PM(プロジェクトマネージャー)の仕事内容とは?必要スキル・知識や業務の流れを解説


- 1.PM(プロジェクトマネージャー)とは?
- 2.PMの仕事内容
- 3.PMの仕事の流れ
- 4.PMの仕事に必要なスキル・知識
- 5.PMの仕事に活かせるおすすめな資格
- 6.PMから目指せる将来のキャリアパス
- 7.まとめ
1.PM(プロジェクトマネージャー)とは?
IT業界で活躍するPM(プロジェクトマネージャー)とは、クライアント企業から依頼されるシステム開発において、全責任を負うマネージャーの立場からプロジェクトの進捗を管理する職種です。依頼されたシステム開発を円滑に進められるよう、開発チームのメンバーに働きかけながらプロジェクトの完遂を目指します。
PMはシステム開発プロジェクトにおいては指揮者のような仕事を担うため、PMのスキル・ノウハウが不足しているとプログラマー・システムエンジニアのパフォーマンスを最大限発揮できず、当初よりも大幅にスケジュールが遅れてしまう事態にもなりかねません。そのためPMを目指す際には、スケジュール管理やコミュニケーション管理などの知見を丁寧に磨いておく必要があるのです。
プロジェクトリーダー(PL)との違い
PMによく似た職種として、プロジェクトリーダー(PL)と呼ばれる仕事があります。プロジェクトリーダーは、PMよりも小規模なチームのリーダーを務める仕事であるとイメージすると、違いが分かりやすくなります。たとえばプログラマーチームやインフラチームでは、それぞれプログラマーのリーダー、インフラエンジニアのリーダーが指揮を執ります。こうした各チームのリーダーがプロジェクトリーダーと呼ばれる職種です。
ただし、企業によってはプロジェクトリーダーという言葉を使っていないケースも多く、プロジェクトリーダーという職種名での求人募集が実施されることも原則としてありません。PMとともにプロジェクトの進行・管理を担当する立場であると理解しておくと良いでしょう。
プロダクトマネージャーとの違い
プロジェクトマネージャーを意味するPMに対して、プロダクトマネージャーという職種も存在しています。プロダクトマネージャーとは、主に自社で開発するプロダクト自体に責任を負うマネージャーを指します。ITシステムやアプリといったプロダクトを開発・提供するまでの工程を管理するのがプロダクトマネージャーの仕事であり、自社製品を通じて売上向上を達成することをゴールとしています。
一方でPMは、主に受託開発で携わるシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトを完遂させることをゴールに据える職種です。クライアント企業の依頼に応えるプロジェクトを完成させるため、コスト・スケジュール・品質といった側面でマネジメントを行います。
これらの職種名を区別するため、プロジェクトマネージャーは「PjM」、プロダクトマネージャーは「PdM」と区別して表記されることもあります。
PMの平均年収
PMの平均年収は、IT業界の中でもトップクラスの水準を誇っており、厚生労働省による職業情報提供サイト「job tag」のデータでは、「プロジェクトマネージャ(IT)」の職種の平均年収は684.9万円とされています。IT業界において700万円弱の平均年収を受け取れる職種は多くありません。
PMの仕事では大きな責任やプレッシャーが伴うことも多いですが、その分だけ高額な報酬が用意されている職種となっています。
ITエンジニア特化の就活支援サービス
ITエンジニア特化の就活支援サービス
2.PMの仕事内容
続いて、PMが携わる具体的な仕事内容について、下記の5つの観点からご紹介します。
-
・スコープ管理
・スケジュール管理
・コスト管理
・品質管理
・コミュニケーション管理
それぞれの仕事内容を順番に解説しましょう。
スコープ管理
PMが携わるスコープ管理とは、クライアント企業の要望を反映したシステム開発プロジェクトの範囲を決めることを言います。クライアント企業のニーズに合わせて、プロジェクトのゴール・目標を策定したり、具体的なタスクリストを作成したりするのもPMの仕事です。時にはクライアント都合により、プロジェクトが開始してからスコープの変更や仕様変更が発生することもあります。その場合に改めてスコープ管理を実施するのもPMの役割です。
スケジュール管理
PMはプロジェクト全体のスケジュール管理を手掛ける職種でもあります。プロジェクト全体の工数や調達できる人員をもとに、プロジェクトの完成予定日や、中間目標であるマイルストーンを設定し、スケジュール通りのプロジェクト進行を目指します。プロジェクト開始後、スケジュールに遅れがないかどうかをチェックしたり、進捗状況を各チームに共有したりする仕事も含まれます。想定よりもスケジュールが遅れてしまっている場合には、クライアント企業に対して納期調整を依頼したり、マイルストーンやスケジュール日程を修正したりすることもあります。
ITエンジニア特化の就活支援サービス
ITエンジニア特化の就活支援サービス
コスト管理
PMが手掛けるコスト管理は、クライアント企業から提示される予算内でプロジェクトを完遂させるよう、人件費・外注費を調整することを指します。予算をオーバーしてしまえば自社の利益を圧迫する原因になるため、ソフトウェア導入にかかる費用削減を検討するなど、予算内に収まるようにコスト管理を徹底します。
品質管理
PMはプロジェクトを通じた成果物をクライアント企業へ提出する際に、システム自体の品質を高めるための業務も担当します。仕様書や品質基準に照らし合わせながら、クライアント企業に要求された品質をクリアできるように各部門へ働きかけます。品質基準に満たない工程がある場合には、プロジェクトメンバーをサポートしながら品質向上を目指すのも仕事です。
コミュニケーション管理
クライアント企業との打ち合わせのセッティングや、開発チームにおけるトラブルの仲裁など、コミュニケーション管理と呼べる業務を担当するのもPMの仕事です。クライアント企業との伝達ミスやコミュニケーション不足によってプロジェクト進行が妨げられてしまうと、PMとしての評価が下がるばかりか、開発チームのメンバー全員に影響が出てしまうため注意が必要です。
3.PMの仕事の流れ
PMが担当する仕事内容は、次のような流れで進めるのが一般的です。
-
・クライアント企業へのヒアリング・要件定義
・開発計画の策定
・開発環境の構築
・チーム編成
・プロジェクトへ着手
・スケジュール管理
・品質管理
・クライアント企業へ納品
・報告書を作成、提出
上記のように、PMは非常に幅広い分野で活躍する職種であり、プロジェクトが完遂するまでの全責任を負う立場です。一つひとつの仕事が大変に感じる場面も多いですが、プロジェクト全体を俯瞰する立場から働けることが大きなやりがいにつながっています。
ITエンジニア特化の就活支援サービス
ITエンジニア特化の就活支援サービス
4.PMの仕事に必要なスキル・知識
続いて、PMの仕事内容に必要とされるスキル・知識について、下記の3つをご紹介しましょう。
-
・開発現場でのプログラミングスキル・業界知識
・マネジメントスキル
・コミュニケーションスキル
一つひとつ解説するので、PMになるためにどのようなスキルを磨けば良いのかを考える参考にしてみてください。
開発現場でのプログラミングスキル・業界知識
PMがプロジェクトマネジメントを遂行するためには、システム開発の現場におけるプログラミングスキル・業界知識が欠かせません。担当するプロジェクトについて深い知見がなければ、どのくらいのスケジュールでプロジェクトが完了するのか、どれだけの人員が適当なのかを判断することが難しくなるからです。
そのためPMになるまでの一般的なキャリアパスとして、まずはプログラマーやシステムエンジニアとして現場経験を積み、プロジェクトリーダーを経験した上で、PMへのステップアップを果たすケースが多いです。PMの仕事では単にマネジメントスキルがあれば良いわけではなく、これまでの開発経験の積み重ねが大きな役割を担っているのです。
マネジメントスキル
PMには、スコープ管理・スケジュール管理・コスト管理などを達成するためのマネジメントスキルが欠かせません。クライアント企業からの依頼を踏まえ、あらかじめ決められたスケジュールや予算の範囲内でプロジェクトを遂行するよう、開発チームへと働きかけるのが仕事です。
各分野のマネジメントスキルは、プロジェクトマネージャー向けのガイドブック「PMBOK」を通じて知識を身につける方が多いです。座学で学んだマネジメントスキルを実務にも活かしながら、マネジメントスキルを磨き続けるのです。
コミュニケーションスキル
PMはIT業界の中でも、特にコミュニケーションスキルが重視される職種です。クライアント企業とのやり取りで正確なニーズを汲み取るためのヒアリングスキルや、開発チームのメンバーとともに円滑にプロジェクトを進めるためのコミュニケーションスキルがなければ、PMとして周囲の信頼を集めるのも難しくなるでしょう。
コミュニケーションスキルは一朝一夕で身につくものではないため、将来はPMへのキャリアアップを目指すのであれば、長期を見据えてコツコツとコミュニケーションスキルを磨き続けることが大切です。
ITエンジニア特化の就活支援サービス
ITエンジニア特化の就活支援サービス
5.PMの仕事に活かせるおすすめな資格
次に、PMの仕事に活かせるおすすめのIT資格について解説します。
-
・プロジェクトマネージャ試験
・PMP
・応用情報技術者試験
それぞれの資格を順番にご紹介しますので、PMに必要な知識を習得しつつ資格合格を目指してみましょう。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、PMに必要な高度な知識・スキルが問われる国家資格です。プロジェクトマネジメントに加えて、ITシステム開発全般についての知識、スケジュール管理やプロジェクトの評価手法などが出題範囲となっているため、合格できればPMとしての一通りの知識が身についていることを証明できます。
プロジェクトマネージャ試験は、毎年秋に年1回のみ実施しており、受験方式はパソコンを使うCBT方式ではなく筆記試験とされています。次回の試験日程を確認した上で、長期的な視点で資格取得を目指してみると良いでしょう。
PMP
PMPは(Project Management Professional)の略称で、アメリカに本部を置くPMIが実施している民間資格となっています。名称にある通り、プロジェクトマネジメントに関する資格であり、試験は英語だけではなく日本語でも受験可能です。PMPでは、プロジェクトマネジメントに関する知識を「人・プロセス・ビジネス環境」という3つの領域ごとに身につけることができるのが特徴です。
なお、PMPの受験に際しては、一定期間のPMとしての実務経験が必要とされることに注意しましょう。こうした受験資格から、PMPを取得できると長年PMの仕事に従事しているベテランマネージャーであることを証明することも可能です。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、就活で人気の「基本情報技術者試験」の上位資格にあたる国家資格です。システム開発を中心に、プロジェクトマネジメントや企業経営に関する応用的な知識が問われます。業界での知名度が高く、PMの仕事内容にも直結する資格なので、積極的に取得してみると良いでしょう。
ただし、応用情報技術者試験が受けられるのは春・秋の年2回であり、いずれも筆記試験による受験と定められています。IT系資格の中では合格難易度が高く、現役エンジニアであっても一発合格は難しいことを押さえておきましょう。
ITエンジニア特化の就活支援サービス
ITエンジニア特化の就活支援サービス
6.PMから目指せる将来のキャリアパス
最後に、PMの経験を活かして選択できる将来のキャリアパスについてもご紹介します。
-
・ITコンサルタント
・社内SE
・CIO・CTO
それぞれの職種について詳しく解説するので、将来のキャリアプランを立てる参考にしてみてください。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、ITスキルを活かして企業の経営課題の解決を目指す職種です。クライアント企業の状況に応じたシステム導入を提案することにより、売上アップや生産性向上を図ります。PMとしてプロジェクトマネジメントに携わった経験は、ITコンサルタントとしてクライアント企業とやり取りを重ねる際にも役立ちます。
また、PMはフリーランスとの相性がやや悪い職種ですが、ITコンサルタントは一人で独立しても働き続けることが可能なので、在宅勤務・リモートワークなどの自由度の高い働き方を実現しやすくなるメリットもあります。
社内SE
PMの経験者は、IT企業ではない事業会社の社内SEへキャリアチェンジするケースがあります。社内SEの業務には、外部ベンダーへ社内システムの開発・運用を依頼するためのマネジメントスキルが要求される場面が多く、自社の社員の問い合わせ対応など、コミュニケーションスキルが重視されやすい職種でもあります。
PMよりもやや給料は下がってしまう可能性が高いですが、社内SEは残業・休日出勤がほとんどなく、定時退社がしやすい職種としても知られています。そのため長時間労働に巻き込まれることが少ない、好条件の仕事に就きたい方におすすめです。
CIO・CTO
CIO・CTOは、それぞれ「最高情報責任者・最高技術責任者」を意味する言葉です。企業の経営層のトップとして、技術的な知見を活かしながら企業の経営方針などを定める役職です。自社の会社役員として迎えられることになるため、年収1000万円以上の収入を得るのも難しくありません。
ただし、PMとしての知識やIT技術に加えて、企業経営や自社のビジネスモデルについての理解も深める必要が出てくるため、さらに幅広い分野の習得が必要になることを押さえておきましょう。
ITエンジニア特化の就活支援サービス
ITエンジニア特化の就活支援サービス
7.まとめ
PM(プロジェクトマネージャー)は、システム開発プロジェクトのマネジメントが主な仕事内容となっており、スコープ管理からスケジュール管理・コスト管理など、さまざまな分野のマネジメントを担当します。PMとして活躍するためには、開発現場で培ったプログラミングスキルや業界知識のほか、高いコミュニケーションスキルが要求されることに注意しましょう。
PMとしてキャリアを積むことにより、将来はITコンサルタントや社内SE、CIO・CTOといった役員クラスを目指すこともできるので、高収入・好待遇を手に入れたい方は積極的にPMのキャリアを目指してみてください。
授業でプログラミングしただけでも大丈夫!ITエンジニア特化の選考対策で内定獲得!
授業でプログラミング言語に触った程度で、開発した経験が無くてもITエンジニアとして就職することは可能です。
ただし、応募すべき企業や選考でアピールする内容はしっかりと検討する必要があるため、就活エージェントの利用をおすすめします。
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、「未経験だけどITエンジニアになりたい」という方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。
就活アドバイザーに相談してみる
関連記事










