- 1. 初心者向けに解説!競技プログラミングとは
- 2. 初心者が知りたい有名な競技プログラミングの大会
- 3. 初心者が競技プログラミングに取り組むメリット
- 4. 競技プログラミングを始めたい初心者がやるべきこと
- 5. 初心者が競技プログラミングで結果を残すコツ
- 6. 初心者が留意すべき実務におけるプログラミングと競技プログラミングの違い
- 7. まとめ
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1. 初心者向けに解説!競技プログラミングとは
競技プログラミングとは、与えられた課題をプログラミングで解決する技術を競うコンテストのことです。パズル的な要素が強く、課題を解くにはアルゴリズム(プログラミングである結果を導くための効率的な処理手順)を正しく理解しなければなりません。そのため、競技プログラミングはプログラミングスキルを伸ばすのにも効果的です。
競技プログラミングの開催・練習場所
競技プログラミングは、AtCoderやLeetCode、TopCoder、yukicoder、HackerRankなどの競技プログラミングサイト上で定期的に開催されるのが一般的です。
競技プログラミングのレベル・難易度
競技プログラミングのレベルや難易度は、Webサイトによって異なります。ただ、多くのサイトでは初心者向けからプロフェッショナル向けまで段階的にレベルが設定されています。
競技プログラミングで問われる技能
初心者~中級者向けの競技プログラミングでは、純粋なプログラミングスキルを問われ、上級者向けになると飛躍的に難易度が上がります。「アルゴリズムをどのくらい知っているか」「パフォーマンスの高いプログラムを組めるか」など、実務ではあまり求められないハイレベルな問題の出題も珍しくありません。
なお、プログラミング言語はコンテストによって任意の言語を選択できるので、自分が得意な言語でチャレンジできます。初心者の場合は、学習を深めたい言語を選択してスキルアップを図ることもできるでしょう。
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2. 初心者が知りたい有名な競技プログラミングの大会
競技プログラミングの概要が分かったところで、初心者の方が知っておきたい有名な競技プログラミングの大会を挙げていきます。
SamurAI Coding(国際人口知能プログラミングコンテスト)
SamurAI Codingは、一般社団法人 情報処理学会が主催する対戦型のゲームプログラミングコンテスト。若い世代から世界で活躍する開発者・研究者を育てることを目的として運営されています。
コンテストでは、AIプログラム同士をゲーム上で対戦させる対戦型AIプログラミングを行い、参加者はAIプログラミングスキルとAIストラテジーの設計スキルを競い合います。
参加条件に年齢制限はなく、1名以上のチーム編成で参加することが可能です(人数の制限なし)。
Google Code Jam
Google Code JamはGoogleが開催する世界的なコンテストで、制限時間内に複雑なアルゴリズムのパズルを解くことが求められます。
全部で5つのラウンドがあり、参加者はオンラインで行われる4つのラウンドを勝ち進み、Googleオフィスで開催される「Code Jam WorldFinals」で優勝者が決定する仕組みです。
Facebook Hacker Cup
Facebook Hacker CupはFacebookが開催するプログラミングコンテスト。Google Code Jamと同様、参加者はオンラインで行われるラウンドを勝ち進み、最終ラウンドで優勝者を決定します。
GoogleやFacebookのような大手IT系企業が主催するコンテストは、参加者が多い分競争が激しくなります。プログラミング初心者の方がすぐに成績を残すのは難しいですが、将来的な目標として掲げることで、モチベーションの維持に役立つかもしれません。
採用直結型の大会
ドワンゴなどのIT系企業が、優秀なエンジニアの採用を目的として競技プログラミングコンテストを開催する場合もあります。
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3. 初心者が競技プログラミングに取り組むメリット
プログラミング初心者の場合、「いきなりコンテストに出るのはハードルが高い」と感じる方もいるのではないでしょうか。しかし、初心者が競技プログラミングに参加するのには、以下のようなメリットがあります。
プログラミングスキルが身に付く
プログラミング言語をある程度学習した初心者は、コンテストを通じてプログラミングスキルを伸ばせます。まずは初心者向けのコンテストに参加し、プログラミングに慣れていきましょう。
また、コンテストでほかの参加者が書いたコードを目にすることで、自分と違う考え方を学べます。
楽しみながらプログラミングを学べる
競技プログラミングでは、ゲーム感覚で楽しみながらプログラミングに慣れていけます。また、コンテストでは実力が点数として可視化されるので、自分の成長度合いが確認でき、モチベーションの維持につながるでしょう。
高度なアルゴリズムを学べる
初心者レベルの課題が解けるようになったら、よりレベルの高いコンテストに参加するのがおすすめです。
中級~上級者レベルのコンテストを勝ち抜くには、アルゴリズムをどれだけ知っているかがポイントのひとつになります。コンテストを通して、プログラミングに加えてアルゴリズムの知識も蓄積されていくでしょう。
考え方ややり方をプログラミング以外の仕事に活かせる
競技プログラミングに参加した経験は、就職後の仕事に活かせます。競技で培った集中力や論理的な思考力、制限時間内にタスクを終わらせるスキルは、どんな仕事でも役立つはずです。
就職に有利となる可能性がある
企業が主催する競技プログラミングで成績を残すと、主催者である企業からスカウトされるなど採用に直結する可能性が高いです。
また、IT系の企業を目指す場合、競技プログラミングで好成績を残せば選考でアピールできます。
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4. 競技プログラミングを始めたい初心者がやるべきこと
実際に競技プログラミングを始めたい初心者に向けて、身につけたいスキルやコンテストに参加するまでに必要なことを解説します。
プログラミング言語の基礎を学習する
プログラミング初心者は、数あるプログラミング言語の中からどの言語を学習するかを決める必要があります。プログラミング言語には以下のような種類があるので、それぞれの特徴を把握したうえでどの言語を選択するか決めましょう。
よく使われるプログラミング言語
以下が競技プログラミングでよく使われる言語の一例です。
Python
PythonはAIや組み込みアプリ開発、Webサービスの開発によく使われる言語です。文法がシンプルなため初心者にも学びやすく、AIやデータサイエンスの分野に興味がある方におすすめできます。
関連記事:【学生向け】Pythonは何ができるの?就活には有利になる?
Java
Javaは処理速度の速さが特徴の言語で、安定して稼働することが求められる企業の業務系システムや大規模なWebサービスで用いられることが多いです。
Javaはプログラミング言語の中でも人気が高く、学習の参考にできるサイトが多いのが初学者にとってメリットとなります。よくあるエラーについては、Q&Aサイトなどで簡単に情報を集められるでしょう。
関連記事:学生向けjava入門|特徴や学習方法などを徹底解説
C言語
C言語は汎用性が高く、OSや組み込み系ソフトの開発からゲーム開発まで、幅広い場面で用いられています。
ハードウェアを制御できるという性質上、C言語を扱う際はコンピューターのメモリやCPUの知識も必要です。そのため、プログラミング初心者にとって学習のハードルはやや高め。ただ、習得すると多様な開発に携われるメリットがあるので、競技プログラミングだけではなくプログラミングに関わる仕事を目指す方におすすめできます。
C++
C++はC言語の機能を拡張したプログラミング言語で、高度な処理を可能としています。プログラムの実行速度が速く、機械学習など大量のデータを扱うシステムで使用されることが多いのが特徴。C言語と互換性があるため、C言語を学んだ人が次にC++を学ぶことが多いようです。
関連記事:C++とは?学生にとって気になるC++エンジニアの将来性についても解説
C#
C#はマイクロソフト社が開発したプログラミング言語。C言語やC++と名称が似ていますが、両者との互換性はありません。
C#はWindows向けのアプリケーション開発に用いられますが、スマートフォンやMacOS向けのアプリケーション開発も可能。マイクロソフトが提供する「Visua Studio」(総合開発環境)を導入すれば、プログラミング初心者でも簡単に開発環境を構築できます。
JavaScript
JavaScriptはWebページに動きをつけるプログラミング言語です。たとえば、Web上に表示されるポップアップ画面はJavaScriptの働きによるもの。Webページ上でユーザーが行なった操作に対して処理を実行する働きもあり、一例としては「入力欄に適切な形式で情報が入力されたか」をチェックできます。
学習の難易度については、構文がシンプルで分かりやすく、初心者にも比較的取り組みやすい言語だといわれています。JavaScriptはGoogleなどのブラウザとテキストエディタさえあれば動作するので、開発環境を整える手間が少ない点も初心者にとってのメリットです。
競技プログラミングサイトに登録する
学習する言語が決まったら、競技プログラミングサイトに登録します。サイトは記事の冒頭でいくつか紹介しましたが、国内で最も有名な競技プログラミングサイトはAtCoderです。
企業がコンテストを主催する場合も、AtCoder上で開催されることがあるので、初心者はまずAtCoderに登録しましょう。
目標を決めてチャレンジする
プログラミング言語の基礎を身に付けたら、競技プログラミングサイトで初心者向けの過去問やコンテストに取り組んでみましょう。
分からない問題はネットや書籍などで調べながら繰り返し解くことで、少しずつレベルアップできるはずです。どのレベルまで到達したいのか、事前に目標を決めてチャレンジすることで学習の効率を上げられます。
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5. 初心者が競技プログラミングで結果を残すコツ
競技プログラムで結果を残すには、過去問を解いて出題の傾向を掴むことがポイントとなります。過去問を繰り返し解くと、問題のパターンをつかめるだけではなく、スピードアップにもつながるでしょう。
また、よく使われるアルゴリズムやマクロを覚えておくと、スムーズに問題を解けるようになります。
ほかには、実力のある競技プログラマーのブログやSNSをチェックして、効率的なスキルアップの方法や問題の解き方といった情報を収集するのも有効です。
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6. 初心者が留意すべき実務におけるプログラミングと競技プログラミングの違い
最後に、初心者が注意すべき競技プログラミングと、実務的なプログラミングの違いについて説明します。
競技プログラミングで求められること
競技プログラミングである程度のレベルまで達すると、制限時間以内に難易度の高いプログラムを書き上げる必要があり、プログラムの実行速度なども重要になります。競技プログラミングでは、ソースコードの可読性や再利用、保守性などは考慮する必要はなく、制限時間以内にパズルを解くことが求められるのが特徴です。
実務的なプログラミングで求められること
一方で、実務レベルのプログラミングでは、一度組み上げたソースコードを長期間に渡り保守・改修し、またそのソースを再利用して効率的に別のプログラムを作成することが求められます。そのため、誰が見てもわかりやすく、再利用や改修のしやすさに考慮したソースコードを書かなければなりません。
競技プログラミングで身につけたスキルは、就職後の仕事に活かせます。ただ、実務では競技プログラミングにはない要素も求められることを覚えておきましょう。
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7. まとめ
プログラミング初心者は、競技プログラミングを通してプログラミングスキルを伸ばせます。競技プログラミングでスキルを身につけ好成績を残せば、就職でアピールできるでしょう。
競技プログラミングと実務的なプログラミングでは、求められる要素が違います。ただ、競技プログラミングには、「ゲーム感覚でスキルを伸ばせる」「自分の力が客観的に把握できる」などのメリットがあるため、これからプログラミングを学ぶ方は挑戦してみてはどうでしょうか。
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