ITコンサルタントはやめとけと言われる7つの理由とは?働くメリット・魅力も紹介

ITコンサルタントはやめとけと言われる7つの理由とは?働くメリット・魅力も紹介
ITコンサルタントは、IT業界におけるキャリアパスとして高い人気を誇る職種ですが、一方でSNSや検索サジェストでは、「ITコンサルタントはやめとけ」という声が多いのも事実です。なぜITコンサルタントの仕事に対してネガティブな意見が集まりやすいのか、その背景や理由について理解しておくと、職種選びでミスマッチを起こすことなく自分に合った働き方を追求できるでしょう。

本記事では、ITコンサルタントはやめとけと言われる7つの理由と、ITコンサルタントはやめとけと言われやすい人の共通点、ITコンサルタントとして働くメリット・魅力についてご紹介します。

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1.ITコンサルタントはやめとけと言われる7つの理由

ITコンサルタントはやめとけと言われる理由としては、下記の7つが考えられます。
 

  • ・責任が重く激務を任されがちだから

    ・向き不向きが激しい職種だから

    ・技術力に加えて経営者視点・ビジネススキルが要求されるから

    ・さまざまな立場の相手との調整・折衝で気疲れするから

    ・クライアント企業からの期待値が高すぎるから

    ・AIの進化により仕事が奪われつつあるから

    ・コンサルタント職への風当たりが厳しいから


一つひとつ順番に解説しますので、なぜITコンサルタントにネガティブなイメージがあるのかを理解しておきましょう。

責任が重く激務を任されがちだから

ITコンサルタントはやめとけと言われるのは、責任が重く激務を任されがちだからという理由が挙げられます。ITコンサルタントは、クライアント企業の経営課題を解決するという重要な役割を担うため、非常に重い責任を背負うことになります。特に大規模なシステム開発やDX推進プロジェクトでは、数億円規模の予算が動くこともあり、その成否がクライアント企業の将来を左右することも少なくありません。

その結果、納期に追われる中で長時間労働が常態化しやすく、残業や休日出勤が発生することも多いです。担当するプロジェクトの進行中に予期せぬトラブルが発生した場合には、自らが矢面に立ってクライアント企業への報告・説明に奔走するなど、精神的な負担も大きいのです。高収入の裏側には、それに見合った重い責任と労働時間が存在することを理解しておかなければ、入社後にミスマッチを感じてしまうでしょう。

向き不向きが激しい職種だから

ITコンサルタントは向き不向きが激しい職種であることも、やめとけと言われる一因となっています。技術的な知見とビジネススキルの両方を兼ね備え、さらにコミュニケーション能力や課題解決能力、重い責任に対するストレス耐性など、多岐にわたるスキルや資質が求められる立場です。これらの能力をバランスよく持ち合わせている人は少数派であり、どれか一つでも欠けているとミスマッチを起こす可能性が高まります。

たとえば技術力は高くても人間関係の構築が苦手な人、コミュニケーション能力は高くても論理的思考力に欠ける人などは、ITコンサルタントとしては大成しにくいと言えます。自分自身の適性を正確に把握せず、安易にITコンサルタントのキャリアを選んでしまって挫折・後悔につながりかねないからこそ、「やめとけ」と言われることが多いのです。

技術力に加えて経営者視点・ビジネススキルが要求されるから

ITコンサルタントに求められるスキルは、単なる技術力だけではありません。クライアント企業の経営課題を理解し、それをIT技術でどう解決するかを提案するためには、経営者視点やビジネススキルが不可欠です。経営者の視点から見た費用対効果の計算や、導入するシステムが業務効率化・売上アップに貢献する明確な根拠など、経営に直結する分析力や提案力が求められます。

また、クライアント企業が活動する業界知識や最新トレンドにも精通している必要があり、常に幅広い情報をアップデートし続けなければなりません。ITエンジニアとしての専門性を高めることと並行して、MBAレベルのビジネススキルを習得しなければならないというハードルの高さから、ITコンサルタントを安易に目指すのはやめとけという声が集まるのです。

さまざまな立場の相手との調整・折衝で気疲れするから

ITコンサルタントの仕事では、クライアント企業の経営層や現場の担当者、自社のエンジニアにパートナーのSIerなど、立場や知識レベルが異なるさまざまな人々と関わることになります。それぞれ利害関係が異なるチームの中で、プロジェクトを円滑に進めるための調整・折衝は非常に神経を使う作業です。こうした大変さを理由に、ITコンサルタントはやめとけと言われることもあります。

仮に技術的に正しい提案であっても、クライアント企業の組織文化や慣習に合わなければ、受け入れられないこともあります。そうした事情に折り合いをつけるために、多大な精神力を費やすことも多いのです。

時にはスケジュールの遅れやトラブルが発生し、クライアント企業と開発チームとの間で板挟みになることも少なくありません。このような対人関係のストレスが日常的に続くため、社交的でない人や一人で黙々と作業することを好む人にとっては、ITコンサルタントは不向きと言われるのです。

クライアント企業からの期待値が高すぎるから

ITコンサルタントに対するクライアント企業の期待値は、非現実的なほど高く設定されているものです。「高額な報酬を支払っているのだから、魔法のように問題を解決してほしい」という過度な期待を寄せられることも珍しくありません。特に経営層からは、短期間で劇的な成果を求められる一方で、現場からは既存の業務フローを大きく変えないよう要望されるなど、ダブルバインドな状況下で期待に応えなければならないケースも多いのです。

また、ITコンサルタントは、IT・経営・ビジネスの「専門家」として扱われるため、あらゆる質問に即座に回答できることを期待されがちです。しかし、IT技術の進化は日進月歩であり、一人ですべての分野に精通することは不可能です。このように高い期待値のプレッシャーにさらされ続けることが、ITコンサルタントにとっての精神的な消耗につながり、「やめとけ」と言われる理由の一つとなっています。

AIの進化により仕事が奪われつつあるから

近年のAI技術の急速な発展により、ITコンサルタントの仕事の一部が自動化・効率化されつつあることが、やめとけと言われる一因にもなっています。特にデータ分析や市場調査、基本的なドキュメントの作成などは、ChatGPTやClaudeなど生成AIを活用すれば、驚くほど短時間かつ低コストで行えるようになってきました。また、AIを活用したビジネス分析ツールの普及により、以前はITコンサルタントの専門領域だった業務改善提案なども、クライアント企業が自社内で完結させられるようになりつつあります。

もちろん、いますぐにITコンサルタントの価値がゼロになり、生成AIに代替されるわけではありませんが、長期的なキャリアプランを考える上では大きな不安要素になるのは間違いありません。自身の業務でもAIを積極的に活用して、より生産性の高い作業に時間を費やしたり、経営層と一緒に飲みに行くなど人間らしいアプローチに比重を置くなどの変化が求められるでしょう。

コンサルタント職への風当たりが厳しいから

コンサルタント職への風当たりが厳しいことを理由に、ITコンサルタントはやめとけと言われることもあります。ITコンサルタントを含むコンサルタント職全般に対して、「高額な報酬を得ながら実務は行わず、机上の空論を提案するだけ」という批判的な見方は根強く存在します。特にプロジェクトが失敗した際には、どれだけ誠実に対応したとしても「コンサルタントは責任を取らずに去っていく」という批判を受けることが少なくないのです。

一方でクライアント企業の現場社員からは「外部のコンサルタントに高額な報酬を支払うくらいなら、その予算を社内の人材育成や待遇改善に使うべき」という不満の声が上がることもあります。このような社会的な風当たりの厳しさは、ITコンサルタントとしての自己肯定感を低下させる原因となり、長期的なキャリア形成における心理的な障害となるでしょう。特に真面目で几帳面な人、他者からの評価に敏感な人にとっては、このような批判的なイメージが大きなストレス要因になってしまいます。

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2.ITコンサルタントはやめとけと言われやすい人の共通点

ITコンサルタントはやめとけと言われるのは、職種自体へのネガティブなイメージだけではなく、その人自身の性格や資質によるものも少なくありません。ここではITコンサルタントのキャリアを目指すのはやめとけと周囲から言われやすい人の共通点についてご紹介します。
 

  • ・条件面・待遇面だけでITコンサルタントを目指す人

    ・プログラミング・コーディングに没頭したい人

    ・ワークライフバランスを最も重視する人


それぞれ順番に解説しますので、自分にも当てはまる項目がないかどうかをチェックしてみてください。

条件面・待遇面だけでITコンサルタントを目指す人

高収入・好待遇な条件面だけに惹かれてITコンサルタントを目指す人は、周囲から「やめとけ」と言われることが多いでしょう。確かにITコンサルタントは、年収1,000万円以上の報酬を得られる可能性もある好待遇な職種ですが、その裏側には並々ならぬ努力と責任が伴います。

単に「お金がいいから」という動機だけでは、厳しい労働環境や高いプレッシャーに耐えられず、早期離職につながりかねません。ITコンサルタントとして成功するためには、クライアントの課題解決に真摯に向き合う姿勢や、IT技術を通じて社会に貢献したいという内発的なモチベーションも不可欠です。表面的な条件面だけに目を奪われ、仕事の本質や自分の適性を考慮せずにキャリア選択をすると、入社後のミスマッチによる苦労は避けられないでしょう。

プログラミング・コーディングに没頭したい人

プログラミングやコーディング作業に没頭したい人に対しても、「ITコンサルタントはやめとけ」とアドバイスされることが多いでしょう。ITコンサルタントの業務は、実際にコードを書く時間よりも、クライアントとの打ち合わせや提案資料の作成、プロジェクト管理などのマネジメント業務が大半を占めるからです。

技術的な深掘りよりも、幅広い知識を活用しながら経営課題を解決する姿勢が求められるため、「コードを書くことが何よりも好き」という人は、むしろエンジニアやプログラマーとしてのキャリアを追求した方が充実感を得られるでしょう。ITコンサルタントは技術・ビジネスの両方に興味を持ち、さまざまな立場の相手とコミュニケーションを取りながら課題解決することに喜びを感じる人に向いている職種なのです。

ワークライフバランスを最も重視する人

仕事のやりがいや待遇ではなくワークライフバランスを最優先する人も、「ITコンサルタントはやめとけ」と言われることが多いでしょう。ITコンサルタントの業務は、クライアントのスケジュールや要望に合わせて動くことが多く、自分の都合で仕事を調整することが難しい職種だからです。プロジェクトの納期が迫れば深夜までの残業は当たり前、クライアント先での打ち合わせや提案のための出張も頻繁に発生します。

特に大規模なシステム開発プロジェクトでは、予期せぬトラブルへの対応や、クライアントからの急な要望変更に対応するため、週末や祝日に対応を求められることも少なくありません。家族との時間や趣味の時間を確保したい人、定時で帰宅して自分の生活を大切にしたいという人にとっては、ITコンサルタントの働き方は大きなストレスになってしまうでしょう。

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3.ITコンサルタントとして働くメリット・魅力とは?

ここまでITコンサルタントのネガティブな側面を数多く紹介してきましたが、一方でITコンサルタントにはさまざまな魅力も存在します。ここではITコンサルタントとして働く3つのメリットについてご紹介します。
 

  • ・業界トップクラスの高収入・好待遇が期待できる

    ・大型プロジェクトに携わる充実感がある

    ・フリーランスとして独立・開業がしやすい


それぞれ順番に解説しますので、ITコンサルタントを含めたキャリアプランの参考にしてみてください。

業界トップクラスの高収入・好待遇が期待できる

ITコンサルタントの最大の魅力は、やはり高収入・好待遇が期待できる点でしょう。業界大手のIT系コンサルティングファームでは、経験豊富なITコンサルタントの年収は1,000万円を超えることも珍しくありません。特に金融・製造業など、専門領域に特化したスキルを持つITコンサルタントは、非常に高く評価される傾向にあります。

また、基本給に加えて、プロジェクト成功時のボーナスや歩合制の報酬体系を採用している企業も多く、自身の成果が直接収入に反映されるやりがいも得られるでしょう。福利厚生・待遇面でも、海外研修や資格取得支援など、スキルアップを手厚く支援する充実している点が魅力です。高収入を得ることで、将来的な資産形成や家族の生活基盤を安定させられるという安心感は、厳しい労働環境を乗り越えるエネルギー源になるかもしれません。

大型プロジェクトに携わる充実感がある

ITコンサルタントとして働く大きな魅力として、社会的影響力の大きい大型プロジェクトに携わる充実感が挙げられます。大手企業の基幹システムの刷新プロジェクトや、官公庁・教育機関のDX推進など、一般的なエンジニアでは経験できない規模の案件に参画できるチャンスも豊富です。こうした大型プロジェクトでは、数十億円規模の予算が投じられることも珍しくなく、その意思決定に関わることで大きな充実感と達成感を得られるでしょう。

また、クライアント企業の業績向上や業務効率化に直接貢献できることは、経営層の意思決定に大きく関わるITコンサルタントならではのやりがいです。

フリーランスとして独立・開業がしやすい

ITコンサルタントとしてのキャリアを積むことで、将来的にフリーランスとして独立、もしくは会社を立ち上げて開業する際にも有利に働きます。コンサルティングファームで培った専門知識やマネジメントスキル、クライアント企業との信頼関係は、独立後の事業基盤としても大きく貢献してくれます。

特に一つの業界に特化したノウハウを持つITコンサルタントは、独立後も安定した案件を獲得しやすい傾向にあります。フリーランスとして独立すれば、自分の裁量で仕事を選べるようになり、ワークライフバランスの改善を図ることも可能になるでしょう。起業・独立への志向の強い人にとっては、ITコンサルタントとしての経験は、将来の選択肢を広げる貴重なキャリアとなるでしょう。

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4.まとめ

本記事では、「ITコンサルタントはやめとけ」と言われる理由について、以下の7つの観点からご紹介してきました。
 

  • ・責任が重く激務を任されがちだから

    ・向き不向きが激しい職種だから

    ・技術力に加えて経営者視点・ビジネススキルが要求されるから

    ・さまざまな立場の相手との調整・折衝で気疲れするから

    ・クライアント企業からの期待値が高すぎるから

    ・AIの進化により仕事が奪われつつあるから

    ・コンサルタント職への風当たりが厳しいから


一方で、高収入・好待遇が期待できること、大型プロジェクトを通じた充実感を得られること、将来的な独立・開業の助けになることなど、魅力的な側面も数多く存在します。

こうしたメリット・デメリットをよく理解し、自分自身への適性をしっかりと見極めた上で、ITコンサルタントのキャリアを目指すかどうかを検討してみてください。

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