目標があれば、学習も進みます。
解決策
初めて勉強する際には、簡単なプログラミングでできるアプリやWebサービスについて調べて、興味のあるテーマを選ぶのが良い方法です。書籍などを参考に、初学者でもできるアプリやサービスを見つけ、アイデアを膨らませると良いでしょう。
楽しめない原因:基礎が身についていない
プログラミング言語には、文法や構文が定められています。基本的な文法や構文が理解できていないと、時間をかけても上達せず、プログラミングが楽しくないと感じてしまう恐れがあります。また、プログラミングを実行する環境構築の時点でつまずいてしまう初学者も多いようです。
解決策
基礎を身につける方法としては、書籍やオンライン学習サイト、プログラミングスクールの活用が挙げられます。気軽に始めるには、オンライン学習サイトが良いでしょう。ある程度基礎が身についたら、書籍を1冊読み通すことでより理解が深まります。
楽しめない原因:プログラミング言語が合っていない
プログラミング言語は、メジャーなものからマイナーなものまで合わせると200種類以上あり、それぞれ特徴が異なります。そのため、目的に合わせて最適な言語を選択することが重要です。たとえば、Webサービスを作成する場合と、スマート家電を開発する場合では、異なるプログラミング言語が採用されます。
解決策
初学者の場合、PythonやPHPのように扱いやすく、就活にも有利になるプログラミング言語を選択すると良いでしょう。PHPはサーバの知識や環境が必要になることもあります。Pythonはインストールが簡単で、ローカルマシンで動かせる言語のため、勉強のハードルが比較的低いです。簡単な計算処理やWebスクレイピングなど、小さな規模の開発から始めると、プログラミングの楽しさを実感しやすくなります。
楽しめない原因:一緒に学ぶ仲間がいない
誰でも新しいことを始めるときには不安を覚えるものです。プログラミングにまつわる悩み事を共有したり、成果を披露したりする仲間がいると意欲が上がります。
解決策
一緒に学ぶ仲間を身につけるためにコミュニティに参加する、あるいは、プログラミングスクールに通いエンジニア経験の豊富なメンターに相談するといった方法が考えられます。
プログラミングスクールに関心がある方は、レバテックカレッジへの入学も選択肢の一つになるでしょう。同スクールでは、未経験者が開発スキルを無理なく身につけるためのオリジナルカリキュラムをご用意しています。
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