
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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1.新卒での社内SEはやめとけと言われる理由
「新卒で社内SEはやめとけ」と言われることがあります。

ここでは、その主な理由について解説します。
専門的な知識・スキルが身につきづらい
社内SEの主な仕事内容は、社内のシステム運用です。そのため、プログラミングに関する専門的な知識を習得しにくい側面があります。
通常のSEの場合、最先端技術を用いたシステム開発に携わる案件やプロジェクトに参加する機会があれば、新しい知識やスキルを身につけられるでしょう。
一方で、社内SEの扱うシステムが最新のものではないことが多く、システムの規模によっては積極的に最新の技術を導入することが難しいこともしばしば。そのため、最先端のIT技術を学ぶ機会が少なくなりがちなのが現状です。
コードを書く時間が少ない
社内SEの主な仕事は、社内のシステム運用やトラブル対応です。
そういった社内対応に追われるため、自らコードを書いてプログラミング技術を磨く機会が少なくなります。
通常のSEも社内SEも主な業務内容は上流工程であるため、直接コードを書く時間はほとんどありませんが、通常のSEの場合、要件定義とプログラミングの両方を担当する人も存在します。
一方で、社内SEは要件定義したシステムを開発部門や外部ベンダーに任せる場合がほとんどです。
多様な案件を獲得できない
多くの企業のシステム開発に関わるSlerのSEに比べると、社内SEが担当するのは自社システムに限られます。
勤務先の規模にもよりますが、関わる案件の幅が狭くなるのがデメリットだといえるでしょう。
資料作成が多い
社内SEの仕事には、資料作成が多い傾向にあります。
社内SEが関わる上流工程では、関係者に提案や説明をするための資料が必要になるからです。場合によっては、1日の業務が資料作成だけで終わる可能性もあります。
そのほか、社内で運用しているシステムにトラブルが発生した際も、資料として報告・対応する必要があります。
何をするにおいても資料作成が必要な場面が多いため、事務作業が苦手な人や、プログラミングをメインにしたい人には向いていないでしょう。
社内で評価されづらい
社内SEは社内のシステムの整備がメインであるため、仕事が売上に直結しにくい傾向にあります。そのため、評価が難しく、昇進しづらい可能性があるでしょう。
間接的に利益に貢献する職種であるため、人によってはやりがいを感じづらいのもデメリットです。
昇進意識が高い人や、利益になるシステムを積極的に開発して売上に貢献したい人にはあまり向かないと考えられます。
コミュニケーションスキルが必須
社内SEの仕事の一つに、従業員の使用するシステムやパソコンが動かない、ネットワークにつながらないといった際のトラブル対応があります。
そのため、社内の人間と顔を合わせる機会が多く、コミュニケーション力が欠かせません。
勤める企業によっては、従業員のほとんどがITに関する知識がない可能性もあります。そのような場合、専門的なIT用語を使用せず、相手にわかるように解決方法を説明しなければなりません。相手から話を聞き出す力、相手が理解できるように話す力が求められます。
関連記事:社内SEが勝ち組と言われる7つの理由!デメリット・注意点とともに解説
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2.新卒で社内SEになった場合の実際の声
続いて、新卒で社内SEになった方からよく上がってくる、社内SEの良い点や辛い点を紹介していきます。
【良い点】幅広くITに関われてスキルの土台ができた
新卒で社内SEになって良かったという声の中で特によく聞かれるのが、「ITの幅広い業務に関わることで、土台となるスキルが身についた」というものです。開発、インフラ、ヘルプデスク、ベンダー調整、セキュリティなど多岐にわたる業務に携われるため、IT業界全体の構造や役割が俯瞰的に理解できるようになります。
特定の領域に偏ることなく、社内の課題解決を通じて業務知識や調整力も身につく点が魅力です。実務に追われながらも自発的に学ぶ習慣がついたという声もあり、将来的にITコンサルやプロジェクトマネージャーを目指す人には特に良い経験となるようです。
【良かった点】残業が少なくワークライフバランスが良い
社内SEは基本的に自社の業務時間に合わせた働き方になるため、「新卒で配属されてみたら意外と定時で帰れる日が多くて驚いた」という声も多いです。SIerや受託開発企業のような納期プレッシャーや客先対応が少なく、社内ユーザーと柔軟にスケジュール調整できることから、急な長時間残業が起きにくい傾向にあります。
「プライベートの時間がしっかり取れて、趣味や勉強にも時間を充てられる」といったライフスタイルの安定性を評価する声もあります。
【辛い点】社内ユーザーからの雑務・問い合わせ対応に追われる
社内SEの定番の悩みとして、「問い合わせ対応に多くの時間を取られてしまう」という声がよくあります。パソコンのトラブル、システムの操作方法の質問、プリンタ設定の不具合など、技術的には難しくないけれど対応が必要な雑務が多く発生します。
特に新卒の場合はこういった雑務を対応することが多く、「自分はIT技術者として成長できているのか」「もっと開発的なことがしたいのに」といったジレンマを感じる方も多くいらっしゃいます。
【辛い点】最新技術に触れる機会が少ない
「新卒で社内SEに配属されたけれど、レガシーなシステムの保守がメインで、モダンな技術に触れる機会がほとんどない」という声も多く見られます。企業の基幹システムは長年使われ続けているケースが多く、新技術導入の意思決定も慎重なため、トレンドからは遅れがちです。
そのため、「せっかくエンジニアになったのに、クラウドやAI、モダンフレームワークなどには全く触れられず、焦りを感じる」という不満が出ることもあります。外の世界との技術格差を感じやすいため、自発的に勉強会に参加したり、社外の情報収集を続ける工夫が求められます。
【辛い点】雑務ばかりで専門スキルがつきづらい
「毎日が雑用対応で、エンジニアとしての成長を感じられない」というのは、新卒で社内SEになった人の間で最もよく聞くと言っても良いほど多い悩みです。
たとえば、メールアカウントの発行、PCの初期設定、パスワードリセット、社内ネットワークの問い合わせ対応など、いわゆるシステムサポート的な業務が多く、新卒のうちはこれらを「一通り経験してもらう」という名目で任されがちです。
もちろん業務理解の一環ではあるものの、こうした作業は属人的で再現性のあるスキルにしづらく、ポートフォリオにも残りません。その結果、「このまま3年経っても技術者として価値が付かないのでは」という不安を抱くことになります。
企業側も中長期的な育成計画でスキルをつけてもらうことを想定はしているケースがほとんどですが、とはいえ早期にスキルをつけたいと思っている方にとって焦りを感じてしまうのもうなづけます。
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3.新卒で社内SEになるメリットややりがい

以下で社内SEに就職すると良い理由を見ていきましょう。
人事異動が発生しづらい
社内SEは社内でのシステム運用が主な仕事のため、人事異動があまりない職種だといえます。職場の変更による環境の変化はほとんどありません。
また、社内勤務がメインであるため、社外への出張・出向を想定しなくて良いのもメリットです。
環境の変化が苦手な人や、地元愛が強くて引っ越しをしたくない人、毎日決まった場所で仕事をしたい人におすすめの職種だといえるでしょう。
定時退社しやすい
通常のSEと比べ、定時に退社しやすい場合が多いのが社内SEのメリットです。
社内SEのクライアントは同じ企業の社員が多いため、無理のないスケジュールを組みやすい傾向にあります。通常のSEでありがちな、顧客先で起きたトラブル対応で社外に突然駆り出されることもないでしょう。
社内で緊急のトラブルが発生しない限りは、業務量を調整しやすく、定時に退社することも可能だと考えられます。
家族との時間を持ちたい、趣味の時間を費やしたいなどで定時退社を求める人におすすめの職種です。
人間関係を構築しやすい
社内SEが接するのは、ほとんどが社内のメンバーです。そのため、社外の人とのコミュニケーションが必要な通常のSEより、人間関係を構築しやすいのが特徴です。
一度人間関係を築ければ、その後の縁も続きやすくなります。長く勤めていればいるほど、縁のある人は増えていくでしょう。
また、顧客先に出向いたり、社を代表して外部の人と接したりする機会が少ないため、人間関係におけるプレッシャーも少ないといえます。
一度できた縁を大切にしたい人や、見知らぬ人と接する機会を少なくしたい人におすすめだといえるでしょう。
ユーザーの反応が見られる
社内SEのやりがいの一つは、ユーザーの反応を間近に感じられることです。
システム開発を請け負うSlerで働くSEの場合、実際にシステムを使う顧客とコミュニケーションをとる機会は限られています。
一方、社内SEにとってのユーザーは同じ会社で働く社員で、ユーザーの反応を直接知ることが可能です。
自分が携わったシステムがどのように使われているのかを見られたり、改善の要望や感謝の声を聞けたりするため、モチベーションアップにつながるでしょう。
一つのシステムに長く携われる
社内SEは一つのシステムに長期的に携われます。自社システムの設計から保守・運用まですべての工程を経験でき、勤務する企業によっては上流工程を担当する機会もあるでしょう。
自分が手掛けたシステムが成長していく様子を見守ることができ、会社に貢献している実感を得られます。
自社に貢献できる
社内SEの主な仕事は、社内のシステムを整えること。自分の働きによって、自社のシステムが整っていく様子を間近で見られるのが社内SEの魅力です。
それだけでなく、そのシステムを使って他の社員が円滑に仕事を進められるようになる姿も見ることができます。
人の役に立った実感が得られるうえ、社員から直接感謝されることもあります。会社の役に立ちたい人や、誰かの役に立って縁の下の力持ちになりたい人におすすめの職種です。
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4.新卒で社内SEになった際の3つの心構え
続いて、新卒で社内SEになった際の3つの心構えを紹介していきます。周りと比較してスキルやキャリアで焦りを感じることもあるかもしれませんが、慌てることなく着実に仕事に向き合うことが大切です。
業務に自分なりの付加価値をつけていき、業務の幅を広げる
雑務が多くても、その中には必ず「非効率な繰り返し作業」や「属人化している手順」が存在します。実際に成長している新卒社内SEはそこに目を向け、自動化やマニュアル化といった改善に取り組むことで、自らの付加価値を高めています。
たとえば、毎月発生するPC初期設定をPowerShellやバッチで自動化したり、よくある問い合わせを生成AIでテンプレート化して対応時間を削減するなど、小さな工夫でも成果として評価されることがあります。こうした改善の実績が社内で認知されると、徐々に上流のシステム改善提案やベンダー対応といった領域にも関われるようになります。雑務の中にある改善余地を探し、それを実行する姿勢が信頼を築く第一歩です。
自社の育成計画を信じ、焦らず成長の土台を固める
多くの企業では、新卒を一人前の社内SEとして育てるために、3〜5年単位の育成計画を用意しています。最初の1〜2年は、業務全体の理解を深めることや、社内の仕組み・文化に慣れることが目的となっており、専門的な技術に携わる機会が少ないかもしれません。他部署との調整経験、社内ツールの仕様把握、セキュリティ意識の醸成といった「見えづらいけれど重要な素養」が求められる時期です。
外部のIT企業やSNS上の同年代と比較して不安になることもありますが、今目の前の業務に丁寧に取り組むことが、長期的にはエンジニアとしての成長につながります。焦らず、一つずつ着実にこなす姿勢こそが、将来の信頼とチャンスにつながります。
社外での学習・交流でモチベーションを保つ
自社内で扱う技術が限られている場合、社外での学びを通じてスキルを補うという選択肢も有効です。実際に、多くの若手社内SEが、UdemyやYouTube、Qiitaなどを活用して独学を進めたり、社外のIT勉強会やコミュニティに参加して、モダンな技術動向に触れています。特に、自分が将来関わりたい分野(クラウド、Python、データ分析など)を明確にしておくと、日々の業務の中でもそれに関連する機会を見つけやすくなります。
また、社外との比較ではなく、自分の成長曲線を意識することで、モチベーションを保ちやすくなります。
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5.社内SEと通常のSEの違い

社内SE(システムエンジニア)とは、社内の情報システムの開発、運用、管理に携わる職業です。社内SEと似たような職種にSE(システムエンジニア)があります。SEも社内SEと同じく、システムの開発や運用、管理などの業務に携わります。
SEとの違いは、提供するサービスのクライアント先が社内か外部かです。
社内SEは、社内でシステムの運用や改善、管理、など幅広い業務を担当する一方で、SEは外部のクライアントや企画に対してシステム開発やコンサルティングなどをおこないます。
関連記事:新卒でSEになるためにしておくべき準備|仕事内容や必要な資格、求められるスキルまで解説
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6.新卒での社内SE就職は可能?難しいと言われる理由まで紹介
結論からいいますと、新卒で社内SEになるのは難しいとされています。理由としては、社内SEの応募は経験者に限られていることが多いからです。
とはいえ、新卒で社内SEに絶対になれないというわけではありません。社内SEは人気のある職種です。

中途採用での募集が多いから
新卒で社内SEとしての就職が難しい理由の一つは、「中途採用での募集が多い」ことです。
エンジニア系職種は多くの企業が即戦力を求めるため、社内SEも経験者を中心に採用する傾向があります。経験者は既存のプロジェクトや特定の技術に対応できるためです。
特に、IT企業では社内のサーバー周りが停止してしまうとほとんどの業務をストップせざるを得なくなります。これも、社内SEに経験豊富な人材を求める企業が多い理由の一つです。
ただし、一部の企業では新卒枠を設けて積極的に採用する例もあります。
新卒は総合職での募集となるから
新卒の多くは総合職での採用となります。一部のエンジニア職では職種ごとで募集している企業もありますが、少数です。そのため、通常は総合職として採用され経験やスキルを積んだ後、社内SEになる道が一般的となります。
総合職として入社した場合、社内SEになれる保証はありません。希望は聞いてくれる場合が多いですが、本人の適正や人事都合によっては希望通りにならない可能性もあるでしょう。
SEよりも募集人数が少ないから
社内SEは、通常のSEよりも募集人数が少ない傾向にあります。
通常のSEは、その派遣が会社のコア業務であることが多い一方、社内SEはSE業務とは別の業務が主な収益源となっているためです。そのため、必然的に社内SEに対する枠は少なくなります。
社内のサーバー管理は重要ですが、先述の通り「新卒枠として募集よりも、経験豊富な人材を確保したい」と考える企業が多いです。
人気なポジションだから
社内SEは、通常のSEとは違い納期などのプレッシャーが少ない環境です。他の企業に常駐することもないことから、人気なポジションとなっています。
そのため、求人数に対して志望する人が多く、SEよりも就職が難しい傾向にあるようです。社内SEの募集があっても、新卒よりスキルや実績のある経験者が採用される可能性が高くなっています。
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7.新卒で社内SEになるための就活方法
ここでは、新卒が社内SEになるための方法を紹介します。

新卒採用選考を受ける
新卒が社内SEになる一般的なルートは、新卒採用選考を受けて内定を獲得することです。
新卒採用では、基本的にポテンシャル採用といわれる将来性を加味した採用が行われるため、就活時に高い能力は求められません。
ただし、IT技術やプログラミングスキルを習得していると評価につながるため、可能なかぎり就活までに習得すると良いでしょう。
アルバイト・インターンから採用される
企業の情報システム部門が学生を対象としたアルバイトやインターンを募集している場合があります。情報システム部門でのアルバイトやインターンの経験を積むと、企業内部の社内SEの仕事に触れられ、社内SEに対する理解が深まります。
また、企業は新卒の学生獲得を意識してインターンを実施していることが多く、働きぶりが認められればインターン後の採用につながるでしょう。
就職エージェントを利用する
未経験者を歓迎する社内SEの正社員求人を自力で探すのが難しいと感じたら、新卒向けの就職エージェントを利用するのがおすすめです。
エージェントでは、希望を伝えると条件に合った求人を紹介してくれます。また、エージェントは求人サイトに掲載されていない求人を保有していることもあるので、うまく活用すれば応募先の選択肢を広げられるでしょう。
一度経験を積んでから社内SEを目指す
社内SEの募集はSIerのエンジニアに比べると少ない傾向です。もし社内SEを目指すのが難しいと感じたら、Web系企業やSlerなどのSEになるのも手。経験を積んだ後に社内SEに転職する道もあります。
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8.まとめ
昨今は企業でのIT活用が進み、社内SEの重要性が増してきました。社内SEには、ユーザーと近い距離感で働ける、一つのシステムに長く携われるといったやりがいがあります。社内の関係者と円滑にコミュニケーションをとれる人に向いているでしょう。
新卒から社内SEを目指す際は、IT系の資格を取得したり、インターンで経験を積んだりして仕事への理解を深めましょう。求人サイトで仕事を見つけるのが難しい場合は、就職エージェントを利用すれば希望に合った求人の紹介を受けられる可能性が高まります。
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