適性検査eF-1Gとは?対策や難易度について解説

適性検査eF-1Gとは?対策や難易度について解説
近年になって大手企業に導入され始めているeF-1Gは、独特な出題形式と高い難易度が特徴で、初見では解き方がわからない問題も多く出題されます。

本記事では、適性検査eF-1Gの基本的な内容や出題範囲について詳しく解説するとともに、企業が導入する目的や効果的な対策方法についてもご紹介します。第一志望の企業で適性検査eF-1Gの選考フローが組み込まれているなら、ぜひ最後までご覧ください。
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1. 適性検査eF-1Gとは?

適性検査eF-1G(エフワンジー)は、イー・ファルコン社が開発したWebテスト形式の適性検査です。eF-1Gは、SPIや玉手箱といった一般的な適性検査と比較するとまだまだ導入企業は少ないものの、一部の有名企業や人気企業で採用され始めている適性検査です。

eF-1Gの最大の特徴は、その独特な出題形式と高い難易度にあります。能力検査では、他の適性検査ではあまり見られない独自の問題形式が採用されており、初見では戸惑う受検者が多いといわれています。また、性格検査も実施され、応募者の性格特性やストレス耐性、行動傾向などが測定されます。

Webテスト形式で実施されるため、企業から指定された期間内であれば、自宅のパソコンから受検することができます。ただし、制限時間が厳しく設定されており、時間配分を誤ると最後まで解答できない可能性があることにも注意が必要です。

eF-1Gの試験内容

eF-1Gは、能力検査と性格検査の2つで構成されています。能力検査では、言語問題と非言語問題の2分野から出題され、応募者の基礎的な学力や思考力が測定されます。

言語分野では、単語の連想、熟語の意味、文章の理解といった問題が出題されますが、その形式は独特で、他の適性検査とは大きく異なります。19ブロック・114問の解答が求められます。

非言語分野では、図形の推理、積み木の数、地図の読み取り、記号の法則性といった問題が出題されます。特に図形問題は、立体図を平面図で表現したものや、展開図から立体を推測する問題など、空間認識能力が試される難易度の高い内容となっています。

性格検査では、自分の行動や考え方に最も近い選択肢を選んでいく形式となっており、性格特性、ストレス耐性、価値観、行動傾向などが測定されます。質問数は251問・80項目で、自分を偽ることなく正直に回答することが重要です。

eF-1Gの制限時間・受検方法

eF-1Gの所要時間は、能力検査と性格検査を合わせて50分〜60分程度です。能力検査は全体で30分の制限時間が設けられており、ブロックごとの制限時間も存在するため注意が必要です。性格検査は20分〜40分ほどの回答時間が目安となっています。

受検方法はWebテスト形式が基本です。企業から受検案内のメールが届き、指定されたURLにアクセスして受検を行います。受検期間が指定されており、その期間内であればいつでも自分の都合に合わせて受検することができます。自宅のパソコンから受検する場合は、静かな環境を確保し、途中で中断しないように準備を整えてから始めることが重要です。

eF-1Gの難易度・合格ライン

eF-1Gは、他の適性検査と比較して難易度が高いことで知られています。その理由は、独特な出題形式と高度な思考力を要する問題が多いためです。SPIや玉手箱のように問題集が豊富に出版されているわけではなく、事前に十分に対策することが難しい点も、高難易度といわれる一因です。

また、制限時間が厳しいため、じっくりと考える時間が取れず、瞬時に判断して解答する必要があります。初めて見る問題ばかりが出題され、時間配分のペースも崩れてしまい、最後まで回答できなかったことで「できなかった」「難しすぎた」という印象を抱く就活生が多いのです。

なお、eF-1Gの合格ラインについては企業によって異なりますが、一般的には全体の6割から7割程度の正答率が目安とされています。企業側は絶対的な得点だけでなく、他の応募者との相対的な評価も考慮して合否を判断しているため、就職偏差値が高い企業ほど合格ラインは上昇しやすいことに注意しましょう。

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2. 適性検査eF-1Gの出題範囲

eF-1Gは独特な出題形式をもつため、事前に問題のイメージを掴んでおくことが重要です。実際の試験問題とは異なりますが、出題傾向や難易度のイメージを理解する参考にしてみてください。

能力検査(言語分野)

言語分野は、一般的な適性検査で出題される能力に加え、思考の柔軟性や発想力を測る独特な形式が特徴です。具体的には、四字熟語の意味、語句の用法、敬語の使い方、長文読解など、基礎的な言語能力を問う問題が出題されます。

これに加え、eF-1G特有の問題として、与えられた単語から連想される言葉を導き出す問題**が出されます。この形式では、連想の論理性や自然さが評価ポイントとなります。

また、あるテーマに対する「単語の列挙」を制限時間内に行わせる問題も出題されます。これは、受験者の発想力や思考の柔軟性を測定する目的があり、多角的な視点からアイデアを広げられるかどうかが問われます。

単に知識を問うだけでなく、思考の幅と速度を重視した構成になっています。

能力検査(非言語分野)

eF-1Gの非言語分野は、単なる基礎的な算数・数学の計算力だけでなく、空間認識能力やパターン認識能力を測る多様な問題が出題されるのが特徴です。具体的には、基本的な四則演算や穴埋め計算といった基礎的な数値処理能力を問う問題が出されます。

これに加え、地図の読み取りや積み木の数といった空間的な把握力を要する問題や、数列や図形などから法則性を見つけ出す問題が多く含まれます。

また、特定の記号や文字を文字列の中から素早く数え上げるといった、注意力と集中力、情報処理の速度を試す独特な形式の問題も出題されます。これにより、受験者の多角的な思考力と正確な処理能力が測定されます。

性格検査

eF-1Gの性格検査は、合計251問の設問で構成され、約80の項目にわたって受験者の内面を多角的に測定します。

測定されるのは、主に性格特性、ストレス耐性、仕事への価値観、および具体的な行動傾向です。質問は選択肢形式になっており、提示された考え方や行動に対して、自分がどれだけ当てはまるかを選んで回答します。

この検査のポイントは、一貫性と正直さです。回答を取り繕うと、検査全体で矛盾が生じ、結果として信頼性が低いと判断されるリスクがあります。面接での印象との整合性を保ち、入社後のミスマッチを防ぐためにも、自分の自然な考え方や行動パターンに基づいた回答が求められます。

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3. 適性検査eF-1Gを企業が実施する目的

企業がeF-1Gを採用選考に導入する背景には、いくつかの明確な目的があります。SPIや玉手箱といった一般的な適性検査ではなく、あえてeF-1Gを選択する企業には、その検査特有の測定項目や難易度に価値を見出しているのです。
 

  • ・自社の求める人物像とのマッチ度を測るため

  • ・学生のポテンシャル、思考力を把握するため

  • ・対策が難しい適性検査で応募者の特性を見るため


ここでは適性検査eF-1Gを実施する企業の目的について、上記3つの観点からご紹介します。

自社の求める人物像とのマッチ度を測るため

企業がeF-1Gを実施する第一の目的は、応募者が自社の求める人物像に合致しているかどうかを測定することです。性格検査では、応募者の性格特性、価値観、行動傾向、ストレス耐性などを詳しく把握できます。企業はこれらの情報から、応募者が自社の組織文化に適応できるかどうかを判断しているのです。

たとえば、チームワークを重視する企業であれば協調性の高い人材を求めますし、新しいことに挑戦する企業文化であれば、変化を恐れず積極的に行動できる人材を求めます。eF-1Gの性格検査は、こうした企業ごとの求める人物像とのマッチング精度を高めるために活用されているのです。

また、能力検査の結果からも、応募者の思考パターンや問題解決のアプローチを把握することができます。企業は、単に高得点をとった人を採用するのではなく、自社の業務に必要な能力をもった人材を見極めるためにeF-1Gを実施しています。

学生のポテンシャル・思考力を把握するため

企業がeF-1Gを採用する理由として、学生の潜在的な能力や思考力を把握することも挙げられます。特に新卒採用では、実務経験がない学生のポテンシャルを見極めることが、採用活動では重要になります。

eF-1Gの能力検査なら、暗記で対応できる知識ではなく、柔軟な思考力や発想力を測定する問題が多いため、学生の地頭の良さやポテンシャルを評価するのに適しているのです。

また、制限時間が厳しく設定されている中で、瞬時に判断して解答する能力も評価対象です。ビジネスの現場で求められる迅速な意思決定力や、プレッシャー下での対応力が備わっている学生を積極的に採用したいと考えるからです。

対策が難しい適性検査で応募者の特性を見るため

企業がeF-1Gを選択するのは、対策が難しい適性検査であるという特性を活かして、応募者の素の能力を見極めたいという意図もあります。SPIや玉手箱のように問題集が豊富に出版されている適性検査では、事前に十分な対策をすることで高得点を取ることが可能です。

しかし、eF-1Gは問題集が少なく、独特な出題形式のため、対策は困難でしょう。つまり、受検者が事前に対策した知識ではなく、本来もっている思考力や判断力を評価できる適性検査といえるのです。

また、初見の問題に対してどのように取り組むかという姿勢も、評価のポイントとなります。わからない問題に直面したときに、諦めずに最後まで考え抜く力や、限られた時間の中で最善の判断をする力は、実際の業務でも必要とされる資質です。企業はeF-1Gの検査結果を通じて、こうした応募者の本質的な能力を見極めようとしているのです。

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4. 適性検査eF-1Gは高難易度!できなかった人も多い

eF-1Gを実際に受検した就活生の多くが、「できなかった」「難しすぎた」という感想を抱いています。これは決して珍しいことではなく、多くの受検者が共通して感じる難しさなのです。eF-1Gの難易度が高いといわれる理由には、さまざまな要因が考えられます。

まずは出題形式が独特で、初見では問題の意図を理解するのに時間を要することです。特に非言語分野の図形問題や記号の法則性を見つける問題は、他の適性検査では見られない形式のため、戸惑う受検者が多いでしょう。問題集や過去問が限られているため、事前に十分な対策をすることが難しく、本番で初めてeF-1Gの問題に直面する就活生がほとんどであることも原因にあります。

また、制限時間が厳しく設定されているため、じっくりと考える余裕もありません。1問あたりにかけられる時間は非常に短く、瞬時に判断して解答する必要があります。わからない問題があっても立ち止まっている時間はなく、次々と問題を解いていかなければなりません。この時間的なプレッシャーも、受検者が「できなかった」という印象を抱く大きな要因となっています。

ただし覚えておきたいのは、eF-1Gが難しいのは、自分にとってだけではなく、ライバルの就活生にとっても同じだということです。完璧に解答できる人はほとんどおらず、企業もそれを前提として適性検査を実施しています。諦めずに最後まで解答を続ける姿勢を見せること、eF-1Gの難しさを理解した上で可能な限り対策を行うことが、何よりも重要なのです。

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5. 適性検査eF-1Gの効果的な対策方法

適性検査eF-1Gは難易度が高く、専用の問題集も限られているため、どのように対策すれば良いのか悩むことが多いでしょう。ここではeF-1G通過に向けた効果的な対策方法を3つ紹介します。
 

  • ・類似問題が多いSPIで練習する

  • ・出題形式、受検方法に慣れておく

  • ・制限時間を意識して模擬テストを解く


eF-1Gを実施する企業へのエントリーを考えているなら、早めにこれらの就活対策に取り組んでみてください。

類似問題が多いSPIで練習する

適性検査eF-1Gは、専用の問題集などが少ないため、類似問題が多いSPIの問題集を使って練習することをおすすめします。eF-1Gの言語分野や非言語分野の一部は、SPIと共通する要素があるため、SPIの対策を行うことで基礎的な解答力を高めることができるでしょう。

SPIの問題集は書店やオンラインで豊富に出版されているため、入手しやすく、解説も詳しいものが多くあります。SPIの問題を詳しく解説している動画なども豊富で、基礎から学び直したい方にも最適です。

まずはSPIの問題集を一冊選び、繰り返し解いて基礎力を固めましょう。SPI対策を通じて、問題を解くスピード感や、わからない問題を飛ばして次に進む判断力を身につけておくと、eF-1Gの本番でも役立ちます。就活対策を始める際には、SPI対策の問題集を通じて、適性検査全般に必要な基礎能力と解答テクニックを、一気に習得する意識で学習しましょう。

出題形式・受検方法に慣れておく

eF-1Gは独特な出題形式を持つため、事前に出題形式のイメージを掴んでおくことが重要です。Webテスト形式での受検に慣れていない場合は、パソコンの画面で問題を解く練習をしておくと良いでしょう。画面をスクロールしながら問題を読んだり、マウスで選択肢をクリックしたりする操作に慣れておいた方が、本番では有利になります。

また、eF-1GのWebテストを自宅から受検する場合、インターネット環境やパソコンの動作に不具合があると、受検に支障が出る可能性があります。本番前には、インターネット環境やパソコンの動作が安定していることを確認して、家族と同居しているなら事前に適性検査を受けることを伝えておくなど、受検中に気を逸らす要素がないように準備しておきましょう。

制限時間を意識して模擬テストを解く

eF-1Gでは、制限時間が厳しく設定されているため、時間配分の練習も重要です。SPIの問題集を通じて対策する際には、SPI本番と同じように時間を計りながら取り組み、時間配分を意識して回答するトレーニングを重ねておきましょう。1問あたりにかけられる時間を把握し、その時間内で解答できるように練習しておくと、SPIやeF-1Gを含め、適性検査全般で役立ちます。

模擬テストを解く際には、わからない問題に固執せず、いったん飛ばして次の問題に進むという判断も必要です。時間をかけすぎて後半の問題に手が回らなくなるよりも、まずは全体を通して解答し、余った時間で見直しを行う作戦を基本としましょう。多肢選択式の問題なら、空欄ではなく何か選択肢を選んでおくことで、正解する可能性が残ります。

特にeF-1Gの場合、多くの就活生にとって初見の問題が多いため、限られた時間の中で瞬時に判断する力が求められます。普段から時間を意識して問題を解く習慣をつけておき、本番でのパフォーマンス最大化を図りましょう。

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6. まとめ

本記事では、適性検査eF-1Gの内容や難易度、そして効果的な対策方法について詳しく解説してきました。eF-1Gは、Webテスト形式の適性検査で、独特な出題形式と高い難易度が特徴です。能力検査では言語分野と非言語分野が出題され、性格検査では応募者の性格特性やストレス耐性が測定されます。

eF-1Gは適性検査の中でも難易度が高く、「できなかった」と感じる受検者が多いのも事実です。しかし、これは誰にとっても同じであり、完璧に解答できなくても諦める必要はありません。SPI対策の問題集を通じて基礎を身につけたり、時間配分の練習を積んだりすることで、本番でのパフォーマンスを高めることが可能です。

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