インターンは何社受ける?就活生の平均と多く参加するメリット・デメリット

そこで本記事では、最新の調査データをもとに、就活生のインターン参加実態や平均応募社数を解説します。さらに、多くのインターンに参加するメリット・デメリット、そしてあなたの状況に合わせた最適な参加社数の目安についても案内しています。何社くらいインターンを受けたら良いか迷った時は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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1.3月時点でインターンに応募した就活生は81%
株式会社インディードリクルートパートナーズが2025年4月に発表した「就職プロセス調査」によると、3月時点でインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに「参加した」と回答した2026年卒の学生は81.0%に上ります。これは、就活を意識した学生の多くが、就活解禁よりも前のタイミングから積極的にインターンへ参加していることを示しています。
参加目的として「採用選考に有利だと思ったから」という回答が31.8%で、前年比9.0ポイント増と大きく伸びており、インターンシップが本選考に直結する重要なステップとして認識されていることがうかがえます。しかし、応募後に「選考に通過しなかったため」に参加を断念する学生も43.9%と最多で、参加へのハードルは依然として高いようです。
参考:https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/topic_26s_20250425.pdf
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2.インターンへの平均参加社数は7.62社、応募社数は11.35社
前述の調査によると、2026年卒の学生が3月までに参加したインターンシップの平均社数は7.62社、応募社数の平均は11.35社でした。プログラム期間別に見ると、参加件数は「半日」のものが平均6.36件と最も多く、短期間のプログラムに複数参加するスタイルが主流のようです。一方で、5日以上の長期プログラムの参加経験がある学生は19.5%、2週間以上の長期インターンに参加した学生の割合は4.2%となっています。多くの学生が複数の短期インターンシップを経験することで、業界や企業への理解を深め、自身のキャリアプランをより具体的に描こうとしていることがわかります。
また、株式会社マイナビが2025年2月に発表した「2026年卒 大学生広報活動開始前の活動調査」によると、インターンシップ・仕事体験への平均参加社数は5.2社、参加率85.3%とあわせて過去最高水準に達していると報告しています。プログラムの内容としては、「実際の現場での仕事体験」(38.9%)や「会社見学・工場見学・職場見学」(57.1%)といった、よりリアルな企業理解に繋がる体験型プログラムへの参加が前年比で増加傾向にあります。これは学生が、働くイメージを具体的に掴もうとしていることの表れでしょう。
一方でインターンシップへの参加が必ずしも本選考への応募に繋がるわけではなく、同調査では、参加した企業の採用選考に「参加しない」と回答した学生は7割を超えており、その理由として「その企業に入社して働くイメージができなかったから」という声が最も多く挙がりました。インターンに参加した企業に、必ずしも本選考で応募する必要はないと考えると、気軽にインターンを申し込めるかもしれません。
参考:https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250220_92766/
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3.インターンは何社受けるのが最適?
「インターンには何社参加するのが正解なの?」という問いには、決まった答えはありません。なぜなら、最適な参加社数は一人ひとりの就活の進捗状況や目的によって大きく異なるからです。すでに行きたい業界や企業が明確な人と、これから様々な業界を見てみたいという人では、参加すべき社数も目的も変わってきます。
大切なのは、やみくもに応募数を増やすのではなく、自分の今の状況を正しく把握し、目的に合った戦略を立てることです。ここでは、一人ひとりの就活のフェーズ別に、最適な参加社数の目安を解説します。自分の状況と照らし合わせながら、あなたにとっての最適解を見つけていきましょう。
第一志望がはっきりしている場合は2〜3社が目安
すでに行きたい業界や企業が明確に決まっている場合、インターンの参加社数は2〜3社に絞るのがおすすめです。具体的には、第一志望の企業、そして比較検討のために同業界の競合他社を1〜2社受けるというイメージです。参加企業を絞ることで、一つひとつのインターンシップに集中して取り組むことができて、より深い企業研究や自己分析に繋がります。また、選考対策にも時間をかけられるため、内定獲得の可能性を高めることができるでしょう。
ただし、第一志望の企業のインターン選考に必ず通過できるとは限りません。万が一の場合に備え、滑り止めとして同業界の他社にも応募しておくことが重要です。数をこなすことよりも、質の高い経験を積むことを意識しましょう。
就活を始めたばかりなら業界ごとに2〜3社を
まだ特定の業界に絞り込めていない、就活を始めたばかりという方は、興味のある業界ごとに2〜3社のインターンシップに参加してみるのが良いでしょう。たとえば、IT、金融、メーカーなど、少しでも関心がある業界の企業を複数見ることで、それぞれの業界の雰囲気や仕事内容の違いを肌で感じることができます。その場合は6社〜9社ほどがインターン参加社数の目安です。
この段階では、視野を狭めすぎず、さまざまな企業に触れることが重要です。実際に働いている社員の方と話したり、社風に触れたりすることで、Webサイトや説明会だけでは得られないリアルな情報を得られます。多くの業界を比較検討することで、自分が本当にやりたいことや自分に合った働き方が見えてくるので、食わず嫌いをせず、積極的に挑戦してみましょう。
就活の軸が決まった時が最適な参加社数
結局のところ、インターンシップへの参加社数は、あなた自身の「就活の軸」が定まった時が最適な数字と言えます。もし3社のインターンを受けて、志望業界・志望職種・第一志望がすべてはっきりと決まったなら、その3社という数字が自分にとっての最適な参加社数を意味するということです。
就活の軸とは、企業選びにおいて譲れない条件や価値観のことを指します。たとえば、「社会貢献性の高い仕事がしたい」「若いうちから裁量権を持って働きたい」「ワークライフバランスを重視したい」といったものが挙げられます。この軸が明確になることで、参加すべきインターンシップも自然と絞られてくるはずです。
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4.インターンを何社も参加するメリット
インターンシップに多く参加することには、多くのメリットがあります。特に就活を始めたばかりで、まだ自分のやりたいことが明確になっていない学生にとっては、視野を広げる絶好の機会となるでしょう。
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・業界・企業理解が深まる
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・自分の適性や価値観を発見できる
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・就活で有利になる経験・スキルを積める
ここではインターンシップに何社も参加することで得られる具体的なメリットを、上記3つの観点から詳しく解説していきます。
業界・企業理解が深まる
多くのインターンシップに参加する最大のメリットは、業界や企業への理解が格段に深まることです。Webサイトやパンフレットだけでは、企業の表面的な情報しか得ることはできません。しかし、インターンシップに参加すれば、実際に社員が働く姿を間近で見たり、具体的な業務を体験したりすることで、その企業の文化や仕事の進め方といった「生きた情報」に触れることができます。
たとえば、同じ業界であっても、A社はチームワークを重視する文化、B社は個人の裁量を尊重する文化といった違いが見えてくるでしょう。複数の企業を比較することで、それぞれの特徴がより明確になり、自分に合った環境かどうかを判断する材料が増えます。こうした経験は、志望動機をより具体的に、説得力のあるものにする上でも大いに役立ちます。
自分の適性や価値観を発見できる
さまざまな企業のインターンシップに参加することは、自分自身を深く知るための貴重な機会にもなります。異なる環境で多様な業務に挑戦することで、「自分はどのような仕事にやりがいを感じるのか」「どんな人たちと働くのが心地よいのか」といった、自己分析に繋がる発見が数多くあるはずです。
たとえば、一人で黙々と作業する方が集中できるタイプなのか、それともチームで協力しながら進める方が力を発揮できるタイプなのか。自分の得意なこと、苦手なことを実体験として理解できるのは大きなメリットです。また、多くの社会人と接する中で、自分の価値観やキャリアに対する考え方が明確になることもあります。こうした経験を通して「就活の軸」が定まれば、その後の企業選びで迷うこともなくなるでしょう。
就活で有利になる経験・スキルを積める
インターンシップへの参加経験は、本選考において大きなアドバンテージになります。特にグループディスカッションやプレゼンテーション、企画立案といった実践的なプログラムに参加することで、コミュニケーション能力や課題解決能力といった、社会で求められるスキルを実践的に磨くことができます。これらの経験は、エントリーシートや面接でアピールできる強力な武器となるでしょう。
また、インターンシップでの活躍が評価されれば、早期選考や特別な選考ルートに案内されることも少なくありません。たとえ短期のインターンシップであっても、参加したという事実自体が、企業に対して仕事への意欲や熱意を示すことに繋がります。多くのインターンシップに参加して経験を積むことは、自信を持って本選考に臨むための土台作りにも役立つのです。
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5.インターンを何社も参加するデメリット
インターンシップに多く参加することには、メリットばかりではありません。計画性なく参加社数を増やしてしまうと、かえって自分の首を絞めることになりかねません。ここでは以下3つのデメリットについて取り上げます。
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・学業との両立が困難になる
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・一ひとつの経験が浅くなりがち
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・選考対策の負担が増加する
これらのメリット・デメリットを十分に理解した上で、インターンへの応募に進んでみてください。
学業との両立が困難になる
インターンシップに多く参加しようとすると、必然的に学業にしわ寄せが来ます。大学の授業やゼミ、研究などが忙しい時期に複数のインターンシップが重なると、両立は非常に困難になるでしょう。インターンシップの準備や参加で手一杯になり、授業への出席がおろそかになったり、レポートの提出が遅れたりしてしまっては本末転倒です。単位を落としてしまえば、卒業が危うくなる可能性すらあるからです。
また、学業だけでなく、サークル活動やアルバイトなど、学生生活でしか経験できない大切な時間も失われかねません。インターンシップへの参加は、あくまでも卒業後のキャリアを見据えた活動です。目の前の就活にばかり気を取られず、学生としての本分を忘れないように、無理のないスケジュール管理を心がけましょう。
一つひとつの経験が浅くなりがち
参加するインターンシップの数を増やすことに集中しすぎると、一つひとつの経験から得られる学びが浅くなってしまう可能性があります。多くの企業の選考準備や日程調整に追われ、参加前後の振り返りが十分にできないまま、次のインターンシップへと向かう…というサイクルに陥りがちです。インターンシップは、ただ参加するだけでは意味はなく、参加して何を感じたのか、自分のどこが通用してどこが足りなかったのか、といった内省を通じて初めて、自己成長や企業理解に繋がります。
数多くのインターンシップに参加したものの、「結局何も身についていない」「どの企業も印象に残っていない」という状態になってしまっては、時間と労力を無駄にしただけです。量よりも質を意識し、一つひとつの経験を大切にする姿勢が重要です。
選考対策の負担が増加する
インターンシップへの参加社数を増やせば、その分だけ選考対策の負担も増加します。多くの企業では、インターンシップに参加するためにもエントリーシートの提出や面接といった選考が課されます。応募する企業が増えれば、それだけ多くのエントリーシートを作成し、企業ごとの面接対策を行う必要が出てきます。
しかし、時間に追われる中で、それぞれの企業に合わせた志望動機を考え、自己PRを練り上げるのは簡単なことではありません。結果として、どの企業にも当てはまるような、ありきたりな内容になってしまい、選考を通過できないという悪循環に陥る可能性もあります。選考対策の負担を減らすためにも、本当に行きたいと思える企業に絞って、丁寧に対策することが賢明です。
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6.インターンを何社も受ける時の注意点
多くのインターンシップに参加することで、確かに視野は広がりますが、ただやみくもに参加するだけでは得られるものは多くありません。一つひとつのインターンを有意義なものにするためにも、下記の注意点を踏まえて行動を起こすことが大切です。
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・インターン日程の重複に注意する
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・参加社数を増やすことを目的にしない
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・選考の有無・応募の流れを理解しておく
インターン日程の重複に注意する
複数のインターンシップに応募する際、最も注意すべきなのが日程の重複です。特に、多くの企業が集中してインターンシップを開催する夏休みや冬休みの期間は、選考日程や開催日が重なってしまうケースが頻繁に起こります。せっかく選考に通過したにもかかわらず、日程が被ってしまって辞退せざるを得ない…という事態は避けたいものです。
そのためには、応募段階から各企業の選考スケジュールや開催期間をしっかりと把握し、手帳やカレンダーアプリなどで一元管理することが不可欠です。また、選考に通過してから慌てないように、あらかじめ優先順位を決めておくことも大切です。万が一、日程が重複してしまった場合は、早めに企業へ連絡して誠意ある対応を心がけ、無断での欠席は絶対に避けてください。
参加社数を増やすことを目的にしない
「周りの友達が10社参加しているから、自分もそれくらい参加しないと」といったように、参加社数を増やすこと自体が目的になってしまうのは非常に危険です。インターンシップはスタンプラリーではなく、参加した社数よりも、それぞれの経験から何を学び、どう自己成長に繋げたかが大切です。参加目的が曖昧なまま数をこなしても、得られるものは少ないでしょう。
「IT業界のビジネスモデルを理解したい」「営業職の面白さを体感したい」など、「このインターンシップで何を得たいのか」という目的意識を常に持つようにすると、参加中の行動も変わり、より深い学びを得ることができます。他人と比較するのではなく、自分自身のキャリアにとって本当に必要な経験は何かを考えましょう。
選考の有無・応募の流れを理解しておく
インターンシップと一括りに言っても、その内容は企業によってさまざまです。選考なしで誰でも参加できる1day仕事体験から、本選考さながらの厳しい選考が課される長期インターンシップまで多岐にわたります。インターンへ応募する際には、そのインターンシップに選考があるのか、あるとすればどのようなフローなのかを事前に必ず確認しましょう。
また、応募の締切日や提出書類なども企業ごとに異なります。複数の企業に応募していると、情報を混同してしまい、「気づいたら締切が過ぎていた」というミスも起こりがちです。Excelやスプレッドシートなどを活用して、応募企業ごとの情報を整理し、タスク管理を徹底するのも効果的なので、ぜひ実践してみてください。
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7.まとめ
本記事では、就活生のインターンシップ平均参加社数から、多くのインターンに参加するメリット・デメリット、そして自分に合った参加社数の見つけ方までを詳しく解説してきました。最新の調査では、多くの学生が平均して7社以上のインターンシップに参加しており、早期から積極的に活動している実態も明らかになっています。
インターンシップに多く参加すれば、業界・企業理解が深まり、自己分析が進むといったメリットがある一方、学業との両立や経験の質の低下といったデメリットも存在します。大切なのは、参加社数に一喜一憂するのではなく、「何のために参加するのか」という目的意識を明確に持つことです。
本記事が、あなたのインターンシップ選びの一助となれば幸いです。
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