競技プログラミングの始め方!おすすめのサイトや言語について解説

競技プログラミングの始め方!おすすめのサイトや言語について解説
「競技プログラミングを始めたい」「そもそも競技プログラミングって何?」と考えている人もいるのではないでしょうか?

競技プログラミングとは、出題された問題をプログラミングで解決し、時間の早さや正確さ、効率性を競うコンテストです。

本記事では競技プログラミングについて解説するとともに、競技プログラミングにお勧めのサイトや言語、始め方まで詳しく説明します。

記事を最後まで読めば、競技プログラミングを始めることができるようになるでしょう。

1.【競技プログラミングの始め方】競技プログラミングとは

競技プログラミングとは、与えられた課題をプログラミングで解決する技術を競うコンテストのことです。パズル的な要素が強く、課題を解くにはアルゴリズム(プログラミングである結果を導くための効率的な処理手順)を正しく理解しなければなりません。そのため、競技プログラミングはプログラミングスキルを伸ばすのにも効果的です。

競技プログラミングの開催・練習場所

競技プログラミングは、AtCoderやLeetCode、TopCoder、yukicoder、HackerRankなどの競技プログラミングサイト上で定期的に開催されるのが一般的です。

競技プログラミングのレベル・難易度

競技プログラミングのレベルや難易度は、Webサイトによって異なります。ただ、多くのサイトでは初心者向けからプロフェッショナル向けまで段階的にレベルが設定されています。

競技プログラミングで問われる技能

初心者~中級者向けの競技プログラミングでは、純粋なプログラミングスキルを問われ、上級者向けになると飛躍的に難易度が上がります。「アルゴリズムをどのくらい知っているか」「パフォーマンスの高いプログラムを組めるか」など、実務ではあまり求められないハイレベルな問題の出題も珍しくありません。

なお、プログラミング言語はコンテストによって任意の言語を選択できるので、自分が得意な言語でチャレンジできます。初心者の場合は、学習を深めたい言語を選択してスキルアップを図ることもできるでしょう。

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2.AtCoderについて

出典:AtCoder

競技プログラミングにおいて、もっともメジャーなコンテストサイトがAtCoderです。

AtCoderは、競技プログラミングのコンテストを開催している日本発のオンラインプラットフォームのひとつです。「問題解決能力」や「アルゴリズム力」を競う場として、世界中のエンジニアや学生に親しまれています。

AtCoderでは、「Algorithm Contest」「Heuristic Contest」の2種類のコンテストがあります。

「Algorithm Contest」は、与えられた問題を解決するプログラムを正確に提出し、その正確さと順位を競うコンテストです。
初級レベルでは、問題を解決するプログラムを書くだけですが、上級レベルにまでなるとアルゴリズムを工夫する必要があります。

一方、「Heuristic Contest」は、AtCoderで比較的新しいタイプのプログラミングコンテストです。Algorithmコンテストでは、解けた・解けないを競っていましたが、Heuristicのコンテストでは、どれだけ改善できたかを競います。

AtCoderは、日本語だけでなく英語にも対応しており、世界中から参加可能です。且つ、企業の採用や技術コンテストでの実績にもなります。

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3.AtCoderで競技プログラミングを始める方法

ここでは、もっともメジャーな競技プログラミング「AtCoder」の始め方について解説していきます。

STEP1:AtCoderへユーザ登録する

AtCoderのコンテストに参加するには、まずユーザ登録をする必要があります。
AtCoderのウェブサイトにアクセスし、メニューバーの右上にある「新規登録」から必要事項を入力し、送信します。
登録確認のためのメールを受信後、メールの指示に従って登録を完了させます。

STEP2:プログラミング言語を学ぶ

大前提として、AtCoderは競技プログラミングのため、AtCoderを始めるにはプログラムを書けなくてはなりません。
プログラミングについての知識がない人は、まずは勉強するところから始めましょう。
AtCoderで主に使われている言語は、C++, Python, Rust, Java, C#などです。

関連記事:【一覧】プログラミング言語30種類の特徴を紹介!

STEP3:過去問にチャレンジする

実際のコンテストにいきなり参加するのではなく、まずは過去問を解いてみましょう。
「Algorithm Contest」「Heuristic Contest」の2種類のコンテストのうち、どちらに出るか迷った際は、まずはAlgorithm部門のコンテストに出場することをおすすめします。
いずれのコンテストも、過去問を解いたら実際にコンテストに出場してみるといいでしょう。もちろん、実力をつけてからでも構いませんが、コンテストに出場し続けることが、上達への近道といえます。

Algorithm Contest の過去問はこちら
Heuristic Contest の過去問はこちら

STEP4:コンテストに出場する

AtCoderの公式コンテストは、以下の内容でおおよそ決まった時間に開催されます。

【Algorithm Contest】

コンテスト名 難易度 開催時間 頻度
AtCoder Beginner Contest 初心者~中級者向け 土曜日夜9時から 毎週
AtCoder Regular Contest 中級者~上級者向け 日曜日夜9時から 月1回ほど
AtCoder Grand Contest 上級者~世界ランカー向け 日曜日夜9時から 年6回ほど

【Heuristic Contest】
コンテスト名 開催期間 開催時間 頻度
短期コンテスト 4時間 土曜または日曜
午後3時から
月1回ほど
短期コンテスト 8時間 土曜または日曜
午前10時ごろから
月1回ほど
長期コンテスト 1~2週間 土曜日から開催期間の次の日曜日まで 月1回ほど

これらのコンテストはリアルタイムで出場する必要があります。コンテストの種類と違いについて理解し、自分のレベルにあったコンテストに出場するようにしましょう。

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4.プログラミングに取り組むメリット

プログラミング初心者の場合、「いきなりコンテストに出るのはハードルが高い」と感じる方もいるのではないでしょうか。しかし、初心者が競技プログラミングに参加するのには、以下のようなメリットがあります。

プログラミングスキルが身に付く

プログラミング言語をある程度学習した初心者は、コンテストを通じてプログラミングスキルを伸ばせます。まずは初心者向けのコンテストに参加し、プログラミングに慣れていきましょう。
また、コンテストでほかの参加者が書いたコードを目にすることで、自分と違う考え方を学べます。

楽しみながらプログラミングを学べる

競技プログラミングでは、ゲーム感覚で楽しみながらプログラミングに慣れていけます。また、コンテストでは実力が点数として可視化されるので、自分の成長度合いが確認でき、モチベーションの維持につながるでしょう。

高度なアルゴリズムを学べる

初心者レベルの課題が解けるようになったら、よりレベルの高いコンテストに参加するのがおすすめです。
中級~上級者レベルのコンテストを勝ち抜くには、アルゴリズムをどれだけ知っているかがポイントのひとつになります。コンテストを通して、プログラミングに加えてアルゴリズムの知識も蓄積されていくでしょう。

考え方ややり方をプログラミング以外の仕事に活かせる

競技プログラミングに参加した経験は、就職後の仕事に活かせます。競技で培った集中力や論理的な思考力、制限時間内にタスクを終わらせるスキルは、どんな仕事でも役立つはずです。

就職に有利となる可能性がある

企業が主催する競技プログラミングで成績を残すと、主催者である企業からスカウトされるなど採用に直結する可能性が高いです。
また、IT系の企業を目指す場合、競技プログラミングで好成績を残せば選考でアピールできます。

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5.競技プログラミングを始めたい初心者がやるべきこと

実際に競技プログラミングを始めたい初心者に向けて、身につけたいスキルやコンテストに参加するまでに必要なことを解説します。

プログラミング言語の基礎を学習する

プログラミング初心者は、数あるプログラミング言語の中からどの言語を学習するかを決める必要があります。プログラミング言語には以下のような種類があるので、それぞれの特徴を把握したうえでどの言語を選択するか決めましょう。

よく使われるプログラミング言語

以下が競技プログラミングでよく使われる言語の一例です。

Python
PythonはAIや組み込みアプリ開発、Webサービスの開発によく使われる言語です。文法がシンプルなため初心者にも学びやすく、AIやデータサイエンスの分野に興味がある方におすすめできます。

関連記事:Pythonとは?Pythonの特徴や基礎構文について解説

Java
Javaは処理速度の速さが特徴の言語で、安定して稼働することが求められる企業の業務系システムや大規模なWebサービスで用いられることが多いです。
Javaはプログラミング言語の中でも人気が高く、学習の参考にできるサイトが多いのが初学者にとってメリットとなります。よくあるエラーについては、Q&Aサイトなどで簡単に情報を集められるでしょう。

関連記事:Javaとはどんなプログラミング言語?開発できるものや学習方法をなどを解説

C言語
C言語は汎用性が高く、OSや組み込み系ソフトの開発からゲーム開発まで、幅広い場面で用いられています。
ハードウェアを制御できるという性質上、C言語を扱う際はコンピューターのメモリやCPUの知識も必要です。そのため、プログラミング初心者にとって学習のハードルはやや高め。ただ、習得すると多様な開発に携われるメリットがあるので、競技プログラミングだけではなくプログラミングに関わる仕事を目指す方におすすめできます。

C++
C++はC言語の機能を拡張したプログラミング言語で、高度な処理を可能としています。プログラムの実行速度が速く、機械学習など大量のデータを扱うシステムで使用されることが多いのが特徴。C言語と互換性があるため、C言語を学んだ人が次にC++を学ぶことが多いようです。

関連記事:C++とは?学生にとって気になるC++エンジニアの将来性についても解説

C#
C#はマイクロソフト社が開発したプログラミング言語。C言語やC++と名称が似ていますが、両者との互換性はありません。
C#はWindows向けのアプリケーション開発に用いられますが、スマートフォンやMacOS向けのアプリケーション開発も可能。マイクロソフトが提供する「Visua Studio」(総合開発環境)を導入すれば、プログラミング初心者でも簡単に開発環境を構築できます。

JavaScript
JavaScriptはWebページに動きをつけるプログラミング言語です。たとえば、Web上に表示されるポップアップ画面はJavaScriptの働きによるもの。Webページ上でユーザーが行なった操作に対して処理を実行する働きもあり、一例としては「入力欄に適切な形式で情報が入力されたか」をチェックできます。

学習の難易度については、構文がシンプルで分かりやすく、初心者にも比較的取り組みやすい言語だといわれています。JavaScriptはGoogleなどのブラウザとテキストエディタさえあれば動作するので、開発環境を整える手間が少ない点も初心者にとってのメリットです。

競技プログラミングサイトに登録する

学習する言語が決まったら、競技プログラミングサイトに登録します。サイトは記事の冒頭でいくつか紹介しましたが、国内で最も有名な競技プログラミングサイトはAtCoderです。
企業がコンテストを主催する場合も、AtCoder上で開催されることがあるので、初心者はまずAtCoderに登録しましょう。

目標を決めてチャレンジする

プログラミング言語の基礎を身に付けたら、競技プログラミングサイトで初心者向けの過去問やコンテストに取り組んでみましょう。
分からない問題はネットや書籍などで調べながら繰り返し解くことで、少しずつレベルアップできるはずです。どのレベルまで到達したいのか、事前に目標を決めてチャレンジすることで学習の効率を上げられます。

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6.まとめ

プログラミング初心者は、競技プログラミングを通してプログラミングスキルを伸ばせます。競技プログラミングでスキルを身につけ好成績を残せば、就職でアピールできるでしょう。
競技プログラミングと実務的なプログラミングでは、求められる要素が違います。ただ、競技プログラミングには、「ゲーム感覚でスキルを伸ばせる」「自分の力が客観的に把握できる」などのメリットがあるため、これからプログラミングを学ぶ方は挑戦してみてはどうでしょうか。

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