
本記事では、早期内定の意味や通常選考との違いから、もらいやすい企業の特徴、学年別にいつから動けば間に合うかの目安、さらには辞退や保留時の対応方法まで、就活生の疑問にまるごと答えます。
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1.早期内定とは?通常スケジュールとの違い
早期内定とは、企業が一般的な本選考よりも早い時期に学生へ出す内定のことを指します。通常、多くの企業では大学3年生の3月〜4年生の6月頃に本選考を実施し、その後6〜7月に内定を出す流れが一般的です。しかし早期内定は、それよりも数ヶ月〜半年以上前、大学3年生の夏〜秋頃に出されるケースが多いのが特徴です。
特に近年は、新卒採用における「優秀層の囲い込み」や「採用競争の激化」から、早期に内定を出す企業が増加傾向にあります。OfferBoxの調査によると、2023年卒の学生に対し大学3年の2月までに内定を得ていた割合は約40%にも上っており、就活の前倒しが進んでいることが分かります。
こうした状況を受け、サマーインターンや早期選考ルートから内定を獲得する学生も増えています。通常スケジュールで動く学生よりも一足先に就活を終えることで、心の余裕や他社選考との比較検討の時間が持てる点も、早期内定の大きな特徴です。
早期内定と早期選考の違い
「早期内定」と「早期選考」は混同されがちですが、実は意味合いが異なります。
早期選考は、企業が通常よりも早めにエントリー受付や面接などの選考を始めることを指します。一方で、早期内定は、選考を経て実際に出される内定のタイミングが早いことを意味します。
つまり、早期選考=“スタートが早い”、早期内定=“ゴールが早い”という関係です。
たとえば、サマーインターン経由で9月に選考が始まり、年内に内定が出るケースは「早期選考」かつ「早期内定」となります。反対に、早期選考を受けたものの内定通知は4年生の6月であれば、「早期選考」だが「早期内定」ではないことになります。
この違いを理解しておくことで、インターンや説明会の参加時に「この企業は早期内定があり得るのか」を見極めやすくなります。
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2.内定を出す企業はどこ?狙いやすい業界・職種
就活生の多くが気になるのが、「どの企業が早期内定を出しているのか?」という点です。実は業界や企業のタイプによって、早期内定の出やすさには大きな違いがあります。
特に以下のような傾向が見られます。
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・採用人数が多く、母集団形成を早く行いたい企業
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・優秀層を囲い込みたい成長企業・ベンチャー企業
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・インターン経由で選考直結の仕組みを整えている企業
この章では、具体的にどの業界や職種が早期内定を出しやすいのか、詳しく見ていきましょう。
早期内定が多い主な業界・企業
一般的に、人材業界・広告業界・IT業界・不動産業界・金融(証券)業界などは、早期内定が多い業界として知られています。
これらの業界では、サマーインターンから選考直結のルートを設けており、9月〜12月の時期に内定を出す企業も珍しくありません。
また、大手企業よりもベンチャー企業やメガベンチャーの方が、採用スピードが早い傾向にあります。たとえば以下のような企業が例として挙げられます。
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・サイバーエージェント、DeNA、リクルート(IT・広告)
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・オープンハウス、住友不動産(不動産)
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・マイナビ、パーソル(人材)
これらの企業は「早期に意思決定ができる学生」を評価する傾向があり、積極的に早期内定を提示しています。
IT志望者必見!早期内定が狙いやすいIT職種・企業
IT志望の学生にとって、早期内定は非常に現実的な選択肢です。
というのも、IT業界は通年採用に近い柔軟な体制を取っている企業が多く、採用の前倒しも活発に行われています。
特に以下のようなIT職種は、インターンや技術選考を通じて早期に評価されやすいです。
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・エンジニア(バックエンド/フロントエンド)
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・インフラ/ネットワークエンジニア
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・データサイエンティスト
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・プロダクトマネージャー(PM志望者含む)
また、エンジニア職ではポートフォリオやGitHub、競技プログラミングなどでスキルを可視化しやすいため、「選考の即決」がしやすく、結果として早期内定に繋がるケースが増えています。
LINEヤフー、楽天、メルカリ、サイバーエージェント、グリー、freee、SmartHRなどは、インターンからの内定ルートを持つ代表的な企業です。
3.早期内定のメリットとデメリット
「早く内定が出る」というと良いことばかりのように聞こえますが、実はメリットとデメリットの両方があります。
この章では、早期内定のリアルな良い点と注意点を正しく理解しましょう。
早期内定を目指すメリット
早期内定の一番のメリットは、精神的な安心感を得られることです。
就活が本格化する前に内定を得ておくことで、焦ることなく他社の選考にチャレンジできますし、選択肢の比較材料としても使えます。
その他にも、
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・早めに自分のキャリアを考えるきっかけになる
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・インターンや研究との両立がしやすくなる
-
・「内定持ち」として他社面接で有利に働くこともある
といった効果が期待できます。特に「就活の軸がまだ曖昧…」という段階で内定を得ると、逆に視野が広がることもあるんです。
早期内定を目指すデメリット
一方で、早期内定には注意すべき点もあります。
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・企業研究が浅い段階での判断になりがち
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・「オワハラ(就活終われハラスメント)」を受けるリスク
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・他社選考との兼ね合いで辞退・保留に悩みやすい
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・入社後のミスマッチに繋がるケースもある
といった落とし穴も考えられます。
「早く決まったからといって必ずしも正解ではない」ことを念頭に置きながら、自分の価値観と企業との相性を見極める目を持つことが大切です。
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4.早期内定をもらうには?対策と準備
早期内定を獲得するためには、闇雲に動くのではなく、狙って早期ルートに乗る戦略的な準備が必要です。ポイントは「インターンの活用」「スカウト型サービスの活用」「企業研究の先取り」の3つです。
まず重要なのはインターンシップへの参加。特に夏(6~9月)に実施される「サマーインターン」は、選考直結型が多く、参加者限定で本選考が始まるケースも珍しくありません。狙っている企業がインターン経由で内定を出している場合は、積極的に参加しましょう。
また、OfferBoxやキミスカなどの逆求人型サービスに登録しておくことで、企業側からのスカウトで早期選考のチャンスが届くことも。プロフィールを充実させると、声がかかりやすくなります。
さらに、自己分析や企業研究を早めに始めておくことで、インターン参加時や面接時に「志望動機」「キャリア観」の説得力が上がり、評価されやすくなります。
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5.学年別!早期内定を得るにはいつから動けば間に合う?
「早期内定って、いつから動けば狙えるの?」という疑問は多くの就活生が抱えるもの。
ここでは、学年別に“いつ・何をすべきか”の目安を解説します。自分の学年に合わせた対策を知っておくことで、早期内定のチャンスを確実に掴むことができます。
大学1・2年生|早期内定を狙うならどんな準備をすべき?
この段階で動き出している学生は少ないですが、差をつけるチャンスでもあります。
1・2年生のうちは、スキルや経験の土台づくりが最優先です。
たとえば、
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・長期インターンに挑戦する
-
・学外の活動(学生団体、ボランティア、起業など)に参加
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・興味のある業界の研究を進める
-
・資格取得やプログラミング・デザインなどのスキル習得
これらの取り組みは、後のインターン選考やES提出の際に“語れる経験”になります。特にIT業界志望であれば、ポートフォリオづくりを始めるのもおすすめです。
大学3年生|サマー・秋冬インターンの動き出しがカギ
早期内定を最も狙いやすいのが大学3年生です。
サマーインターン(6~9月)を皮切りに、秋・冬インターンまで積極的に参加することで、企業側から“早期選考ルート”に乗せてもらえる確率が高まります。
この時期のポイントは下記です。
-
・5月頃からインターン情報をチェック
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・選考付きインターンに応募する
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・志望業界をある程度絞っておく
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・SPIやWebテストの練習も始める
また、参加後はインターン中の振る舞いやフィードバックへの姿勢が早期内定に直結するケースも。気を抜かず、自分の強みをしっかりアピールしましょう。
大学4年生|今からでも間に合う?駆け込みでできる対策
「4年生になってからじゃ遅い…?」と思うかもしれませんが、今からでも早期内定のチャンスはあります。
特に6月以前であれば、以下のような対策が可能です。
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・スカウト型サービスに全力で取り組む(OfferBox・キミスカ)
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・就活エージェントを活用し、早期選考情報を集める
-
・ベンチャーや成長企業を中心にエントリーを増やす
-
・これまでの経験を振り返り、ES・面接対策を一気に仕上げる
また、短期集中で選考が進む「即決型企業」も多いため、志望度の高い企業の選考情報を日々キャッチアップしておくことが重要です。
修士・院生の場合の早期内定対策
理系修士や大学院生の場合、研究との両立を意識した早期就活が求められます。
特に、修士1年の夏〜秋にインターン参加し、年明け以降の早期選考に備えるのが王道パターンです。
理系院生が意識すべき点は下記です。
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・サマーインターンは研究室に相談し、計画的に参加
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・技術面接・専門性アピールの準備(研究内容の言語化)
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・外資系・大手メーカーなど“前倒し選考”の企業を狙う
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・博士進学との比較も視野に入れて行動する
IT系や研究開発職では、修士の専門性が高く評価されるため、自分の技術領域と企業のニーズをしっかり結びつけてアピールすることがポイントです。
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6.早期内定後に悩みやすいことと対処法
早期内定をもらうとホッとする反面、「他社の選考も受けてみたい」「本当にこの企業でいいのか不安」など、次の悩みが出てくるのも自然な流れです。ここでは、よくある悩みとその対処法を紹介します。
早期内定をもらった後に多い悩み
早期内定を受け取った学生の多くが、以下のような悩みに直面します。
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・他社の選考も見てから判断したいが、内定承諾の期限が迫っている
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・内定先が本命ではないため、迷っている
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・家族や友人に相談しても答えが出ない
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・まだ視野が狭い状態で決断していいのか不安
このような迷いを抱えるのは珍しいことではありません。自分にとっての「企業選びの軸」が不明確なまま選択を迫られるケースが多いため、まずは就活の軸(価値観・やりたいこと・譲れない条件など)を再整理することが大切です。
企業はいつまで待ってくれる?内定辞退や保留の本当のところ
企業側が内定を出す際には、「承諾期限」が設けられている場合が多いです。
たとえば「2週間以内に返事をください」や「○月○日までに入社承諾書を提出」などです。
ただし、この期限は必ずしも絶対ではなく、状況次第で柔軟に対応してくれる企業も多いです。特に複数社で選考が進んでいることを誠実に伝えれば、数週間〜1ヶ月程度の延長が認められることもあります。
とはいえ、あまりにも長引かせると企業側からの印象が悪くなる可能性があるため、「保留したい理由」と「いつまでに結論を出すつもりか」を明確に伝えることが大切です。
内定辞退・保留の伝え方&メール例文
内定を辞退したい、あるいは返事を保留したい場合は、丁寧な姿勢と誠実な連絡が何より大切です。ここではそれぞれのケースの連絡例を紹介します。
内定保留をお願いしたいときのメール例
件名:内定ご連絡へのお返事について(〇〇大学・氏名)
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
誠に恐縮ではございますが、他企業の選考との兼ね合いもあり、
貴社への最終的なお返事を〇月〇日まで保留させていただくことは可能でしょうか。
御社を第一志望として真剣に検討しておりますので、何卒ご理解いただけますと幸いです。
お忙しい中恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇学科
氏名:〇〇〇〇
電話:090-××××-××××
メール:xxx@example.com
――――――
内定辞退を伝えるときのメール例
件名:内定辞退のご連絡(〇〇大学・氏名)
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねた結果、誠に恐縮ではございますが、
今回はご辞退させていただきたくご連絡差し上げました。
貴重な機会をいただいたにも関わらず、このようなご連絡となり大変申し訳ございません。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇学科
氏名:〇〇〇〇
電話:090-××××-××××
メール:xxx@example.com
――――――
どちらの場合も、早めに連絡を入れること・失礼のない言葉遣いを心がけることが基本です。
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7.まとめ|早期内定で就活を有利に進めよう
早期内定は、就活の流れを大きく変えるチャンスです。
インターンシップや逆求人型サービスを活用することで、通常よりも早いタイミングで企業からの評価を得ることができ、早めに安心感を得ながら、じっくり他社との比較もできるというメリットがあります。
一方で、内定をもらった後の悩みや辞退・保留の対応など、自分自身の「軸」や「判断力」が問われる場面も多いのが早期内定ならではの難しさでもあります。
だからこそ、この記事で紹介した各学年別の準備・業界や職種の情報・辞退対応のマナーなどを踏まえながら、自分らしく納得できる選択を進めていきましょう。
ITエンジニア特化だからわかる!内定が出るES、選考対策を教えます
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