SESの給料は安い?1,000万円以上に年収を上げる方法とは

SESの給料は安い?1,000万円以上に年収を上げる方法とは
SESエンジニアとして働くことを考えたとき、多くの方が気になるのが給料の実態でしょう。IT業界への就職を目指す大学生の中には、「SESの給料は安いと聞くけれど本当なのか」「将来的に年収を上げることはできるのか」といった疑問を持つ方も多いはずです。

本記事では、SESエンジニアの給料の実態や、給料が低くなりがちな理由を解説します。その上で、年収を上げるための具体的な方法や、給料を補う実践的な手法まで詳しく紹介しますので、これからSESエンジニアとして働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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1. SESエンジニアの給料は平均で約400万円が目安

レバテックキャリアの2025年1月時点の求人データを元にすると、SESエンジニアの平均年収は約400万円程度が目安とされています。SESで働いていることの多い職種であるアプリケーションエンジニアは約469万円、インフラエンジニアは約476万円が平均年収となっています。他の職種と比較すると社内SEは約486万円、PMは約588万円となっており、SESエンジニアの給料はやや低めに分類されます。

参考:https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/31045/

とはいえ、スキルを磨いて上流工程を担当できるようになれば、給料を大きく上げることは可能です。まずは、SESエンジニアの給料の実態を詳しく見ていきましょう。

SIer・自社開発エンジニアと比べても低い傾向

SESエンジニアの給料は、SIerや自社開発エンジニアと比べて低い傾向にあります。SIerの平均年収は約500万円〜600万円、自社開発エンジニアは約600万円〜700万円程度とされており、SESエンジニアと比較すると高水準です。

この差が生まれる理由は、働き方や評価の仕組みにあります。SIerや自社開発エンジニアは、プロジェクト全体を把握しながら上流工程から下流工程まで幅広く担当するため、スキルが身につきやすく、給料も上がりやすい環境です。一方のSESエンジニアは、客先常駐という働き方のため担当できる業務が限られることが多く、スキルアップの機会が制限されてしまうのです。

単価ごとの給与テーブル

SESエンジニアの給料は、原則としてクライアント企業への契約単価をもとに決まります。SES企業によっては給与テーブルを公開しているところもあり、単価と年収の関係性を透明化している企業も増えています。

たとえば、契約単価が50万円程度の場合、月給は28万円前後、年収はボーナスを含めて390万円前後となるケースがあります。単価が80万円になると、月給は45万円前後、年収は620万円前後まで上がります。さらに単価100万円クラスになると、月給は60万円前後、年収は850万円前後に達することもあるようです。

こうした単価ごとの給与テーブルを公式HPなどで案内しているSES企業であれば、評価基準や給料算定基準が明確で、長期的に働きやすい就職先と判断できるでしょう。

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2. SESエンジニアの給料・年収が低い理由とは?

SESエンジニアの給料が他の職種・業種と比べて低い傾向にあるのには、明確な理由があります。
 

  • ・多重下請け構造により割安な給料になりがちだから

  • ・所属企業からの評価が反映されにくいから

  • ・スキルが身につきにくく年収の上昇ペースが遅いから


これらの理由を理解しておくことで、今後のキャリア戦略を立てる際の判断材料になりますので、ぜひ参考にしてください。

多重下請け構造により割安な給料になりがちだから

SESエンジニアの給料が低くなる最大の理由は、IT業界特有の多重下請け構造にあります。大手企業から発注されたシステム開発の案件は、元請け企業から二次請け、三次請けへと委託されていきます。この過程で、各企業が利益として中間マージンを取るため、実際にエンジニアに支払われる報酬は少なくなってしまうのです。

たとえば、クライアントが月額80万円で発注した案件でも、複数の企業を経由することで、エンジニア本人に支払われる給料は30万円から40万円程度になることも珍しくありません。このような仕組みのため、いくら技術力があっても、給料に反映されにくいという問題があります。

所属企業からの評価が反映されにくいから

SESエンジニアは客先常駐という働き方のため、所属企業からの評価が反映されにくいという課題もあります。日常的な業務は常駐先のチームで進めるため、所属企業が実際の働きぶりを把握しにくいのです。そのため、どれだけ成果を上げても評価されにくく、昇給につながりにくい傾向があります。

また、SESエンジニアはプロジェクトごとに常駐先が変わるため、継続的な評価が難しいという側面もあります。自社開発やSIerであれば、長期的な視点で評価され、キャリアパスも明確に描くことができるでしょう。しかし、SESエンジニアの場合、案件が終了すれば別の現場に移るため、評価が積み上がりにくいのです。

スキルが身につきにくく年収の上昇ペースが遅いから

SESエンジニアの給料が上がりにくい理由として、スキルが身につきにくいという点も挙げられます。客先常駐では、担当できる業務が限定されることが多く、幅広いスキルを習得する機会が少ないからです。たとえば、テストや保守といった下流工程ばかり担当していると、設計や要件定義といった上流工程のスキルが身につきません。

さらに、プロジェクトが短期間で終了し、次の案件に移る場合、新しい技術を深く学ぶ時間が取れないこともあります。技術の習得が中途半端になるとエンジニアとしての市場価値が上がらず、結果として給料も上がりにくくなるのです。

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3. SESエンジニアとして給料・年収を上げる方法

SESエンジニアの給料が低くなりがちな理由を踏まえ、次は具体的な年収アップの方法を見ていきましょう。
 

  • ・スキル・経験を磨いて他職種へキャリアチェンジする

  • ・上流工程が担当できる案件を狙う

  • ・明確なキャリアビジョンを持って案件を選択する

  • ・マネジメント職へのキャリアアップを目指す

  • ・所属企業への給料交渉、評価見直し


ここではSESエンジニアとして働きながら給料を上げるための、上記5つの実践的な方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

スキル・経験を磨いて他職種へキャリアチェンジする

SESエンジニアとして給料を上げる方法として、スキルや経験を磨いて他の職種へキャリアチェンジすることが挙げられます。たとえば、SESエンジニアからWebエンジニアやクラウドエンジニア、データサイエンティストなど、需要が高く給料も高い職種へ転向すれば、大幅な年収アップが期待できます。

キャリアチェンジを成功させるには、現在の業務に関連する分野から少しずつスキルを広げていくことが重要です。たとえば、SESエンジニアとしてインフラ業務を担当しているなら、AWSやAzureといったクラウド技術を深く学ぶことで、クラウドエンジニアへの道が開けます。こうしたキャリアチェンジには長期的な視点が不可欠なので、計画的に学習を進めながら給料アップを目指しましょう。

上流工程が担当できる案件を狙う

SESエンジニアが給料を上げるためには、上流工程を担当できる案件を積極的に狙うことも重要です。要件定義や設計といった上流工程は、テストや保守といった下流工程と比べて単価が高く、給料にも反映されやすいためです。また、上流工程の経験を積むことで、エンジニアとしての市場価値も大きく上がります。

上流工程を担当するには、まず下流工程で確実に成果を出すことが前提となります。テストや保守の業務で信頼を得た上で、設計やレビューといった少し上のレベルの業務に挑戦していく流れが良いでしょう。クライアント企業の業界知識や高度なプログラミングスキルを身につけることで、要件定義やクライアントとの折衝といった高度な業務を任されるチャンスが広がります。

明確なキャリアビジョンを持って案件を選択する

SESエンジニアとして給料を上げるには、明確なキャリアビジョンを持って案件を選択することも大切です。目的なく案件を受けていると、スキル・経験が分散してしまい、市場価値が上がりにくくなるからです。一方で将来の目標を見据えて案件を選べば、キャリアアップに必要なスキルを効率的に習得し、年収アップを果たしやすくなります。

たとえば、将来的にWebエンジニアになりたいのであれば、Web開発に関わる案件を優先的に選ぶべきです。クラウド技術を身につけたいなら、AWSやAzureを扱う案件に参画することが重要です。キャリアプランに沿った案件選びを進めて着実にスキルアップするためにも、まずは所属企業の営業担当にキャリアビジョンを明確に伝えておくことも大切です。

マネジメント職へのキャリアアップを目指す

給料を大きく上げる方法として、マネジメント職へのキャリアアップを目指すことも有効です。プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)といったマネジメント職は、プログラマーやシステムエンジニアと比べて給料が高く設定されているためです。また、マネジメント経験はIT業界でも貴重な経験であり、将来の転職時にも有利に働きます。

マネジメント職を目指すには、技術力だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力も必要です。まずは、チーム内でリーダーシップを発揮し、小規模なチームのまとめ役に手を挙げることから始めましょう。

マネジメントへの道は時間がかかりますが、給料アップの効果は大きいです。技術のスペシャリストとして極めるか、マネジメントを目指すか、自分に合ったキャリアパスをイメージしておきましょう。

所属企業への給料交渉・評価見直し

SESエンジニアとして給料を上げるには、所属企業への給料交渉や評価見直しを積極的に行うことも重要です。多くのエンジニアは給料交渉を避けがちですが、自分の成果やスキルを適切にアピールすることで、昇給のチャンスは十分にあります。

給料交渉を成功させるには、まず自分の市場価値を把握することが大切です。同じスキルレベルのエンジニアがどれくらいの給料をもらっているか、求人情報などで相場を調べておくと良いでしょう。その上で自分の実績や取得した資格、担当した案件の難易度などを整理し、具体的な根拠とともに交渉に臨むのがコツです。

もし所属するSES企業に給料交渉や評価見直しを受け付けてもらえず、評価制度も整っていない場合は、早めの転職も視野に入れて行動しましょう。

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4. SESエンジニアで年収1,000万円は無理?給料大幅アップのコツ

SESエンジニアとして年収1,000万円以上の給料を目指すのは、あまり現実的ではありません。しかしSESでの経験を活かしてキャリアアップすることにより、大台を目指すことは十分に可能です。
 

  • ・外資系企業、自社開発企業への転職を目指す

  • ・高難易度の資格を取得する

  • ・フリーランスとして独立する


ここではIT業界のエンジニアとして年収1,000万円以上を目指すための、上記3つのポイントをご紹介します。

外資系企業・自社開発企業への転職を目指す

年収1,000万円を目指すなら、外資系企業や自社開発企業への転職を検討しましょう。これらの企業は、SES企業と比べて給料水準が高く、実力次第で大幅な年収アップが期待できます。特に外資系企業では、成果主義の評価制度が導入されており、高い成果を出せば年収1,000万円以上も十分に達成可能です。

転職を成功させるには、SESエンジニアとして働きながら、市場価値の高いスキルを身につけることが重要です。たとえば、AWSやAzureといったクラウド技術、AIや機械学習といった先端技術などが挙げられます。また、上流工程の経験やマネジメント経験も、転職時には高く評価されます。

高難易度の資格を取得する

高難易度の資格を取得することも、年収アップに有効な方法です。SESエンジニアに限らずIT系の資格は、自身のスキルを客観的に証明できるため、給料交渉や転職活動でも大きな武器となります。特に難易度が高く需要のある資格を取得すれば、市場価値が大きく上がり、年収1,000万円に近づくことができます。

代表的な高難易度資格としては、応用情報技術者試験やデータベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリスト、AWS認定資格の上位レベルなどが挙げられます。これらの資格を取得することで、高い技術力のアピールにつながり、高単価の案件にも参画しやすくなります。また、資格手当が支給される企業もあるため、直接的な給料アップにもつながります。

フリーランスとして独立する

年収1,000万円を実現する方法として、フリーランスとして独立することも選択肢の一つです。フリーランスエンジニアは、受ける案件の単価を自分で決められるため、スキルと実績があれば高収入を得ることが可能です。実際に、経験豊富なフリーランスエンジニアの中には、年収1,000万円以上を稼ぐ人も少なくありません。

フリーランスとして成功するには、まず実務経験を十分に積むことが重要です。最低でも3年から5年程度の経験を積み、一人で案件を遂行できるスキルを身につけましょう。また、クライアントとの折衝力や営業力も必要となります。最初はフリーランス向けのエージェントやクラウドソーシングサイトを活用して案件を獲得し、実績を積み重ねることをおすすめします。

ただしフリーランスには、収入が不安定になるリスクや、社会保険の負担が増えるといったデメリットもあります。これらを理解した上で、計画的に独立を目指しましょう。

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5. SESエンジニアの上がりにくい給料を補うには?

SESエンジニアの給料が上がりにくいと感じる場合でも、次のような工夫次第では、無理なく収入を増やすことは可能です。
 

  • ・副業で開発案件を受注する

  • ・保有資格を増やして資格手当を得る

  • ・福利厚生、各種制度を最大限活用する


これらの方法であれば、入社したばかりで転職やキャリアチェンジが難しい状況でも、収入を補うことが可能なので、ぜひ参考にしてみてください。

副業で開発案件を受注する

本業の少ない給料を補う方法として、副業で開発案件を受注することが挙げられます。近年、副業を認める企業が増えており、SESエンジニアも本業と並行して副業に取り組みやすい環境が整ってきました。副業で月に5万円から10万円程度の収入を得られれば、年間で60万円から120万円の収入増となります。

副業案件を見つけるには、クラウドソーシングサービスや副業マッチングサイトを活用しましょう。最初は小規模な案件から始め、実績を積み重ねることで、より高単価の案件を獲得できるようになります。また、Web開発やアプリ開発といった需要の高い分野のスキルを持っていれば、案件も見つけやすくなります。

ただし、副業を始める前には、必ず所属企業の就業規則を確認しましょう。副業が禁止されている場合は、まず会社と相談することが大切です。

保有資格を増やして資格手当を得る

資格を取得して資格手当を得ることも、給料を補う有効な方法です。多くのSES企業では、特定の資格を保有しているエンジニアに対して、月額数千円から数万円の資格手当を支給しています。複数の資格を取得すれば、資格手当だけで月に数万円の収入増となるケースもあります。

資格手当の対象となる資格は企業によって異なりますが、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、各種ベンダー資格などが一般的です。所属企業の制度を確認し、手当が支給される資格を優先的に取得しましょう。また、資格取得はエンジニアとしての市場価値を高めることにもつながるため、将来的な給料アップにも貢献してくれます。

福利厚生・各種制度を最大限活用する

SESエンジニアの給料を補う方法として、所属企業の福利厚生や各種制度を最大限活用することも重要です。たとえば、住宅手当や通勤手当、資格取得支援制度、研修費用の補助などがあれば、積極的に利用しましょう。これらの制度を活用することで、実質的な可処分所得を増やすことができるからです。

また、健康保険組合が提供するサービスや、企業型確定拠出年金(企業型DC)といった制度も見逃せません。これらの制度を活用することで、将来の資産形成にもつながります。スキルアップのための書籍購入費用や勉強会参加費用を会社が補助してくれる場合は、積極的に活用して自己投資を進めましょう。

なお、福利厚生の内容は企業によって大きく異なりますので、入社時には自社の福利厚生制度を確認し、活用できるものがないか探してみてください。

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6. まとめ

本記事では、SESエンジニアの給料の実態と、年収を上げるための具体的な方法について解説しました。SESエンジニアの平均年収は約400万円で、SIerや自社開発エンジニアと比べて低い傾向にあります。その理由は、多重下請け構造や評価の反映されにくさ、スキルが身につきにくい環境などにあります。

しかし、適切なキャリア戦略を立てることで、給料を上げることは十分に可能です。具体的には、上流工程を担当できる案件を狙う、明確なキャリアビジョンを持って案件を選ぶ、マネジメント職を目指すといった方法が有効です。年収1,000万円以上の給料を目指すなら、外資系企業や自社開発企業への転職、高難易度資格の取得、フリーランスとしての独立なども視野に入れましょう。

これからSESエンジニアとして働くことを検討している方は、本記事で紹介した方法を参考に、自分に合ったキャリアプランを立ててみてください。
 

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