セールスエンジニアは年収1000万円も可能!仕事内容と必要スキルを解説

セールスエンジニアは年収1000万円も可能!仕事内容と必要スキルを解説
セールスエンジニアは、技術的な知識を持ちながら営業活動も行う仕事であり、幅広い分野の専門知識が求められることから、高年収の職種としても知られています。歩合給やインセンティブが発生する職場であれば、自分のがんばり次第で年収1,000万円以上を目指すこともできるため、収入面を重視する方からの高い人気を集める職種でもあります。

本記事では、セールスエンジニアの平均年収や仕事内容、年収1,000万円以上の高収入を得るために必要なスキルなどを解説します。将来はセールスエンジニアとしてのキャリアを歩みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

おすすめ記事:セールスエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要スキルと就活のポイント

1.セールスエンジニアの年収は620.4万円が目安

セールスエンジニアという職種自体はIT業界での数が少ないため、正確な平均年収を調べるのは難しいものの、仕事内容・役割が近い職種のデータとして、厚生労働省による職業情報提供サイト「job tag」の「コンサルティング営業(IT)」の年収が参考になります。このデータによれば620.4万円が平均年収とされており、この数値がセールスエンジニアの平均年収の近似値として判断することができます。

参考:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/452

セールスエンジニアとコンサルティング営業では、厳密には仕事内容・役割や必要とされるスキルなどは異なるため、得られる年収に差が出ることも考えられますが、セールスエンジニアの平均年収の目安として参考にしてみると良いでしょう。

会社員全体の平均年収の1.3倍の水準

国税庁が実施する『令和5年分 民間給与実態統計調査』によれば、会社員全体の平均年収は460万円と報告されています。この数字と比べると、セールスエンジニアの年収目安である620万円は、約1.3倍に相当する水準です。一般的な会社員の年収を大きく上回り、高年収が期待できる職種であると言えます。

参考:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm

これだけの高年収が設定されている背景には、セールスエンジニアに求められる専門性の高さが挙げられます。セールスエンジニアは、技術的な知識と営業スキルの両方を必要とする職種であり、これらのスキルを高レベルで持ち合わせている人材は非常に希少です。そのため一般的な営業職やエンジニアと比べても高額な報酬が支払われる傾向にあるのです。

また、セールスエンジニアは多くの場合、企業の売上に直接貢献する営業部門に属しているため、契約件数・売上高などの成果が評価されやすい立場にあります。歩合給やインセンティブといった成果報酬型の給与体系を採用している企業も多く、平均年収を引き上げる要因となっています。

都市部かつ50代のセールスエンジニアが最も高年収に

セールスエンジニアの年収は、勤務地域や年齢によっても大きく異なります。一般的には大都市圏で働くセールスエンジニアの方が、地方勤務のセールスエンジニアよりも高額になる傾向にあります。これは都市部に本社を置く大手IT企業や外資系企業が多いこと、そして生活コストの高さに比例した給与水準の高さが背景にあります。

また、年齢別に見ると40代〜50代のセールスエンジニアが最も高年収を得ている傾向があります。この年代のセールスエンジニアは、長年の経験を通じてIT知識と営業スキルの両方を高いレベルで身につけており、さらに顧客との信頼関係も構築されていることが多いからです。

ただし、変化のスピードが速いIT業界では常に新しい知識を学び続ける必要があり、スキルアップを怠ると都市部勤務のベテラン人材であっても、年収が伸び悩む可能性があることに注意しましょう。

初任給では他職種と大きな差はない

セールスエンジニアはIT業界でも高年収が期待できる職種ではあるものの、セールスエンジニアとして新卒で採用された場合の初任給は、一般的なエンジニアや営業職と比較して大きな差はありません。セールスエンジニアの年収は、現場でのキャリアを積み、経験を重ねるにつれて、IT知識と営業スキルの両方が評価され、徐々に上昇していく傾向があります。特に入社後3年〜5年程度経過すると、個人の成果や能力によって年収に差が生まれやすくなるでしょう。

初任給から高年収を得られると期待して就活に取り組んでしまうと、入社後の年収の低さにギャップを感じてしまう可能性があるためご注意ください。

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2.セールスエンジニアの雇用形態ごとの平均年収

ここからは「求人ボックス」で公開されているセールスエンジニアの年収データをもとに、正社員・派遣社員・アルバイト・パートの各雇用形態ごとの平均年収をご紹介します。

参考:https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E6%99%82%E7%B5%A6

正社員のセールスエンジニア年収

「求人ボックス」のデータによれば、正社員として働くセールスエンジニアの年収は588万円が目安となっています。正社員のセールスエンジニアの場合、安定した労働環境にあり、基本給に加えてインセンティブ・ボーナスなどの各種手当が支給されることが多いです。そのため大手企業に勤める正社員セールスエンジニアの場合、600万円〜800万円以上の年収を手にすることも珍しくありません。また、正社員は福利厚生も充実していることが多く、退職金制度や住宅手当なども含めると、実質的な待遇は年収以上の価値があると言えるでしょう。

派遣社員のセールスエンジニア年収

同サイトのデータによれば、派遣社員として働くセールスエンジニアは、平均時給で1,383円となっています。正社員の年収と比較すると低めの水準となっていますが、これは派遣社員という雇用形態で働くセールスエンジニア自体が少ないことが原因と考えられます。セールスエンジニアとして活躍するためには、取り扱う自社製品について十分に理解する必要があるため、一般的な営業職とは異なり、派遣社員でセールスエンジニアを雇うケースは少ないと見込まれます。もし派遣社員のセールスエンジニアの求人に応募する場合には、給与形態や正社員登用の可能性などもチェックした上で、選考に進むことをおすすめします。

アルバイト・パートのセールスエンジニア年収

アルバイトやパートとして働くセールスエンジニアの平均時給は、1,198円というデータが公開されています。派遣社員と同様に、アルバイトやパートで働くセールスエンジニアは数が少ないため、低めの水準に偏っていることが考えられます。学生アルバイトやインターン生としてIT企業のセールスエンジニアの仕事を体験する場合には、大体この水準の時給が発生すると考えておくと良いでしょう。

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3.セールスエンジニアの仕事内容

セールスエンジニアは、IT業界でも比較的高年収の職種ですが、その背景には専門的な仕事内容を手掛けていることが挙げられます。

セールスエンジニアの主な仕事は、技術的な知識を活かして自社製品・サービスの営業活動を行うことです。一般的な営業職と異なり、セールスエンジニアはプログラミングスキルやシステム開発に関するスキルなどを活かしながら、クライアント企業に対して技術的な側面から提案・説明するのが特徴です。デモ機を使ったシミュレーションや、技術的な問い合わせへの回答、現場の工数・コストを見据えた正確な提案書・見積書を作成するのもセールスエンジニアの仕事です。

また、営業担当者と技術担当者の橋渡し役として、両者のコミュニケーションを円滑にする役割も担います。クライアント企業の事業内容や業界事情についての理解を深め、最新の市場動向を理解した上で商談に臨む姿勢が求められる職種です。

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4.高年収のセールスエンジニアになるための必要スキル

次に、高収入を得るセールスエンジニアになるために身につけておきたいスキルとして、下記の3つをご紹介します。
 

  • ・プログラミングスキル

    ・プレゼン・ヒアリングスキル

    ・マーケティングスキル


一つひとつ順番に解説しますので、セールスエンジニアの就活や年収アップを見据えたスキルアップに役立ててみてください。

プログラミングスキル

高年収のセールスエンジニアを目指すなら、基礎的なプログラミングスキルは欠かせません。システム・アプリの導入を提案する際、実際にシステム開発の現場を経験し、コードを書いた経験があると、クライアント企業からの信頼を獲得しやすくなるメリットがあるからです。現役のプログラマーレベルのスキルは必要ありませんが、扱う製品の開発で用いられているプログラミング言語の基礎知識があると有利です。

高いプログラミングスキルを備えたセールスエンジニアなら、客先の環境で簡単なカスタマイズ・デモンストレーションを行ったり、技術的な問題が発生した際のトラブルシューティングに役立てたりすることもできます。セールスエンジニアとして高年収を目指すなら、入社後に必要となるプログラミング言語や、扱う製品・サービスで使用するプログラミング言語をぜひマスターしておきましょう。

プレゼン・ヒアリングスキル

セールスエンジニアにとって、プレゼンスキル・ヒアリングのスキルは非常に重要な意味を持ちます。エンジニアとしての知見を備えた営業職として活躍するためにも、専門的な知識を非エンジニアに対してわかりやすく伝え、相手の立場になって提案できる人材は、どの現場でも重宝されるからです。

セールスエンジニアは、クライアント企業に対して導入するシステムへの要望をヒアリングした上で、設計書にまとめて具体的な設計プランを伝える役割を果たします。そのため相手の求めるニーズを理解し、クライアント企業がまだ言語化できていない需要を汲み取りながらセールス業務を進められる方なら、高い成約率を残し高額なインセンティブを受け取れるでしょう。

マーケティングスキル

セールスエンジニアにとっては、マーケティングに関する基本的なスキルも不可欠です。自社で扱う製品がいかにクライアント企業のニーズに合っているか、どのような困り事を解決できるのかを的確に伝えられるスキルがあれば、クライアント企業からの満足度を高めつつ成約件数を伸ばすことができるからです。自分が扱う製品についての市場調査・競合分析を踏まえて、自社製品のポジションを明確に理解した上で、適切なターゲットを見極めてアプローチをかけると効果的です。

また、クライアント企業のビジネスモデルや課題をマーケティングの観点から理解しておくことで、より説得力ある提案につなげることも可能です。たとえば「この製品を導入することで、作業時間が30%削減できる」「年間のコスト削減効果は約○○万円になる」といった具体的な数字を示せると、成約に直結しやすくなるでしょう。

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5.セールスエンジニアとして年収1,000万円以上を得ている人の特徴

ここからは、セールスエンジニアとして年収1,000万円以上を得ている人の特徴について、下記の3つの観点からご紹介します。
 

  • ・外資系企業に勤めている

    ・ライバル企業に引き抜かれると困る人材である

    ・豊富なマネジメント経験を持っている


一つひとつ順番に解説しますので、高年収のセールスエンジニアを目指すなら、ぜひ参考にしてみてください。

外資系企業に勤めている

年収1,000万円以上を得ているセールスエンジニアは、主に外資系企業に勤めているという共通点があります。特に英語圏を拠点とする大手IT企業では、セールスエンジニアを重宝する傾向にあり、成果主義をもとに報酬体系を提供していることが多いです。基本給に加えて、成約件数や売上に応じた高額なインセンティブ・ボーナスが支給されることが一般的なので、高年収を得ているセールスエンジニアの割合も高くなります。

また、実力主義の傾向が強い外資系企業では、年齢や勤続年数に関わらず、成果を上げた人材が評価される環境があります。一方で外資系企業の場合、成果に対する期待値も高く、常に高いパフォーマンスを求められるプレッシャーがあるのも事実です。セールスエンジニアとして高年収を得るためには、そのプレッシャーに耐えながら、継続的に成果を出し続ける必要があります。

ライバル企業に引き抜かれると困る人材である

年収1,000万円以上のセールスエンジニアは、企業にとって「ライバル企業に引き抜かれると困る人材」であると定義できます。単にIT知識と営業スキルを持っているだけでなく、長年かけて構築したクライアント企業との信頼関係や業界内のネットワークを持っています。このような人材が競合他社に移ると、クライアント企業も一緒に離れてしまうリスクがあるため、企業は高い報酬を支払ってでも引き止めようとする心理が働くのです。

特に一つの業界や製品に特化した専門知識を持ち、その分野で確固たる地位を築いているセールスエンジニアは、簡単に代替できない貴重な人材とみなされます。社内の複数の部門と良好な関係を築き、製品開発チームからマーケティングチーム、経営層まで幅広く影響力を持つセールスエンジニアも、企業にとって欠かせない存在です。このような「引き抜かれると困る人材」になることができれば、年収1,000万円の大台もすぐに見えてくるはずです。

豊富なマネジメント経験を持っている

年収1,000万円以上のセールスエンジニアの特徴として、豊富なマネジメント経験を持っていることが挙げられます。単に個人の営業成績が優れているだけでなく、チームやプロジェクトを成功に導いた実績があることが高評価につながっています。たとえば、セールスエンジニアチームのリーダーとして、メンバーの育成やマネジメントを行った経験や、大規模プロジェクトでのプロジェクトマネージャーとしての役割を務めた経験などが当てはまります。

こうしたマネジメント経験があると、より広い視野で事業全体・組織全体を見ることができるので、単なる営業スタッフではなく、社内全体の業績をアップさせてくれる貴重な人材と評価されるのです。マネジメント経験を積むためには、まずは小さなプロジェクトのリーダーに志願したり、新人の指導役として積極的に手を挙げるなど、自らチャンスを掴む姿勢が大切です。

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6.まとめ

本記事では、セールスエンジニアの年収事情と高収入を得るために必要なスキル・特徴について詳しく解説しました。セールスエンジニアの平均年収は620.4万円が目安となりますが、経験やスキル次第で1,000万円以上も十分に狙える職種です。

セールスエンジニアとして高収入を得るためには、プログラミングスキルとプレゼンスキル・ヒアリングスキル、そしてマーケティングスキルを磨いておくことが重要です。年収1,000万円以上のセールスエンジニアは、外資系企業に勤めていることが多く、ライバル企業に引き抜かれると困る人材であるという特徴があります。また、豊富なマネジメント経験を持っていることも年収アップに大きく影響する要因です。

ここでご紹介してきたセールスエンジニアの年収事情や、年収アップのためのポイントを踏まえながら、今後のキャリアアップに活用してみてください。

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