- 1. MySQLとは?概要を解説
- 2. MySQLの特徴6選
- 3. MySQLでできること3選
- 4. MySQL以外のおもなデータベース管理システム
- 5. MySQLを学習するメリット
- 6. MySQLのインストール方法
- 7. MySQLの基本的な使い方
- 8. 学生・初学者におすすめのMySQL学習方法4選
- 9. まとめ
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1. MySQLとは?概要を解説
そもそもMySQLとは何か、概要を解説します。
MySQLは世界中で利用されるデータベース管理システム
MySQLは、世界で最も利用されているデータベース管理システム(DBMS)の一つです。
データベース管理システムは、データを構造的に効率よく管理するために使用するものです。あらゆるITシステムを構築する際において、システムの裏側にはデータベース管理システムが必ず利用されています。
そもそも、データベースの主なデータ保存形式にはさまざまなものがあります。
-
・階層型
・ネットワーク型
・リレーショナル型
MySQLでは、これらのなかで主流の形式であるリレーショナル型を採用しているのも特徴です。
リレーショナルデータベース(RDBMS)では、ひとまとまりのデータをテーブルという単位で管理します。さらに、テーブルに設定したキーと呼ばれる項目でテーブル同士を結びつけることで、データ同士の複雑な関係性を表せるのです。
要するにエクセルファイルのように、各シートがテーブルの役割を果たし、シート内の値や項目で各数値を紐づけているものとイメージするとよいでしょう。
データベースはデータの集まり
そもそもデータベースとは、一定の形式を定めて共同利用できたり、検索や加工できたりするデータの集まりを指します。
データベースはITやコンピュータ周りで使われる用語ではなく、辞書やカタログなども広義のデータベースです。
データベースは、データの登録や取得を簡単に行えるよう、構造化してまとめている点が特徴といえます。この点、データを並べただけのメモは、データベースとはいえないでしょう。
ITシステムにおいては、データベースにあらゆるデータを登録・削除・検索・更新などして、データを管理しているのです。
MySQLとSQLの違い
IT業界に興味があったりプログラミングを学んだりしている人は、SQLという言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか。
SQLは「Structured Query Language」の略称であり、意味は「構造化された問い合わせ言語」です。要するに、SQLはデータベースを操作するためのコンピュータ言語です。
データベース単体ではデータを管理することしかできず、SQLで指示を出すことで、必要なデータの取得や登録・削除などを行えます。
一方、MySQLはデータベース管理システムの一つです。MySQLはデータベース管理システムとして、コンピュータ言語であるSQLに応じたデータの入出力やユーザの管理、バックアップや高速化のための機能などを提供します。
言葉は似ていますが、SQLは、どのデータベース管理システムに対しても共通のSQL構文でデータベースを操作でき、MySQLは、データベースシステムそのものという違いがあるのです。
データベースについて学びを深めていく際は、SQLに関する知識と、データベースシステムに関する知識を分けて考える必要があることを覚えておきましょう。
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2. MySQLの特徴6選
MySQLにはさまざまな特徴がありますが、ここでは特に覚えておきたい6つの特徴を解説します。
オープンソースでありフリーで利用可能
MySQLはオープンソースで開発・運用されており、原則として無料で利用できます。フリーで利用できる扱いやすさが、MySQLを採用する大きな理由の一つです。
そもそもオープンソースとは、システムの開発コードが世間一般に公開されており、自由に利用できる仕組みのことです。コードを参照して新たなシステムを開発したり、有志を集めて既存システムのさらなる開発をしたりできる点が、オープンソースならではの特徴といえます。
通常、高性能のデータベース管理システムを利用するためには、数百万から数千万程度のコストがかかります。一方、MySQLなら高性能であるにもかかわらず、無料で利用できます。
さらに、MySQLの学習を行う際にも費用がかからないため、容易に学習を開始できるのも大きな特徴の一つです。
小規模から大規模システムまで対応可能
MySQLは小規模なシステムはもちろん、拡張性の高さや動作の高速さから、大規模なシステムにも適用できます。
大規模なシステムにおいては、システムを停止させずに継続して動作し続ける可用性や、システムの利用が増えた時に対応するための拡張性が求められます。
MySQLはレプリケーションやクラスタリングと呼ばれる機能により、複数のサーバでの並列処理やサーバ停止時の切り替え処理を実現します。
また、処理速度も高速であることから、YahooやGoogleなど高速でデータベースを検索して処理結果を返却する必要があるシステムでも採用されており、実績も十分です。
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世界的企業のOracle社が開発している
MySQLは、IT業界の最大手企業であるOracle社が開発しており、現在も精力的に機能向上が進められています。
世界的企業が開発を行っているため、製造元の破綻などによる製品提供終了リスクが比較的低いのも特徴の一つです。
また、MySQLは24時間365日対応の問い合わせ対応など、製品サポートも充実しています。YahooやGoogleなどの大規模な商用システムにも採用されていることを踏まえると、利用する際の安心感も大きいでしょう。
多数の拡張機能が存在する
MySQLは各種システムへの採用事例も多いため、多数の拡張機能が存在しているのも特徴の一つです。
-
・phpMyAdmin:データベースをブラウザから管理できるツール
・MySQL Workbench:ER図などを作成してデータベースやテーブルを自動生成できるツール
特に、上記2つはエンジニアにとって有効なツールとなっています。
さらに、有償ではあるもののMySQLの高機能バージョンであるMySQL Enterprise Editionには、さまざまな管理ツールが用意されています。
-
・MySQL Enterprise Backup:データベースのバックアップ機能を提供
・MySQL Enterprise Firewall:データベースのセキュリティを向上
上記以外にも、本格的なデータベース利用に有効なツールが多数用意されています。多数の拡張機能によって利用の幅を広げられるのも、MySQLの特徴なのです。
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データの一貫性を保つ仕組みが強力
MySQLには、「トランザクション」と呼ばれるデータの一貫性を保つ仕組みが強力に備わっています。
一連の処理が完了するまでデータを変更しないようにできることで、やりとりの途中でトラブルがあった場合には処理を破棄して、データのズレを防げるのです。
特に、金融機関やECサイトなどで金銭のやりとりをする際、入出金データや受発注個数に誤りがあると甚大な影響が出てしまう場合に役立ちます。
データベースには顧客情報や在庫データなどありとあらゆるデータが保管されており、データの一貫性を保つことが大前提として求められます。
MySQLでは、トランザクションをサポートする機能が充実しているため、データの一貫性を保てるのです。
さまざまな環境で動作できる
MySQLは、WindowsやMacOS、Linuxなど、さまざまなOS環境で動かせることも特徴の一つです。
ITシステムの構築においては相互運用性・互換性が重要で、特定の環境でしか操作できないシステムは使い勝手に欠けると言わざるを得ません。
MySQLの場合は、ほとんどの動作環境で使用でき、これまで解説した拡張性の高さやシステムの規模を問わず利用できる点から、多くのユーザーに支持されています。
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3. MySQLでできること3選
MySQLを利用してできることを3つに分けて解説します。
Webアプリケーションのデータベース管理
MySQLは、Webアプリケーションのデータベース管理には欠かせない存在です。
Webアプリケーションでは、顧客情報や商品情報などのさまざまなデータを管理する必要があります。そのため、Webアプリケーションの開発においてはデータベース管理システムの利用がほぼ必須です。
現に、MySQLはYahooやFacebookなど、多くのWebアプリケーションの開発・運用に利用されています。
特に、MySQLを含めたLAMP環境は、Webアプリケーション開発において標準的に用いられる構成となっており、採用例が多いです。なお、LAMP環境とは以下の頭文字からきています。
-
・Linux:OS
・Apache:サーバー
・MySQL:データベース
・PHP:プログラミング言語
LAMP環境に対する理解はWebエンジニアとして活躍していくには必須で、自身でLAMP環境を構築して開発した経験を積めると、即戦力人材としてアピールできるでしょう。
企業サイトやメディアのデータベース管理
MySQLは、企業サイトやメディアのデータベース管理としても広く普及しています。
MySQLは、最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)であるWordPressに組み込まれていることでも有名です。WordPressは多くの企業サイトやメディアの構築において活用されており、記事などのコンテンツ管理にMySQLが役立っています。
WordPressの利用にはMySQLの知識が必要となるため、MySQLを学ぶことでサイト運営などに役立てることもできます。
Webアプリケーションのコスト削減
MySQLの特徴で触れたように、費用は原則かからないため、Webアプリケーションの開発コスト削減に大きく役立ちます。
既存のWebアプリケーションで利用しているデータベース管理システムをMySQLに変更するだけで、数千万円単位のコストカットにつながるでしょう。
無料で使えるからといってMySQLの操作性や拡張性に難があるわけでもなく、個人やスタートアップなど、少資本でシステムを開発する場合は特に重宝されます。
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4. MySQL以外のおもなデータベース管理システム
データベース管理システムはMySQLにもいくつかあり、それぞれ特徴も異なります。ここでは、MySQL以外で比較的利用されることの多いデータベース管理システムを3つ紹介します。
Oracle Database
Oracle Databaseは、MySQLを開発するOracle社が別途開発しているデータベースです。
Oracle Databaseは世界で初めて開発された商用目的のデータベースツールで、利用にはライセンス費用がかかります。
特に、大規模なシステム開発に強みがあり、データベース自体にさまざまな機能が搭載されているため、サードパーティ製のソフトウェアの追加も最小限に抑えられるのが特徴です。
MySQLとOracle Databaseの違い
MySQLとOracle DatabaseのいずれもOracle社が開発していますが、もともとMySQLは別の会社が開発していたもので、Oracle社が買収したことで管理元が集約されたという経緯があります。
MySQLとOracle Databaseの主な違いは下表のようにまとめられます。
項目 | MySQL | Oracle Database |
費用 | 原則無料 | ライセンス費用がかかる |
サポートしているOS | Oracle Databaseより多い | MySQLより限定的 |
システム規模の適性 | 中小規模 | 大規模 |
より大規模なシステム開発においては、Oracle Databaseを利用するほうがメリットは大きいようです。
PostgreSQL
PostgreSQL(ポストグレスキューエル)も、オープンソースのデータベース管理システムです。
MySQLとPostgreSQLを比べた場合、大量のデータに対する特定の処理において、MySQLよりもPostgreSQLのほうが速いという特徴があります。
MariaDB
MariaDBは、MySQLのコードをベースにして作られたオープンソースのデータベース管理システムです。
MariaDBは、MySQLよりも実行速度が高速でセキュリティが強固とされています。
また、MariaDBは「ドロップイン」というシームレスな切り替え機能を備えており、MySQLとの置換機能、つまり相互運用性があるのも特徴です。
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5. MySQLを学習するメリット
学生のうちにMySQLを学習しておくメリットを解説します。
Webアプリケーションの全体像を理解しやすくなる
MySQLを学習することで、Webアプリケーションがどのようにして開発・構築されているのか、全体像の理解が捗ります。
-
・データをどのように取り出して受け渡すのか
・受け取ったデータをどのように表示させるのか
・データベースとロジック部分はどのように構築されているのか
Webアプリケーションの開発においてデータベース管理システムは欠かせず、Webエンジニアとして就職するなら必ず理解しておくべきです。
Webエンジニアの就職に役立つ
MySQLは、特にWebアプリケーションの開発での採用例が多く、事実上のデファクトスタンダードといえます。Web系の企業などではMySQLが広く利用されているため、Web業界に興味がある方はMySQLを学習することで就職活動も有利となるでしょう。
さらに、近年ではこれまでローカル環境で動作していた業務システムのWeb化、クラウド化が進んでいます。そのため、今後はMySQLの利用範囲がますます広がっていくと予想できます。
MySQLの理解だけでなく、前半で解説したLAMP環境(Linux、Apache、MySQL、PHP)への理解があると、就職をさらに有利に進められるでしょう。
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6. MySQLのインストール方法
ここからは、MySQLの具体的な利用方法を順番に解説します。以下、Windows環境におけるMySQLのインストール方法を紹介するので、実際に手を動かしながら環境構築をしてみましょう。
公式サイトから「インストーラ」をダウンロードする
そもそも、MySQLを利用するには、MySQLをインストールしたデータベースサーバーを用意する必要があります。別途環境を用意してもよいですが、最も簡単なのは、自分のPCをデータベースサーバーとして利用することです。
まずは公式サイトから、Windows向けインストーラをダウンロードします。
MySQLには32bitOS版と64bitOS版が存在しますので、お手持ちのWindowsのバージョンに応じて選択してください。
インストーラを起動してインストールする
インストーラをダウンロードできたら、インストーラを起動してインストールを開始しましょう。
セットアップ方法を選択した後に「Execute」をクリックすると、インストールが始まるはずです。
初期設定をする
インストールの最中にさまざまな選択肢が表示されますが、よくわからない場合は、すべて画面の指示通りにデフォルトの設定で進めて問題ありません。
インストール中に、関連する拡張機能なども同時にインストールされます。
なお、インストールの途中で、Rootユーザのパスワード設定を求められます。Rootユーザとは、データベースのすべてを操作できる特権ユーザのことです。
重要なパスワードとなるため、強度の高いパスワードを設定しましょう。
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7. MySQLの基本的な使い方
MySQLの具体的な操作方法について順番に解説します。
なお、以下の内容はWindowsにおけるMySQLの基本的な使い方です。
データベースへの接続
MySQLを利用するには、まずデータベースサーバーに接続する必要があります。
先ほど解説したインストール手順の中で、「MySQL Command Line Client」という接続用ソフトがインストールされているので起動させましょう。
MySQL Command Line Clientを起動するとパスワード入力が求められるので、インストール時に設定したRootユーザのパスワードを入力します。
パスワードが合っていれば、データベースサーバーへ接続できます。
データベースの作成
MySQLを利用するためには、最初にデータベースを作成します。データベースとは、複数のテーブルをまとめたデータの集合体のことで、全ての骨組み・土台部分をなすものです。
MySQLでデータベースを作成するためには、「CREATE DATABASE」という構文を利用します。
データベースサーバーへ接続済みのMySQL Command Line Clientから、以下のSQL文を入力することで、「test_db」という名前のデータベースを作成できます。
CREATE DATABASE test_db;
なお、SQL文の文末には必ずセミコロンを付けるルールとなっているので、忘れないようにしましょう。
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テーブルの作成
続いて、MySQLでテーブルを作成する方法を紹介します。
そもそもテーブルとは、データをひとまとまりの単位ごとに表形式で管理するものです。エクセルファイルにおける、シートの新規作成とイメージするとよいでしょう。
ここでは、顧客番号、顧客の名前、顧客の誕生日を管理するcustomerテーブルを作成する構文を紹介します。
MySQLでテーブルを作成する際は、CREATE TABLE文を利用します。以下のSQL文により、「test_db」データベース内に、「customer」という名前のテーブルを作れます。
CREATE TABLE test_db.customer(id int, name text, birthday date);
CREATE TABLE文の解説
CREATE TABLE文を詳しく解説します。
まず、テーブルを生成する命令である「CREATE TABLE」の次に、「test_db.customer」という表記があり、test_db内にcustomerテーブルを生成するように指示しています。
次に記載された「id int, name text, birthday date」という表記は、テーブルが持つデータ項目を指定しているものです。
-
・id int:顧客番号(id)を整数の「int型」で指定
・name text:顧客の名前(name)を文字列の「text型」で指定
・birthday date:顧客の誕生日(birthday)を似付けを保持する「date型」で指定
各データ項目は「×× 〇〇」という形式で指定され、「××」にあたる部分がデータ項目の名称、「〇〇」にあたる部分がデータの型です。
なお、データベースの世界では、データ項目のことをカラムと呼ぶので覚えておくとよいでしょう。
レコードの追加
MySQLでレコードを追加する方法を解説します。レコードとは、テーブルに登録されるデータのことです。
SQL文でテーブルを作成するとデータを持っていない空の表が生成されるため、テーブルにデータを登録していくのが一般的な流れになります。
テーブルにレコードを追加するためには、INSERT文を利用します。以下のSQL文によりcustomerテーブル内にレコードを追加できます。
INSERT INTO test_db.customer(id, name, birthday) VALUES (1001, "tanaka taro", "1999-04-01");
上記のSQL文を実行すると、customerテーブル内に顧客番号1001番の田中太郎さんのデータを追加できます。
INSERT文の解説
INSERT文を詳しく解説します。
まず、レコードの追加を意味するINSERT INTOの次に、追加の対象とするテーブル(test_db)を指定します。
さらに、カッコ内では、テーブルのどのカラムを対象としてデータを追加するか指定します。
今回の例ではテーブルが持つすべてのカラムを指定(id, name, birthday)していますが、すべてのカラムを指定しなかった場合、指定されなかったカラムにはブランクなどデフォルトの値が設定されます。
カラムの指定の後、VALUESの次にもう一度カッコがあり、カッコ内に登録するレコードの内容を記載します。
-
・id:1001
・name:tanaka taro
・birthday:1999-04-01
今回のSQL文では、上記の内容を登録するように指定しています。
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データの検索
続いて、テーブルから特定のレコードを検索する方法を解説します。テーブルからレコードを検索するためには、SELECT文を利用します。
SELECT文では、条件に合致するデータを出力可能です。ECサイトを例にすると、現在在庫がある商品情報を検索する際などに利用するイメージです。
以下のSQL文によりcustomerテーブル内に存在するすべてのレコードを表示できます。
SELECT * from test_db.customer;
上記のSQL文を実行すると、以下のように結果が出力されるはずです。
mysql> SELECT * from test_db.customer;
+------+-------------+------------+
| id | name | birthday |
+------+-------------+------------+
| 1001 | tanaka taro | 1999-04-01 |
+------+-------------+------------+
1 row in set (0.01 sec)
また、特定の条件に合致したレコードのみを出力したい場合は、以下のようにwhere句を用いて条件を指定できます。
SELECT * from test_db.customer where id = 1001;
上記のSQL文を実行すると、顧客番号1001番である田中太郎さんのレコードが出力されます。一方で、以下のSQL文を実行すると、顧客番号1002番のレコードは存在しないため何も出力されないはずです。
SELECT * from test_db.customer where id = 1002;
レコードの削除
最後に、テーブルからレコードを削除する方法を解説します。
テーブルからレコードを削除するためには、DELETE文を利用します。以下のSQL文により、レコードを削除できます。
DELETE from test_db.customer;
上記のSQL文を実行すると、customerテーブルに登録されているすべてのレコードが削除されます。
特定のレコードのみを削除したい場合は、以下のようにwhere句を用いて条件を指定します。
DELETE from test_db.customer where id = 1001;
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8. 学生・初学者におすすめのMySQL学習方法4選
学生や初学者の方に向けて、MySQLを学習するためのおすすめの方法を4つ紹介します。
興味がある人は、できそうなものからチャレンジしてみてください。
書籍で学ぶ
MySQLについてまとめられた書籍から学ぶのは、最も実践しやすい学習方法の一つです。
MySQLは汎用的に使われるデータベース管理システムであり、入門書や参考書も多く販売されています。特に、上述したLAMP環境でのWebアプリケーション開発に関する書籍は多く出版されているため、参考になるでしょう。
基礎をじっくり学ぶのにはおすすめですが、実際に操作することで理解が捗る場合も多い点には注意が必要です。
書籍なら安価にMySQLを学習できますが、独学での学習はどうしても挫折しやすくなります。書籍での独学が難しい場合は、スクールの活用も検討するとよいでしょう。
Web上の学習サイトを活用する
Web上にはさまざまな学習サイトがあるので、実際に手を動かしながらMySQLについて学びたい人におすすめです。
無料で使えるサイトもある一方で、情報の質が担保されていない可能性もあるため、評判を確認するなどして信頼性の高いサイトを選ぶとよいでしょう。
無料のプログラミング学習サイトは、Progateが特に有名です。
MySQLに関する講座も用意されているので、書籍の学習とセットで利用してもよいでしょう。
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データベースに関する資格取得を目指す
データベースに関する資格取得をモチベーションにして学習を進めるのもおすすめです。
データベーススキルを客観的に示せる資格として「ORACLE MASTER」が有名です。ORACLE MASTERには以下4つの資格が用意されており、SQLを学ぶモチベーションにつながるでしょう。
-
・ORACLE MASTER Bronze
・ORACLE MASTER Silver
・ORACLE MASTER Gold
・ORACLE MASTER Platinum
順番に難易度が上がるため、初学者の方はBronze資格の取得を目指すのがおすすめです。
SQL文だけでなく、バックアップやリカバリなどのデータベースの管理といった基礎的な知識も習得できるので、データベースの仕組みを理解したい人は資格取得を目指してもよいでしょう。
プログラミングスクールを活用する
プログラミングスクールで体系的に学ぶのもおすすめです。
MySQLを独学で学習するのはハードルが高く、分からないところを質問することもできません。そのため、疑問点を解決できずに挫折してしまう可能性もあります。
挫折を防ぎつつ、実務で使える実践的な知識・スキルを確実に身につけたい場合は、MySQLを学べるスクールを利用しましょう。
スクール選びにおいては、MySQLだけではなく、LAMPなど関連する分野も学べるスクールを選ぶと効率的に学習できるのでおすすめです。
ただし、スクールに通うにはどうしても費用がかかるため、身につけたいスキルの価値やスクールに通うことで得られるリターンなどを踏まえて慎重に検討しましょう。
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9. まとめ
MySQLは、世界中のWebアプリケーションやITシステムで利用されるデータベース管理システムです。
MySQLの知識を身につけておくとWeb系企業やIT業界全般で役立つため、就職活動も有利になる可能性が高いです。
MySQLは原則無料で利用できるので、まずはダウンロードして、実際に触れてみることをおすすめします。
書籍やWebサイトだけでなく、プログラミングスクールで学習できるので、自身の目的に合わせてMySQLの知識を身につけましょう。
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