FinTechが活用される7つの分野と今後の将来性についてFinTechとは?世界が注目する理由と業界で求められる人材

最終更新日:2021年9月15日

クラウドファンディングを使って挑戦をする人が増え、毎日の買い物の決済をスマホアプリで行うことが一般的になりました。これらの技術は全てFinTechと呼ばれる、金融サービスとIT技術を掛け合わせた新しいサービスです。今後益々発展すると言われていますが、他にどのような分野のサービスが存在し、どのような職業が活躍できるのでしょうか。ここでは、FinTechとは何か、FinTechの主な分野、そしてFinTech業界で活躍する職業についてご紹介します。

1. FinTechとは

FinTechとは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。金融サービスとIT技術を組み合わせた新時代のサービス全般を指します。例えば、ニュースなどでも大きく話題になった仮想通貨や、日常的に使用されるようになった支払い用のスマホアプリなどもFinTechの代表的な例です。

FinTech業界の急速な成長には、AI、ブロックチェーン、API(Application Programming Interface)などのテクノロジーが発展したことが要因であると言われています。これらの技術を活かすことで、金融分野の企業はコストを削減しながら、より安全性の高いサービスを提供できるようになりました。また、2016年には日本銀行もFinTechを活用してサービス向上や持続的な成長を目的に「FinTechセンター」を設立したことで、現在は行政も力を合わせて日本におけるFinTechの発展を推進しています。

FinTech業界は、今後も大きく成長し続けることが予想されています。株式会社矢野研究所が2019年に実施した調査(※)によると、2018年度の国内FinTech市場規模は前年比42.7%の成長を記録しました。これからも毎年40%前後の成長を続けることが予想されているため、2022年度には2018年度の約6倍の1兆2,102億円にまで拡大すると予測されています。

※参考:株式会社矢野研究所「国内FinTech(フィンテック)市場に関する調査を実施(2019年)」

2. FinTechの主な分野と技術

次に、FinTechの主な7つの分野と技術について解説します。

個人財務管理

個人財務管理サービスとは、個人的な収入、支出、銀行・証券・保険などの資産管理を自動的に行ってくれるサービスを指します。銀行口座など必要な情報を登録するだけで、自動的にデータを収集・管理してくれる家計簿のようなツールです。主にスマートフォンアプリケーションとしてサービスが提供されており、それらを活用することで日々の事務コストを大幅に削減することができます。

経営業務支援

経営業務支援サービスとは、上述した個人財務管理サービスの法人用バージョンです。しかし経営業務支援サービスの場合は、資産管理を自動的に行ってくれるシステムに加えて、起業の手続きに必要な書類を情報を入力するだけで自動的に作成してくれるツールや、事務作業に必要な会計・給与計算を効率化するサービスなども含まれています。

スマートペイメント

スマートペイメントとは、現金や銀行などの金融機関での手続きが不要な電子的な決済方法を指します。スマートペイメントには主に「カード決済」と「QRコード決済」の2種類があります。

カード決済は、オンラインショップや店頭で商品・サービスを購入する際にカード情報を入力して決済する方法です。またQRコード決済は、QRコードをスマートフォンカメラで読み取ることで決済をする方法で、決済用のアプリケーションを通じて支払いを行います。現金の管理が不要になる、金融機関での手続きにかかる時間を短縮できる、手数料が安い、などのメリットがあります。

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、商品・サービスをインターネット上で発表し、それに賛同した人から資金調達を行うサービスです。資金や信用がないため銀行などから融資を受けにくい個人やスタートアップ企業が良いアイデアを実現する手段として活用されています。

仮想通貨

仮想通貨とは、ブロックチェーン技術を活かして開発されたデジタル通貨です。ブロックチェーン技術によって入出金、改ざん、不正取引などの記録を全て保存できるようになっているため、特定の国家や銀行のような中央管理機関を必要としないという特徴があります。仮想通貨は簡単に送金ができる、特定の機関に依存していないなどのメリットがある一方、セキュリティの甘さや価格変動の激しさなどが問題視されています。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、お金を貸したい人と借りたい人を金融商品を通してインターネット上で結びつけるサービスを指します。「貸付型のクラウドファンディング」とも呼ばれています。銀行でお金を借りる際にかかる高い金利や手数料が発生しないため、貸す側には高利回りでの資産運用ができる、また借りる側には低金利で融資を受けられるというメリットがあります。

資産運用・投資支援のロボアドバイザー

資産運用・投資支援のロボアドバイザーとは、AIの分析技術やアルゴリズムを用いて資産運用・投資のためのアドバイスをしてくれるサービスです。具体的には、資産運用・投資をする目的、使用できる金額、所有している資産などの情報を元に、自動的に最適な資産配分や金融商品の選定などを行ってくれます。資産運用の理論を理解していない人でも、簡単に投資に挑戦できるというメリットがあります。

3. 新卒向け | FinTechで活躍する職種

最後に、FinTechで活躍する主な5つの職種について解説します。

営業職

営業職は、主に個人・法人に対してサービスの導入とその後のアフターフォローまでを担当する職種です。志望する企業が関わっているIT分野と金融に関する両方の知識が求められます。

エンジニア職

エンジニア職は、実際のサービス・システムを開発する職種です。 プログラミングなどのITスキルに加えて金融や強度なセキュリティに対する知識も求められるでしょう。
なお、FinTechサービスはスマートフォンアプリケーションとして提供されていることが多いため、プログラミングの中でもアプリケーションの開発技術を持っている場合は活躍する機会が増えるでしょう。

ディレクター職

ディレクター職は、サービス・システムの制作の監督・管理をするリーダーのような仕事です。エンジニア・デザイナーなどと連携しながら、スムーズに仕事を進めるためにスケジュールの調整やタスクの分配などを行います。サービス・システムの制作を正しい方向へ進めるために、顧客の課題を見つけ適切な解決策を構築していくなどのプロダクト開発能力が必要です。

デザイナー職

デザイナー職は、サービス・システムをユーザーが使いやすいもの、また見た目が美しい・整ったものにデザインする仕事です。FinTech業界においては、特にサービスを利用するユーザーの体験全体をデザインするUXデザインのスキルが重宝されます。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、ユーザーからの問い合わせに対応する仕事です。ユーザーからのフィードバックはサービス向上において重要な情報源になるため、ユーザーが抱えている不満や課題を正確に聞き出せる高いコミュニケーション能力が必要になります。

4. まとめ

Fintechとは、金融サービスとIT技術を組み合わせたサービスの総称です。FinTechには様々な分野のサービスがあるため、関わる職業も多いです。将来的にFinTechの領域に携わりたいと考えている学生さんは、まずはFinTech全体を理解した上で、その中で自分がどんなことに挑戦してみたいのかを明確にしましょう。

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