
システムエンジニアは日々の業務の中で英語を使う機会が豊富で、選考では英語力の高さがプラス材料になることも多いです。英単語で構成されるプログラミング言語への理解を深めるのに役立つことはもちろん、外国人エンジニアとコミュニケーションを取ったり、海外企業とのやり取りで使用したりする機会も少なくありません。
システムエンジニア自身にとっても、就職先の幅が広がり、外資系企業への転職や資格手当によって収入アップのチャンスが得られたりと、英語力を伸ばすことによるメリットは多くあります。
本記事では、システムエンジニアとして就職するなら英語力が必要な理由と、英語力を磨くことで得られるメリットについてご紹介します。企業から求められるTOEICの点数や、英語力を伸ばすための英語学習法についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:SEとは?システムエンジニアの仕事内容・年収と就活のコツを解説
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1.システムエンジニアに英語力が必要な理由
システムエンジニア(System Engineer)としてIT企業に就職し、長く活躍するためには、英語のリーディング・ライティング、スピーキングなどのスキルが欠かせません。システムエンジニアとしてのスキルや技術力が同等で、日本語しか話せない人と英語を話せる人の二人の人材がいたとしたら、企業はほぼ間違いなく英語を話せるシステムエンジニアを採用します。
なぜシステムエンジニアにとってこれだけ英語力が必要とされるのかと言えば、次のような理由があるからです。
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・プログラミング言語への理解を深めるため
・外国人エンジニアとコミュニケーションを取るため
・オフショア開発など海外企業と取引するため
・最新のIT技術を身につけるため
・社内公用語が英語になる可能性があるため
これらの背景について、一つひとつ順番にご紹介しましょう。
プログラミング言語への理解を深めるため
システムエンジニアに英語力が求められる理由として、プログラミング言語の理解を深めることに役立つ点が挙げられます。システムエンジニアが扱うプログラミング言語は、原則として英語を使用します。たとえば、fnやfunctionは「機能」「関数」という意味の英単語ですし、arrayは「配列」を意味する英単語です。
これらの英単語を、ただ「そういうものだから」と理解してコードを書くよりも、英単語の意味と合わせてプログラミング言語を理解した方が、言語を習得するスピードが早くなるメリットがあります。別のプログラミング言語を新たに習得する際にも、これまで覚えた英単語は必ず活かすことができるので、システムエンジニアとしてのスキルアップのためには英単語の語彙力が欠かせないのです。
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外国人エンジニアとコミュニケーションを取るため
システムエンジニアの開発の現場では、外資系企業を中心として、外国人エンジニアの同僚とチームを組んで開発に取り組むことも少なくありません。その際に英語でのスピーキング・ヒアリングスキルがあれば、より円滑にコミュニケーションを取って効率的な開発を実現することができます。
相手が日本語を理解している外国人エンジニアだったとしても、英語が理解できればコミュニケーションを取るハードルが大きく下がります。近年ではIT人材の国際化が進んでおり、インドやベトナムなどをはじめとする海外出身のエンジニアも増加傾向にあります。そのため今後もシステムエンジニアに英語が求められる機会は増えていくと考えられます。
オフショア開発など海外企業と取引するため
システムエンジニアに英語が求められる理由として、オフショア開発をはじめとする海外企業とのやり取りで必要になることも挙げられます。外資系企業をはじめとするクライアント企業への対応は、営業部門や通訳の方が担当することも多いです。しかしシステムエンジニアが技術的な知識を活用して英語で対応できると、要件分析・要件定義の精度が高まり、クライアント企業からの信頼を得やすくなる効果があります。
また、オフショア開発と呼ばれる自社の業務の一部を海外企業に委託する際にも、現地の言語もしくは英語でコミュニケーションを取れるシステムエンジニアは重宝されます。オフショア開発も手掛けているIT企業へ入社する際には、特に英語力が評価されやすくなるでしょう。
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最新のIT技術を身につけるため
システムエンジニアとしての長期的なキャリアを考える際にも、英語力は必須です。プログラミングスキルをはじめ、最新のIT技術やITトレンドは、ほとんどの一次情報が英語で発信されています。日本語に翻訳されるまでにタイムラグが発生することが多く、日本語には訳されない情報も少なくありません。
そんな中でシステムエンジニアとして最新の情報を学び、最新トレンドを業務にも活かせる市場価値の高い人材となるためには、英語で一次情報を収集できるスキルが求められるのです。技術書などのドキュメントも英語で作成されているケースは多く、英語で情報収集できるだけでも企業から評価されやすいシステムエンジニアになれるのです。
社内公用語が英語になる可能性があるため
システムエンジニアが働くIT企業は、今後社内公用語として英語を用いることが増えると考えられます。国内では楽天・ファーストリテイリングなどの大手企業が英語を社内公用語に設定しているほか、新卒採用において一定のTOEICスコアを求める企業も増加しています。英語を積極的に用いる職種でなくとも英語力を要求するケースは多く、今後も社内公用語に英語を使う企業は増えると考えられます。
就活でエントリーする企業では英語力が必須ではなかったとしても、将来転職を考える時に英語を社内公用語としている企業に入社したいと考える可能性もゼロではありません。将来はグローバルに活躍できるシステムエンジニアになりたいと考える方は特に、今のうちから英語力を磨いておく必要があるでしょう。
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2.システムエンジニアが英語力を身につける5つのメリット
続いて、システムエンジニアが英語力を身につけるメリットについて、下記の5つの観点からご紹介します。
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・就職先・案件の幅が広がる
・いち早くスキルアップ・キャリアアップできる
・グローバルに活躍する人材を目指せる
・資格手当・昇給の機会が増える
・不具合発生時にもスピーディな対応が可能
これらのメリットも踏まえながら、英語力を強化していきましょう。
就職先・案件の幅が広がる
システムエンジニアとして英語力を高めることにより、就職先や携わる案件の幅が広がるメリットが得られます。プログラミングスキルなどの技術力に加えて、プラスアルファで英語力をアピールすることにより、入社難易度の高い大手IT企業から内定を得るチャンスが高まります。
入社後も高い英語力が評価され、外資系企業との取引や、グローバル規模の案件を積極的に任される可能性が高くなり、将来のキャリア形成でもプラスに働くでしょう。こうした実績は昇進・昇格でも有利に働き、システムエンジニアとして高収入を得る機会にも恵まれます。
就活でのエントリー先の幅を広げ、長期的なキャリア形成を有利に進めるためにも、システムエンジニアとして英語力を高めておくことをおすすめします。
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いち早くスキルアップ・キャリアアップできる
システムエンジニアとして高い英語力を備えている人材は、英語で発信されている情報にいち早くアクセスできるほか、英語で書かれたドキュメントを理解するスピードが向上するため、スキルアップ・キャリアアップでも有利となります。英語を多用する開発の現場で、毎回翻訳アプリを使うシステムエンジニアと、自身の英語力でスムーズに理解できるシステムエンジニアがいたとすれば、後者のシステムエンジニアの方が活躍できることはイメージしやすいでしょう。
また、英語の一次情報にアクセスしながら日々情報収集しているシステムエンジニアは、スキルアップに熱心で新たな技術にも素早く対応できる人材と評価されます。その結果、転職の際にも有利なオファーを提示されやすく、同期入社のシステムエンジニアの中でもいち早くキャリアアップできることが多くなるのです。
グローバルに活躍する人材を目指せる
システムエンジニアが英語力を磨くことにより、グローバルな舞台で活躍できる人材を目指すことができます。外資系企業や海外企業と協業しながらプロジェクトを進めたり、時には海外の現地企業に転職したりと、世界中のプロジェクト・企業で活躍できるチャンスが得られます。プログラミング言語は世界共通であり、英語もまた世界共通語です。この2つのスキルを身につければ、国内だけではなくさまざまな国・地域でシステムエンジニアとして働けるでしょう。
世界のITをリードするのは、アメリカなどに拠点を置く海外企業であり、業界のトップを走る「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる7大企業では、国内と比べると高額な報酬が用意されたシステムエンジニア求人も多くあります。システムエンジニアとしてのスキルを磨き、英語力を活かして業界を代表する企業に転職することで、年収1,000万円を大幅に上回る給与を得ることもできるでしょう。
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資格手当・昇給の機会が増える
システムエンジニアが英語力を高めるメリットとして、資格手当・昇給の機会が増え、年収アップのチャンスが得られることも挙げられます。IT業界ではTOEICのスコアに応じた資格手当を支給しているところが多く、英語力を高めるほど給与に反映されやすいメリットがあります。英語力の向上を奨励している企業も多く、TOEICの受験費用の補助を受けられたり、提携する英会話スクールの費用を負担してもらえたりする福利厚生も珍しくありません。
また、外資系企業などが携わる規模の大きなプロジェクトに参加することで、豊富な実績・キャリアを積み、昇給の機会が増えることも考えられます。そのためシステムエンジニアとして高収入を得たいと考えている方ほど、英語を学ぶ重要性は高まるのです。
不具合発生時にもスピーディな対応が可能
システムエンジニアとして業務に取り組む中で、突発的なエラーやトラブルに遭遇することは珍しくありません。そんな状況でも英語力が身についているかどうかで、スピーディな対応ができるかが左右されます。プログラミング言語やIT機器は、原則として英語でメッセージが表示されるため、英語力があるとエラーの内容やトラブルの原因を特定しやすくなり、スムーズに対処できる可能性が高まるのです。
特に既存のシステムの運用・保守に携わるシステムエンジニアの場合、トラブルを未然に防ぐことはもちろん、トラブル時にいかに素早く対応できるかが評価されやすい傾向にあります。そのため英語力を磨いておくことは、間接的にシステムエンジニアとしての評価を高め、将来のキャリア形成を有利にしてくれるメリットがあるのです。
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3.システムエンジニアに求められる英語力とは
システムエンジニアにとって英語が必要な理由、収入アップやキャリアアップの観点から英語力を磨くメリットについて、ここまで解説してきました。では、システムエンジニアに求められる英語力とは、TOEICスコアで言えば具体的にどのくらいの点数なのでしょうか。
システムエンジニアの英語力をどのように評価するかは企業によって異なりますが、大体の目安としてはTOEICスコア700点〜800点程度あると、英語を使うプロジェクトを任せられる人材と評価されることが多いです。800点以上のスコアを持つ方なら、外資系企業から内定を獲得できるチャンスも増えるでしょう。
また、TOEICのスコアだけではなく、英語圏への留学経験や、プログラミング言語を使った開発実績などとともにアピールできると、システムエンジニアとして実践的な英語力が身についた人材と評価されやすくなります。
ただし、システムエンジニアにとっての英語力は、あくまでもプラスアルファのスキルであることに注意してください。そもそもプログラミングスキルやIT知識が身についていなければ、システムエンジニアになることは難しくなります。英語力があるに越したことはないですが、システムエンジニアとしての内定を目指すのであれば、まずはプログラミング言語を習得するなど技術力を磨くことを優先しましょう。
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4.システムエンジニアにおすすめな英語学習法
最後に、システムエンジニアにおすすめな英語の学習方法についてご紹介しましょう。
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・高校卒業レベルの基礎英語を復習する
・技術ブログ・技術動画を英語でインプットする
・外国人のエンジニアとのつながりを作る
システムエンジニアに求められる英語力を効率的に学び、実務で活かすためのポイントを解説するので、ぜひ実践してみてください。
高校卒業レベルの基礎英語を復習する
システムエンジニアとして就活するまで英語学習にあまり力を入れてこなかった場合には、まずは高校卒業レベルの基礎英語を学び直すところからスタートしましょう。高校時代の参考書で復習したり、英語学習アプリを使って英単語を学び直したりするのがおすすめです。
社会人向けのビジネス英会話などを学ぶのも良いですが、システムエンジニアとして必要とされるIT用語についての英語力を身につけるには、やや遠回りになることがあります。社会人全般で必要とされる英語力よりも、システムエンジニアに必要とされる英語力に特化して学んだ方が、効率的に実務に活かしていけるからです。
まずは高校卒業レベルを復習して英語力の土台を作った上で、インプット方法を工夫するなど、システムエンジニアの業務に直結する英語力を身につけていくのがおすすめです。
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技術ブログ・技術動画を英語でインプットする
システムエンジニアの実務に直結する英語力を伸ばすためには、プログラミング学習や開発作業の中で、なるべく多く英語に触れる機会を増やすのがおすすめです。たとえば、技術ブログを読む時には日本人のエンジニアではなく海外のエンジニアが書いたものを読む、動画サイトで技術系の動画を見る時にも英語話者のものを英語字幕を表示しながら視聴するなど。
こうしたインプット方法を活用することにより、システムエンジニアとしての知識やスキルを身につける過程で、英語力も同時に伸ばすことが可能になり、IT業界で独特の表現や言い回しなどを学ぶきっかけにもなります。英単語を単語帳で暗記したり、教科書通りにビジネス英会話を学んだりするよりも、実践的かつ効率的に英語力を伸ばせるので、ぜひ試してみてください。
外国人のエンジニアとのつながりを作る
システムエンジニアとして求められる英語力を飛躍的に伸ばすコツとして、外国人エンジニアとのつながりを作ることもおすすめです。SNSで外国人エンジニアと情報交換したり、入社後の職場で外国人エンジニアとの積極的なコミュニケーションを図ったりと、目の前にコミュニケーションを取る相手がいれば英語学習の効率も大きく向上します。
語学力を伸ばすには、その言葉を話す恋人を作ることが一番の近道であるとされることがありますが、システムエンジニアとして英語力を伸ばす際にも同じことが言えます。コミュニケーション手段の一つである英語力を伸ばしたいのであれば、まずは英語を活用する機会を作ること、そのためにコミュニケーションを取る相手を見つけることをおすすめします。
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5.まとめ
システムエンジニアに英語力が必要とされる背景として、プログラミング言語への理解を深め、外国人エンジニアとのコミュニケーションを取るためという理由が挙げられます。ほかにも海外企業や外資系企業と取引するためにも、最新のIT技術を身につけてスキルアップするためにも英語力は必要です。
高い英語力を備えたシステムエンジニアになることで、就職先や携わる案件の幅が広がり、グローバルに活躍できる人材を目指すことができます。外資系企業に転職したり、資格手当・昇給のチャンスが増えたりすることで、高年収を得る機会にも恵まれます。システムエンジニアとして評価されるTOEICのスコアとして700点〜800点が目安となりますが、あくまでも英語力はプラスアルファのスキルであり、前提としてプログラミングスキルやIT知識が必要となることに注意しながら、就活に取り組むようにしましょう。
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