エンジニアはどのくらい大変? 体験談ややりがいも紹介

エンジニアはどのくらい大変? 体験談ややりがいも紹介
近年、IT業界の成長に伴い、エンジニアやプログラマーを目指す学生が増加傾向にあります。エンジニアの仕事は将来性が高いとされる一方で、業務量が多く、ハードワークになりがちとも言われています。

本記事では、エンジニアの仕事がどれほど大変なのか、日々の業務内容に加え、突発的なトラブル対応が発生した際の動き方についても詳しく紹介します。エンジニアを目指している方は、働く姿をイメージしながら、ぜひ最後までお読みください。

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1.エンジニアは大変?エンジニアの仕事内容

エンジニアは仕事が忙しく大変だと言われることがありますが、具体的にどういったところが大変なのかを解説します。普段の仕事内容や繁忙期の仕事内容をそれぞれ紹介しますので、参考にしてみてください。
なお、エンジニアの平均年収は、約450〜550万円です。なお、この年収の情報はレバテックキャリアに掲載されている募集情報を参考にしています。

普段の仕事内容

エンジニアの仕事は、サービスの企画から開発要件の策定、基本設計、詳細設計、コーディング、テストなど多岐に渡ります。チームでこれらの仕事を分担して行い、時には会議で細かい設計に関する議論を繰り返しながら開発物を仕上げていきます。
また、職種ごとに細かい業務内容が分かれてることも多く、コーディングだけを担当するプログラマーやプロジェクト全体の進行・管理をメインに行うプロジェクトマネージャーなど、業務の役割分担の仕方によって担う業務は異なります。

繁忙期や納期直前の時期の仕事内容

繁忙期は比較的業務時間が多くなるのがエンジニアの特徴です。納期までに開発物を仕上げる必要がある以上、納期前は休日出勤や深夜残業などで作業時間を確保しつつ納品に間に合わせていきます。勤務時間は企業によりますが、納期直前は残業時間が1日あたり4,5時間になったり、休日返上で開発業務を行うこともしばしば発生します。
エンジニアが大変と言われる理由の1つは、この労働時間の長さに起因することも多くあります。

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2.エンジニアが大変と言われる理由

エンジニアが大変だと言われる理由はさまざまです。ここでは、よく言われるエンジニアのしんどいポイントを紹介しますので参考にしてみてください。

納期に追われながら仕事をすることが多い

1つめは納期に追われながら仕事をし続ける点です。リリース日や納品日が決まってる以上、その日に必ず間に合わせるように仕事を進めていく必要があります。納期に遅れるとそのプロジェクトだけでなく、発注を受けている会社自体の信頼が損なわれるリスクがあり、その分プレッシャーと常に闘いながら仕事をしないといけない点が大変なポイントの1つです。

高度な技術や専門的な知識が求められる

エンジニアは高度な専門性や技術力が問われる職種です。IT技術は日々進化しており、今使っている技術やスキルがすぐに陳腐化して時代遅れになってしまうということも少なくありません。IT技術に関するプロとして常に応え続ける必要がある職種なので、日々インプットを欠かさず継続し、要望に応えられるよう自己研鑽を続ける必要があります。そのため、IT技術や最新のテクノロジーがあまり好きでない方はインプットが苦になってしまい、働き続けることが大変だと感じる場合もあります。

稼働時間が長く休日出社が発生することもある

エンジニアは稼働時間が長くなりがちな職業な点も、大変だと言われる理由の一つです。納期に合わせて開発物を仕上げる必要があるので、納期直前になると残業時間が増えたり休日出勤を求められることもあります。
またエンジニアという職種は下請けや孫請けなどさまざまなレイヤーの担当者が存在しており、大規模サービスの開発になるほど下請け構造は深くなります。このピラミッド構造は下に行くほど、上からのプレッシャーがのしかかりやすく、より短納期で仕上げて上の会社に納品するというサイクルが求められます。そのため、下請けのエンジニアであるほど業務量が多くなり、大変になってしまう構造になっています。

休日が緊急対応で潰れる

エンジニアはシステムの安定稼働を支える仕事のため、障害が発生すると即対応が求められることがあります。

特にインフラエンジニアや運用担当者は、土日や深夜に緊急対応をすることも珍しくありません。クラウド環境や自動化ツールの導入により改善されつつありますが、重要なシステムを扱う企業では、待機当番(オンコール)があることもあります。

ただし、すべてのエンジニアがこのような働き方をするわけではなく、開発系の職種では緊急対応の頻度は少ないことが多いです。

少しのミスでシステム障害が起こる

エンジニアの仕事は、細かいミスが大きな影響を及ぼすことがあります。

例えば、1行のコードミスが原因で大規模な障害を引き起こすこともあり、責任の重さを感じる瞬間があるでしょう。

しかし、これを防ぐためにコードレビューやテストを徹底する体制が整えられています。また、エンジニアは一人で作業するわけではなく、チームで品質を担保する仕組みがあるため、ミスが即座に大問題につながるケースは実際には少ないです。

クライアントから求められる要求が多い

エンジニアはクライアントから求められる要求を整理し、うまく対処することが求められます。クライアントは「より良いものを、より早く、より安く」仕上げることを求めてきますが、技術やリソースの制約上できることとできないことがあることは事実です。そんな中でもクライアントの要求に応えながら、うまく期待値を調整しつつ、クオリティの高い開発物を納品しなければいけない点は大変だと感じる方も多いようです。

開発途中での仕様変更もある

システム開発では、途中でクライアントや上司から「やっぱりこうしたい」と仕様変更を求められることが多いです。急な仕様変更はスケジュールが圧迫されるため、結果として長時間労働が発生することもあります。

ただし、近年ではアジャイル開発の手法が浸透し、仕様変更を前提とした柔軟な開発プロセスが主流になりつつあります。

仕様変更の注文を完全に避けることはできませんが、変更を見越した設計をすることで、対応しやすくすることは可能です。

社内や常駐先の人間関係が悪い

エンジニアは技術が重視される職業ですが、チームワークも重要です。

プロジェクトの進め方や価値観の違いから、社内や常駐先のメンバーとの関係が悪化することもあります。特に、SES(客先常駐)で働く場合は、現場によって雰囲気が異なり、合わない環境に置かれる可能性もあるでしょう。

ただし、最近はリモートワークの普及により、人間関係のストレスが軽減されることも増えています。また、転職が比較的しやすい業界のため、環境を変える選択肢も方法です。

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3.エンジニアあるあるの大変だと感じたエピソード

続いて、エンジニアあるあるの大変だと感じたエピソードを紹介します。エンジニアとして働いていると必ずと言っていいほど直面する話ですので、これからエンジニア就職を検討している方は参考にしてみてください。

自分のミスでシステム障害やエラーが発生した

自分が書いたコードがエラーを起こして、サービスが止まってしまった
自分が設計した機能が他の機能・コードとうまく噛み合わず、システム障害を起こしてしまった
納品後にエラーが発覚し、サービスが止まったので損害賠償を求められた
と言ったような、開発物のエラー、システム障害に関するエピソードはエンジニアあるあるではないでしょうか。エラーがないに越したことはないですが、どれだけ丁寧に開発を進めていてもエラーやバグはどうしても発生してしまいます。そしてその結果、クライアントに損害をもたらしてしまうと言ったケースも少なくはありません。先方に迷惑がかかって怒られたり叱りを受けて大変だと感じる方も多くいらっしゃるようです。

クライアントから修正や追加要望が何度も発生してししまった

作った開発物の修正や追加要望が何度も届き、工数が増加して大変だとなってしまうケースはエンジニアのあるあるエピソードでしょう。
当初想定していた要件やクオリティで開発物を納品したが、後から「この機能を追加してほしい」「少しデザインを変えてほしい」といった要望が次々に出てきて、少しずつ対応する中で工数が増大し、納期ギリギリになってしまうというのはよく発生します。
どれだけ契約地点で成果物の条件を擦り合わせていても、どうしても修正や追加の要望は少しは発生するものです。慣れてくるとこの追加要望が出てくることも見据えて余裕目にスケジュールを引くということができますが、慣れないうちは聞いていなかった要望が次から次に出てきて、大変だと感じる方も多くいらっしゃるようです。

リリース直前に残業・休日出勤が発生した

休日出勤や残業もエンジニアあるあるの1つです。特にリリース直前となると、納期に間に合わせるために休日出勤や深夜作業が連続で続くことも多々あります。
余裕を持ってスケジュールを敷いていても、予期せぬシステムエラーが起きたりクライアントから急遽追加の要望が出たりと、計画で想定していない出来事が発生することはあるあるです。エンジニアとして今後いくつものプロジェクトに携わっていると、長時間労働や休日出勤に見舞われることも起こるかもしれません。

自分よりも若い人の方が仕事ができて心が折れた

IT業界は実力主義の側面が強く、年齢に関係なく成果を出す人が評価される傾向にあります。そのため、新卒や20代前半のエンジニアが高度な技術を持っていたり、スピーディに問題を解決する場面に遭遇すると、焦りや劣等感を覚えることもあるでしょう。しかし、エンジニアの成長スピードは人それぞれであり、経験を積めば強みが増えていきます。短期間で成果を出すことだけが全てではなく、継続的な学習と実践が重要です。

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4.エンジニアの業務が大変なときの対処法

エンジニアの業務が大変なときは、下記の方法を試してみましょう。
 

  • ・完全にオフの日をつくる

    ・目的を言語化する

    ・壁は成長の機会ととらえる

    ・異動を申し出る


それぞれ詳しく解説します。

完全にオフの日をつくる

エンジニアは常に問題解決を求められる仕事のため、気づかぬうちに脳が疲弊してしまうことがあります。特にリモートワーク環境では、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。

意識的に「仕事をしない日」を設け、趣味や運動などでリフレッシュすることで、ストレスを軽減し、長期的に働き続けられる環境を整えましょう。

目的を言語化する

エンジニアの仕事は課題解決が中心ですが、単に「作業をこなす」ことに終始してしまうと、モチベーションが低下しやすくなります。

「なぜこの仕事をしているのか」「どのスキルを伸ばしたいのか」といった目的を明確にし、それを定期的に見直すことで、仕事への意義を再確認できるでしょう。

壁は成長の機会ととらえる

エンジニアの仕事には、難しい課題やバグに直面することがつきものです。

しかし、これを「大変」と捉えるのではなく、「成長の機会」と考えることで、乗り越えやすくなります。

実際、難しい問題を解決した経験は、エンジニアとしての市場価値を高めることにもつながるものです。難しい案件でもこなせるスキルがあれば、どの現場でも重宝される人材になれます。

異動を申し出る

プロジェクトや職場の環境が合わない場合は、異動を申し出るのも一つの選択肢です。

特に大手企業やSIerでは、部署異動の制度が整っていることが多いため、業務内容や職場環境を変えることで負担を軽減できる可能性があります。

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5.エンジニアのやりがい

続いて、エンジニアのやりがいについて解説します。

仕事によって様々な業種のクライアントと関わることができる

エンジニアは、様々なクライアントから依頼を受けて、求められているシステムをチームで開発します。そのクライアントは、業種を問わず様々です。したがって、自身が所属する企業の業種以外の人とのコミュニケーションを通して、知見を広げることができます。

専門的なスキルを磨くことができる

エンジニアは、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、ビジネスライティングスキル、プログラミングスキル、マネジメントスキルなど、様々な能力が求められます。したがって、エンジニアとして働く中でこれらの専門的なスキルを磨くことが可能です。

クリエイティブさを発揮できる

クライアントごとに状況は全く異なり、必要とされるシステムが違います。したがってエンジニアの仕事は単純業務の繰り返しのような作業になることはなく、常に想像力を働かせて、その依頼主に最適な提案をすることを求められます。クリエイティブな仕事がしたいという人にとっては、楽しく仕事をできる条件であると言えるでしょう。

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6.エンジニアの適性

次に、エンジニアの適性について解説します。

論理的思考力がある

エンジニアにとって、論理的思考力は様々な場面で必要です。例えば、クライアントが抱えている問題を解決するための仮説を立て、そこから逆算して必要なステップを具体的に設計していくためには、ロジカルシンキングが必要不可欠になります。また、プログラミングにおいてもコンピューターが正確に理解できる指示を出すためには、論理的に正しいプログラムを書く必要があります。

新しいことを勉強することが好き

IT業界は非常に速いスピードで変化しているため、エンジニアは常に最新の情報・技術を勉強し続ける必要があります。つまり、勉強を楽しいと感じる人でなければ、エンジニアとして長期的に活躍することは困難であると言えるでしょう。

人とのコミュニケーションに苦手意識がない

エンジニアにとって、クライアントやチームメンバーとのやり取りなど、人とのコミュニケーションは重要な業務の一つです。したがって、コミュニケーションに苦手意識がある人にとっては辛いと感じやすい仕事であると言えます。

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7.エンジニアになる人へのアドバイス

エンジニアになる人は、下記の3つを意識しておくことをおすすめします。
 

  • ・基礎は徹底して磨く

    ・未経験の場合はポートフォリオをを必ずつくる

    ・人とのつながりも大切にする


それぞれ詳しく解説します。

基礎は徹底して磨く

エンジニアは、流行の技術を追いかけることも重要ですが、基本的なアルゴリズムや設計の考え方をしっかり身につけることが、長期的な成長につながります。

特に、データ構造やデータベース設計、ネットワークの基礎知識は、どの分野のエンジニアになっても役立つため、早めに習得しておくと良いでしょう。

未経験の場合はポートフォリオを必ず作る

未経験からエンジニアを目指す場合、実務経験がない分、ポートフォリオの充実度が採用に大きく影響します。

チュートリアルをなぞるのではなく、自分で考えたアイデアを形にし、コードの工夫点や学んだことを説明できるようにすると、評価が高まりやすくなるでしょう。

人とのつながりも大切にする

エンジニアの仕事は個人作業のイメージが強いですが、実際にはチームでの協力が不可欠です。また、技術トレンドは日々進化するため、社内外のエンジニアと交流し、知見を広げることが重要です。

勉強会やオンラインコミュニティを活用し、情報を交換することで、成長の機会を増やすことができます。

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