アプリ開発に必要な学習とは？就活にも活かせる開発スキルを勉強の流れととも解説

• 1.アプリ開発のための学習は就活対策にも効果的

• 2.アプリ開発の種類ごとに必要となる学習内容

• 3.アプリ開発を効率的に学習する流れ

• 4.アプリ開発の学習に取り組む時の注意点

• 5.就活にも活かせる実践的なアプリ開発スキルを身につけるコツ

• 6.まとめ

1.アプリ開発のための学習は就活対策にも効果的

近年ではアプリ開発のハードルが下がり、適切なスキルを学べば学生であっても簡単なアプリを開発して公開することが可能な時代です。しかし、それでもアプリ開発に取り組んだ経験は、就活や転職活動においては強力なアピール材料として評価され続けています。というのも、プログラミング言語などを独学しただけの人材と比べて、アプリ開発の困難を乗り越えた経験を持つ人材は、入社後に即戦力となって活躍してくれると判断されるからです。

実際にアプリ開発業界でも、趣味で開発したスマホアプリが企業に評価され、引き抜き・スカウトが行われている例は珍しくありません。今後新卒採用に向けた就活を控えている方にとっても、アプリ開発の学習を通じて貴重な経験を積むことにより、ライバルに大きく差をつけて選考を進められるチャンスがあります。

だからこそアプリ開発のための学習は、就活対策も兼ねて本格的に取り組むことをおすすめします。

2.アプリ開発の種類ごとに必要となる学習内容

アプリ開発と一口に言っても、私たちが使用するアプリにはいくつかの種類が存在しています。代表的なのは、Webアプリとスマホアプリ、そして両方の性質を兼ね備えたハイブリッドアプリです。どのアプリを開発するのかによって、必要となるプログラミング言語が異なり、学習すべきスキルも変わってきます。

ここではまず、アプリ開発の種類ごとにどのような学習が必要になるのかを解説します。

Webアプリ開発の場合

Webアプリとは、主にパソコンのブラウザから使用できるアプリのことで、特別なアプリ・ソフトをインストールせずにWebサイトを閲覧するように使用できるものを指します。代表的なWebアプリには、YouTubeやAmazon、Gmailのブラウザ版が挙げられます。これらのWebアプリを開発したい場合、学習すべきなのはWeb開発に関するプログラミング言語です。

具体的には、HTML/CSSとJavaScriptといったフロントエンド言語に加えて、Ruby、PHP、Javaなどのサーバーサイド言語を習得しておくのが望ましいです。

スマホアプリ開発の場合

スマホアプリは、iPhoneやAndroidスマホのアプリストアからインストールできるアプリのことを指します。「ネイティブアプリ」とも呼ばれ、スマホのホーム画面のアイコンをタッチすることで、簡単に起動・操作できるのが特徴です。スマホアプリ開発のために学習すべき内容は、開発予定のOSによって変化します。

iPhone向けアプリを開発したい場合には、SwiftやXcodeの扱いを学習するのが有効です。Androidアプリを開発する場合には、Kotlinと呼ばれる言語を習得しておくと良いでしょう。近年では一つのソースコードで異なるプラットフォームのスマホアプリを開発できる、Flutterなどのフレームワークも登場しているので、扱い方を習得しておくと良いでしょう。

ハイブリッドアプリの場合

ハイブリッドアプリとは、Webアプリとしてもスマホアプリとしても使用できるものを指し、一つのソースコードがあればWebアプリ・スマホアプリを一度に開発することも可能です。開発コストを抑えてWebアプリ・スマホアプリをリリースできるため、近年では高い注目を集めているアプリでもあります。

開発のために必要となるのは、HTML/CSSとJavaScriptを中心とするWeb開発についての学習です。ハイブリッドアプリは、Webアプリの技術を用いてスマホ向けのアプリも開発するので、Web開発について学習したことがある方ならスムーズにアプリ開発ができるでしょう。

3.アプリ開発を効率的に学習する流れ

続いて、アプリ開発に必要なスキル・知識を効率的に学習するための流れについて解説します。
 

• ・開発したいアプリを明確にする

  ・開発に必要なプログラミング言語を学習する

  ・部分的にアプリを実装してみる

  ・サンプルアプリを真似してみる

  ・本格的にアプリ開発をスタートする

これらの流れを参考にしながら、アプリ開発に向けた学習に取り組んでみてください。

開発したいアプリを明確にする

アプリ開発を目指して学習を始める際には、まずは開発したいアプリを明確にしておくことが重要です。開発したいアプリの明確なイメージがあれば、必要な言語やスキルも明確になり、効率的に学習できるメリットがあるからです。Webアプリ・スマホアプリ・ハイブリッドアプリの3種類の中であればどれに当てはまるのか、どのようなユーザーに対してどういった機能を提供するアプリを開発するのかを、設計書のようにまとめて準備しておくと良いでしょう。

プログラミング初心者の方がアプリ開発に挑戦する場合には、まずはWebアプリからスタートしてみると良いでしょう。プログラミング言語の習得が簡単で、開発環境を構築しやすいため、途中でアプリ開発に挫折してしまう可能性を下げられるからです。

開発に必要なプログラミング言語を学習する

続いて、作りたいアプリの開発に必要なプログラミング言語の学習に取り組みましょう。Webアプリの場合には、HTML/CSSとJavaScriptの学習からスタートしてみると良いでしょう。プログラミング言語を学習する際には、書籍や動画サイト、Web上の学習サイトなどがありますが、プログラミング初心者であればまずは動画サイトを使って基礎的な理解を深めるのがおすすめです。

ただし、プログラミング言語はインプットして覚えただけではアプリ開発に活かせないため、必ずアウトプット学習にも取り組むようにしてください。

部分的にアプリを実装してみる

次に、作りたいアプリの一部の機能のみをプログラミング言語を使って制作してみましょう。Webアプリの最初のトップページのみ、あるいはスマホアプリの一部のページ切り替えのみを実装するなど。作りたいアプリの一部だけでも自分の手で作ることができると、プログラミング学習に取り組むモチベーションが高まるメリットがあるからです。

しかしインプット学習でプログラミング言語を学習していただけでは、実際にアプリを作り始める時に何からスタートしたら良いかわからなくなることも多いでしょう。知識だけ覚えて実践的なスキルが身につかないままになることを防ぐために、小さな機能でも良いので学習したスキルをアウトプットしながら開発作業に取り組んでみましょう。

サンプルアプリを真似してみる

アプリ開発のための学習に慣れてきたら、次にサンプルアプリを活用してアプリ開発をシミュレーションしてみると良いでしょう。サンプルアプリのソースコードをそのまま実装することにより、すでにリリースされているものと同じようなアプリを動かすことが可能です。改めてサンプルアプリのソースコードを見直してみると、実装したい機能のためのヒントが見つかったり、アプリ開発の流れを把握できたりすることも多いです。

アプリ開発を学習する方向けのサンプルアプリのソースコードは、検索すると非常に多くのエンジニアが公開してくれているので、ぜひ参考にしてみましょう。

本格的にアプリ開発をスタートする

ここまでのステップをもとにアプリ開発の学習を進めてきたら、最後に自分が作りたかったアプリ開発の作業に着手しましょう。自分一人で開発するアプリだったとしても、仕様書を作成して開発スケジュールを組みながら取り組むと、将来の就活を見据えたアピール材料にしやすくなります。アプリ開発を通じて大変だったこと、乗り越えた困難についても記録しておくと、さらに就活対策に役立つでしょう。

4.アプリ開発の学習に取り組む時の注意点

アプリ開発のための学習に取り組む時には、途中でモチベーションが低下して挫折してしまわないように、次のような注意点を心掛けながら学習を進めるのがポイントです。
 

• ・一度にマスターしようとせずコツコツ継続する

  ・無理のない学習時間を確保する

  ・エラー・バグを完璧になくそうとしない

  ・エンジニアに質問できるサービスを活用する

それぞれ詳しくご紹介しましょう。

一度にマスターしようとせずコツコツ継続する

初めてアプリ開発に挑戦し、初心者の状態からプログラミングスキルを学ぶ場合には、一度にアプリ開発をマスターしようとせず、コツコツと学習を継続することを心掛けてください。アプリ開発のために覚えるべき学習範囲は膨大であり、一度にマスターしようとすると挫折する可能性が非常に高いからです。

一度学習してよくわからなかったテーマも、コツコツと学習を続けることで理解が深まり、アプリ開発のスキルが大きく伸びることは珍しくありません。たとえシンプルな機能アプリ開発であっても、数ヶ月単位の時間がかかることを念頭におきながら、日々学習に取り組むようにしましょう。

無理のない学習時間を確保する

アプリ開発の学習に取り組む際には、無理のない学習時間を確保することも重要です。学業やアルバイトなどで忙しく、学習時間が確保できない日が続くと、アプリ開発の学習に取り組むモチベーションが低下してしまう可能性があります。アプリ開発の学習に使える時間が少ない場合には、毎日30分程度の短い時間でも構いません。

少ない時間であっても、毎日コツコツと学習を積み上げることが、アプリ開発を成功させるためのコツです。パソコンの前に座らないと学習できない状態では勉強に取り掛かる心理的なハードルが上がってしまうため、電子書籍を購入してスマホから学習できるようにするなど、スキマ時間で学習できる仕組みを取り入れるのもおすすめです。

エラー・バグを完璧になくそうとしない

アプリ開発に取り組む際には、エラーやバグを完璧になくそうとはしないことが重要です。アプリ開発においては、エラーやバグは必ず遭遇するものであり、どれだけコードを書く時に気をつけていたとしても発生してしまいます。初心者のうちから、エラーやバグが起こらない完璧なコードを書くことも現実的ではありません。

エラーやバグは発生して当然であり、そうした不具合に対してどのように解決するのかを明確にしておくことのほうが重要です。たとえば、画面上に表示されるエラーメッセージを一旦コピーして検索してみるなど。すると同じようなエラーに遭遇し、エラーを解決した人の体験談が見つかることがあります。

エンジニアに質問できるサービスを活用する

アプリ開発のための学習に不安がある方は、現役エンジニアに質問できるサービスを活用してみるのも良いでしょう。アプリ開発に向けてのアドバイスや、わからない部分の細かな質問など、アプリ開発に詳しいエンジニアに質問できる環境があれば、無理なく独学でアプリ開発を進められるでしょう。

現役エンジニアに質問できるサービスとして、ITエンジニア特化型Q&Aサイト「teratail」などが挙げられます。こうしたサービスを積極的に活用しながら、一人で抱え込む前に誰かに相談してみてください。

5.就活にも活かせる実践的なアプリ開発スキルを身につけるコツ

最後に、アプリ開発の学習を通じて、就活にも活かせる実践的なスキルを身につけるコツについて解説しましょう。
 

• ・プログラミングスクールに通いながら学ぶ

  ・オープンソースのコードを分析しながら学ぶ

  ・アルバイト・インターンを通じて実務に触れる

これらの方法もぜひ実践しながら、アプリ開発の学習に取り組んでみてください。

プログラミングスクールに通いながら学ぶ

自分のプログラミングスキルやプログラミング学習の進め方に不安がある場合には、オンラインのプログラミングスクールを活用しながら学ぶのがおすすめです。アプリ開発に必要な言語を最短で学び、わからないことが出てきたら講師に相談できる環境も手に入るからです。

一度アプリ開発のための独学に取り組んでみたが、途中で学習が続かずに挫折してしまった経験がある方にも、プログラミングスクールを活用するのがおすすめです。入学金や受講料が発生してしまうのがデメリットですが、着実にプログラミングスキルを身につけたい方はぜひ活用してみましょう。

オープンソースのコードを分析しながら学ぶ

就活にも活かせる実践的なアプリ開発スキルを身につけるためには、すでに完成しているアプリのソースコードを見て分析するのも有効です。GitHubで公開されているアプリのソースコードなどをダウンロードして、どのようにプログラムを書いているのかをチェックしてみると良いでしょう。

現役エンジニアによるソースコードを参考にすることで、アプリ開発のヒントが得られたり、プログラミングスキルの理解が進むきっかけになったりすることがあります。

アルバイト・インターンを通じて実務に触れる

アプリ開発の実践的なスキルを身につけるために、アルバイト・インターンを通じて実務に触れるのも有効です。アプリ開発に精通した現役エンジニアの隣で、アプリ開発の現場を経験できるので、スキルアップにも直結するメリットがあります。ゆくゆくはアプリ開発のスキルを活かして活躍したいと考える方にとっては、将来の働き方のイメージを把握するのにも役立つでしょう。

また、アルバイト・インターンでアプリ開発の実務に触れた経験は、就活での強力なアピール材料となります。スキルアップと就活対策を兼ねて、アプリ開発エンジニアとして参加できるアルバイト・インターンがないかを探してみてください。

6.まとめ

アプリ開発の学習は就活にも効果的であり、アプリケーションエンジニアを目指すなら個人開発の経験は強力なアピール材料となります。アプリ開発に必要なスキルを学習するためには、まずは開発したいアプリを決めて、必要なプログラミング言語を学び、部分的な実装からスタートするのがおすすめです。

アプリ開発のための学習に取り組む際には、一度にプログラミング言語をマスターしようとせず、無理のない学習時間を確保しながら毎日コツコツと続けることが重要です。本記事で解説してきた実践的なアプリ開発スキルの学習方法も参考にしながら、就活対策を兼ねた学習に取り組んでみてください。

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