ガクチカに資格取得はアリ?魅力的に伝えるコツと例文集

ガクチカに資格取得はアリ?魅力的に伝えるコツと例文集
「ガクチカに資格ってアリ?」「資格取得だけじゃ弱いって本当?」――そんな悩みを抱える就活生は少なくありません。たしかに、資格取得を学業で力を入れたこととしてアピールする際は、伝え方を間違えると浅く見られてしまうリスクがあります。 しかし、正しい構成と目的意識を持てば、資格取得は「努力・継続・成長」を裏付ける強力なガクチカになります。

この記事では、「学業で力を入れたこと」で資格をテーマにする際のメリットや注意点、伝え方のフレーム、具体的な例文までを徹底解説。さらに「資格に落ちた経験」を強みに変えるテクニックや、ジャンル別おすすめ資格も紹介します。



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1. 「学業で力を入れたこと」に資格取得はアリ?

就職活動において、ES(エントリーシート)や面接で必ずと言ってよいほど聞かれる「学生時代に力を入れたこと(=ガクチカ)」。
そのテーマに「資格取得」を選ぼうとしたとき、多くの学生が「それってアリ?」「印象が弱いのでは?」と悩むケースが少なくありません。

結論から言えば、資格取得は立派なガクチカのテーマになります。
ただし、「資格を持っている」という事実だけをアピールしても評価にはつながりません。
企業が本当に見ているのは、「資格取得を通じてどんな姿勢やスキルを培い、それがどう企業で活かせるのか」という背景と応用可能性です。

ここではまず、資格取得がガクチカとして通用する理由や、誤解されがちな「資格はダメ」と言われる真意、そして企業が評価する本質とは何かを明らかにしていきます。

就活で資格はガクチカとして通用するのか

多くの学生にとって、「資格=スキルの証明」というイメージが強く、ガクチカに使えるかどうか迷うものです。ですが実際には、資格取得の経験はガクチカの立派な題材になります。

その理由は、資格を取得するまでのプロセスにこそ、企業が評価したいポイントが詰まっているからです。たとえば、以下のような要素が該当します。
 

  • ・目標に向かって努力し続けた継続力

  • ・学業やアルバイトと両立するための自己管理能力

  • ・合格するために逆算して行動した計画力

  • ・苦手分野の克服や失敗を乗り越えるための課題解決力


これらはどんな業種・職種においても共通して求められるビジネススキルであり、「資格を取った」という事実ではなく、その過程で何を学び、どう成長したかを語ることで、企業の評価を得やすくなります。

「資格はダメ」と言われる理由の正体

一部の就活サイトやSNS、就活経験者の間では、「資格をガクチカにするのはやめておけ」「印象が弱い」などの声も見受けられます。
では、なぜそのような意見が出るのでしょうか?

その主な原因は、以下のような浅い伝え方をしてしまっているケースが多いからです。
 

  • ・「TOEICを勉強して800点を取りました」→ それだけで終わる

  • ・「◯◯の資格を持っています」→ 取得理由や背景が説明されていない

  • ・「スキルとして評価されると思ったので」→ 目的意識が伝わらない


つまり、「資格を取った」という結果だけを語っている状態です。
これでは、エピソードの中に人間性や価値観が見えづらく、企業側も評価しにくくなってしまいます。

本来、ガクチカは「何を考え、どう行動したか」を伝える場です。
それを忘れてしまうと、資格を題材にしても、ただの自己満足や自慢のように受け取られてしまう恐れがあります。

企業が見ている本質とは

企業がガクチカを見る際に本当に重視しているのは、「その経験から何を学び、どのように会社で活かせそうか」という過程と活用イメージです。

つまり、以下のような観点で評価しているのです。
 

  • ・資格取得の「動機」が目的意識や向上心を示しているか

  • ・限られた時間の中でどのように計画・継続・工夫したか

  • ・苦労や失敗があった場合、それをどう乗り越えたか

  • ・その経験をもとに、入社後どのような活躍ができそうか


たとえば、英語に苦手意識がありながらも国際的な仕事に就きたいという目的でTOEICを勉強し、点数よりも「学び続ける習慣」や「異文化に対する理解」を得られたと語れれば、ただ点数を伝えるより何倍も印象的です。

企業は、学生が過去に何をしてきたかだけでなく、「その経験をどう企業に還元してくれるのか」という視点で見ています。
だからこそ、「過程」と「活用」の両軸が語られているエピソードは、非常に強いガクチカとなり得るのです。

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2. ガクチカで資格取得をアピールするメリット

資格取得をガクチカで取り上げることには、具体的かつ実践的なメリットが複数あります。
単にスキルを得るだけでなく、その過程で得られる社会人基礎力が豊富に詰まっているからです。

この章では、企業が評価しやすく、ESや面接で効果的に活用できる「資格取得のメリット」を3つの軸から紹介していきます。

継続力・努力・計画性を伝えられる

資格取得は、長期的な努力を伴うものです。短期的な成果をアピールする他のガクチカと違い、「継続する力」や「粘り強さ」を語れるのが最大の強みです。

例えば、以下の姿勢は、計画性・自己管理・PDCAの実行力といった社会人に欠かせない能力の証明になります。

  • ・資格試験までの逆算スケジュールを立て、毎日のノルマを設定した

  • ・モチベーション維持のため、勉強仲間と習慣化を促進した

  • ・複数回落ちても、改善点を分析し再挑戦した


また、資格に向けた長期努力は、面接官に「この人は物事を投げ出さない」と信頼感を与えるポイントにもなります。

自己管理能力・課題解決力の証明になる

資格勉強の期間は、他の学業やバイトとの両立が求められます。
その中で、時間管理や効率的な学習法を編み出す必要があり、まさに自分を律する力が問われるフェーズです。

たとえば、以下のようなエピソードは説得力が増します。
 

  • ・忙しい中でも「朝の1時間だけは必ず確保する」とルール化した

  • ・苦手な分野はYouTubeやアプリなどを活用して補完した

  • ・失敗経験を分析し、学習方法を改善して合格に至った


これは企業にとって、「この人は自律的に学び、困難に対して工夫ができる」という安心材料になります。

企業の業務に直結するスキルがあると即戦力に

もしあなたが取得した資格が、志望企業の業務に関連している場合、それは「即戦力アピール」に直結します。
 

  • ・簿記資格 → 経理・財務部門で基礎知識として評価

  • ・TOEIC → 商社・グローバル企業での配属に好影響

  • ・基本情報技術者 → IT業界やSE職で高評価


企業は、「今すぐ任せられる仕事」を持っている学生を歓迎します。
特に新卒は「ポテンシャル採用」が主流ですが、資格があることで即戦力+将来性の両方を伝えられるのです。

ただし、資格が業務と直接関係しない場合でも、「なぜその資格を選んだか」「その学びをどう応用するか」といった論理的なつながりを補足することで、十分なアピールが可能です。

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3. 就活でおすすめの資格とその理由【ジャンル別】

資格と一口に言っても、種類はさまざまです。ガクチカで資格をテーマにするなら、「その資格がどのような業界・職種で評価されやすいか」「どんな目的で取得したのか」を整理しておくことが重要です。

この章では、就活でアピールしやすい資格をジャンル別に分類し、それぞれがガクチカに適している理由や活用方法を解説します。あわせて、実際の資格名+活用イメージも紹介するので、自分の経歴や志望業界に合うものを見つけてください。

ビジネス系|簿記・FP・MOSなど

ビジネス系の資格は、業界を問わず「社会人としての基礎知識がある」と評価されやすいジャンルです。中でも、日商簿記やファイナンシャル・プランニング技能士(FP)、Microsoft Office Specialist(MOS)は、実務に直結する資格として知られています。

たとえば、経理や財務志望の学生が日商簿記2級を取得していれば、「数字に強く、業務への理解が深い」と受け取られやすくなります。また、MOSなどのPCスキル系資格は、事務職や営業事務などで重宝されるケースが多く、ExcelやPowerPointに強いことを客観的に示せます。

資格取得例:簿記2級 → 経理志望に好相性

簿記は「ビジネスの共通言語」と言われるほど、多くの業界で評価される資格です。特に経理職志望であれば、実際の仕訳や財務諸表作成への理解度をアピールできます。
また、「なぜ取得しようと思ったのか(例:企業分析を深めたくて)」という動機を加えると、より高い納得感が生まれます。

IT系|ITパスポート・基本情報技術者など

IT業界はもちろん、非IT企業でもDXや業務システム導入が進む中で、IT系の基礎資格を持っている学生の評価は上昇傾向にあります。

ITパスポートは、情報セキュリティやプログラミングなどの基本が広く問われる国家資格であり、全業界共通で通用する知識が身につきます。基本情報技術者試験は、より専門性が高く、IT職志望の学生にとっては登竜門とも言える資格です。

IT未経験からの挑戦が評価されやすい

特に文系出身者がIT系資格に取り組む場合、「あえて苦手分野に挑戦した姿勢」がポジティブに受け止められます。未経験分野に対する吸収力や柔軟性、学習姿勢は、多くの企業が求める要素だからです。
「エンジニアを目指すため」「業務効率化を理解したかった」など、背景が明確な挑戦は、非常に好印象となります。

語学系|TOEIC・英検

語学系資格の代表格はTOEICと英検です。とくにTOEICは、点数が明確な指標として評価されやすく、企業の求人票にも「TOEIC◯点以上歓迎」などと記載されていることもあります。

国際業務を想定している企業や、商社・外資系企業では特に重視されますが、語学力そのものよりも、「なぜその点数を目指したのか」「どう努力したのか」を説明することがポイントです。

点数だけでなく「なぜ取ったか」を語ろう

例えば、単に「TOEICで800点を取りました」と言うだけでは説得力に欠けますが、「将来海外営業をしたくて、毎朝1時間を半年間継続して勉強した」というエピソードが加わると、自己管理力・目的意識の高さが伝わります。
また、留学経験との連動や、スピーキング力を磨くための工夫などがあれば、より一層深みのあるガクチカになります。

その他の資格(独自性あり)

「ちょっと変わった資格」も、実はガクチカとして使えるケースがあります。たとえばアロマ検定、色彩検定、整理収納アドバイザーなど、一見就活に無関係に思える資格も、独自性を出す武器になるのです。

ポイントは、「その資格がどのように自分の価値観・強みを形成してきたのか」「仕事にどう応用しようと考えているか」を語ることです。

アロマ・色彩検定などは「応用力」で勝負

たとえば、色彩検定の知識を使ってプレゼン資料を工夫したり、アロマ検定の学びを活かしてストレスマネジメントに興味を持ったエピソードなどは、「自分で学びを活かす力=応用力」として評価されます。
企業は、ユニークな視点や行動力を持つ学生を好む傾向があるため、他の学生とかぶらない経験として印象に残りやすいのも利点です。

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4. ガクチカで資格を語るときの注意点

資格取得はガクチカとして有効なテーマですが、伝え方を誤ると、逆に印象を落としてしまうこともあります。
特に、「とりあえず資格を持っていることを伝えよう」といったアピールでは、企業からの評価は得られません。

ここでは、資格をテーマにする際に避けるべき落とし穴と、その理由を3つに分けて解説します。

資格の数ではなく中身で勝負する

履歴書やESにたくさんの資格を書き連ねている学生がいますが、企業が見ているのは「どれだけ多くの資格を持っているか」ではなく、「なぜその資格を選び、どう取り組んだか」というストーリー性です。

複数の資格を列挙した結果、「軸がない」「ただの資格マニア」と見なされてしまっては、本末転倒です。
ガクチカとして評価されるのは、1つの資格でも「深く掘り下げた経験」「目的と学びが明確なプロセス」を持っている場合です。

結果だけ伝えてもアピールにならない

「TOEICで800点を取得しました」「日商簿記2級を持っています」――これらは立派な実績ですが、それだけでは企業は評価できません。
重要なのは、「その点数を取るまでにどんな努力をしたのか」「どんな工夫をしたのか」という過程と背景です。

さらに、「その経験を通じて何を学び、社会人としてどう活かせるか」まで落とし込めると、ガクチカとしての完成度が一気に高まります。

資格内容と企業との関連性に注意

仮に資格自体が立派でも、それが企業の業務とまったく関連がない場合、伝え方に工夫が必要です。
例えば、色彩検定のような一見業務に直結しにくい資格でも、「資料作成の視認性向上に役立てた経験」や「デザイン志向の強さを示したかった」などの文脈があれば、十分に伝わります。

逆に、関連があるにもかかわらず、それを伝えずに資格名だけ述べてしまうと、企業は評価のしようがありません。
なぜその資格が志望職種に役立つのか」を明確に説明できるように準備しておきましょう。

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5. ガクチカに資格取得を使うときの伝え方フレーム

どれだけ努力した経験でも、伝え方を誤ると魅力が半減してしまいます。資格取得をガクチカとして語る際には、「伝える順序」と「内容の深さ」が非常に重要です。

そこで活用したいのが、ガクチカにおける鉄板構成「目的→課題→行動→結果→学び」のストーリーフレーム。
この章では、フレームの具体的な使い方と、それに基づいた例文テンプレを紹介します。

目的→課題→行動→結果→学び(ストーリーフレーム)

このフレームは、ガクチカを論理的かつ魅力的に伝えるための型です。それぞれの要素を以下のように展開していくと、伝わるエピソードになります。

・目的: なぜ資格を取得しようと思ったのか
例:将来グローバルに働くため、語学力を伸ばしたいと考えた
・課題: 直面した困難・克服すべき問題
例:英語に苦手意識があり、TOEICの点数も平均以下だった
・行動: 解決のためにどのような努力・工夫をしたか
例:毎日1時間の朝勉強、リスニング特化の教材を選定、スマホアプリで習慣化
・結果: どんな成果・変化があったか
例:半年でTOEICを300点アップ、スピーキングにも自信がついた
・学び: そこから得た気づき・今後どう活かすか
例:苦手分野に挑戦する大切さと、行動計画を着実に実行する力がついた

このフレームを意識することで、「努力の背景」「成長の過程」「仕事への応用可能性」まで一貫して伝えることができます。

フレームに当てはめた例文テンプレ

以下は、上記フレームに当てはめた資格取得ガクチカのテンプレートです。
企業や職種によってアレンジすることで、オリジナリティのある自己PRになります。

【例文テンプレ:TOEICスコアアップ】

将来、海外との業務に関わる仕事に就きたいと考えたことをきっかけに、英語力向上を目指してTOEICの勉強を始めました。

当初はリスニングが苦手で、模試の点数も思うように伸びませんでした。そこで、毎朝1時間のリスニングトレーニングを習慣にし、スクリプトを繰り返し音読するなどの方法を継続。あわせて、オンライン英会話で実践練習の場も設けました。

その結果、TOEICスコアは半年間で330点から750点にまで上がり、外国人観光客の通訳ボランティアも務めることができました。この経験を通じて、課題に対して柔軟にアプローチし、継続的に改善を重ねる大切さを実感しました。

このように、フレームを意識した文章は、情報が整理されて伝わりやすくなり、ESや面接でも説得力が増します。
次の章では、実際の例文3パターン(簿記・TOEIC・ITパスポート)を提示します。

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6. 【例文3選】資格取得をテーマにしたガクチカ

ここでは、実際にガクチカで資格取得をテーマにした具体例を3つ紹介します。
それぞれの例文では、「目的→課題→行動→結果→学び」のフレームを用いながら、異なる強みをアピールできる構成としています。

簿記2級|長期の努力と目標設定力

私は将来、企業の財務分析や経営戦略に関わる仕事がしたいと考え、大学2年の夏から日商簿記2級の取得を目指しました。

当初は商業簿記と工業簿記の違いさえ理解できず、独学ではなかなか成績が伸びませんでした。そこで、週4回の専門学校の講座を受講し、毎日の学習記録をノートに残すことで、自分の苦手傾向を可視化しました。また、1日3時間の学習時間を確保するため、アルバイトのシフト調整や学習スケジュールの工夫も行いました。

その結果、3回目の受験で合格することができ、学内での簿記講座のサポーターも務めるようになりました。この経験から、長期目標に向かって粘り強く行動する力と、自己管理能力を高めることができました。

TOEIC|スピーキング特化の自己管理術

私は、英語を「使える」レベルにまで高めたいという思いから、TOEICスコア向上とスピーキング練習に力を入れました。

もともと高校時代から英語は好きでしたが、リーディング中心の学習に偏っており、発話力には課題がありました。大学入学後は、毎日決まった時間にオンライン英会話を受講し、録音した自分の音声を聞き返してフィードバックを繰り返しました。また、海外の英語ポッドキャストを通学中に聴く習慣をつけ、語彙力と表現力も強化。

その結果、TOEICは885点に到達し、英語でのプレゼンにも挑戦できるようになりました。この経験から、自ら課題を発見し、習慣を設計して乗り越える自己管理スキルを身につけました。

ITパスポート|ゼロからの挑戦と応用力

文系出身の私にとってITの世界は未知の領域でしたが、業務改善やDX分野に興味を持ったことがきっかけで、ITパスポートの取得を決意しました。

最初は専門用語の多さに圧倒されましたが、公式テキストだけに頼らず、図解解説サイトやYouTube教材などを併用して理解を深めました。毎週末には模試を受けて定着度を確認し、誤答分析ノートを作成。2ヶ月後にはITパスポートに合格し、ゼミの研究発表でもIT業界の市場構造を用いたプレゼンを行うことができました。

この経験を通して、新しい分野に挑戦する柔軟性と、それを学びに変える行動力を得ました。

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7. 「資格に落ちた経験」は就活で武器になる

就活では「成功体験」をアピールするのが一般的ですが、実は「失敗経験」を語ることで、逆に強い印象を与えることができます。特に資格取得に関しては、「努力したが落ちた」という経験も、伝え方次第で挑戦意欲・学習意欲・改善力などをアピールできる大きな武器になります。

この章では、資格に落ちた経験をガクチカに活かすための考え方と構成方法を紹介します。

ガクチカで失敗談を語るメリット

学生の多くが「成功体験」ばかりを語る中で、「あえて失敗体験を語れる」学生は、自己分析ができている・成長志向があると評価されやすくなります。企業は、完璧な人間ではなく、困難を乗り越えるプロセスに価値を感じるからです。

資格に落ちたという事実は、それ自体はマイナスになりません。むしろ、なぜ落ちたのかを客観的に分析し、どう立て直したかを語れる人材は、入社後の成長が見込めると考えられています。

失敗→改善→成功のストーリーが刺さる

失敗談をガクチカとして語る際のコツは、「落ちた→諦めた」ではなく、「落ちた→改善した→行動した→再チャレンジまたは別の成果に繋げた」というストーリーに仕立てることです。

たとえば、簿記2級に2度落ちた経験があっても、「学習スタイルを見直して合格」あるいは「その学びを他資格やゼミ活動に応用した」などの展開があれば、行動力や成長性を示す材料になります。

「ガクチカ 資格 落ちた 例文」テンプレあり

ここでは、資格に落ちた経験をテーマにした例文テンプレを紹介します。
「挫折→分析→修正→行動→学び」という流れで構成しています。

【例文テンプレ:簿記2級に2回落ちた経験】

私は経理職への関心から日商簿記2級の取得を目指しましたが、初回・2回目の受験はいずれも不合格でした。

振り返ると、勉強時間の確保が不十分で、インプットに偏った学習方法が原因だったと分析しました。そこで、3回目の試験に向けては、毎週模試を受けてアウトプット重視に切り替え、平日は1日2時間・休日は4時間の学習時間を継続。苦手分野に特化した復習ノートも作成しました。

その結果、3度目で合格し、理解力と粘り強さの両方を身につけることができました。この経験から、失敗を自責的に振り返り、行動に移せる力の大切さを実感しました。

このような「失敗を経て成長した物語」は、企業が重視する「ポテンシャル評価」に直結します。
ネガティブな出来事も、適切に構成すれば大きなアピール要素になるのです。

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8. まとめ|「学業で力を入れたこと」は資格でも問題なし!

資格取得を「学業で力を入れたこと」に挙げる際は、結果ではなく「目的に向かってどう努力し、成長したか」というプロセスが重要です。資格取得までの道のりで何を考え、どう変化したかを具体的に語るようにしましょう。

「目的→課題→行動→結果→学び」のフレームを活用し、資格を選んだ目的意識と将来像に一貫性を持たせることで、自己PRに具体性と信頼性が増します。自己PRとガクチカ、志望動機で話の軸を一貫させ、説得力のあるアピールをしましょう。

 

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