大学院生の就活はいつからはじめるべき?成功に導く方法や注意点を解説

大学院生の就活はいつからはじめるべき?成功に導く方法や注意点を解説
「大学院の就活はいつから始めればよいの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。大学院生は研究や論文に追われて就活との両立が難しくなる場合があるため、早い段階から始めておくのが大切です。 この記事では、理系大学院生の就活について特徴やスケジュール、成功に導く方法、失敗しないために注意すべきことなどを解説します。就活をどう進めればよいか不安な大学院生は、ぜひ参考にしてください。

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1. 理系大学院生の就活の特徴

ここでは、理系大学院生の就活の特徴について、学部生や文系との比較、人気の業界を踏まえながら解説します。理系大学院生の就活の特徴を把握しておけば効率的な活動にもつながりやすいので、ぜひ参考にしてください。

学部生に比べて就活に有利になる確率が高い

理系大学院生は、学部生に比べて専門的な知識や経験が豊富なため、就職を有利に進められる確率が高いです。

より高い専門性や経験を求める企業では、理系大学院を卒業した人材は即戦力になり得るとして、選考で優位に立てる可能性があります。また、求人で大学院を卒業していることを条件にしている企業にも応募できるため、企業選びの選択肢が広がるでしょう。

さらに、理系大学院生が文系の職種に就職する際も、大学院で培った論理的思考力(ロジカルシンキング)やプレゼンテーションスキルなどを活かせるため、選考で有利になる可能性があります。

学部生と同じ選考を受ける際は、理系大学院生ならではのスキルや経験をアピールすると差別化につながるでしょう。

文系に比べて就活に使える時間が少ない

理系大学院生は、文系大学院生に比べて就活に充てられる時間が少ないのも特徴です。

理系大学院生は一般的に、学部生や文系に比べて研究が忙しくなるケースが多く、就活を始める時期が遅れてしまったり、インターンシップやイベントに参加できる機会が少なくなってしまったりする可能性があります。

しかし、理系大学院生は忙しい日々の中で、社会人に要求されるマルチタスク処理能力を身につけているでしょう。仕事をしていく上では業務の中心となる研究に限らず、プレゼンが必要な場面や別の業務などと並行して、さまざまなことを進めていく機会が多いからです。

研究や講義、教員のサポートなど、さまざまな活動を両立することが多い理系学生だからこそ、会社もその能力を期待して採用に踏み切ります。そのため、就活に使える時間が少ないからといって諦める必要はありません。

志望動機や自己PRで、忙しい大学院生活で培った専門的な知識や技術、マルチタスクをこなすスキルなどの中身のある内容を伝えられるようにするためにも、日頃の研究や講義などは手を抜かず、日常のすべてがスキルアップにつながっているのだと捉えてください。

IT業界が人気

理系大学院生はIT業界との親和性が高いため、企業から必要な人材として求められる確率が高いです。

現在、働き方の柔軟性や人手不足に対応するため、業務に対する省力化や業務効率化などが求められています。そのため、あらゆる業界・職種でIT化を進める動きが加速し、多くの企業がIT人材に注目し、採用したいと考えるケースが増えているのです。

理系学生はいかなる専攻でもITとの親和性が高いと歓迎される傾向にあり、文系学生にはない大きなアドバンテージといえます。

また、株式会社ディスコ キャリタスリサーチが2022年9月に発表したアンケート調査「2023卒理系学⽣の就職活動(専攻分野別)(10p)」によると、理系学生の就職が決定した職種は、土木・建築系を除く専攻分野で、IT系が上位3位以内を占める結果となりました。

情報系を専攻する学生では、77.8%がIT系の職種に内定しています。

さらに、株式会社ディスコが運営するキャリタス就活2024が公表した「発表!2024年卒の就活生が選ぶ人気企業とは?~就職希望企業ランキング:大学院生編〜」の理系項目では、IT、コンサルティング、大手メーカーが上位を占める結果でした。

これらの結果からも、企業目線でのIT人材の需要と人気の高さ、学生側もIT業界や職種に人気が集まっているといえます。

自分の専門分野だけにこだわらず、理系学生としての経験を活かした柔軟な働き方ができる選択肢を持てるのは大きな強みです。需要と人気が高まるIT業界は就職先候補の1つとして一考する価値があります。

関連記事:IT系の仕事の種類|未経験でなれる職種や年収、適性について

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2. 大学院に進学せず就職するメリット・デメリット

ここでは、大学院に進学せず就職した場合のメリット・デメリットについて解説します。就職すべきか修士課程に進むべきか決めかねている大学学部生は、ぜひ選択の参考にしてください。

メリット

将来的に研究職を志していない場合、より早く社会人生活がスタートできるメリットがあります。ビジネスの場でより多くの経験を積むことができ、これまでの専攻分野や学んできたことに加え、社会人としてのスキルを向上させられるでしょう。

知識を活かしつつ、プレゼン力や交渉力など自分が得意とするスキルを発揮したいのであれば、早く就職した方がより活躍できる機会を得られます。

デメリット

大学院に進んだ学生と比べると、どうしても就職の選択肢が狭まってしまうことがデメリットです。

大学院へ進学し研究している分野の専門性を高めれば、その知識を必要とする企業にとってより獲得したい人材となり得ます。そのため、企業によっては大学院卒の就活生との比較で劣勢になる可能性があるでしょう。

また、専門性の高さに伴って初任給が高いケースもあり、研究職に就きたい場合は注意が必要です。

大学院への進学は、メリット・デメリット以外に、今後のビジョンや目的を明確にした上で検討してください。

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3. 理系ならでは!推薦応募のメリット・デメリット

推薦応募とは、学校や教授から推薦してもらった上で企業選考に進む方法です。大学によって推薦できる企業なども異なりますが、入りたい業界や企業が明確であれば有効な手段といえるでしょう。

ここでは、推薦応募のメリット・デメリットを解説します。

メリット

推薦応募の最大のメリットは、内定率の高さです。推薦による選考になるため、自由応募よりも採用につながる確率が高く、競争率も低くなります。

また、面接や試験などの選考プロセスが省略されることが多いため、就活を早く終わらせることもできるでしょう。研究など学業に集中したい理系学生にとっては、この点も大きなメリットとなります。

デメリット

推薦応募のデメリットは、一度内定が出たら辞退できない点です。辞退すること自体に法的な拘束力はありませんが、大学や教授と企業の信頼関係による就職であるため、辞退による関係への影響を考えると、原則として辞退は難しいと考えるべきです。

また、一般的な選考よりも内定が出るのが早いことが多く、ほかの職場と比較・検討が不十分な段階で意思決定をしなくてはならない側面もあります。長いキャリアを考えると慎重な判断が必要です。

そして、推薦での応募とはいえ、内定を確約するものではない点も留意しなければなりません。自由応募と同じく、企業研究やしっかりとしたマナーを身につけるなど真剣に臨まなければ内定が出ないことも十分ありえます。

推薦応募を考えている段階であっても、並行して自由応募に向けた準備をしておけば視野を狭めず、納得のいく就活ができるでしょう。

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4. 大学院生の就活はいつから?スケジュールまとめ

ここでは、大学院生が就活をいつから始めるのかや、どのように進めればよいかなどを、一般的な自由応募に対応したスケジュールを紹介します。準備不足によりチャンスを逃さないためにも、ぜひ参考にしてください。

修士1年の春から情報収集スタート

修士1年の春から就活のスタートを切り、就職に必要な情報を収集します。業界や気になる企業などについて研究しましょう。情報をきちんとインプットしておけば、後のインターンや選考に大いに役立ちます。

同時に、自分のキャリアや適性などについての自己分析も重要です。この時点では、就活まで時間がありのんびりと構えてしまいがちですが、研究や講義が忙しくなると思うように時間が取れなくなる可能性があります。

最近では、就活そのものが早期化する傾向があり、情報収集を始めるのに早過ぎるということはありません。夏に実施されるインターンシップまでに、就職に対する自分の希望や考えを大まかにでも把握できていれば機会を有効に活用できます。

具体的な情報収集の方法として、自分の専門性がどのような業界でニーズがあるかリサーチしたり、OB・OG訪問や就職ガイダンスに積極的に参加したりしましょう。

夏や冬の休暇はインターンシップに参加

夏や冬の長期休暇には多くの企業でインターンシップが開催されます。インターンシップとは、企業が学生に就労体験できる機会を提供し、学生が参加することで企業への関心・理解を深めてもらう制度です。

インターンの期間は1日のみや数日間から、1ヶ月程度行うものもあります。いずれも実際の業務に携わることで、業界や企業の印象が大きく変わったり、体験して初めて気づいたりできる貴重な機会となるでしょう。

企業によっては、個人情報の取り扱いなど実際の業務を行うのが難しい場合があります。そのため、企業の雰囲気や業務内容が分かる体験型プログラムを用意するケースも多いです。

インターンシップへの参加は、自分の適性をより深く理解するという観点からも重要なチャンスとなります。

また、理系大学院生は多忙なため、インターンシップへの参加で方向性を定めたり、自分が希望する業務か判断したりでき、就活を効率化できる側面もあるでしょう。

選考時のエントリーシートや面接での話題にもなるため、インターンシップの機会を有効に活用してください。

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10月頃から外資系企業などでエントリー開始

秋からエントリーを開始するのは、外資系やマスコミ、経団連非参加企業の一部企業などです。また、一部マスコミ企業では独自のスケジュールを組んでいるケースも見受けられます。

外資系企業はサマーインターンシップ終了後の10月に説明会を開催するケースが多いでしょう。内定に直結するインターンを行う会社もあるため、外資系企業の選考を受けたい場合は、より早くから準備を進めておかなければなりません。

経団連非加盟企業の選考パターンは2種類あります。一般企業に準じる3月開始と、メガベンチャーなどに多い早期の選考開始です。早期選考に参加すれば就職できる企業の幅を広げられるので、積極的にエントリーしてみましょう。

選考では、筆記試験に時事問題を多く取り上げるなど特殊な場合もあるため、対策が必要です。気になる企業がある場合は、選考スケジュールや試験内容などの情報をこまめにチェックしておきましょう。

翌年3月からエントリー開始

自己PRやエントリーシートの提出、Webテストの受験が始まり、本格的な就職活動へと動き出します。これまでの情報収集やインターン参加などの経験をもとに、丁寧に進めていきましょう。

企業側もセミナーや説明会を開催し始めるため、出席し会社の情報や採用情報を集めます。説明会やセミナーの応募方法は、基本情報のみ入力すれば完了するところもあれば、志望動機などエントリーシートレベルの情報提供を求める企業もあるので注意が必要です。

また、説明会への参加者のみに、実際にエントリーする資格を与える企業もあるため、参加する予定がなくても確認しておきましょう。

説明会から選考を開始している企業も多くあります。企業の関係者と会うときは全員が面接官という気持ちで臨み、失礼のない対応を心がけてください。

多忙な理系大学院生は、企業説明会やセミナーに数多く参加できない場合もあります。そのため、この時期までに志望する業界などをある程度絞り、効率的に参加できるようにすることが大切です。

なお、大学院生の学校推薦の受付は、修士1年の2月頃から開始するケースが多い傾向にあります。希望者は条件や応募締め切りなどをしっかり確認しておくようにしてください。

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修士2年の6月から選考解禁

修士2年次の6月以降は面接などの選考が開始され、内定が出始める時期となります。自己PRをブラッシュアップしたり、面接練習を行ったりして本番に備えましょう。

早い段階から企業とコミュニケーションを取っていた学生は、6月初旬の面接後、すぐに内定が出る場合もあります。内定を受ける場合は口頭だけでは不十分なので、書面やメールなど記録に残る形で出してもらうのがおすすめです。

なお、きちんと準備をしていてもなかなか内定が出ないのは、決して珍しいことではありません。今までの活動を信じて粘り強く就活を続けましょう。

10月以降の内定式を経て正式に内定獲得

10月以降に内定式が行われ、正式に内定獲得となります。10月1日に内定式を行う企業が多いでしょう。事前に内々定を受け取っているケースがほとんどで、顔合わせや企業の歓迎の意を示す行事となっています。

10月に内定を獲得していない学生も、この時点で採用予定枠を確保できていない企業は募集を続けているため、諦めずに応募していきましょう。

インターンシップを利用する場合は注意が必要

一般的なスケジュールとは別に、公式に選考に直結するインターンシップがあるため注意が必要です。

政府が公表した「2024(令和)6年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について(3p)」によると、企業は2024年度以降に卒業・修了する予定の学生を対象として、一定期間インターンシップに参加した情報を採用活動に活用できるようになる方針が決定しています。

さらに、2025年度以降に卒業・修了する予定で、専門活用型インターンシップに参加した学生について、企業は6月以前に採用活動ができるようになります。そのため、対象のインターンシップに参加すれば、就活をより有利に進められるといえるでしょう。

以上のスケジュールを参考に、方向性を早めに決めて行動するのが重要です。

関連記事:インターンシップの募集・参加時期はいつ? 参加方法やメリットを解説

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5. 理系大学院生が就活を成功に導く6つの方法

ここでは、理系大学院生の就活を成功させる上で大切なポイントを6つ解説します。納得のいく就活をするためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。

自己分析・企業研究を徹底しよう

理系大学院生が就活を成功させるために、まず自己分析や企業研究を行い、自分の能力やスキルと企業が求める人物とマッチしているか見極めることが大切です。

自分に合わない企業に就職した場合、成果につなげられなかったり、労働意欲が下がってしまったりする恐れがあります。

そのような事態を避けるためにも、深く自分の特徴や企業の事業・社風などを把握するのが重要です。自分だけで把握するのが難しい場合は、周囲の人や就活エージェントなどを頼ってみてください。

また、自己分析や企業研究では、将来どのようなキャリアを歩みたいか、どのような仕事で貢献していくかなどのビジョンを明確に設定しておきましょう。選考時に将来のビジョンをしっかり伝えれば、企業に入社し貢献していく意欲が伝わり好印象につながります。

インターンシップに参加しよう

理系大学院生はインターンシップにできるだけ参加しましょう。特に、長期休暇を利用したインターンシップへの参加がおすすめです。

インターンシップは企業で実際の業務を体験できるため、大学では経験できない仕事に携わったり、より専門分野を追究したりできるでしょう。また、インターンシップでは企業の社風や社員の人柄を身近で感じられるため、ミスマッチの防止にもつながります。

インターンシップをうまく活用すれば、選考時にもアピールできるため、内定を勝ち取りやすいでしょう。

さらに、前述のように2024年度以降に修了する大学院生において、一定の条件を満たしたインターンシップに参加した場合、企業はその情報を採用活動で活用できるようになります。インターンシップへの参加がより重要になると想定されるため、早めの対策が大切です。

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幅広い業界・職種にエントリーしよう

理系大学院生の就活は、幅広い業界や職種を視野に入れて進めるのがおすすめです。

理系学生は「自分の専門性を活かせる職業に就きたい」という気持ちが強いこともあり、エントリー数を絞る傾向があります。ただ、あまりにもエントリーを絞ると、万が一思うように内定が得られなかった際のリスクが大きくなりかねません。

また、就職は専門性だけでなく、長期的なキャリアを鑑みた職種の選定や企業風土が肌に合っているかなどの確認も重要です。それらの要素を見落としてしまうと思うように仕事に馴染めず、早期の離職にもつながりかねません。

自身の専攻や研究分野だけでなく、これまでの経験や学びを振り返り、社会人としてどのように生きていきたいかをじっくり考えてみてください。

マナーや一般常識にも注意!万全の対策で臨もう

理系大学院生は、内定率の高さや日々の生活が忙しいことで就活の準備が不十分になりがちです。たしかに、専門性を高く評価される環境にあり、推薦応募を活用して有利に就活できる条件はありますが、対策を怠るのは危険といえます。

企業研究やインターンシップへの参加、自己分析はもちろんのこと、マナーや常識もしっかりと身につけておいてください。

就活を通して企業や業界について調べたり、これからの生き方や職業観について考えたりする機会が増えるでしょう。それは、今後の人生を大きく決める軸につながります。

就活はタイミングや縁にも大きく左右されるので、重要な機会を逃さないためにも油断せず万全の対策で臨んでください。

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大学院で培ってきたスキルの価値を伝えよう

大学院で培ってきた専門性やスキルが、いかに企業にとって有益かをアピールしましょう。

大学院で身につけた経験や知識は、専門分野だけでなく他業界でも活用できる場合があります。また、専攻分野に関わらず、理系学生が研究を通して会得した数理能力や統計分析スキルを評価している企業は多いでしょう。

例えば、前述のようにIT業界では理系学生の素養がITと親和性が高いと捉えて採用に踏み切るケースが多いです。

また、文系が活躍する分野であっても、理系だからといって就職できないケースはほとんどありません。プログラミングスキルを求める企業もあるため、特に興味のある企業・業界については、専門外だからと諦める前にきちんと調べてみましょう。

就活エージェントの利用も検討しよう

理系大学院生が限られた時間の中で効率的に就活を進めるために、就活エージェントの利用をおすすめします。

特に、根強い人気のあるITエンジニアを目指すのであれば、ITエンジニア専門の就活エージェントである「レバテックルーキー」を活用するのも非常に有効です。

レバテックルーキーは、専門のアドバイザーとの相談を通じ、思考やパーソナリティーを加味した求人を紹介するサービスを展開しています。

エンジニア就活のプロがマンツーマンでエントリーシートの添削や面接対策を行い、昨今多様化する就活の開始時期についてもアドバイス可能なため、忙しい理系学生も情報を取り逃す心配がありません。

また、IT専門エージェントとして活躍しているからこそ、大手情報サイトでは見つけにくい優良ベンチャー企業を紹介できます。さらに、求人紹介だけでなくセミナーやイベントも随時開催し、無料でサービスを受けられます。

就職においては、研究の成果だけあればよいわけではないため、これらのポイントをしっかり押さえて就活を進めてください。

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6. 理系大学院生が就活でつまづく注意ポイント5つ

ここでは、理系大学院生が注意すべき就活で失敗するポイントを5つ紹介します。参考にして、「こんなはずではなかった」と後悔しないようにしましょう。

「就職できるだろう」と楽観視している

理系大学院生が就活で失敗しやすいポイントとして、「自分は就職できるだろう」と楽観視しているケースがあります。

企業は人手不足だから採用されやすい、専門分野に特化しているから大丈夫などと楽観視しては、採用のチャンスを逃がす恐れがあるので注意してください。

また、専門分野で培ったスキルや知識以外に、円滑に仕事を進めるために必要なヒューマンスキルが身についていることも大切です。

特に、人気の企業は競争率が高いため、綿密に計画や準備をして選考に臨みましょう。

就活のスタートが遅かった

就活をスタートする時期が遅れタイミングを逃がしてしまうのも、理系大学院生が就活でつまづきやすいポイントです。

修士1年の春から就活をスタートするのが望ましいものの、環境に慣れるのに必死で就活まで手が回らないケースが少なくありません。

しかし、就活に出遅れると必要な情報を掴めずチャンスも減るため、少しずつでも進めるのがおすすめです。

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大学院での研究と就活の両立が困難

理系大学院生は研究や学会の準備に追われ、就活との両立が困難になるのも、就活に失敗しやすい点といえるでしょう。

研究はもちろん大切ですが、就職も人生を左右する大きなイベントであるため、しっかり取り組む必要があります。

もし、課題に時間がかかり就活を進められない場合は、ほかの院生や教授に協力を仰ぐなどし、余裕を確保するのがおすすめです。

大学院で培ったスキルを伝えきれていない

大学院で培ったスキルをうまくアピールできなければ専門性が伝わらず、学部生の就活生と差別化できません。

差別化できなければ、院卒と比較して採用コストが低い傾向にある学部生を採用すると判断されかねないため、しっかり自分の専門性や即戦力になれる経験などをアピールしましょう。

マナーがおろそかになっている

就活に失敗しないための注意点として、マナーや一般常識は欠かせません。企業の社員と接する場合は、たとえOB・OGであっても失礼のない態度を心がけてください。

企業側は仕事として学生と接します。時間に遅れたり、予定をドタキャンしたりすれば心象が悪くなるでしょう。頂いた機会を無駄にしないためにも、スケジューリングや最低限のマナーは守った上で、情報収集に努めてください。

なお、マナーや一般常識は付け焼き刃では身につかないため、日頃から意識して生活するのをおすすめします。

これらの注意点を把握して、就活に失敗しないために今からできることを進めていきましょう。

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7. まとめ

理系学生は、研究をはじめとする学業に加え就職活動にも注力しなければならないため、時には大きな負担となってしまいます。基本的な就活スケジュールや成功させるためのポイントを把握し、学業と両立できるよう早い段階からスタートさせておくのが大切です。

なお、一人で就活を進めるのが不安な大学院生は、大学のキャリアセンターや就活サイト、就活エージェントの活用をおすすめします。

本記事の内容を参考に、理系大学院からの就職を成功させる準備を行いましょう。

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