アウトソーシング企業の志望動機の書き方！例文と企業が見ているポイントも解説

• 1.アウトソーシング企業とは？
• 2.アウトソーシング企業の志望動機で評価されるポイント
• 3.アウトソーシング企業で求められるスキル
• 4.アウトソーシング企業の志望動機の書き方
• 5.アウトソーシング企業の志望動機例文
• 6.アウトソーシング企業の志望動機でライバルと差別化するコツ
• 7.まとめ

1.アウトソーシング企業とは？

アウトソーシングは、企業が手掛ける業務の一部を外部に委託することで、売上に直結する重要な事業や新規事業に人員とコストを集中させ、コスト削減や業務効率化、業績アップを目的に利用されるサービスです。こうした需要に応えるのがアウトソーシング企業であり、IT業界ではエンジニア派遣や受託開発、クラウドソーシング、BPOなどのサービスが主流です。

IT業界では昨今の人手不足を背景として、アウトソーシングに注目が集まっており、特に一時的にITエンジニアの応援要員を補充できるエンジニア派遣（SES）、いわゆる客先常駐エンジニアのニーズが高まっています。需要増に伴ってアウトソーシング企業の求人も増加傾向にあり、IT業界未経験からでも採用されるチャンスがあるのも特徴です。

アウトソーシング企業のエンジニアの働き方

IT業界における技術系アウトソーシング企業で働くITエンジニアは、主に客先常駐エンジニアとして、クライアント企業の職場に派遣されて働くのが一般的です。派遣社員や契約社員とは異なり、アウトソーシング企業の正社員として雇用されつつも、プロジェクトごとに派遣先が切り替わりながらさまざまな開発現場を経験するのが特徴です。

アウトソーシング企業に対してエンジニア派遣の依頼が寄せられるということは、それだけ人手不足が深刻化しており、需要のある分野でのシステム開発プロジェクトであると言えます。そのためアウトソーシング企業で働くITエンジニアは、IT業界の中でも特にニーズが高まっている分野の開発業務を担当できるのが魅力です。

アウトソーシングとBPOの違い

アウトソーシング業界では、エンジニア派遣以外にも「BPO」と呼ばれるサービスに高い需要があります。BPO（ビジネス･プロセス･アウトソーシング）とは、企業が手掛ける業務プロセスの一部ではなく、全体を丸ごと外部の企業に委託することを指します。BPOを提供するアウトソーシング企業は、受託した業務の企画から設計・開発まで、一貫して担当するのが特徴です。

エンジニア派遣などと比較すると、手掛ける業務内容の専門性が高く、業務の進め方の自由度が高いのが特徴です。アウトソーシング企業がどのような事業内容を手掛けているのかによって、そこで働くITエンジニアの働き方や仕事内容も異なるため、就活の際には徹底した企業研究が求められます。

2.アウトソーシング企業の志望動機で評価されるポイント

アウトソーシング企業の多くは、新卒採用で積極的に若手人材を採用する傾向にあり、未経験からでも就職難易度は低い業界とされます。しかし事業内容のわかりにくさから志望動機の作成につまずいてしまう方が少なくありません。そこでここからは、アウトソーシング企業に応募する時の志望動機において、企業が評価しているポイントについて詳しくご紹介します。
 

• ・業界・企業についての理解度

  ・企業の社風とのマッチ度

  ・仕事内容への意欲・熱意

上記の3つのポイントについて順番に解説しますので、ぜひ志望動機作成の参考にしてください。

業界・企業についての理解度

アウトソーシング企業の志望動機で評価されているポイントとして、技術系のアウトソーシング業界・企業に対する理解度が挙げられます。アウトソーシング企業がどのような事業内容に携わっていて、入社後はどのような仕事内容を担当するのかを十分に理解した上で応募していることが伝わる志望動機は、選考で高評価を受けやすくなります。

アウトソーシング業界・企業についての理解が不足しており、未経験からでも入社しやすく将来性があるからといった理由で応募していることが伝わってしまうと、選考では不利に働いてしまう可能性が高いです。理解度が低いまま入社した結果、「思っていたのと違う…」と感じてミスマッチを起こす原因にもなるため、十分な業界研究や企業研究が求められるのです。

企業の社風とのマッチ度

アウトソーシング企業の志望動機で面接官が見ているポイントとして。企業の社風とのマッチ度が挙げられます。どれだけ高いプログラミングスキルやIT知識を持っていたとしても、企業の社風との相性が悪く、入社後にチーム内で孤立してしまう可能性がある人物は、内定が見送られてしまう可能性が高いです。

特に新卒採用では、IT業界未経験が当たり前であり、実践的なプログラミングスキルを持たない学生も多いことは、アウトソーシング企業側も十分に理解しています。そのため就活でアピールするなら、応募する企業の社風・風土について十分にリサーチして、職場の雰囲気にマッチする人物であることを伝えるのが効果的です。

仕事内容への意欲・熱意

アウトソーシング企業の志望動機では、入社後の仕事内容への意欲・熱意も評価の対象となります。アウトソーシング業界で活躍していこうとする意欲や、ITエンジニアとしてキャリアアップしようとする熱意が伝わる志望動機は、どの企業に応募する際にも好印象を与えられます。

仕事内容への意欲や熱意をアピールするためには、事前に応募企業の業務内容やアウトソーシング企業におけるITエンジニアの役割について理解を深める必要があります。そのため十分な企業研究や職種研究ができていることを示すのにも効果的です。

3.アウトソーシング企業で求められるスキル

次に、アウトソーシング企業で働く際に求められるスキルについてご紹介します。
 

• ・プログラミングスキル

  ・コミュニケーションスキル

  ・マネジメントスキル

これら3つのスキルは、どのアウトソーシング企業に就職する場合にも重視されやすいスキルなので、就活に向けて磨いておくと良いでしょう。

プログラミングスキル

アウトソーシング企業への就職を目指すなら、入社後に必要とされるプログラミングスキルを勉強しておくのがおすすめです。採用情報や求めるスキルに挙げられているプログラミング言語を中心に習得しておくと、アウトソーシング企業から高評価を受けられるチャンスにつながります。明確に言語が指定されていない場合には、JavaやPythonなど、幅広い現場で使われている汎用性の高い言語を選んで習得しておくと良いでしょう。

アウトソーシング企業の新卒採用では、プログラミングスキルなどの技術面よりも、人物面やビジネススキルが重視される傾向にあります。そのため現役エンジニアと同じレベルのプログラミングスキルが求められることは少ないことを押さえておきましょう。

コミュニケーションスキル

アウトソーシング企業の選考では、コミュニケーションスキルが高く評価されることが多いです。というのも、アウトソーシング企業のエンジニア派遣で働く際には、プロジェクトごとに異なる職場へと派遣され、それぞれの職場で新たな人間関係を築く必要があるからです。高いコミュニケーションスキルを持っていて、人と接するのが好きな方は、アウトソーシング企業からの内定を獲得しやすいと言えます。

エントリーシートや面接でも、高いコミュニケーションスキルを活かして活躍したエピソードを伝えると、好印象を持たれやすくなるでしょう。対人コミュニケーションが苦手で、職場環境の変化が激しい働き方に抵抗感がある方は、就職先選びを考え直した方が良いかもしれません。

マネジメントスキル

アウトソーシング企業では、マネジメントスキルを持った人材が歓迎される傾向にあります。高いマネジメントスキルを活かして、派遣先でチームをまとめる役割を果たしたり、プロジェクトを円滑に進めるための立ち振る舞いができたりする人物は、どの現場でも重宝されるからです。

また、ITエンジニアとしての業務を通じてマネジメントスキルを磨いておくと、将来はプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを果たすなど、長期的なキャリア形成でも有利に働きます。これまでにサークルの代表や部活動の部長、バイトリーダーなどのマネジメント力が求められる経験があれば積極的にアピールすると良いでしょう。

4.アウトソーシング企業の志望動機の書き方

ここまで解説してきたアウトソーシング企業の評価ポイントや求められるスキルを踏まえて、アウトソーシング企業に向けた志望動機の書き方についてご紹介しましょう。
 

• ・結論ファーストで志望理由を伝える

  ・なぜアウトソーシング業界を選ぶのかを明確に伝える

  ・入社後に携わりたい仕事内容を具体的に書く

一つずつ順番に解説するので、志望動機を作成する時の参考にしてみてください。

結論ファーストで志望理由を伝える

アウトソーシング企業に応募する時の志望動機では、結論ファーストで志望理由を伝えることがポイントです。志望動機を最後まで読まなければ企業に応募した理由がわからない文章は、ビジネスシーンでは好まれない傾向にあるからです。なぜその企業に応募しようと思ったのかという理由を簡潔に述べながら、続く文章で詳しい理由を伝えるのがコツです。

志望動機に限らず、企業への応募書類では結論ファーストで書くことが原則です。自己PRやガクチカの文章なども含めて、結論ファーストで言いたいことを企業に伝えられているかどうかをチェックした上で書類提出に進みましょう。

なぜアウトソーシング業界を選ぶのかを明確に伝える

アウトソーシング企業の志望動機では、なぜアウトソーシング業界を選ぶのかを明確に伝えることも重要です。受託開発を手掛けるSIerや自主開発企業ではなく、就活の就職先としてアウトソーシング企業を選ぶ理由が明確であれば、説得力のある志望動機を作ることができます。アウトソーシング業界を選ぶ理由を考える上では、アウトソーシング業界や応募企業について詳しく知る必要があるため、徹底した業界研究・企業研究で就活が円滑に進むようになるメリットもあります。

IT業界の中でも、アウトソーシング業界が他の業種と比べてどのような違いがあるのか、どのような点に強みがあるのかを詳細に調べた上で志望動機を作成すると、スムーズに文章を書けるようになるでしょう。

入社後に携わりたい仕事内容を具体的に書く

アウトソーシング企業の志望動機を書く時には、入社後に携わりたい仕事内容を具体的に伝えるのも有効です。アウトソーシング企業へ入社後の将来のキャリアプランをもとに、挑戦したい仕事内容を書くことにより、高い志望意欲を持って応募している人物であると印象づけることができるからです。また、入社後の仕事内容を深く理解していることを伝え、熱意を持って応募していることを伝えるチャンスにもつながります。

入社後の仕事内容を具体的に把握しておくことは、応募者自身にとっても入社後のミスマッチを防げるメリットがありますので、ぜひ実践してみてください。

5.アウトソーシング企業の志望動機例文

「私が貴社を志望したのは、エンジニアとして幅広い経験を積むことができる技術系アウトソーシング業界に関心があるからです。私は将来、IT業界でも高い技術力を持ったエンジニアになりたいと考えています。そのための最初のキャリアとして、官公庁や金融業界をはじめとして豊富な取引先を持つこと、そして他社にない充実した研修カリキュラムを用意していることに魅力を感じて、貴社で働きたいと考えました。

貴社に入社した際には、これまでテニスサークルの代表としてチームをまとめてきたマネジメント力、そして居酒屋のアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、即戦力で活躍できるようなエンジニアとして働きたいと思っています。」

6.アウトソーシング企業の志望動機でライバルと差別化するコツ

最後に、アウトソーシング企業の志望動機を通じてライバルとの差別化を図るために、実践したい3つのコツをご紹介します。
 

• ・入社後に活かせる専門スキルを身につける

  ・アルバイト・インターンで実務を経験しておく

  ・接客業への適性を積極的にアピールする

これらのコツを実践することで、アウトソーシング企業の内定獲得に大きく前進することができますので、ぜひ就活に取り入れてみてください。

入社後に活かせる専門スキルを身につける

アウトソーシング企業の志望動機で差別化を図るためには、入社後に活かせる専門スキルを身につけておくのがおすすめです。たとえば、入社後の業務で必要となるプログラミング言語を習得しておき、独学でプログラミング学習に取り組んだ経験を通じて、アウトソーシング企業への高い志望意欲があることをアピールすることも可能です。アウトソーシング企業には、プログラミング未経験から応募する学生も少なくないため、ライバルとの差別化を図りやすくなるでしょう。

アルバイト・インターンで実務を経験しておく

アウトソーシング企業の志望動機をより魅力的にするために、IT業界のアルバイトやインターンで実務経験を積んでおくことも効果的です。すでにシステム開発の現場で働いた経験を持つ方は、未経験ではなく経験者の枠で評価されるチャンスが得られるので、ライバルと大きな差をつけて就活を有利に進めることができます。IT業界での働き方を実際に経験しておけば、入社後のミスマッチを減らせるメリットもあるので、ぜひ実践してみてください。

接客業への適性を積極的にアピールする

アウトソーシング企業の志望動機で差別化するために接客業への適性を積極的にアピールするのもおすすめです。アウトソーシング企業では、プロジェクトごとに新たな職場環境に慣れる必要があるため、高いコミュニケーション能力を持った人物が評価されやすい傾向にあります。これまでのアルバイト経験で接客業で働き、売上アップや客足の増加など、客観的な成果を上げた経験がある方は、志望動機に積極的に盛り込んでみましょう。接客業が得意で人と接するのが好きな方は、アウトソーシング企業に適した資質を持った人物であると評価されるでしょう。

7.まとめ

アウトソーシング企業の志望動機では、アウトソーシング業界・企業に対する理解度や、社風とのマッチ度、仕事内容への意欲などが重点的に評価されます。アウトソーシング企業で求められるスキルには、プログラミングスキルやコミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどが挙げられます。

アウトソーシング企業にとって魅力的な志望動機を書くためには、結論ファーストでアピールすることや、なぜアウトソーシング企業を志望するのかを明確に伝えることがポイントです。本記事で解説してきた志望動機の例文やライバルと差別化するコツを参考にしながら、アウトソーシング企業への就職に直結する志望動機を作成してみてください。

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