Edtechとは?今注目を集める理由と活用のメリットについて

Edtechとは?今注目を集める理由と活用のメリットについて
近年、IT技術が様々な領域に革命を起こしています。教育の分野にもその影響は及んでおり、現在教育とテクノロジーを組み合わせたEdtechが教育分野の課題解決方法として注目を集めています。ここでは、Edtechの定義、今注目される理由、eラーニングとの違い、活用するメリット、サービス例、そしてEdtechの分野で活躍する職業について解説します。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

1. Edtechとは

まず、Edtechの定義、今注目される理由、そしてeラーニングのとの違いについて解説します。

Edtechの定義

Edtechとは、Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。教育の領域にIT技術を活用して変革を起こすビジネス、サービス、スタートアップ企業などの総称として使われています。近年IT技術の急速な発展により、金融のFintech、広告のAdtech、人材のHRtechなど、あらゆる分野のものがITと結び付けられており、Edtechもその一つであると言えます。

Edtechが今注目される理由

Edtechは現在特に注目を集めており、その理由は主に3つあります。

まず一つ目が、新型コロナウイルスの影響により従来の生徒が全員学校に通い一斉に授業を受ける形式がとれなくなってしまったことです。文部科学省は2020年までに小・中学校で一人一台タブレット端末を導入することを目指すと発表しており、積極的にEdtechを活用した新しい教育方式へ向かおうという姿勢があります。

二つ目は、IT業界の発展に伴い、Edtech分野の市場規模も今後伸び続けることが予想されているためです。野村総合研究所が2019年に発表した情報(※1)によると、2016年には約1,700億円だった市場規模は、2023年には約3,000億円、2025年には約3,200億円まで成長するだろうと言われています。

最後は、日本は慢性的なIT人材不足に陥っているため、プログラミングなどのIT技術を教育する必要性が格段に高まっていることが挙げられます。経済産業省の発表(※2)によると、日本では2030年に約78.9万人のIT人材が不足すると予想されています。

※1参考:株式会社野村総合研究所「ITナビゲーター2020年版」p.72より
※2参考:経済産業省「 IT 人材需給に関する調査」p.1より

Edtechとeラーニングの違い

Edtechと似たeラーニングという言葉が存在しますが、一般的に両者はやや異なる概念であるという認識が強いです。Edtechは教育領域におけるテクノロジーの概念を表し、eラーニングは学習システム自体を指す言葉として主に使われています。つまり、eラーニングはEdtechの一つのサービスの例であると言えるでしょう。しかし明確な定義は存在しておらず、組織・個人よってそれぞれ意味が異なるという点にはご注意ください。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

2. Edtechのサービス概要

次に、Edtechのサービスの例を三つご紹介します。

オンライン学習

オンライン学習とは、パソコン・タブレットなどを使って、オンライン上で授業を受けることができるサービスです。場所・時間を問わず、インターネット環境さえあれば誰でも勉強することができます。

アダプティブラーニング

アダプティブラーニングとは、AIを活用し過去の回答や学習履歴などのデータを分析することで、一人一人に最適化されたオーダーメイドの学習内容が実現するサービスです。学校に限らず、社員のスキルやモチベーションを高めたい企業の人材育成の分野でも活用されています。

VRを活用した疑似体験学習

VRを活用し、擬似体験学習を行うサービスも存在します。具体的には、歴史的建造物へのバーチャルトリップや、疑似観衆の前でのプレゼン、職業訓練や仕事の事前体験などが例として挙げられます。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

3. Edtechのメリット

次に、Edtechを活用する主なメリット3つについて解説します。

教育格差の是正

上述した通り、オンライン学習サービスなどを活用することで時間・場所を問わず誰でも教育を受けることができるようになります。例えば、地方に住んでいる学生や入院中の学生なども、全員同様レベルの教育を受けることができます。またEdtech関連のサービスは従来の教育サービスよりも安価で提供されているものも多く、経済的な格差により生じる問題の解消にも貢献することが期待されています。

教員の負担の軽減

教育現場における教員の負担を減らすことができることも、Edtechの大きなメリットの一つです。例えば、生徒の健康状態を管理するアプリケーションや、学習進捗を自動で記録するシステムなど様々なITツールを活用することで、大幅に業務量を減らすことができます。こうして生まれた時間を生徒とのコミュニケーションにあてることにより、学校のより良い環境作りに繋げることができるでしょう。

学習効率の改善

従来の集団授業・講義では、個人の理解度に応じて内容を変化させることは困難です。Edtechのアダプティブラーニングを通じて、学生一人ひとりに最適化された教育を提供することができます。つまり、勉強が不得意な生徒を見放すことなく、それぞれの強みをより伸ばす、これまで理想とされてきた教育が実現できるということです。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/

レバテックルーキーに登録する

4. Edtechの分野で活躍する職業の例

最後に、Edtechの分野で活躍する職業の例をいくつかご紹介します。それぞれの年収はレバテックキャリアに掲載されている募集情報を参考にしています。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、システム開発において「上流工程」を担当するエンジニアです。上流工程には、クライアントとの打ち合わせ、要件の定義、設計書の作成などが含まれます。完成した設計書に基づいて、実際にシステムのプログラミングやテストを行う「下流工程」はプログラマーが行うことが多いですが、場合によっては全工程をシステムエンジニアが担当することもあります。

システムエンジニアの平均年収は、約450~550万円です。Edtech分野のシステムエンジニアとして働くことで、クライアントのニーズに応じたオンライン学習サービスなどの企画・開発に関わることができます。

関連記事:新卒がSEを目指す上で知っておくべきことは?

サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアとは、ユーザーの目に見えないサーバー側で動作するプログラムの開発やデータ処理などを行うエンジニアです。具体的には、Webサイト・アプリケーションとデータベースの連携や、データベース内の情報の検索・保存・変更を行うために必要な処理を行います。サーバーサイドエンジニアの平均年収は、約600~700万円です。Edtech分野のサーバーエンジニアとして働くことで、学習管理アプリなど大量のデータを扱うサービスの開発・運用・保守に関わることができます。

IT営業

IT営業とは、ITビジネスに関連する営業活動を行う仕事です。具体的には、クライアントに対し情報システム開発やソフトウェアの導入、Webを活用したマーケティング、またWebサイトやコンテンツ制作の提案・案内を行います。IT営業の平均年収は、約400~500万円です。Edtech分野のIT営業として働くことで、教育の形を変えたい学校組織やより良い新人教育を行いたい企業に自社の学習サービスの営業活動を行う仕事に関わることができます。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー

レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる

レバテックカレッジ 就活まで支援するエンジニア志望学生のためのプログラミングスクール