AIのメリットとデメリット!企業がAIを取り入れたほうがよい理由とは

AIのメリットとデメリット!企業がAIを取り入れたほうがよい理由とは
近年、AI技術のめざましい進歩に伴い、さまざまな業界や分野でAIが活躍しています。近い将来、社内でAIの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。

とはいえ「AIを取り入れるメリットは?」「デメリットやリスクについても知りたい」とAIの導入に慎重になっている企業の担当者も多くいることでしょう。

そこで本記事では今更聞けないAIのメリットやデメリットについて活用事例とともに紹介します。

 1.企業はAIを取り入れるべき?

結論から言いますと、企業はAIを積極的に取り入れるべきです。

AIの導入により、人間が行っていた業務をAIが代替できるようになり、業務の効率化や生産性の向上、人手不足の解消につながります。

今やAIは人々の生活に欠かせないものとなっています。企業においても今後AIは欠かせないものとなるでしょう。

AIについて

そもそもAIとは、「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」の略称であり、日本語では「人工知能」を意味します。

人間の脳が行う情報処理と、その情報を元にした認識や判断・予測・提案などをコンピュータによって再現する技術のことであり、1950年ごろにその言葉が定義されました。

医療や産業などさまざまな分野で活用が進んでおり、現在ではAIによる音声認識や画像生成など、私たち消費者にとっても身近なものとなっています。

AIを取り入れるべき理由

株式会社 ICT総研による「生成AIサービス利用動向に関する調査結果」によると国内における生成AIサービスの利用者数は急速に増加しており2025年末には2,537万人、2026年末には3,175万人、2027年末には3,760万人に達すると予測されています。

生成AIサービスの利用者数は毎年増加しており影響力も年々拡大しています。国内だけでなく世界中でAI開発の競争が熾烈化しています。

日本企業はAIの研究開発を積極的に取り組んでおり、大手企業であるKDDIは今後4年間で1,000億円の投資計画を発表しました。

今後さらにAIは急速に発展し、AIを効果的に活用できるか否かが、企業の競争力を大きく左右するとされています。

AIの恩恵を最大限に受けるためには、企業が先端技術の動向に注目し、柔軟に対応し受け入れていくことが大切です。

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2.AI導入のメリット

では、具体的にAIを導入することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。AI活用のメリットを5つご紹介します。

業務の効率化により労働力不足の解消

企業がAIを導入することにより、従来は人がやっていた業務の一部をAIに任せることができるようになります。特に労働力不足の問題を抱えている企業にとっては、大きなメリットであると言えるでしょう。

人間は経験・スキルやそのタイミングの体調・精神状態などで業務の質にばらつきが生まれますが、AIの場合は常に業務の質を一定に保ちながら人以上に働くことができます。したがって、人は人にしかできないクリエイティブな業務に集中することが可能です。

生活の利便性の向上

AIの発展は企業の業務や経営を手助けすることに限らず、私たち個人の生活の利便性を向上させるというメリットもあります。

身近なところでいえば、YouTubeやInstagramなどSNSのおすすめ表示にはじまり、近年普及しているスマートスピーカーなどのIoT家電もAI技術により実現しているものです。これらの商品・サービスが今後さらに発展することにより、私たちの生活はますます便利なものになっていくでしょう。

安全性の向上

人間が立ち入るには危険な場所や、過酷な労働環境における仕事をAIに任せることで、事故や怪我のリスクを低減し、安全性を向上させるというメリットもあります。

また、自動車産業においてはAIによる自動運転の実用化も大きなテーマの一つです。車内搭載のカメラやセンサーを通して、障害物への衝突などの危機を検知し、自動でブレーキを作動させることで事故を未然に防ぐことが期待できます。

高度なデータ分析や予測

AIはビッグデータと呼ばれる大量のデータを分析し、予測するといった業務を得意とします。人間が行うよりも精度高く、素早くデータの分析や予測を行うことができ、AIによって分析されたデータを企業の経営戦略やマーケティングに活かして業績を上げることに成功している企業も多くあります。

人件費の削減

AIによる生産性向上の結果、人的リソースが限られた状態でも業務を遂行することが可能になり、人件費を削減することができる点もメリットの一つと言えるでしょう。

単純作業や流れが決まっている定型業務をAIに任せることで業務効率化も期待できるため、残業代や休日手当といったコストも削減できます。もちろん、AI導入時に費用はかかりますが、長期的に見ると会社全体のコスト削減につながります。

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3.AI導入のデメリット

一方で、AI導入にはデメリットも存在します。メリットとトレードオフであるものから、留意事項として現在でも検討が続いているものなど、デメリットについても理解したうえで活用検討するようにしましょう。

雇用の減少

AI時代への突入にあたって、「AIに仕事が奪われる」というのはよく聞くのではないでしょうか。「AI導入のメリット」でお伝えしたように、AIには業務を効率化することで労働力不足を解消するというメリットがある一方で、これは裏を返せば「既存の雇用が減少する」というデメリットでもあります。

一般事務員、コンビニ店員、タクシー運転手などの仕事に関わっている人は、近い将来AIが代替することによって職を失うという未来が予測されています。

しかし、すべての仕事がAIに奪われるわけではありません。AIが関わることができない創造性が求められるクリエイティブな仕事や、AIそのものの開発や運用に関わる仕事などはかえってニーズが高まっていくでしょう。AIに関わる仕事に関しては、最終章で詳しく解説します。

情報漏洩のリスク

企業活動でAIを活用する際、顧客情報などの機密情報はネットワークを利用して取り扱うことになります。したがって、社内の重要な機密データが外部からハッキングされたり、情報が漏洩する危険性があります。

なお、悪意を持った外部のハッカーに限らず、企業内の人間が意図せずに情報を漏洩させてしまう危険性もあるため、AIを導入・活用する場合は専門知識を持った人材を常駐させることが必要です。

責任の所在が不明瞭

AIを利用した機器が万が一人に危害を加えてしまった際、責任の所在がどうなるのかについては、現在の法律では規程されていません。たとえばAIを活用した自動運転の車が事故を起こした場合、車を製造したメーカーの責任になるのか、乗車していた人の責任になるのかは判断が難しい問題です。

このような問題に関して一つ一つ丁寧に法律で定めていかない限り、トラブルが発生する度に大問題になってしまう危険性があります。

思考プロセスが見えない

人間が検討・判断を行ったものであれば、「なぜそのような結論に至ったのか」というプロセスが明確にあるため、第三者から見てもその判断の妥当性が分かります。しかし、AIの場合は大量のデータを分析して答えを出すものの、思考プロセスは見えないため「なぜそのような結論になったのか」が分かりづらいというデメリットがあります。

これは「ブラックボックス問題」とも呼ばれており、医療や自動運転など人の命に関わる分野では特に重要な課題です。

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4.業界別!AIの活用事例

今やAIは業種を選ばず広く活用されています。ここでは業種別に実際にAIを活用した事例を紹介します。

医療

医療業界では、AIを活用した画像診断技術を活用しています。

AIによる画像診断技術は非常に優秀で、人間が見逃しがちな繊細な部分にも目を向けることができます。

特に早期の医がんは専門家でも認識が難しく課題も多くありました。理化学研究所の発表によると、胃がんの診断にAIの画像認識技術を採用した実験では、正解率はがん画像(陽性的中率)で83.8%、正常画像(陰性的中率)で77.5%と高い結果が出ました。

この結果は熟練した医師と並ぶ好成績です。今後さらに、精度は高くなり胃がんに限らず多くの病気を早期発見できるようになるでしょう。

不動産

不動産業では、顧客が部屋を借りるときにAIが活用されています。

立地や家賃など希望する部屋の条件を入力するだけでその人にあった部屋を提供してくれます。

以前も不動産屋ではこのようなサービスを提供していましたが、AIの導入により膨大な不動産情報や顧客情報が処理できるようになり、精度が高くなりました。

引っ越しをする際、不動産屋に出向き、部屋探しから始まり内見をする流れは膨大な時間と労力を消費します。にもかかわらず、お気に入りの部屋が見つかるとは限りませんし、顧客にとっても不動産屋の担当者にとっても非常に非効率なものでした。

この課題を解決するために、顧客が入力したデータをもとに、AIがその人にあった部屋を的確に提案してくれるようになりました。

そのため、顧客が実際に不動産屋に出向く際は高い確率で契約を考えており、時間と労力のロスが大きく減りました。

小売

小売業ではAIを活用した無人レジシステムが多くの店舗で導入されています。

無人レジといっても種類は様々です。顧客が自ら商品をスキャンし、カードや電子決済で支払いを行うタイプや、商品に埋め込まれたRFIDタグを機械が読み取り自動的に支払い処理を行うタイプのものがあります。

中には、顧客の顔をカメラが認識し、登録情報と照合して決済させる顔認証方式を採用している店舗もあります。

小売業は無人レジを導入することで従業員の作業効率を大幅に向上させることができます。

教育

教育現場では、Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語エドテック(EdTech)が生まれ、関連事業の急成長はすさまじいです。

例えば、生徒の能力に応じて学習内容を提供するアダプティブラーニング(適応学習)では、AIが生徒ごとに学習課題を提供してくれます。

また、AIIの音声技術を活用することで生徒への指導レベルの向上が期待できます。特に語学教育では、教師のスキルにより左右されることが課題でしたが、AIの音声技術を用いれば、発音や文章の正しさなどを公平に指導できます。

製造

製造業では、検品・品質検査過程においてAIが活躍しています。

AIの画像解析技術を用いることで製造ライン上での不具合を高い精度で検知することができます。

これまでの目視検査で見落としがちであった箇所もAIの活用により、より正確さと公平さを実現することが可能になりました。

AIを活用することで、現場で働く作業員の負担が減るとともに、出荷前に製品の不具合を見つけることができるので、取引先からの信頼性も担保できます。

広告

広告業界では、生成AIを活用しCMにAIタレントを起用する大手企業も存在します。

AIタレントは、実在のタレントのデータをもとに生成され、さまざまな表情や動きを再現できます。

AIタレントを活用することで、タレントのスケジュール調整や撮影コストの削減に成功しています。

また、生成AIを活用したCMは視聴者に強い印象を与えるなどのメリットも存在します。

人材

人材業界では、人材マッチングシステムにAIが活用されています。

AIの然言語処理や機械学習、AI-OCR、ビッグデータ分析、スコアリングアルゴリズムなどの技術を用いて、求人票や履歴書を解析し、候補者のランク付けや適合度を算出します。

人材不足が懸念される人材業界において、個人の業務が大幅に軽減されます。

建設

建設業界では、インフラの老朽化、維持管理費にAIの活用が期待されています。

高速道路や橋梁、トンネルなどの損傷などの点検や維持管理にAIが活用されています。

作業員が収集した画像データを活用をしディープラーニングによってAIに情報処理の方法を教えることで高密度の検出精度を実現することが可能になりました。

日々の点検や改善には熟練の技術が必要となるため、多くの手間とコストがかかりますがAIを活用することで大幅に削減可能になります。

運輸

運輸業界では、AIによって配送ルートを最適化することに成功しました。

配送員のGPSや実績データを分析することで、配送ルートを最適化し、どこに駐車するかまで可視化できるようになりました。

すでに多くの大手企業が導入しており、現場で働く従業員への負担が大きく軽減されています。

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5.まとめ

AI(人工知能)の研究開発が始まってから約70年経った今、AIは世の中の様々な場面で活用される技術となりました。しかし、これからの時代を築き上げていく技術とはいえども、メリット・デメリットの両方があることは事実です。IT業界を志望するにあたって、その両方を理解しておくことは重要です。

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