適性検査の時間切れ対策7選!終わらない・落ちる原因と対処法

本記事では、適性検査で時間切れになってしまう原因について分析しながら、制限時間内に効率よく解答するための具体的な対策方法を7つ紹介します。各適性検査の所要時間・制限時間についてもまとめているので、初めて適性検査を受けるならぜひ参考にしてください。

- 1. 適性検査では制限時間内に解き切ることが内定獲得のカギ
- 2. 適性検査の所要時間・制限時間はどのくらい?
- 3. 適性検査が終わらない・落ちる原因とは?
- 4. 適性検査の時間切れ対策7選!
- 5. まとめ
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1.適性検査では制限時間内に解き切ることが内定獲得のカギ
企業が適性検査を実施する目的は、応募者の能力や適性を客観的に測定し、自社の業務や組織文化との相性を判断することにあります。特にIT・エンジニア職の採用選考では、論理的思考力や問題処理速度が重視されるため、制限時間内にどれだけ正確に解答できるかが評価の重要なポイントとなります。
そのため時間切れで適性検査の全ての問題を解き終えられなかった場合、採用担当者にマイナスの印象を与える可能性が高いです。企業によっては、正答率だけでなく解答数も評価基準に含めているケースがあるため、時間内に全問解答することが選考通過の条件となっている場合もあるのです。
また、適性検査の多くは段階的に難易度が上がる仕組みになっています。基礎的な問題を素早く解くことで、より高度な問題に取り組む時間を確保できるようになり、正答率も向上します。逆に時間配分をミスしてしまうと、本来解けるはずの問題にたどり着けないまま試験が終了してしまうこともあるでしょう。
適性検査における時間管理は、単なるテクニックではなく、内定獲得に直結する重要なスキルです。制限時間内に解き切る力を身につけることが、就活成功にも役立ちます。
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2.適性検査の所要時間・制限時間はどのくらい?
適性検査の時間管理を効果的に行うためには、まず各テストの制限時間を正確に把握しておくことが必要です。ここでは、新卒採用でよく使われる代表的な適性検査の所要時間・制限時間について、具体的に見ていきましょう。
なお、所要時間・制限時間は企業が実施する適性検査のパッケージ・プログラム内容や、バージョン更新によって変動することもあるため、企業からの案内もしっかりと確認するようにしてください。
SPIのWEBテストは約65分
SPIは、日本で最も広く活用されている適性検査の一つです。WEBテスト形式のSPIでは、能力検査と性格検査を合わせて約65分の試験時間が設定されています。
能力検査は言語分野と計数分野に分かれており、合計35分の制限時間が設けられています。問題数は約40問となっているため、1問あたり1分以下のペースで回答するのが目安になります。なお、SPIのペーパーテストの場合には、制限時間は70分と違いがあるためご注意ください。
SPIの性格検査は約30分で、300問の質問に回答する必要があります。こちらは能力検査とは異なり、受検者には全問を回答してもらうことで正確な性格特性を調べる目的があるため、比較的時間には余裕があります。SPIの性格検査では、矛盾のない一貫性のある回答をすることが重要なので、焦らず直感的に答えるのがポイントです。
玉手箱は40~60分程度
玉手箱は、日本エス・エイチ・エルが提供する適性検査で、大手企業を中心に採用されています。玉手箱の特徴は、問題の難易度が一定で、解答スピードが重視される点にあります。
能力検査の制限時間は科目によって異なります。言語問題は10分または15分、計数問題は9分または15分、英語問題は10分などと設定されています。企業によって実施される科目の組み合わせが異なるため、全体の所要時間は40分から60分程度が目安となります。
玉手箱の最大の特徴は、1問あたりにかけられる時間が非常に短いことです。たとえば、計数分野の四則演算の問題では、50問を9分で解く必要があり、1問あたりわずか10秒程度しか時間がありません。そのため事前に玉手箱の出題形式や問題パターンに慣れておくことが、時間内に解き切るためのコツとなります。
性格検査は、本格版のものは35分、簡易版のものは時間制限なしで実施されます。こちらもSPIと同様に、直感的に素早く回答すると良いでしょう。
GAB・CABは形式により異なる
GABとCABは、それぞれ異なる職種に特化した適性検査です。GABは総合職向け、CABはIT・システムエンジニア職向けに設計されており、制限時間も形式によって異なります。
GABには、ペーパーテスト形式とWEBテスト形式(Web-GAB)があります。ペーパーテスト形式の場合、言語問題が25分、計数問題が35分、性格検査が約30分となり、全体で約90分の試験となります。一方、WEBテスト形式では、言語問題が約25分、計数問題が約35分と、より短い時間設定になっています。性格検査に時間制限は設けられていません。
CABにもペーパーテストとWEBテストがあり、能力検査・性格検査を含めて、ペーパーテストは95分、WEBテストは120分程度の所要時間です。CABでは、暗算・法則性・命令表・暗号という4つの分野が出題され、それぞれに制限時間が設けられています。特にIT職を志望する場合は、論理的思考力を問う問題が多いため、時間配分を意識した対策が欠かせません。
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3.適性検査が終わらない・落ちる原因とは?
適性検査が時間内に終わらない、適性検査で毎回落ちてしまう背景には、いくつかの共通した原因があります。効率的に適性検査対策を進め、ES対策や面接対策に力を入れるためにも、以下の4つの原因を理解しておきましょう。
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・事前の対策、練習が不足している
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・時間配分の意識が甘く失敗している
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・苦手分野に時間がかかっている
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・嘘や矛盾のある解答をしている
一つひとつ詳しくご紹介します。
事前の対策・練習が不足している
適性検査で時間内に解き終わらない最大の原因として、事前の対策や練習が不足していることが挙げられます。適性検査、特に能力検査の分野では、問題の形式・出題パターンがある程度決まっているため、事前に練習しておくことで解答スピードを大幅に向上させることができます。
そうした対策を怠り、毎回初めて見る問題形式に直面するような状況では、問題文を読み解くだけでも時間がかかってしまうでしょう。問題集などで繰り返し練習していれば、問題文を見た瞬間にどのような解法を使えばよいか判断できるようになり、大幅な時間短縮につながります。
また、適性検査の多くはパソコンを使ったWebテスト形式で行われます。普段から紙ベースの勉強に慣れている場合、画面上での計算や読解に時間がかかってしまうことも考えられるので、実際の受検環境を想定した練習をしておくことが重要です。
時間配分の意識が甘く失敗している
SPIをはじめとする適性検査では、厳しい制限時間が設けられていることが多く、時間配分を意識せずに問題を解いていると、最後まで解答できない事態に陥ります。自分が受けるテストの全体の制限時間を把握し、1問あたりにかけられる時間を逆算しながら解答していくのが基本です。
たとえば、能力検査で30問を30分の制限時間で解答するよう求められるなら、単純計算で1問あたり1分です。しかし、実際には難しい問題もあれば簡単な問題もあるため、問題の難易度を見極めて時間配分を調整する必要があります。難しい問題に時間をかけすぎてしまうと、本来解けるはずの簡単な問題にたどり着けないまま時間切れになってしまうことがあるからです。
苦手分野に時間がかかっている
適性検査の能力検査では、言語・計数・英語など、複数の分野から問題が出題されます。適性検査で高得点を得るためには、それぞれの分野をバランスよく対策するのが基本であり、苦手分野を残してしまうとテスト全体の時間配分にも影響してしまい、好成績を狙うのが難しくなることがあります。
そのため事前に苦手分野を把握し、集中的に練習して克服しておくことが、時間内に解き切るためには欠かせません。特に総合職採用で用いられるGABのようなテストの場合、苦手科目で失点を重ねて全体の成績にばらつきがあると、企業からのマイナス印象につながる可能性が高まることにも注意しましょう。
嘘や矛盾のある解答をしている
性格検査においては、嘘をついたり矛盾のある回答をしてしまったことで、結果的に不合格になることがあります。性格検査では、同じような質問を形を変えて複数回出題するなど、受検者の回答の一貫性をチェックする仕組みが組み込まれているからです。自分を良く見せようとして嘘の回答をすると、回答全体で矛盾が生じ、信頼性が低い検査結果であると判断されてしまうのです。
能力検査とは異なり、性格検査では直感的かつ素直に回答することが何よりも重要です。事前に自己分析にしっかりと取り組み、自分の価値観や行動特性を理解しておくことで、迷わずスムーズに回答できるようになるでしょう。嘘のない一貫した回答を心がけることが、結果的にはミスマッチのない仕事選び・企業選びにもつながります。
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4.適性検査の時間切れ対策7選!
ここからは適性検査の時間内に、なるべく効率よく解答するための具体的な対策方法を7つ紹介します。
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・問題集を使って事前に練習しておく
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・各適性検査の制限時間を把握しておく
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・テスト全体の時間配分を意識して解答する
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・性格検査のための自己分析を深めておく
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・分からない問題は一旦飛ばして先に進む
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・苦手分野を克服して解答スピードを上げる
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・模擬テストで本番を想定して解答してみる
これらの対策を実践することで、時間切れのリスクを大幅に減らし、選考通過の可能性を高めることができます。
問題集を使って事前に練習しておく
適性検査の時間切れ対策として最も効果的なのは、問題集を使って事前に反復練習しておくことです。書店やSPI対策サイトなどでは、各適性検査に特化した問題集が数多く用意されています。
こうした問題集を通じて、問題の出題形式・出題パターンを把握した上で、本番を想定した時間配分で解答すると良いでしょう。1問あたり1分以内に解くなど、スピーディに解答する癖をつけておくことで、本番の能力検査でも素早く解答できるようになります。難易度が高い適性検査に挑戦する場合には、過去問を解説している動画をチェックしてみるのも有効です。
各適性検査の制限時間を把握しておく
自分が受検する適性検査の制限時間を正確に把握しておくことも、時間管理の第一歩です。企業から送られてくる案内には、どの適性検査を使用するか、制限時間は何分かが記載されていることが多いので、必ず確認しましょう。事前に制限時間を把握しておくことで、本番で出題される問題数を推測し、的確な対策に取り組めるようになるからです。
また、制限時間を念頭において受験することで、「この時点で何問目まで進んでいるべきか」を時計を見ながら判断できるようになります。こうした意識をもつだけでも、時間切れで失点するリスクを抑えることができるでしょう。
テスト全体の時間配分を意識して解答する
本番の試験が始まったら、全体の時間配分を常に意識しながら解答を進めていくことが重要です。時計やパソコンの画面に表示される残り時間を定期的に確認し、自分のペースが適切かどうかをチェックしましょう。
たとえば、試験全体を3分の1、2分の1というように区切って、その時点で解答すべき問題数の目安を決めておくのが効果的です。30問を30分で解くなら、10分経過時点で10問、20分経過時点で20問を目安にするなど、解くペースの目安を決めましょう。こうしたマイルストーンを設定しておくことで、難しい問題はスキップして先に進む判断がしやすくなります。
また、「1問に3分以上かかるようなら、選択肢の一番を選び、次の問題へ必ず進む」など、本番を想定したマイルールを作っておくのもおすすめです。
性格検査のために自己分析を深めておく
性格検査で時間を無駄にしないためには、事前に自己分析を深めておくことが重要です。自己分析を深めておくことで、性格検査の質問に対して素早く回答できるようになり、時間切れでマイナスのイメージをもたれるのを防ぐことができます。
自己分析では、自分の価値観、強みや弱み、興味のある分野、ストレスを感じる場面など、自分自身の特性をさまざまな角度から理解しておくと良いでしょう。こうした自己分析は、適性検査だけではなく、ES作成や面接対策にも役立つので、就活対策をスタートしたら早めに取り組んでおくことをおすすめします。
性格検査においては、受検者の本来の特性や価値観を反映させるよう、事前の対策が難しいケースも多いです。そのため性格検査のための対策に時間を使うよりも、能力検査に備えた学習やトレーニングに時間を割くことをおすすめします。
分からない問題は一旦飛ばして先に進む
適性検査では、すべての問題を完璧に解こうとするのではなく、解ける問題を確実に解答していくことが重要です。特に多肢選択肢の能力検査の場合、難しい問題や時間がかかりそうな問題に遭遇したら、一旦どれかの選択肢を選んで先に進んでしまう作戦も有効です。
ペーパーテストであれば、解答欄にマークをつけておくか、問題番号をメモしておくと、後で戻ってきたときにすぐに回答を再開することができるでしょう。WEBテストの場合は、戻るボタンで前の問題に戻れる形式もあれば、戻れない形式もあるため、事前に確認しておくと安心です。完璧主義にならず、合格点を取るための行動を心がけましょう。
苦手分野を克服して解答スピードを上げる
複数科目が出題される能力検査をクリアする上では、苦手分野を克服することも重要です。苦手分野があると時間切れのリスクが高まるだけではなく、検査結果でネガティブな印象をもたれる可能性が高いからです。
まずは過去の経験から、国語・数学・英語などのうち、どの科目が不得意だったかを振り返ってみると良いでしょう。それをふまえて適性検査対策の問題集などを解き、実際に苦手科目になっているかどうかを把握します。その分野を重点的に勉強しておくというアプローチがおすすめです。
適性検査の能力検査は、短い時間で次々と解答するのが前提なので、出題形式やパターンが過去問と共通していることも多いです。問題集を繰り返しながらある程度の解法パターンを覚えておけば、苦手を完全に克服できなくても、本番で高得点を取れる可能性は高まるでしょう。
模擬テストで本番を想定して解答してみる
本番と同じ環境で、適性検査の模擬テストを受けることは、時間切れ対策として非常に役立ちます。SPIや玉手箱のような有名なテストであれば、Webから無料で受けられる模擬テストも存在するので、積極的に活用してみると良いでしょう。その際には実際の制限時間を設定し、本番と同じ緊張感を持って取り組むことで、時間配分の感覚を養うことが大切です。
Webテスト形式の適性検査をパソコンを使って受検予定があるなら、模擬テストを通じてパソコン操作に慣れておくのも有効です。自宅から受験するなら、受検する時間に合わせてスマホの通知を切り、同居の家族にも伝えておくなど、本番を想定した対策も済ませておきましょう。
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5.まとめ
適性検査において、制限時間内に問題を解ききることは、内定獲得のための重要な要素です。時間内に終わらず、問題を解き終えられなかった場合、正答率だけではなく回答率の低さが選考結果に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
適性検査で時間切れになってしまう主な原因としては、単純な対策不足、時間配分ミス、苦手分野をそのままにしてしまったなどの原因が挙げられます。時間切れで無用な失点を重ねないためにも、問題集を使った練習や、時間配分を意識した解答に取り組むことが大切です。
本記事で紹介してきた対策方法を参考に、適性検査をパスして第一志望の企業からの内定を勝ち取りましょう。
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