
ゲーム会社は就職倍率が高く、内定を取るのが困難な就職先と言われることが多いですが、早期選考を活用することで内定獲得のチャンスを掴みやすくなるメリットがあります。一方で、強力なライバルとの競争になるため、十分に対策した上で早期選考に臨む必要があります。
本記事では、ゲーム会社の早期選考に受かるための準備・対策について、早期選考を受けるメリット・デメリットとともに解説します。
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- 1.ゲーム会社の早期選考とは?
- 2.早期選考を行うゲーム会社の代表例
- 3.ゲーム会社の早期選考に応募するメリット
- 4.ゲーム会社の早期選考に応募するデメリット
- 5.ゲーム会社の早期選考に受かるための準備・対策
- 6.まとめ
1.ゲーム会社の早期選考とは?
早期選考とは、就活解禁となる大学3年生の3月の本選考の前のタイミングで行われる選考活動のことを言います。従来は経団連、現在では政府が主導して新卒採用の選考開始のスケジュールを定めていますが、外資系企業を中心に、より優秀な人材を集めたいと考える企業の中には早期選考を実施する例が増えています。
ゲーム業界も例外ではなく、即戦力として活躍できる優秀なゲームプログラマーやゲームプランナーを早期選考で採用しようとする傾向にあるのです。
ゲーム会社が早期選考を行う理由
就活解禁よりも以前にゲーム会社が早期選考を行う理由として、優秀な人材を競合他社に先駆けて確保するためという理由が挙げられます。就活解禁を待っていると、すでに優秀な学生が早期内定を得ていて自社の選考を受けてくれなくなる可能性があるため、少しでも早いタイミングで優秀な学生との接点を持ちたいと考えるのです。
また、本選考を待たずに早期選考に応募する学生は、たとえ高度なスキルを持たなかったとしても志望意欲が高く、ポテンシャルの高い人物として活躍してくれると評価する企業も多いです。
規模が大きくないゲーム会社にとっては、本選考のみで学生からの応募を受け付けると、一度に大量の応募者の選考を行わなければならなくなり、人事部門への負担も増加してしまいます。それを避けるために早期選考を実施して、人事部門への負担を分散させようとする意図も考えられます。
ゲーム会社の早期選考スケジュール
ゲーム会社に限らず早期選考のスケジュールは、大学3年生の夏以降にスタートするのが一般的です。サマーインターンが早期選考の場となっていることもあれば、ウィンターインターンで早期選考を実施することもあります。それぞれ2ヶ月〜3ヶ月前からインターンのエントリー受付や選考がスタートしますので、大学3年生の春から早期選考が始まっていると考えることもできます。
そのため早期選考で内定を獲得してゲーム会社に就職したいと考えているのであれば、大学3年生に進級するタイミング、もしくは大学2年生のうちから就活対策を始めても早すぎるということはありません。
ゲーム会社の早期選考・本選考の違い
ゲーム会社の早期選考は、採用ホームページなどで「早期選考を行っています」と明記されているわけではなく、多くの場合は長期インターンを兼ねた選考活動、いわゆる「採用直結型インターン」となっています。つまり、サマーインターンやウィンターインターンに参加するための書類選考・面接を経て、企業のオフィスで実際に実務を経験して適性・相性を確かめた上で、早期選考を案内される流れです。
中にはインターンに参加することなく早期選考を受けられるケースもありますが、大半のゲーム会社ではインターンへの参加が早期選考を兼ねていることに注意しなければなりません。そのため早期内定を獲得するためには、インターンの選考に合格するための対策と、インターンの参加中に企業に評価されるための姿勢・勤務態度の対策が必要になるのです。
一方でゲーム会社の本選考の場合、一般的な就活の選考と大きく変わる部分はなく、希望する企業・職種にエントリーして応募書類を提出し、面接試験を通過した上で内定が出る流れとなっています。
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2.早期選考を行うゲーム会社の代表例
ゲーム業界では早期選考を実施する企業は多く、就職人気の高い大手企業では下記のようなゲーム会社が早期選考を実施してきた実績があります。
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・株式会社Cygames
・株式会社カプコン
・株式会社セガ
・株式会社バンダイナムコエンターテインメント
これらの企業では大学3年生の春以降からインターンの受付を開始し、早期選考が行われている可能性が高いので、早めに採用ホームページをチェックしてインターン情報を確認しておきましょう。
3.ゲーム会社の早期選考に応募するメリット
次に、ゲーム会社への就活で早期選考に応募するメリットについて、下記の3つの観点からご紹介します。
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・面接や実務の経験値を積める
・選考に落ちても自己分析を深められる
・早期内定で精神的な余裕が得られる
それぞれ詳しく解説しますので、今後の就活の参考にしてみてください。
面接や実務の経験値を積める
ゲーム会社の早期選考を受けることは、面接の場数を踏み、本選考における面接対策に役立つメリットにつながります。早期選考を通じて面接の経験値を積むことにより、本選考の面接対策がスムーズになり、面接本番でも緊張せずに自分自身をアピールしやすくなるのです。これまでアルバイトなどの面接しか経験したことがない方にとっては、早期選考における面接試験を受けた経験は、今後の就活で非常に役立つでしょう。
また、早期選考を兼ねたインターンでゲーム会社の仕事内容を経験しておくことで、実務経験を本選考でアピールできるメリットもあります。ゲーム開発の現場で働いた経験を活かして、将来のキャリアビジョンや企業への貢献しようとする姿勢について説得力あるアピールができれば、本選考で第一志望の企業からの内定を獲得しやすくなるでしょう。
選考に落ちても自己分析を深められる
ゲーム会社の早期選考を受けることは、合格すれば就活を有利に進められるのはもちろんのこと、選考に落ちたとしても今後の自己分析に役立つメリットがあります。面接に落ちた理由を分析することで、自分の弱み・短所を明確にして弱点の克服につながるからです。本選考の面接に落ちてしまうと精神的なショックが大きく、今後の就活に対するプレッシャーも大きくなってしまいます。
しかし本選考が始まる前の早期選考の段階であれば、選考に通過できなくても就活解禁までに時間があるので、じっくりと自己分析やスキルアップに取り組めるのがメリットです。早期選考に応募する段階で自己分析が不十分な方であっても、積極的に参加してみることをおすすめします。
早期内定で精神的な余裕が得られる
ゲーム会社の早期選考を受けて、早期内定を獲得することができれば、今後の就活では精神的な余裕が得られるのもメリットです。早期内定を受諾する場合はもちろん、本選考で本命の企業の選考を受ける場合にも、心の余裕を持って就活に向き合うことができるでしょう。
早期内定を受諾して就活を終えるのであれば、卒業までの時間を旅行・留学に使ったり、内定者向けのインターン・研修などに使うことも可能です。周囲よりも早く就活を終わらせて、自分のやりたいことに時間を費やしたい方にも、早期選考を受けることをおすすめします。
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4.ゲーム会社の早期選考に応募するデメリット
一方でゲーム会社の早期選考に応募することは、次のようなデメリットを伴うことに注意が必要です。
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・意欲の高いライバルとの競争になる
・同じ企業の本選考が受けられない場合がある
・周囲よりも早めに就活対策を始める必要がある
これらを踏まえた上で、早期選考を受けるかどうかを決めると良いでしょう。
意欲の高いライバルとの競争になる
ゲーム会社の早期選考を受ける場合、早い段階から就活対策に取り組む意欲の高いライバルとの競争になることに注意しなければなりません。本選考を待たずにゲーム会社のインターンや早期選考に参加して内定を得ようとする応募者が集まる場なので、通過率は下がり、早期内定を獲得できる可能性は相対的に下がることになります。
十分な就活対策に取り組んだ上で早期選考に臨めば不利になることはありませんが、まだ就活対策を始めたばかりのタイミングで早期選考を受けても合格しにくくなることを理解しておきましょう。なお、長期インターンを経験することで企業研究につながったり、自己分析の役に立ったりすることは多いので、早期選考を受ける意味がないわけではありません。
同じ企業の本選考が受けられない場合がある
ゲーム会社の早期選考を受けた結果、不合格だった場合には、その後の本選考を受けられない可能性があります。早期選考で不合格だった学生は、本選考への応募を遠慮するように求められるパターンも存在するのです。これは早期選考を通じて自社とのマッチ度が低いと判断された場合に、人事部門の負担を減らすためにルール化している企業が多いです。
第一志望の本命企業が早期選考を実施していたとしても、不合格だった場合に本選考に応募できないルールがあるなら、早期選考は避けて本選考に集中するという戦略を立てるのも選択肢です。今の自分のスキル・経験が早期選考を通過できるものかどうか、十分に見極めてから参加するかどうかを決めると良いでしょう。
周囲よりも早めに就活対策を始める必要がある
ゲーム会社に限らず早期選考を受けるということは、周囲よりも早い段階で就活対策を始めなければならないことを意味します。大学3年生の春、もしくは大学2年生のうちから企業研究・自己分析などの基本的な就活対策に取り組む必要が出てきます。サマーインターンに参加する場合には夏休みの自由に使える時間が減ってしまうなど、早期選考を受けることにデメリットを感じる方は多いです。
しかし早期選考を受けるために早めに就活対策に取り組むことは、結果として就活が早く終わりやすくなる行動でもあります。大学4年生になる頃には就活をすでに終えて、卒業までの1年間を自由に過ごせる可能性もあるので、早めに就活対策をスタートしておいて損はありません。
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5.ゲーム会社の早期選考に受かるための準備・対策
最後に、ゲーム会社の早期選考に受かるために実践したい、具体的な準備・対策についてもご紹介しましょう。
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・アピールポイントが明確なポートフォリオを準備する
・企業の「求める人物像」を把握しておく
・インターンに参加して実務を経験する
・具体的な志望動機を用意する
・面接の頻出質問に対策しておく
それぞれ詳しく解説しますので、早期内定を目指す方はぜひ参考にしてください。
アピールポイントが明確なポートフォリオを準備する
ゲーム会社の早期選考でポートフォリオや作品提出が求められる場合には、明確なアピールポイントを盛り込んだ作品を提出するのがコツです。たとえばゲームデザイナーの職種に応募するために、3DCGのスキルを活かしたポートフォリオを提出し、3Dデザインに強い人材であることをアピールするなど。ゲームプログラマーに応募するなら、Swiftを使って開発・配信したiOS向けゲームアプリを取り上げて、iOSエンジニアとしての強みをアピールするのも良いでしょう。
ポートフォリオを提出する早期選考の場合、必ずと言って良いほど提出した作品について質問されますので、どのような点にこだわって制作したのか、大変だった部分は何かを明確にした上で選考に臨むようにしましょう。
企業の「求める人物像」を把握しておく
ゲーム会社の早期選考を攻略する上では、企業の「求める人物像」を把握しておくことが有効です。企業が発信している求める人物像とは、その会社で活躍している人材の特徴を集めたものです。企業とのマッチ度が高く、特に相性が良い人物と評価されるので、選考の際には求める人物像に沿って自己PRするのが効果的です。
また、求める人物像をチェックしておくことで、早期選考で問われるスキル・経験や知識についても把握できるので、早期選考に向けてどのようなスキルを磨いておくべきかを判断しやすくなるメリットもあります。前年度の採用ホームページや就活サイトの情報でも構いませんので、必ず求める人物像の項目をチェックしておきましょう。
インターンに参加して実務を経験する
ゲーム会社の早期選考を目指すなら、積極的にインターンに参加して実務を経験しておくと良いでしょう。インターンに参加していなくても応募できる早期選考も存在しますが、インターンを通じて仕事に向き合う姿勢や実践的なスキルをアピールできると、応募書類や面接だけでは伝えきれない自分の強みをアピールできて、早期内定につながりやすくなるメリットがあります。
また、時給が発生する長期インターンでは、現役社員が携わる仕事内容の一部を任されることも多く、就活でアピールできる実務経験を積むことが可能です。実務経験があることを伝えることで、新卒の未経験者枠ではなく、経験者採用の枠で評価してもらえるチャンスにつながるので、実務を経験できるインターンにはぜひ参加しておきましょう。
具体的な志望動機を用意する
ゲーム会社の早期選考に受かるために、その企業でなくてはならない志望動機を伝えるのも重要です。応募企業のどこに興味を持ったのか、何を経験したくてインターンに応募するのか、説得力ある根拠を伝えられると、志望意欲の高い学生として高評価を獲得できます。「ゲーム会社の仕事を体験してみたい」といった志望動機だけでは企業には響きにくく、早期選考に受かるチャンスを逃してしまいます。
なぜ他社の早期選考・インターンを選ばなかったのか、他の業界・職種ではなく、応募職種を志望するのはなぜか。企業の面接官に質問された時に明確な根拠を持って答えられるように、企業研究・自己分析を通じて準備しておきましょう。
面接の頻出質問に対策しておく
就活対策のための十分な時間を確保するのが難しい早期選考では、企業からのどんな質問にも答えられるように対策するというよりも、業界や職種ごとの頻出質問に絞って対策するのが有効です。たとえば、志望動機やガクチカ、長所・短所は、どの企業でも質問されることの多い頻出質問です。
ゲーム会社であれば、自社製ゲーム作品のプレイ経験の有無、好きなゲーム作品、開発したいゲームのジャンルなどを聞かれることが多いです。ゲームプログラマーながらこれまでの開発経験やプログラミングスキル、ゲームデザイナーならWeb・映像業界ではなくゲーム業界を選ぶ理由が問われることもあります。こうした頻出質問への対策に力を入れて、早期選考に向けた準備を効率化しましょう。
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6.まとめ
ゲーム会社の早期選考は、優秀な学生を早めに確保して、就活解禁の時期に人事部門への負担が集中しないように実施する企業が多いです。サマーインターンやウィンターインターンなど、長期インターンを通じて早期選考を行う企業が多く、インターンに参加することが早期選考を案内される条件となっているケースもあります。
ゲーム会社の早期選考を受けることで、面接や実務の経験値を積めるほか、精神的な余裕が得られるメリットがある一方で、意欲の高いライバルとの競争になることや、本選考を受けられなくなる場合があることに注意が必要です。本記事で解説してきた早期選考の準備・対策も参考にしながら、ゲーム会社からの早期内定を目指しましょう。
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