技術系の職業とは?種類や職種、向いている人について解説

技術系の職業とは?種類や職種、向いている人について解説
「技術職」は、ものづくりに携わる職種のことです。専門性が高くやりがいのある仕事であり、いま新卒で目指す人が増えています。 とはいえ、技術職という言葉には曖昧な部分も多く、「実際どのようなことをするのかよくわからない」という方もいるでしょう。技術職にはさまざまな種類があり、仕事内容や求められるスキルが異なります。 当記事では、技術職の種類や職種、向いている人、技術職のやりがいについて詳しく解説していきます。

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1. 技術職とは?

技術職とは、原料から製品を作る一連の工程に関わる仕事のことをいいます。技術職に従事するには、理系や工学系の専門的な知識が必要です。

ただし、建築・電気・機械系・化学・IT関連など携わる分野は多岐にわたり、仕事内容や求められるスキルも異なります。

とはいえ、どの業界であっても、技術職は自分がつくったものが世の中に出回っているのを実際に目にすることができる、やりがいのある仕事です。

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2. 技術職の業界別の職種

では、技術職にはどのような職種があるのかを業界別にみていきましょう。実際には数えきれないほどの職種がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

メーカーの技術者

メーカーでハードウェア機器を生産する技術者は以下の3つに大別されます。

電気系

電気系は、回路設計や基板設計、デバイス制御などを行います。半導体をはじめとする、各種の電気部品を組み合わせて、新素材を開発することも電気系の仕事です。研究を続けていち早く新しい技術とその価値を見いだすことが求められるでしょう。

機械系

機械系は、生産ラインの作業が円滑に進むように、機械的な対応をおこないます。

生産ラインには、機械の故障や不具合などのトラブルがつきものです。機械系の技術者は、そのトラブルの解決策や未然に防ぐための策を技術的な観点から考案し、生産効率の向上を目指します。

ソフト系

ソフトウェアを開発して、生産設備に組み込んだり、そのソフトウェアを保守したり、改善をおこなうのがソフト系です。

メーカーにある生産設備には、多くのソフトウェアが組み込まれており、そのソフトウェアによって生産設備の制御と安全を確保しています。

ITの技術者

ITの技術者を一部紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニアは、クライアントの要求から適切なシステム仕様を決定し、設計を担当します。クライアントと密にコミュニケーションをとりながら、要望に応えるための開発期間やコストなども算出します。

関連記事:SEとはどんな職業なのか?新卒学生がしておくべき準備とは

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの構築・保守・管理をおこないます。

システムエンジニアと同様に、クライアントからの要求を受けてネットワークを構築し、設計・運用の流れで仕事を進めます。

なお、システムエンジニアとネットワークエンジニアの違いは「対象」です。システムエンジニアは個々のコンピューターを対象にし、ネットワークエンジニアは個々のコンピューターを繋ぐためのネットワークを対象としています。

関連記事:新卒でも活躍できる?ネットワークエンジニアのキャリアを解説

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建築系の技術者

建築系の技術職について紹介します。

建築設計管理技術者

建築設計監理技術者は、建設現場に関わる多くの技術者の監督をおこないます。建設工事の施工計画を立て、工程管理・品質管理などの建築業務全般における技術上の管理を担う重要なポジションです。

建築設備設計技術者

建築設備設計技術者は、電気や給排水、空調などの設備・設計をおこないます。顧客の要求を十分に取り入れながら、構造や設備を決めて設計図を作成します。
建築設備全般についての高い知識と技術が必要な職種です。

建築構造設計技術者

建築構造設計技術者は、建築物の構造的安全性を考えることが仕事です。積雪や地震といった災害によって建築物が壊れてしまわないように、安全性能を満たさなければいけません。構造計画の立案から設計書作成まで統括して、構造に関する工事管理もおこないます。

食品や化学の技術者

食品や化学の技術者は、以下の3つに大別されます。

研究開発職

研究開発職は、新しい材料や技術の研究をおこない、実用化を目指す役割を担います。お菓子の製造メーカーなども、常に新しい味のお菓子を研究しています。

開発職

研究開発職の発見や新たなアイデアを元に製品化を進めます。製品化に至るまでは、他の部署や外部との共同作業が多く、コミュニケーション能力も求められます。

製造職

研究・開発を経て完成された製品の製造を行うのが、製造職です。ときには、設計を評価するための試作品の作成を支援することもあります。コストダウン、省エネルギー、省スペースに関する改善活動を通じて利益の獲得を目指すのが役割です。

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3. 技術職に向いている人とは

専門性が高い技術を求められる技術職ですが、技術職に向いている人にはどのような特徴があるのでしょうか。

先述した通り、技術職にはさまざまな職種があります。研究をする人、他部署とコミュニケーションを取りながら設計する開発職の人、決められた仕様通りに製品を製造する人など幅広い役割があるため、適性は職種によっても異なります。

ただ、多くの技術職において「向上心のある人」は企業から求められる人材となるでしょう。特にメーカーの工場などでは、常に改善することを念頭に置いて品質向上を目指す必要があるため、向上心を持って仕事に取り組める人が適しています。

そのほかにも、一般的に以下のような人は技術職に向いているといえるでしょう。
 

  • ・常に改善について考えられる人

    ・好奇心や探究心旺盛な人

    ・現状について疑問を持つことができる人

    ・責任感の強い人

    ・チャレンジ精神を持っている人

    ・人の意見を聞く耳を持ちながら、自分の考えをしっかりと主張できる人

    ・理系出身の人

 

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4. 技術職のやりがい

技術職はキャリア形成がしやすい職業です。
技術職のなかでも、IT系技術者のキャリア形成を例にしましょう。IT業界では、新卒でプログラマとして企業に入社し、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーと昇進して上流工程と呼ばれる業務を担当するのが一般的な流れです。

開発者という立ち位置を経験したからこそ、システムエンジニアとしてクライアントの要望を汲み取ることができるようになります。そして、上流になればなるほど給与も高くなり、より一層技術職へのやりがいを感じることができるのではないでしょうか。

需要が高い

特に研究職の場合は、専門性が非常に高く、高度な知識を身につけていることが大前提です。そのため、ITの技術が今後さらに進化してAIの性能が高くなったとしても、研究職の需要は高まり続けることでしょう。

給与が比較的高い

技術職の給与は比較的高いといわれています。
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、技術職の平均年収は、467〜568万円です。業界別の平均年収は下記の通りです。
 

  • ・メディカル・化学・食品:年収約494万円(学分析員を例)

    ・建築:年収約467万円(測量技術者を例)

    ・IT・通信:年収約568万円(システムエンジニアを例)

    ・電気・電子・機械:年収約488万円(機械修理工を例)

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