Pythonを使うインターンの種類は?実務経験を積むメリットなどを紹介

Pythonを使うインターンの種類は?実務経験を積むメリットなどを紹介
近年、ITが多様な場面で使われるようになりました。問い合わせ受付窓口でのAIを活用した自動応答など、先端技術を活用した取り組みも進んでいます。AIは主にプログラミング言語であるPythonで開発されるケースが多く、その構築はPythonエンジニアが行います。本記事では、Pythonエンジニアのインターン情報や仕事内容、必要なスキル、年収・将来性などを解説するので、ぜひ参考にしてください。

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1. インターンの基礎知識

はじめに、インターンの基礎知識について解説します。

インターンとはインターンシップの略語で、学生が企業で就業体験をする制度のことです。
インターンの内容は多岐にわたり、実際に社員と一緒に業務を体験する場合もあれば、会社説明会や職場説明会のようなイベントに参加し、社員の話を聞く場合もあります。どのような形であっても、インターンは業界や企業への理解を深める貴重な経験となるでしょう。

インターンの種類

インターンにはさまざまな種類があります。主なものは、以下の3つです。
 

  • ・会社説明会・セミナー型インターン

    ・グループワーク型インターン

    ・就業型インターン


それぞれ詳しく解説します。

会社説明会・セミナー型インターン

会社説明会・セミナー型インターンでは、ロジカルシンキングやリーダー論など、大学で学びにくい内容の講座を実施する場合もあれば、広報活動の目的で会社説明をする企業もあります。実際の職場を見学できたり、社員との交流会を設けていたりする場合もあります。

このようなインターンは、1dayで行われることが多く、短期インターンシップの初日に取り入れているケースもあります。気軽に参加できる点がメリットです。

グループワーク型インターン

グループワーク型インターンとは、用意されたプログラムにグループで取り組むインターンのことです。テーマはさまざまで、新規事業やシステムの開発に取り組むものもあれば、与えられた課題に対する解決策を考えるものもあります。期間は1日~1週間程度の場合が多いです。自分の知識やスキルが実務で活かせるか、業務内容が自分に合っているかを確認できるのがメリットです。

就業型インターン

就業型インターンとは、実際にその会社の一員として働きながら職場体験ができるインターンのことです。エンジニアの場合はデバッグなどの簡単な作業を任されることもあれば、社員と一緒にシステムの構築に携わることもあり、多くの場合有給です。期間は半年以上の長期で、週に2~3回、フルタイムで勤務するケースが多いです。

インターンを通して、業務内容が自分に合っているか、スキルを活かせるかといった点を確認するのに適しています。また、実際の職場で業務をこなすため、職場の雰囲気を感じられる点もメリットです。

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インターンの期間

インターンによって実施期間が異なります。主に、以下の5つのケースがあります。
 

  • ・1dayインターン

    ・短期インターン

    ・長期インターン

    ・サマーインターン

    ・ウィンターインターン


それぞれについて詳しく解説します。

1dayインターン

1dayインターンとは、1日完結型または半日完結型のインターンのことです。内容は職場見学やセミナー・説明会などが一般的で、忙しい学生でも気軽に参加しやすいという特徴があります。中にはグループワークの形をとる企業も存在するようです。「インターンに参加したいけれど時間がない」「社内の雰囲気を知りたい」「とりあえず参加してみたい」という場合は、1dayインターンが適しています。

短期インターン

短期インターンとは、3日~1週間前後の短期間で開催されるインターンのことです。短期インターンでは、職場見学やセミナーに加えて、グループワークや実際の業務体験まで一通りの体験ができるため、1dayインターンよりも業務や職場の雰囲気をより深く知ることができます。学生の思考力やコミュニケーション力を見ることができるので、多くの企業が短期インターンを開催しています。

長期インターン

長期インターンとは、1ヶ月から1年程度の長期間開催されるインターンのことです。前述の通り期間が長いため、本格的に就活を始める前の大学1~2年生から募集があります。ベンチャー企業で開催されていることが多く、参加者はインターン終了後にそのまま就職するケースも少なくありません。

長期インターンに参加するメリットは、実務をじっくりと体験して、業務内容や会社の雰囲気を詳しく把握できることです。ただし、拘束時間が長くなることから、その企業に対する熱意を持っていないと参加しにくいというデメリットもあります。

サマーインターン

サマーインターンとは、大学の夏期休暇に合わせて6月~9月に実施されるインターンのことです。数日間~1ヵ月ほどのプログラムが用意されている場合が多いですが、会社の認知度向上を目的に1dayで開催している企業も少なくありません。また、企業によっては、宿泊型のインターンを開催している場合もあります。

ウィンターインターン

ウィンターインターンとは、大学3年生の12月~3月の間に実施されるインターンのことです。本選考に近い時期のため、就活の色が濃くなるのが特徴です。そのため、グループワークや業務コンテストなど、学生の能力を見るプログラムが多くなっています。サマーインターンを経て、さらに企業に関する理解度を深めたい場合は、ウィンターインターンへの参加がおすすめです。

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2. Pythonの概要

次に、Pythonの概要について解説します。

文法が他の言語よりシンプルで習得しやすい

Pythonは文法が分かりやすく、シンプルな構造と言われます。簡潔かつ少ない行数で記述ができるため、初心者向けのプログラミング教育にも使われています。

AI開発などで多用されており需要が高い

近年のAIブームもあり、機械学習やディープラーニングなどの分野で、多くのソフトウェアがPythonで記述されています。たとえば、著名なGoogleのAIフレームワークであるGoogle TensorFlowなどもPythonで記述されました。このように、主要なAIフレームワークにも使われていることから、AI開発に向いている言語としてデファクトスタンダードになりつつあります。

ライブラリが豊富でWebサービスなど幅広い開発が可能

Pythonはライブラリの種類の多さも特徴的です。ライブラリとは機械学習などの関数のかたまり(あらかじめプログラミングされた部品のようなもの)で、プログラムの中で呼び出せば0から記述しなくても機能を実装することができます。Pythonは特に、機械学習とWeb開発のライブラリを多く持っています。したがって、AIなどの機械学習だけでなく、Webサービスの構築などにも有用で、幅広い分野で開発が可能です。

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3. Pythonエンジニアの仕事内容

続いて、Pythonエンジニアの仕事内容について解説します。
Pythonエンジニアの主な仕事としては、AI・機械学習の開発が挙げられるでしょう。Pythonエンジニアは、大量のデータに対してAI・機械学習といった技術を適用し、分析、予測などを行います。

たとえば、企業には膨大な業務データなどのビッグデータが蓄積されています。このデータにAI・機械学習技術を適用することにより、過去の業務データを分析し未来の数値を予測できるようになるのがポイントです。このような仕組みを開発するために、PythonによるAI・機械学習のプログラミングによる開発に加えて、事前のデータの収集や、予測モデルのテスト検証などを行います。

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4. Pythonエンジニアに求められる知識・スキル

ここでは、Pythonエンジニアに求められる知識・スキルについて解説します。

Pythonのプログラミングスキル

Pythonエンジニアは、Pythonの文法を習得しておく必要があります。また、効率良くプログラミングをするためにライブラリの知識も不可欠です。

機械学習やディープラーニングに関する知識

機械学習やディープラーニングなどの専門的な知識が必要です。機械学習やディープラーニングには多様な手法があるため、それらの知識を土台として開発時に最適な手法を選択・実装します。したがって、これらの知識はPythonエンジニアに求められるもっとも基礎的な知識といえるでしょう。

また、AI開発ではアルゴリズムを利用するため、アルゴリズムの考え方などの知識も知っておくのが望ましいです。

データ分析・統計の知識

データ分析・統計の知識は必須ではありませんが、学んでおいた方が評価を得られるでしょう。機械学習やディープラーニングなどのAIでは、大量のデータを分析するケースもあります。したがって、これらの知識を習得しているとよりスムーズに開発を進めることができます。

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5. インターンを活用するのメリット

続いて、インターンを活用するメリットについて紹介します。

Pythonのスキルアップにつながる

インターンではその会社の社員の仕事の一部を任される場合があります。教育や研修ではなく、社員のサポートを受けながらPythonを使った開発実務を行う機会があれば、Pythonエンジニアとしてのスキルアップにつながるのがメリットです。

実務経験を積める

インターンでは現役のエンジニアと一緒に仕事を進められる機会があるので、実務経験が積めます。社会人と一緒にプロジェクトを進めた経験は、就職活動の際にもアピールポイントになるでしょう。

就職活動の判断材料になる

就職する前に持っていたPythonエンジニアの仕事への期待やイメージは、実際に就職すると変わることもあります。インターンに参加するメリットは、Pythonエンジニアの現場を体験して実態を把握できることです。どのような道に進むべきか、就職活動の判断材料になります。

そのまま採用してもらえる場合がある

インターンの受け入れ先では、学生の働く様子からスキルや成長性、性格などを見ています。インターンでの評価によっては、そのまま採用に至ることもあるでしょう。採用に至らずとも、優先的に選考に案内してもらえるケースもあるようです。

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6. インターンを活用する際の注意点

上述の通りインターンにはさまざまなメリットがありますが、参加するうえでの注意点もあります。以下で詳しく説明します。

そもそも参加できない可能性がある

インターンは、希望すれば必ず参加できるわけではありません。インターンの募集には定員があり、人気の企業では倍率が高くなる場合があるためです。

特に、気軽に参加しやすい短期インターンは人気が高く、倍率が高い傾向にあります。インターンに参加したい方は、企業に提出する自己PRやポートフォリオなどを早くから準備して、完成度を高めておきましょう。

なお、東京以外の地方求人や大手企業では、インターンをあまり募集しない傾向にあります。なかなかインターンが見つからない場合は、都市部への遠征やベンチャー企業を探すのも手です。

学業との両立が難しい

インターンに参加すると、大学のサークルやアルバイトなどの時間が削られるため、学業との両立が難しいというデメリットもあります。

特に、長期インターンは拘束期間が長く、学業との両立に悩む学生も少なくありません。目的がなく、「なんとなく」でインターンに参加すると無意味な結果に終わってしまう可能性も。インターンの参加は慎重に検討しましょう。

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短期では理解が進まないことも

短期型のインターンではすべての業務に触れられるわけではないため、企業に対する理解が進まないのがデメリットです。特に、見学やセミナーだけのインターンでは、実務の体験ができないこともあるでしょう。

長期インターンでは社員と同じような責任が求められる

長期型のインターンのデメリットとして、業務に対する責任が求められることが挙げられます。長期インターンは、職場見学だけではなく実務を行うケースがほとんどのため、仕事には成果と責任が求められます。責任を求められるとプレッシャーを感じて、本来の力を発揮できない可能性もあるでしょう。

また、長期インターンはその企業に就職することを前提としている場合が多いですが、必ずしも就職が保証されている訳ではありません。インターンの参加学生を採用しない企業もあることを理解したうえで、長期インターンの参加を検討しましょう。

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7. インターン募集の例

以下に、インターンの募集例を紹介します。

AI・人工知能・機械学習の最先端技術エンジニア長期インターン募集 

【給与】時給 1,100円~
【業務内容】人工知能・AI関連の開発
【求められるスキル・経験】
PHP、Java、C#、C+、Ruby、Perl、R、Python、Swiftのいずれかで、授業や独学でプログラムをした経験

実践的なAI開発に挑戦できるインターン募集 

【給与】時給 1,200円~
【業務内容】主な業務は人工知能の開発、もしくは人工知能を活用するソフトウェアの研究開発・企画・コンサルテーションのサポート
【求められるスキル・経験】
Python、C、 C++のいずれかのプログラミング言語の学習経験

Python を使ったデータ分析業務のインターン募集

【給与】時給 1,500円~
【業務内容】
データサイエンティスト業務
【求められるスキル・経験】

  • ・インターンやゼミでのデータサイエンティスト業務の経験

    ・半年以上のプログラミング経験

    ・データスクレイピングスキル

    ・Excelの基本スキル

 
AI、機械学習、Pythonのキーワードでインターンの検索をするとかなり多くの募集があることから、非常に高いニーズがあることが分かります。時給も平均で約1,000円以上の募集が多く、比較的高い給与水準と言えるでしょう。

募集内容としてはAI・機械学習などの開発やデータ分析業務が多く、ある程度の知識や経験が求められます。

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8. Pythonエンジニアの年収・将来性

最後に、Pythonエンジニアの年収と将来性を解説します。

年収 

レバテックキャリアの募集では、Pythonエンジニアの年収は約300万円~1200万円と幅があり、他の職種と比較して年収が高い傾向があります。高度なスキルと豊富なAI開発経験を積めば、1,000万円以上の年収も目指せるでしょう。新卒採用の場合は年収約300万円〜400万円程度が一般的です。

将来性

近年、ITエンジニアのニーズは高く、今後もこの傾向は続くと考えられています。
特に、画像認識や自動運転など、AIを活用したサービスのニーズが今後一層高まると考えられています。したがって、AI開発を担うPythonエンジニアは将来性の高い職種といえるでしょう。

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9. まとめ

プログラミング言語の中でもPythonは注目されている言語の一つです。Python技術を持ったITエンジニアのニーズはこれからもさらに高まると予想されており、新卒の就職活動時にも非常に期待できる職種だといえます。新卒でPython言語ができるITエンジニアを目指すために、インターンでエンジニアの仕事を体験することもおすすめです。

そのほか、ITエンジニア志望の学生向けのインターンについて詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみて下さい。

関連記事:エンジニアのインターンに参加するメリットは?選考に突破するコツも解説

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