MOS資格の難易度とは?合格率・勉強時間やITパスポートとの違いを解説

MOS資格の難易度とは?合格率・勉強時間やITパスポートとの違いを解説
MOS資格は、ビジネスシーンで必要なExcel・WordなどのOfficeソフトを扱うスキルを証明できる国際資格として、就活では人気の資格の一つです。MOS資格はバージョン・ソフトごとに、一般レベル・上級レベルの2つの難易度が用意されていますが、いずれも合格率は高く、難易度が低い試験となっています。

就活に向けてMOS資格を取ろうと考えている方の中には、独学で合格できる難易度なのか、一般レベルと上級レベルのどちらを受けるべきか迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで本記事ではMOS資格の難易度について、合格率や必要な勉強時間、比較されることが多い「ITパスポート試験」との違いなどを中心にご紹介します。

1.MOS資格とは?

MOS資格とは、Microsoft社が認定するOfficeソフトを扱うスキルを証明できる民間資格です。Excel・Wordの操作についての問題がパソコンを使ったCBT方式で出題され、バージョンやソフトごとに一科目ずつ受験できる資格となっています。たとえばMicrosoft 365に対応したExcelの基礎的な操作スキルを学びたいなら、MOS 365 Excelの一般レベル(アソシエイトレベル)を受験すると良いでしょう。

MOS資格は、Excel・Wordのほか、PowerPointやAccess、Outlookの認定資格も用意されていますが、上級レベルが用意されているのはExcel・Wordの2ソフトのみとなっています。Excel・WordをはじめとするOfficeソフトは、業界・職種を問わずビジネスシーンでは頻繁に利用されるツールであり、MOS資格そのものの知名度も高いので、就活対策では人気の高い資格の一つです。

一方で、MOS資格はほかの資格と比べると難易度が低く、合格率が高めの資格なので、就活の保有資格で高く評価してもらうには向いていないことに注意しましょう。就職後の仕事でも活かせるようにOfficeソフトの扱いを覚えたい方や、事務系の職種に応募する時のアピール材料として取得するなどの明確な目的がある方にとっては、MOSは最適な資格となるでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

2.MOS資格の難易度・合格率

次に、MOS資格の難易度について、合格ラインや合格率とともにご紹介します。ほかのIT資格と比較した難易度についても解説しているので、就活に向けた資格選びの参考にしてみてください。

一般レベルの難易度・合格率

MOSのうち、一般レベル(アソシエイト)の合格率は80%が目安となっており、非常に難易度が低い資格です。MOS試験には受験資格などは設けられていないため、中学生や高校生でも受験・合格できるのが特徴です。一般レベルであれば、ExcelやWordの基本的な操作が出題されるので、パソコンの扱いに自信がない方であっても一定の試験対策に取り組めば十分合格ラインを目指すことができます。

一般レベル・上級レベルを問わずMOS試験は1000点満点で、合格ラインは7割ほどと見込まれています。MOSは合格率・合格ラインを公開していないため正確なデータは存在しませんが、試験本番で8割以上を正答することで合格ラインを突破できるでしょう。

上級レベルの難易度・合格率

MOSのExcel・Wordの上級レベル(エキスパート)の合格率は60%が目安で、資格試験の中では平均的な難易度となっています。一般レベルよりも難易度は上昇するものの、難関資格と言えるほどではありません。Excel・Wordの扱いについての幅広い知識が必要とされますが、独学でも十分合格ラインを狙える水準です。

なお、MOSは「MOS 365」「MOS 2019」など、バージョンごとに試験が用意されていますが、いずれのバージョンであっても難易度は共通しています。そのため就活を見据えて扱いに慣れておきたいバージョン・ソフトに合わせて、MOS試験を受けると良いでしょう。

IT資格の中での難易度

MOS資格は、代表的なIT系の資格の中では最も難易度が低い資格の一つに位置付けられます。就活対策で人気の「ITパスポート試験」と比べても、一般レベル・上級レベルともに難易度は低めとされています。IT業界への就職を目指すなら、難易度が低く差別化が難しいMOSよりも、ITパスポート試験を積極的に取得するようにアドバイスされることもあるほどです。

ITパスポート試験と同レベルの国家資格として、情報セキュリティについての基礎知識が問われる「情報セキュリティマネジメント試験」が挙げられますが、こちらもMOS資格よりも難易度が高めです。

そのため徐々に難易度を上げながら就活に役立つ取得を取得したいなら、まずはMOS資格でパソコン操作の基礎を身につけた上で、ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験、さらに難易度が高まる「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などの合格を目指すと良いでしょう。

保有資格として応用情報技術者試験をアピールできるレベルになると、就活でもライバルと大きく差別化しやすくなるでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

3.MOS資格の合格に必要な勉強時間

ここからはMOS資格の合格までに必要な勉強時間についてご紹介します。就活を見据えて学習スケジュールを作成する参考にしてみてください。

未経験・初心者の場合

未経験・初心者からMOS資格の一般レベルの合格を目指すなら、1日2時間〜3時間ほどの勉強時間を1ヶ月程度継続すれば、合格ラインを突破しやすくなります。パソコン操作が苦手な方にとっては、最初はExcelやWordの扱いを覚えるのが大変に感じることがあるかもしれませんが、Officeソフト自体が誰でも使いやすいソフトとして設計されているため、一度扱いに慣れればMOSのテキストや問題への理解も進みやすくなるでしょう。

ただしMOSの試験はパソコンを使ったCBT方式で行われるのが特徴で、筆記試験ではなく実技試験で評価されます。そのためテキストを読み込んで知識を身につけるだけでは点数を伸ばすのは難しく、実際にExcel・Wordを操作しながらスキルを身につける必要があります。これまでに学校やアルバイトでOfficeソフトに触れた経験がある方なら、より短期間で合格を目指せるでしょう。

実務経験がある方の場合

実務経験がある方がMOS資格を目指す場合、一般レベルなら1週間〜2週間ほどの試験対策で合格ライン突破を目指せるでしょう。上級レベルを目指す場合、実務で使ってきたExcel・Wordの機能とは異なる分野が出題される可能性が高まるため、1ヶ月程度の学習期間を設けておくと安心です。

MOS資格では、Officeソフトの扱いについて幅広い知識が問われるため、実務で使ったことのある機能以外の知識も必要になります。仕事で使ったことがあるからと、勉強・対策をせずに受験しても不合格になる可能性が高いのでご注意ください。上級レベルを受験して不合格になるのが不安な場合には、まずは一般レベルを受験して本番の試験環境なども把握した上で、改めて上級レベルを目指すのもおすすめです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

4.MOS資格とITパスポート試験の難易度を比較!

ここからはMOS資格の難易度について、ITパスポート試験との違いに焦点を当てながら詳しく比較してご紹介します。MOS資格とITパスポート試験のどちらを取得するか、もしくはどちらを先に勉強すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ITパスポート試験の方がやや難しい

MOS資格とITパスポート試験の難易度に関しては、前述の通り、ITパスポート試験の方が難しい資格となっています。どちらもIT系のスキルが問われ、パソコンを使ったCBT方式で試験が行われることは共通していますが、出題範囲や試験内容には大きな違いがあります。

MOSはIT系のスキルの中でも、ExcelやWordなどのOfficeソフトの扱いに特化した資格です。Microsoft社によって認定される民間資格でもあります。

一方でITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人を対象として、AI・ビッグデータ、企業経営やマーケティング、セキュリティ・ネットワークなどの幅広い分野のIT知識が問われる資格です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格の一つで、同団体が行う資格試験の中では最も難易度が低い資格に分類されます。

Officeソフトに特化したMOS資格に対して、ITパスポート試験ではIT分野について幅広く出題されるので、文系出身でITに触れた経験が少ない方にとっては、より難易度が高く感じることもあるかもしれません。

MOS資格とITパスポート試験はどっちがおすすめ?

MOS資格とITパスポート試験は、就活で人気が高く難易度の低い資格として比較されることが多いですが、どちらが適しているのかは一人ひとりのキャリアプランによって異なります。

たとえばIT業界のエンジニア・プログラマーとして活躍したいと考えているのであれば、IT全般についての知識が身につけられるITパスポート試験が適しています。一方でIT業界を目指すわけではなく、事務職に就きたいと考えているなら、MOS資格の方が就活で評価されやすいかもしれません。ただし事務職でもITパスポート試験が評価される企業は多いため、MOS資格よりもITパスポート試験を積極的に取得するようにアドバイスされることも多いです。

なお、ITパスポート試験はIT分野の知識全般が問われるのに対して、MOSはExcel・Wordなどのソフトを実際に操作しながら、指定された結果を導き出すための実技が問われます。そのため就職後の仕事に直結する実践的なスキルを身につけたいなら、MOS資格の方が適しています。

以上をまとめると、就活対策を重視するのであればITパスポート試験がおすすめですが、パソコンの操作スキルを覚えて就職後の仕事に活かしたいと考えているなら、Excel・Wordの実技が問われるMOS資格がおすすめです。MOS資格とITパスポート試験は難易度に大きな差があるわけではないため、資格を取る目的に合わせてどちらが適しているのかを判断してみてください。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

5.MOS資格の難易度に合わせたおすすめ勉強法

最後に、MOS資格の難易度に合わせたおすすめの勉強法についてもご紹介します。一般レベル・上級レベルそれぞれの適した勉強法を解説しますので、資格対策の参考にしてみてください。

一般レベルは独学がおすすめ

難易度が低い一般レベルのMOS資格を目指すなら、まずは独学で合格を目指すのがおすすめです。市販のテキストやWeb上の学習サイト、問題集などを活用して、スクールや講師に頼ることなく自力で勉強に取り組むのが費用対効果に優れた勉強法です。市販のテキスト代と受験料だけで合格を目指せるので、コストを抑えて保有資格を増やすことができるでしょう。

また、難易度の低いMOS試験を通じて、独学で資格を取る成功体験を積むことは非常に効果的です。というのも、その後にITパスポート試験や基本情報技術者試験など難易度が高い資格を取る時にも、「自分なら独学で合格できる」という自信をつけることができるからです。

MOS資格は、もし不合格だったとしても24時間〜48時間後に再受験することが可能なルールとなっています。独学で勉強して1回目の試験では合格ラインに届かなかったとしても、試験に向かう高い集中力を維持したまますぐに再受験にトライすることで、合格率を大きく高めることができるでしょう。

上級レベルは初心者ならスクール・通信講座も有効

難易度が高めのMOS資格の上級レベルへの一発合格を目指すなら、MOS対策のパソコンスクールや通信講座を活用するのも一つの選択肢です。独学に挫折した経験がある方や、パソコンの扱いに不慣れな方、ExcelやWordをこれまでほとんど使ったことがない方にとっては、勉強中にすぐ講師へ質問ができる環境の方が効率的に学べる可能性が高いからです。

MOS対策に力を入れている専門学校やスクールであれば、普段学んでいる教室でそのままMOSの随時試験を受けられることもあります。初めての試験会場で初めて使うパソコンでMOS資格の試験を受けるよりも、使い慣れているパソコンスクールの教室で試験を受ける方が、本来のパフォーマンスを発揮しやすくなるメリットも得られるでしょう。

MOS資格は難易度が低い資格ということもあり、パソコン教室や通信講座では比較的安価な料金設定でMOS対策コースを受けられることも多いです。無料体験教室や無料セミナーなども活用しつつ、スクール・通信講座を利用するか独学で勉強するかを検討してみてください。

受験日を決めてから手を動かしながら勉強するのがおすすめ

一般レベル・上級レベルのどちらの難易度を選ぶとしても、MOS対策では事前に受験日を決めてしまい、手を動かしながら勉強するのが効果的な勉強法となっています。MOS試験は、月1回ほどのペースで実施される全国一斉試験のほか、全国のパソコン教室などで実施される随時試験の2種類が存在します。全国一斉試験に申し込んで、受験する日を確定させてしまってから勉強に取り組むことで、高いモチベーションを維持しながら資格対策に取り組むことができるでしょう。

MOS資格は、1日2時間〜3時間ほどの十分な勉強時間を確保できれば、1ヶ月〜1ヶ月半ほどで合格ラインを目指せる難易度です。そのため1ヶ月前に試験を申し込んでから勉強をスタートしても遅くはありません。

また、MOS資格はExcelやWordなどのOfficeソフトを実際に操作して、実技試験を通じて取得する資格となっています。そのためテキストを読み込んで知識を増やすというよりも、ExcelやWordに触れる時間を増やすことの方が資格対策としては有効です。テキストを通じたインプット学習を済ませたら、早めにアウトプット学習に切り替えてみると良いでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

6.まとめ

MOS資格の難易度は、一般的な資格試験と比べると低めとなっており、合格率は非公開ながらも60%〜80%に達すると考えられています。特に一般レベルのMOS資格は、学生であっても容易に取得できる難易度に設定されているため、就活対策として最初に受験する資格に選ぶのもおすすめです。MOS 365やMOS 2019などのバージョンによって難易度が変わることはないため、就職後に必要となるバージョンやソフトに合わせてMOS試験を受けてみると良いでしょう。

MOS資格と同じように難易度が低く、合格しやすい資格として「ITパスポート試験」が挙げられます。ITパスポート試験はIT企業で活躍するための基礎的なIT知識を身につけられる資格であり、MOS資格はOfficeソフトの扱いについての実技を身につけられる資格という違いがあります。

一般レベル・上級レベルともに難易度は低く、独学で一発合格も目指せる資格なので、ぜひ受験してみてください。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー

レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる

レバテックカレッジ 就活まで支援するエンジニア志望学生のためのプログラミングスクール