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1. IoTとは?
これまでインターネットに接続する機器と言えばパソコンが代表的なものでしたが、モバイル機器が普及し、今やスマートフォンからインターネット接続するのは当然のことと認識されています。また、家電や工場設備もインターネットを介してデータの送受信ができるようになり、あらゆるモノがオンライン化されるようになってきました。
このように「モノのインターネット」を実現する取り組みがIoTと称されるものです。あらゆるモノが周囲の環境や人間の行動に関するデータを収集し、クラウド上にそれを蓄積する仕組みが実現できるようになりました。蓄積されたデータは人工知能によって分析され、作業の自動化など、これまでは考えられなかった有益なサービスの開発が進むことが期待されています。
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2. IoTの需要が高まる背景
近年、通信技術などの発展も相まって、IoTの仕組みに注目が集まっています。本章では、IoTの需要が高まってきた理由を解説します。
IoT関連技術の発展
5Gに代表される通信技術
多数のデバイスが相互にデータを送受信する場合、ネットワーク環境が十分でないと、遅延が発生してしまい、必要なときに必要な情報が取得できない問題があります。5G の通信技術が登場したことによって、高速・大容量・低遅延・多数同時接続のデータ送受信が可能になりました。IoTにおいてモノ同士の通信を円滑にするのは重要であり、5Gの実装がIoTシステムを実現可能にしたと言えます。
また、IoT用のSIM(端末を電話回線やインターネットと接続するために用いられる小型のカード)が低価格化したことによって、導入しやすくなったことも理由の一つです。
小型化するハードウェア
スマートフォンに代表されるように、以前は大型コンピューターが必要だった処理も、小さなデバイス上で行えるようになりました。データ処理・通信を行うウェアラブルデバイスも、身につけられるほど小型であるからこそ実用化が進んだと言えます。その他、カメラを搭載したドローンの活用なども、小型化の影響と言えるでしょう。
新たなユーザー体験が求められている
モノを操作する
スマートなエアコンを例に考えてみましょう。外出時にスマートフォンのアプリを使って、遠隔でエアコンを操作して、帰宅する頃には適温になっているよう調節する、といった使い方が考えられます。エアコンが、アプリの操作を受け付けられる通信機能を搭載していることで、このようなユーザー体験が実現されたのです。
モノの状態を知る
エアコンに室内の気温を把握する機能があれば、最適な温度になるよう、自動的に冷暖房を稼働させることができます。温度計や照度計のような、センサーが周囲の情報を検知する機能が欠かせません。
モノの動きを検知する
人がいるときだけエアコンを稼働させるには、室内にいる人の動きを検知する仕組みが必要です。自動運転車を例にとっても、周囲の人間や物体が移動しているかどうかを知り、その後のアクションへ反映させる機能です。
モノ同士で通信する
人の存在を検知したときに、エアコンをつけたり、照明を点灯させたりするのは、センサーとエアコン・照明が相互に情報をやり取りできるからです。人間を介さずに、決められたルールに応じてモノ同士が情報交換するので、自動的な動作が実現できます。
拡大する市場
デジタルヘルスケアの市場が拡大する「医療」分野は、代表的な成長市場です。ウェアラブルデバイスから取得した生体データを健康管理に役立てます。また、スマート工場・スマートシティといったように、工場・インフラ・物流に関わるものは「産業用途」として成長が期待されています。
同様に、消費者向けの「コンシューマー」分野は、スマート家電に代表されるようにIoT機器が増加してきました。コネクテッドカーや自動運転車の普及によって「自動車・宇宙航空」分野でもIoT化の進展が見込まれます。
上記の成長分野を考慮し、IoT市場の拡大が予想されています。総務省の調査では、全世界におけるIoTデバイス数は2015年の165.6億台から2022年の348.3億台へ成長する見込みです。(※)
※参考:総務省「情報通信白書 令和2年版」p76より
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3. IoTの活用事例
IoTは多くの分野で実用化が始まっています。本章では、その具体例を紹介します。
スマート家電
スマートフォンでドアの鍵を開閉できるスマートロック、住人の好みを記憶して自動で温度調節するエアコンといった商品は、スマート家電の代表例です。これらのIoT製品を用いることで、無駄を省いて電気代を節約したり、家族やペットを見守ったりといった利点があります。
スマートシティ
公共施設の管理や物流の最適化にIoTが活用できるので、政府や地方自治体がIT企業と提携し、実証実験や実用化を進めています。例えば、道路の渋滞状況をリアルタイムに把握し、最適なルートを選択する仕組みは物流業界に有効です。また、橋にセンサーを取り付けて、保守作業を効率化するといった例もあります。
医療
健康状態に異常が発生した際に検知したり、継続的に生体データを収集して、その傾向を分析したりといった方法が考えられます。具体的には、心拍・血圧などをリアルタイムで測定するウェアラブルデバイスや、患者の呼吸・脈拍等を測定できるベッドなどがあります。
コネクテッドカー
カメラやセンサーを使って、周囲の状況や自動車の状態を把握する自動運転の開発が進んでいます。収集したデータは人工知能で分析され、運転に役立つ情報を提供します。消費者向けの自動運転はもちろん、宅配便の自動配送のようなサービスにも応用可能です。また、走行データを記録し、点検・修理の必要性を判断して、自動車のメンテナンスを最適化することも可能です。
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4. 新卒向け | IoTエンジニアに求められるスキル
IoTシステムはハードウェアからデータ処理まで様々な要素が含まれるので、それを構築するエンジニアには広範なスキルが求められます。新卒でIoTエンジニアを目指す場合、全てを網羅するのは難しいので、いくつかの分野で専門性を磨いていくキャリア計画が推奨されます。具体的には、組み込み系やデータ分析のプログラミング技術習得が望ましいでしょう。
組み込みソフトウェア
IoT機器を制御する機能を開発する技術は、IoTシステムの構築に欠かせません。組み込みエンジニアと呼ばれる職種は、このようなソフトウェア開発を担当します。主にC言語・Python・Javaなどが使用されます。
クラウド
IoTシステムでは、多くの場合、データがクラウド上に蓄積されます。クラウド環境の構築や運用のスキルは、IoTを含む多くのシステム開発の現場で求められるようになっています。主にAWS・GCP・Microsoft Azureが使用されます。
人工知能・ビッグデータ
蓄積したデータから、IoT機器をどう制御するかを決めるのにデータ分析を行います。膨大なIoTデバイスから収集され、爆発的に増える情報から意味のある洞察を得るのに、データ分析のスキルが必要とされています。主にPythonが使われることが多いでしょう。
セキュリティ
IoTデバイスも、他の情報システムと同様、サイバー攻撃の標的となり得ます。インターネット上で送受信されるデータが盗聴・改ざんされるリスクが存在するのです。情報漏えいやサイバー攻撃を防ぐため、安全にデータ通信が行えるよう対策を講じられるセキュリティの専門家は需要が高まっています。
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5. まとめ
IoTは近年急速に社会に普及しており、なかでもスマートホーム、スマートシティ、医療、製造、農業などで応用が進んでいます。IoTシステムを構築するには、ハードウェア、クラウド、人工知能、セキュリティなどのスキルが求められます。将来的にIoTエンジニアを目指す場合、これらの知識があると評価されやすいため、なるべく早いうちから習得しておくことをおすすめします。
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