SE向け大手IT企業ランキングTOP10!入社するメリット・デメリットと中小企業との違い

SE向け大手IT企業ランキングTOP10!入社するメリット・デメリットと中小企業との違い
SEを目指してIT業界で就活に臨んでいる方の中には、研修制度や福利厚生が充実した大手企業に入社したいと考える方は多いでしょう。大手SIerに入社してエンジニアとしてのキャリアを積み、将来は独立やフリーランスを目指す方も少なくありません。

しかし大手企業のSEとして入社する際には、プログラミングスキルを活かせる機会が減ってしまったり、開発の自由度が低かったりするデメリットにも注意が必要です。

本記事では、大手企業にSEとして就職するために知っておきたいメリット・デメリットと、SEとして働ける大手IT企業ランキングをご紹介します。

関連記事:新卒でSEになるためにしておくべき準備|仕事内容や必要な資格、求められるスキルまで解説

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1.大手企業と中小企業で働くSEの違い

一般に「大手企業」と呼ばれるのは、「資本金3億円以下・従業員300人以下」という中小企業の定義に当てはまらない規模の企業です。IT業界においても、潤沢な資本や従業員数を抱える大手企業は多く存在します。そんな大手企業で働くSEは、中小企業と比べて働き方にどのような違いがあるのか、以下の3つの観点から解説しましょう。
 

  • ・開発するシステムの規模の違い

    ・上流工程・下流工程の違い

    ・SEに求められるスキルの違い


一つひとつ詳しくご紹介します。

開発するシステムの規模の違い

SEとして働く大手企業・中小企業の違いとして、開発するシステムの規模の違いが挙げられます。大手企業になるほどクライアント企業の規模も大きくなり、プロジェクト自体の予算や人員が多くなる傾向にあります。IT業界では、多重下請け構造が今も残っており、クライアント企業から案件を受注する元請け・一次請け企業から、三次請け・四次請けと下請けが進むごとに単価や規模が小さくなります。

大手企業は主に元請け・一次請けの案件が多く、プロジェクトの全体像を把握しながら一部の業務を外注します。しかし中小企業になると三次請け・四次請けの案件が中心となり、プロジェクトの一部を開発する業務が多くなるという違いがあります。大手企業の方がクライアント企業に対する調整や交渉がしやすくなるため、厳しいスケジュールなどの過酷な労働環境に置かれることは少ないです。

上流工程・下流工程の違い

SEとして大手企業で働く場合、システム開発の上流工程に携わるケースが多くなります。上流工程とは、システム開発の全体像を決める重要な作業であり、クライアント企業へのヒアリングや要件定義、仕様書の作成などが含まれます。クライアント企業に近い大手企業では、自社で上流工程を担い、それをもとに下請けの企業へ実際の開発業務を外注するケースが多いです。

そのため中小企業で働くSEは、上流工程に携わる機会は少ない代わりに、プログラミング作業やコードを書く作業などの下流工程に携わることが多くなります。上流工程の経験を積んでエンジニアとしてステップアップするには不向きですが、現場でのプログラミング作業を経験しやすく技術者としてのレベルアップがしやすい環境です。

SEに求められるスキルの違い

IT業界の大手企業・中小企業では、携わるシステム開発の規模や上流工程・下流工程の違いから、そこで働くSEに求められるスキルにも違いがあります。大手企業では、クライアント企業とのやり取りで欠かせないコミュニケーションスキルやヒアリングスキル、担当するプロジェクトを完遂させるためのマネジメントスキルが重視されます。基礎的なITスキルやプログラミングの知識も必要ですが、現場の最前線で活躍するほどのプログラミングスキルが要求されることは少ないです。

一方で中小企業で働くエンジニアには、システム開発を効率的に取り組むためのプログラミングスキルが重視されます。独学でプログラミングを学んできた学生ほど好印象となり、選考で高い評価を受けられるでしょう。

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2.大手企業のSEとして働くメリット

続いて、大手企業のSEとして働くメリットについて、以下の3つをご紹介します。
 

  • ・研修制度・福利厚生が充実している

    ・大規模なプロジェクトに携われる

    ・経営基盤が安定した職場で働ける


それぞれ順番に解説していきます。

研修制度・福利厚生が充実している

SEとして大手企業で働くメリットとして、研修制度・福利厚生が充実していることが挙げられます。これまでに新卒社員を多く採用してきた大手企業であれば、未経験の学生を一人前のSEに育てるためのノウハウが蓄積されており、効率的なカリキュラムで研修を受けられるのが魅力です。

また、大手企業では優秀なSEの獲得のために福利厚生に力を入れているケースが多く、リモートワークや在宅勤務が認められやすいほか、資格取得支援制度や住宅手当・家族手当などが充実している傾向にあります。中小企業と比べると年収水準も高いので、待遇重視でSEとしての就職先を選びたい方に向いています。

大規模なプロジェクトに携われる

大手企業のSEは、比較的大規模なプロジェクトに関われるというメリットもあります。大手企業や官公庁などのクライアント企業と取引する機会が多く、一つひとつのプロジェクトが多くの人々に影響を与える大規模システムであることが多くなります。そのプロジェクトの全体像を把握しながらシステム開発を進めるので、プロジェクトの一部のみを下請けする中小企業と比べると、大きなやりがいを得やすいのも特徴です。

やりがい・達成感を重視したい方、大規模なプロジェクトを通じて社会に大きな影響を与えたい方には、大手企業のSEがおすすめです。

経営基盤が安定した職場で働ける

売上規模の大きな大手企業では、携わるプロジェクトが多く収益も安定しており、経営基盤が盤石であることが多いです。大手企業に入社するSEは、こうした安定した職場環境で働き続けられるメリットがあります。ユーザー系SIerやメーカー系SIerなど、業界大手の親会社の資本が入っている場合にも、安定性が高く働きやすい環境がある傾向にあります。

ITベンチャーやスタートアップ企業と比べると、開発のスピード感や自由度はやや劣るかもしれませんが、安定した職場で働きたいと考えている方には大手企業のSEがおすすめです。

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3.大手企業のSEとして働くデメリット

次に、大手企業のSEとして入社して働くデメリットについてもご紹介します。
 

  • ・プログラミングスキルを活かす機会が少ない

    ・フットワークが重く自由度が低い

    ・優秀なSEが多く評価されにくい


それぞれ順番に解説するので、大手企業の大変な一面も理解した上で、就活に臨むようにしましょう。

プログラミングスキルを活かす機会が少ない

大手企業で働くSEは、プログラミングスキルを活かす機会が少ないというデメリットがあります。大手企業では、SEが現場での開発業務に携わることが少なく、主に要件定義や仕様書の作成といった上流工程を担当します。そのため独学でプログラミングスキルを身につけたとしても活かせる機会が少なく、技術力を磨きたいと考えている方にとっても不向きな環境です。

プログラミング作業は外注企業に任せる、もしくはAIを活用して効率化しながら、上流工程の仕事に専念できる方でなければ、入社後のミスマッチを感じやすくなるでしょう。ただし、上流工程の業務を進めるにあたってプログラミングの知識は必要なので、プログラミング言語を習得しておいて損はありません。

フットワークが重く自由度が低い

大手企業が扱うシステム開発案件では、多くの企業やSEが関わる大型プロジェクトが中心となるため、社内での意思決定には慎重になる必要があり、中小企業と比べるとフットワークが重く感じることがあります。自分のアイデアや提案がそのままプロジェクトに反映されることは少なく、SEが使いたい開発ツールや言語を用いることも困難です。

一方で、扱うプロジェクトの規模が小さい中小企業であれば、意思決定が早くスピーディに開発に取り組める傾向にあります。受託開発ではなく自社開発を手掛ける企業であれば、自分のアイデアや提案を自社サービスに反映させることも可能なので、裁量の大きな現場で働きたい場合には、中小規模の自社開発企業を選ぶことをおすすめします。

優秀なSEが多く評価されにくい

大手企業は新卒採用における入社難易度が高く、数々のライバルの中から選ばれた優秀な人材が内定を得ることになります。中途採用においても、即戦力で活躍できる実績豊富なSEが採用される傾向にあります。その結果、大手企業には高いスキルを持った優秀なSEが集まることになり、その中で高い評価を受けるためには相当の努力が必要になります。

会社自体がホワイト企業だったとしても、社内のライバルに負けないためにスキルアップや資格取得の勉強に取り組んだ結果、オーバーワークになって体調を崩してしまう可能性も出てくるでしょう。社内での優秀なライバルの存在がプレッシャーに感じてしまう場合には、大手企業のSEを目指すのは避けた方が良いかもしれません。

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4.売上規模の大きい大手IT企業ランキング

ここからはSEを募集する国内の大手IT企業の中でも、売上規模の大きな企業をランキング形式でご紹介します。売上高が大きいということは、それだけ大規模なプロジェクトを受注し、優秀なSEが多数在籍している企業と判断できます。大手企業のSE内定を目指している方は、ぜひ就職先選びの参考にしてみてください。

本記事のランキングでは持ち株会社は除外し、IT事業以外の複数の事業を手掛けている場合には、IT関連事業の売上のみで計算しています。IT業界での人気企業ランキングは、下記の記事でも紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

関連記事:IT企業ランキングTOP5を年収・売上別に紹介!人気企業の内定を得るコツも

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータは、2023年度は4兆3,674億円の売上高を記録しており、直近3年間では右肩上がりの増収を達成しています。同社での豊富なノウハウ・実績を活かしたコンサルティングサービスに強みを持ち、生成AIの活用支援や、データセンター・サイバーセキュリティといった分野を含むITインフラの整備・運用事業にも携わっています。

参考:業績・財務ハイライト | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP

富士通株式会社

富士通株式会社は、2023年度に3兆7,560億円の売上収益を記録している国内トップクラスの大手企業です。システムインテグレーション・クラウドサービス・ソフトウェアなどさまざまな分野で事業を展開しており、パソコンや電子部品をはじめとするハードウェア開発にも強みを持つ企業です。

参考:財務・業績情報 - 株主・投資家の皆様

日本電気株式会社(NEC)

日本電気株式会社は、NECというブランドでも知られる大手企業で、2024年3月期の売上収益は3兆4,772億円を記録しています。パソコン・タブレット・ディスプレイのほか、サーバー機器・ストレージ機器などのハードウェア開発にも強みを持ちます。企業向け・個人向けのECサイトを自社運営しているなど、幅広い分野へ事業展開しているのも特徴です。

参考:財務・業績データ

株式会社日立製作所

株式会社日立製作所は、2023年度の売上収益が9兆7,287億円、うち「デジタルシステム&サービス」のセグメント別売上収益が2兆5,986億円と公表されています。IT関連事業においては、金融ソリューション・公共ITソリューションなど、規模の大きなプロジェクトに多数参画しており、セキュリティやクラウドといったITインフラにも強みを持つ大手企業です。

参考:業績・財務情報:株主・投資家向け情報

株式会社野村総合研究所

株式会社野村総合研究所では、2024年度3月期の売上収益が7,365億円を記録しています。営業利益とともに増収増益を続けており、非常に安定した事業基盤を持つ大手企業と言えます。金融ITソリューション・産業ITソリューションをはじめとする各業界向けのITコンサルティングサービスを強みとしており、ゆくゆくはITコンサルタントを目指したいSEにもおすすめな大手企業です。

参考:業績ハイライト[IFRS] | 財務・業績 | 株主・投資家情報(IR) | 野村総合研究所(NRI)

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5.平均年収が高い大手IT企業ランキング

ここからはIT業界の大手企業のうち、従業員の平均年収が高い企業ランキングをご紹介します。大手ならではの高年収・好待遇が得られる職場を選びたい方は、下記の企業への入社を目指してみると良いでしょう。

なお、各社の平均年収データは、企業が投資家向けに公開している「有価証券報告書」を参照しています。

株式会社ジャストシステム

株式会社ジャストシステムの2024年3月時点の平均年収は、約1,428万円と報告されています。個人向けには「ATOK」「スマイルゼミ」といったサービスを提供している企業で、創立1979年7月の長い歴史を持った大手企業でもあります。企業向け・官公庁向けのサービスのほか、医療・学校教育で用いられるサービスを展開するなど、規模の大きな製品開発に取り組めるのが魅力です。

参考:株式会社ジャストシステム|有価証券報告書

ソフトバンクグループ株式会社

ソフトバンクグループ株式会社では、2024年3月時点の平均年収が約1,360万円と報告されています。大手通信キャリアの一つとして、「PayPay」「LINE」といった人気サービスを傘下に置く企業として、福岡を拠点とするプロ野球球団を持つ企業としても知られる、国内有数の大手企業です。国内外で幅広い事業を展開しているグローバル企業でもあるので、世界を舞台に活躍したい方にもおすすめです。

参考:ソフトバンクグループ株式会社|有価証券報告書

株式会社野村総合研究所

売上高ランキングでも上位の株式会社野村総合研究所は、2024年3月時点の平均年収が約1,272万円であると報告されています。企業全体で7,206名もの従業員が在籍しているにも関わらず、1,000万円を超える平均年収を支給している大手企業なので、高年収を目指したい方におすすめです。

参考:株式会社野村総合研究所|有価証券報告書

株式会社電通総研

株式会社電通総研の平均年収は、2023年12月時点で1,133万円と報告されています。1975年の長い歴史を持った大手企業であり、システムインテグレーション・シンクタンク・コンサルティング企業としての側面も持ちます。金融ソリューション・製造ソリューションをはじめとする各業界への深い知見を持ち、DX推進に力を入れている大手企業です。

参考:株式会社電通総研|有価証券報告書


株式会社リクルートホールディングス

株式会社リクルートホールディングスの2024年3月時点の平均年収は、1,119万円です。「リクナビ」「SUUMO」「Hot Pepper Beauty」といった数々の有名サービスを手掛けるリクルートグループの持ち株会社であり、幅広い領域に携わりながら高年収を目指せる環境となっています。

参考:株式会社リクルートホールディングス|有価証券報告書

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6.まとめ

大手企業で働くSEと中小企業のSEとの違いとして、開発するシステムの規模の違いや、上流工程に携わるか下流工程を担当するかといった違いがあることをご紹介してきました。大手企業のSEは研修制度・福利厚生が充実しており、大規模なプロジェクトに携われる一方で、プログラミングスキルを活かせる機会が少なく、優秀なSEが多く評価されにくいデメリットがあることに注意が必要です。

本記事でご紹介してきたIT業界における大手企業ランキングも参考にしながら、自分の理想の働き方にマッチした企業を選んで就活に臨みましょう。

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