Javaエンジニアになるには?就職に役立つ5つのスキルや資格を紹介

Javaエンジニアになるには?就職に役立つ5つのスキルや資格を紹介
Javaは汎用性が高いプログラミング言語で、Webサービスやスマホアプリなど幅広い分野で使われています。Javaエンジニアとは、Javaを使って開発を行う技術者のことで、需要が高い職種です。 この記事では、Javaエンジニアへの就職を目指す学生に向けて、仕事内容や年収、キャリアパスについて解説します。就職に役立つスキルや資格も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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1. Javaの特徴

Javaは、1995年に米国のサン・マイクロシステムズによってリリースされたプログラミング言語です。Javaの特徴として、以下の2つが挙げられます。
 

  • ・汎用性が高い

    ・開発効率と保守性に優れている


Javaは「JVM(Java仮想マシン)」と呼ばれるソフトウェア上で動作する言語です。JVMさえあれば動作環境を選ばず、汎用性が高いといった特徴があります。

また、Javaはプログラムを「モノ=部品」として組み立てる「オブジェクト指向」型言語です。そのため、プログラムの全体像を把握し、分業したり改修したりしやすい特徴もあります。

Javaは、世界でトップクラスの人気を誇るプログラミング言語です。日本でも大企業を中心に、システム開発に欠かせない言語として幅広い分野で採用されています。

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2. Javaエンジニアとは?就職後の主な仕事内容4選

Javaは、汎用性と保守性が高く、多くの場面で利用されている言語です。ここでは、Javaエンジニアとして就職した際の、主な仕事内容を解説します。

Javaエンジニアを目指している方は、ぜひ参考にして「具体的にどのような開発の仕事をしたいのか」を考えてみてください。

業務システムの開発

Javaエンジニアとして就職した際の仕事に、業務システムの開発があります。業務システムとは、人事管理や会計、営業管理など、企業のバックオフィスを支えるシステムのことです。

業務システムは、社員の人事データといった大量のデータを取り扱い、給与や収支管理などの大規模な計算処理をします。

業務システムの多くは、負荷に耐えられるよう複雑かつ緻密な設計が必要です。そのため、業務システムの開発には、Javaが適しているといわれています。

Webアプリケーション・Webサイトの開発

WebアプリケーションやWebサイトの開発も、Javaエンジニアとして就職した際の仕事です。ネットショッピングやSNS、企業のWebサイトなど、多くのWebサービスがJavaを使用して開発されています。

しかし、Javaのみで開発されているケースは珍しく、JavaScriptといった動的な処理ができる別言語をあわせて利用している場合がほとんどです。

家電製品やロボット向け組み込みシステムの開発

Javaエンジニアとして就職した際の仕事には、家電製品やロボット向け組み込みシステムの開発も挙げられます。組み込みシステムとは、機械や機器の制御を目的に組み込まれるシステムのことです。

たとえば、電子レンジのタイマー機能やエアコンの自動運転機能など、家電製品にはさまざまなシステムが組み込まれています。最近ではAIを搭載した家電製品が発売されるなど、プログラミング技術を活かした高性能家電は今後も増えていくでしょう。

Androidアプリ開発

Javaエンジニアとして就職したときの仕事内容に、Androidアプリの開発があります。Androidアプリの開発でもJavaを使用する場合が多く、内部処理のプログラミングを担当するのがJavaエンジニアです。

なお、Androidアプリの開発には、JavaだけでなくKotlinもよく使われています。Androidアプリ開発の仕事に興味がある方は、あわせて身につけておくとよいでしょう。

関連記事:学生向け | Kotlinとは?特徴とおすすめの勉強法を解説

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3. Javaを使った開発の流れ

Javaエンジニアとして就職した場合、具体的にどのような流れで開発を進めていくのでしょうか。ここでは、Javaを使った開発の流れを解説します。システム開発プロジェクトにおいて、Javaエンジニアが担当する作業は下記の通りです。

要件定義・設計

要件定義と設計は、一般的に開発の上流工程と呼ばれるフェーズです。顧客から要件をヒアリングし、希望に沿った形でJavaアプリケーションを設計します。

上流工程の仕事では、Javaアプリケーションの設計スキルだけでなく、高いコミュニケーションスキルが必要です。そのため、多くの場合、経験が豊富なJavaエンジニアが上流工程を担当します。

プログラミング

設計が完了したら、次にプログラミングです。設計書に書かれている仕様に沿って、Javaアプリケーションを開発します。

新卒で就職したエンジニアは、まずは軽微なバグの修正など簡易なプログラミングからスタートし、経験を積んだ後、担当する仕事の幅を広げていくのが一般的です。

テスト

アプリケーションが出来上がったら、必ずテストします。テストの目的は「動作に問題がないか」「設計どおりに出来ているか」「顧客の要件どおりになっているか」を確認することです。

バグや不具合が見つかった場合は、速やかに解析して改修します。テストは、新卒で就職したエンジニアが任されやすい仕事の一つです。

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4. Javaエンジニアの主な就職先3選

Javaエンジニアの主な就職先として、以下の3つが挙げられます。就職先は、仕事内容や将来的なキャリアプランをイメージしながら検討することが大切です。

IT系メーカー

Javaエンジニアの主な就職先に、IT系メーカーがあります。IT系メーカーとは、NECや日立、富士通といったハードウェアメーカーのシステム部門が、独立・分社して設立された企業のことです。

IT系メーカーでは、大規模な開発が多く、Javaエンジニアの需要が高い傾向にあります。求人数が多くても、有名企業などは応募者も多いため、新卒や未経験で採用されるのは難しいといえるでしょう。

就職先としてIT系メーカーを考えている方は、一定レベル以上のJavaのスキルを身につけておく必要があります。

金融系企業

金融系企業も、Javaエンジニアの主な就職先の一つです。Javaは、Webサイトの構築やサーバー以外にも、銀行や保険会社、証券会社といった金融系企業の業務システムでも使用されています。

金融業界におけるプログラミング言語といえば、古くから使われているCOBOLが有名です。しかし、同時にJavaも多くの場面で使われています。金融業界でもJavaエンジニアの需要は高く、就職先の候補の一つになるでしょう。

ゲーム開発企業

Javaエンジニアの主な就職先には、ゲーム開発企業もあります。ゲーム開発企業は、ゲームソフトやゲーム機を開発する企業です。

ゲーム開発といえば、C++やC#が浮かぶ方が多いかもしれませんが、これらの言語とあわせてJavaを身につけていれば、ゲーム業界で重宝されます。

近年は、オンラインゲームが主流となっているため、プログラミングスキルに加えてITに関する基本的な知識やスキルを身につけておくとよいでしょう。

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5. Javaエンジニアに就職後の年収とキャリアパス

ここでは、Javaエンジニアの年収とキャリアパスについて解説します。

Javaエンジニアの年収

レバテックルーキーおよびレバテックキャリアの求人情報を参考にすると、Javaエンジニアの平均年収は新卒で約300〜400万円、全体で約500〜600万円です。

一方、国税庁による「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本の民間企業における給与所得者の平均年収は約443万円と報告されています。男女別では、男性は約545万円、女性は約302万円です。

これらの年収額と比べると、Javaエンジニアの給与は比較的高水準であることが分かるでしょう。

また、Javaエンジニアとして新卒で就職した際の平均年収は、ほかのプログラミング言語のエンジニアと比べても平均的な数値です。経験を積んで高いスキルを身につけたり、フリーランスに転身したりすると、将来的にはより高収入が期待できるでしょう。

Javaエンジニアの代表的なキャリアパス

Javaエンジニアとして就職後、経験を積んでいくと、下記のようなキャリアパスが考えられます。

技術系のキャリアパス

技術系のキャリアパスで代表的なのが、アプリケーションスペシャリストです。アプリケーションスペシャリストとは、名前のとおり、アプリケーション開発の専門家を意味します。

主な役割は、現場の技術リーダーとして、エンジニアチームの開発をリードすることです。アプリケーションスペシャリストには、プログラミングに限らず、データベース設計や、処理性能、アーキテクチャ設計など高度なスキルが求められます。

また、Java以外にPHPなどの言語も扱えるようになると、より重宝されます。システム開発が好きで、Javaエンジニアとして学び続ける姿勢を持ち続けられる方はスペシャリストに向いているでしょう。

マネジメント系のキャリアパス

マネジメント系のキャリアパスといえば、プロジェクトマネージャーが代表的です。プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクト全体の管理を担います。

Javaのプロジェクトマネージャーとして活躍するには、技術的なスキルに加えて、ヒューマンスキルも身につけることが大切です。具体的には、コミュニケーションスキルや進捗管理能力、部下の育成スキルなど、プロジェクトを円滑に進めるために欠かせないスキルです。

プロジェクトマネージャーはJavaエンジニアよりも高い年収が期待できる一方で、管理業務が主体となるため、技術を磨く時間が取りにくくなるケースも考えられます。

エンジニア以外の職種へキャリアチェンジ

Javeエンジニアとして身につけた技術的なスキルを活かして、エンジニア以外の職種へキャリアチェンジすることも可能です。エンジニアとしての経験や技術力といった強みは、以下のような職種にも役立ちます。
 

  • ・ITコンサルタント

    ・プリセールス・営業


ITコンサルタントとは、ITを活用して企業の経営課題や問題を解決する専門家です。エンジニアとしての確かな技術力を持っているITコンサルタントや営業は多くないため、キャリアチェンジ後はより希少価値を高められるでしょう。

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6. Javaエンジニアに就職するメリットとデメリット

Javaエンジニアとして就職を目指す学生は、入社後のミスマッチを防ぐためにも、メリットとデメリットを把握しておくことが大切です。

Javaエンジニアとして就職するメリット

まず、Javaエンジニアとして就職する場合には、以下のようなメリットがあります。

さまざまな分野の開発業務を経験できる

Javaエンジニアとして就職すると、さまざまな分野の開発業務を経験できるでしょう。Javaは、汎用性の高さが特徴のプログラミング言語です。

Webサイトやスマホアプリ、組み込みアプリなど、さまざまな用途で広く採用されています。Javaのプログラミングスキルを身につけておくと、就職後に幅広い分野で経験を積めるため、将来の選択肢が広がるでしょう。

大規模なシステム開発に携われる

Javaエンジニアは、大規模なシステム開発に携われるメリットがあります。Javaは、ソースコードの追加や改修がしやすい保守性の高い言語です。オブジェクト指向型言語の特徴を活かして、企業の大規模な基幹システムなどで多く利用されています。

プログラミングスキルを身につけておけば、Javaエンジニアとして、企業や社会を支える大規模な開発に携われる可能性が高まるでしょう。

求人数が多く就職に困らない

Javaエンジニアになるメリットとして、就職・転職市場が安定している点が挙げられます。Javaは汎用性に優れており、さまざまな業界で幅広く利用されている言語です。

そのため、数あるプログラミング言語のなかでも、Javaエンジニアの求人数は非常に多いといえます。

2023年2月に発表されたレバテックフリーランスの「【最新版】プログラミング言語別単価ランキング!フリーランスエンジニアにおすすめの言語は?」によると、案件数の多い言語ランキングではJavaがダントツ1位という結果でした。

これは、レバテックキャリアによる「【2020年7月発表】プログラミング言語別求人案件ランキング」と同様の結果で、需要が高い状況が続いていることを示しています。

働き方の選択肢を増やせる

働き方の選択肢を増やせることも、Javaエンジニアになるメリットの一つでしょう。たとえば、新卒でJavaエンジニアとして就職して経験を積んだ後に、独立してフリーランスとして働く道もあります。

フリーランスは、働く時間や場所、受ける仕事をすべて自分で選べる点が大きなメリットです。Javaをはじめとする高度なプログラミングスキルを持つエンジニアは、需要も高く、企業で働くよりも収入アップが期待できます。

ただし、案件を獲得するには、営業力や顧客企業との信頼関係が欠かせません。そのため、まずは企業に就職して技術を磨いたり、コネクションを作ったりしてから独立を目指すのがおすすめです。

Javaエンジニアとして就職するデメリット

次に、Javaエンジニアとして就職する場合には、以下のようなデメリットが考えられます。

未経験からスキルを習得するのが難しい

Javaは人気のプログラミング言語の一つですが、未経験や初心者にとっては習得が難しいといわれています。Javaは、フレームワークやライブラリが豊富な反面、利用に迷うなど複雑な言語です。

また、Javaのオブジェクト指向は優れた考え方ですが、ほかのJavaScriptやRubyといったスクリプト型言語と比べて習得難易度が高いデメリットがあります。

作業量が多くなりがち

プログラミングの作業量が多くなることも、Javaエンジニアとして就職するデメリットの一つです。Javaの言語仕様は、文字列が長くライブラリの量も多く複雑だとされています。

うまく部品化してソースコードを使い回す必要があるなど、効率的なプログラミングができるようになるまでは作業量が多くなりがちです。

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7. Javaで就職するのに必要な5つのスキル

ここでは、Javaエンジニアとして就職するために必要なスキルを解説します。

Javaの基礎知識

Javaエンジニアとして就職を目指すのであれば、Javaの基礎知識が必須です。​​まずはJava言語の基本構文を覚えて、設計に沿った開発ができるレベルを目指して知識を身につけましょう。

また、Javaの特徴でもあるオブジェクト指向の仕組みを理解しておくのもポイントです。オブジェクト指向の基本概念である、カプセル化や抽象化、継承などをしっかり理解しておくと、応用しやすくなります。

フレームワークの知識

Javaエンジニアとして就職を目指す場合は、Javaの基本知識に加えて、フレームワークの知識も身につけておきましょう。フレームワークとは、「枠組み・骨組み・構造」を意味する言葉で、システム開発において土台となるソフトウェアを指します。

さまざまなフレームワークがある中で、業務内容に合わせたフレームワークの知識が必要です。フレームワークの知識があれば、大規模な開発でも効率よく進められます。

データベースの知識

Javaエンジニアとして就職して活躍していくためには、データベースに関する知識も必要です。

具体的には、「JDBC」(Javaプログラムからデータベースにアクセスするための標準インターフェース)や「SQL」(データベースを操作するための言語)などに関する知識を身につけておくとよいでしょう。

これらの知識を習得していれば、データベースで管理されている情報を活用した開発が可能です。

英語力

Javaエンジニアとして就職するためには、英語力も身につけておくとよいでしょう。Javaエンジニアになるために、必ずしも高い英語力が必要なわけではありません。

しかし、コードは英語で書かれているため、英語に苦手意識を持つ方は、Javaを習得するのが難しく感じられるでしょう。

また、業務で使う仕様マニュアルやドキュメントなども、英語で書かれていることがほとんどです。それらを読解したり、技術に落とし込んだりする際に、ある程度の英語力があれば、スムーズに業務を進められます。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも、Javaエンジニアに必要な能力の一つです。コミュニケーションスキルは、Javaエンジニアだけでなく、ITエンジニア全般に共通するスキルだといえるでしょう。

システムの開発は、チーム単位で行うのが基本です。開発を通じて、チームメンバーや他のチームとスムーズなやり取りをするためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。

また、上流工程を担当する場合は、顧客のニーズを正確に汲み取り、専門知識がない顧客に対してもわかりやすく説明できる力も求められます。

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8. Javaエンジニアを目指す学生がするべき5つのこと

Javaは、未経験や初心者には習得が難しいといわれているプログラミング言語の一つです。そのため、新卒でJavaエンジニアとしての就職を目指す場合は、学生のうちからしっかりと準備しておく必要があります。

ここでは、Javaエンジニアを目指す学生がやっておくべき5つのことを解説します。ぜひ参考にして、早めの行動を心がけてください。

プログラミングスキルの習得

プログラミングスキルの習得は、Javaエンジニアとして働くための基本です。Javaは比較的難易度の高い言語なので、Javaエンジニアへの就職を目指す学生は、できるだけ早いうちから学習をスタートさせるとよいでしょう。

Javaを学んでオブジェクト指向を理解できれば、PythonやRubyといったほかの言語を習得しやすくなります。また、Javaに影響を与えたC言語など、より難易度が高いプログラミング言語もスムーズに学習できるでしょう。

未経験の大学生にはプログラミングスクールがおすすめ

プログラミングスキルを習得する方法は、独学やプログラミングスクール、通信講座などがあります。

プログラミングの基礎を理解するためなら、Webサイトやアプリケーションを利用して独学でも始められるでしょう。代表的なプログラミング学習サービスには、Progateドットインストールなどがあります。

独学で学習するのが不安な方や、より高度なJavaのスキルを身につけたい方は、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。

Javaは、未経験から独学で習得するのが難しいといわれています。プログラミングスクールに通えば、講師のサポートを受けながら効果的に学習を進められるでしょう。

Javaエンジニアの就職選考で役立つ資格の取得

ITやプログラミングに関連する資格を取得しておくと、Javaエンジニアとして就職するのに役立ちます。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する「基本情報技術者試験」は、コンピューターの理論や開発方法論といった基礎知識を体系的に学べるのが特徴です。ITエンジニアを目指す学生なら、学生のうちにチャレンジしましょう。

また、Javaのプログラミングスキルを体系的に身につけるには、サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する民間資格「Javaプログラミング能力認定試験」や、Javaの提供ベンダーである日本オラクル社が運営する「Oracle認定Javaプログラマー」の取得がおすすめです。

以下で、それぞれの資格について解説するので、ぜひ参考にしてください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格「情報処理技術者試験」に属する試験です。基本情報技術者試験は、IT系の国家試験では入門レベルにあたるITパスポートの上位に位置付けられています。

試験で問われるのは、ITに関する基本的な知識と技術、ITシステムの設計や開発、運用に関する知識などです。ITスキル標準(ITSS)のレベル2に該当し、難易度は中級レベルだといえるでしょう。

直近の合格率は20%〜40%台と、試験内容はやや難しいですが、IT人材に必要な基礎知識が身につきます。Javaエンジニアとして就職したい方は、学生のうちに基本情報技術者試験の取得を目指すとよいでしょう。

関連記事:基本情報技術者試験は新卒の就職に有利?ITパスポートとの違いも解説

Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する民間資格です。スキルレベル別に3段階の試験が用意されているため、未経験者も挑戦しやすいでしょう。

まずは、3段階のグレードの中でも初級者向けにあたる3級の試験では、Javaに関する基本的な知識が問われます。Java言語を使用して簡単なプログラムが書けるほか、オブジェクト指向に関する基本的な概念を理解しておくことが大切です。

簡単なプログラムが組めるようになったら、スキルの習熟度にあわせて2級の取得も目指しましょう。合格するためには、スコアの60%を獲得する必要があります。

レベル別の合格率は公表されていませんが、2021年度の平均合格率は59.4%と、比較的取得しやすい試験だといえるでしょう。

Oracle認定Javaプログラマー

Oracle認定Javaプログラマーは、日本オラクル社が運営する民間資格です。スキルレベル別にブロンズ、シルバー、ゴールドと3つのレベルに分かれています。

ブロンズ(Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE)は、Java言語初心者向けの入門資格です。ブロンズの試験では、Java言語を使用したオブジェクト指向に関する基本的な知識を有することが評価されます。

シルバー(Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11)は、Javaアプリケーション開発に必要なプログラミング知識を有しているかを問われる試験です。シルバーの試験では、実際に、開発作業ができるレベルを評価されます。

Java技術者レベル向けの認定試験で、シルバーの資格を取得できれば、Javaエンジニアとして一定の評価を得られるでしょう。

Javaアプリケーションの作成

Javaのプログラミングスキルを身につけたら、Javaを使用してアプリケーションを作成してみてください。習得したスキルや知識をアウトプットすることで、自分の理解度を客観的に把握できます。

また、アプリケーションを作成する過程でつまずいた部分があれば、解決策を調べるなどして、実践的にスキルレベルを上げるのもポイントです。

ポートフォリオの作成

オリジナルのアプリケーションを作成したら、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオとは、自分のスキルや実績を伝えるための作品集を意味します。Javaエンジニアを目指して就職活動するうえで、欠かせないものの一つです。

特に、経験や実績がない新卒の採用選考では、スキルレベルや熱意を目に見える形で示せるポートフォリオが重視される傾向にあります。

関連記事:エンジニア志望の大学生必見!ポートフォリオの重要性&作成法を解説

Javaエンジニアインターンへの参加

Javaエンジニアを目指す学生は、Javaエンジニアのインターンシップへの参加がおすすめです。インターンシップとは、就職活動の一環として学生が企業を訪問したり、仕事を体験したりできる制度のことで、企業や職種への理解を深められます。

実施期間によって短期と長期がありますが、実務レベルのスキルを身につけたいのであれば、長期インターンシップに参加しましょう。

インターンシップで高い評価を得られれば、特別ルートでの選考案内がもらえる場合もあるため、参加するメリットは大きいと考えられます。

関連記事:エンジニアのインターンに参加するメリットは?選考を突破するコツも解説

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9. まとめ

Javaは、処理速度が速く、動作環境を選ばない汎用性の高い言語です。世界中で人気があるほか、日本でも大企業を中心にさまざまな開発に使われています。

Javaエンジニアになるメリットは、需要が安定しており、大規模な開発にも携われる点です。一方で、言語習得の難易度が高く、スキルの習熟には一定の時間がかかるとされています。Javaエンジニアとして就職を考えている方は、メリット・デメリットをしっかりと理解しておくことが大切です。

新卒でJavaエンジニアとして就職するためには、Javaのプログラミングスキルが必須です。プログラミングスクールに通うなどしてスキルを学ぶほか、情報処理やJava認定資格を取得しておくと、就職にも役立つでしょう。

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