- 1..クラウドエンジニアとは?
- 2.クラウドエンジニアの仕事内容
- 3.クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い
- 4.クラウドエンジニアの年収・初任給
- 5.クラウドエンジニアの将来性
- 6.クラウドエンジニアになるための必要資格・スキル
- 7.クラウドエンジニアのキャリアパス
- 8.クラウドエンジニアに未経験で新卒入社するコツ
- 9.まとめ
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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1.クラウドエンジニアとは?
クラウドエンジニアとは、クラウド環境でのITインフラの設計・構築を手掛ける職種です。大きな分類としては「インフラエンジニア」に属し、IT環境の基盤を支える役割を果たします。
企業で使われるサーバーやネットワークは、従来では自社に物理的なサーバー機器・ネットワーク機器を設置・配線することが一般的でしたが、現在ではAWS・GCP・Azureといった海外大手IT企業の展開するクラウドサービス上にてシステムを構築するケースが増えています。
そのためクラウドやITインフラについての豊富な知識・スキルを持ち、クラウド上でのITインフラの設計・構築が可能なクラウドエンジニアの需要が高まりつつあるのです。ただし新卒・未経験でクラウドエンジニアを募集している企業は少なく、まずはサーバーエンジニア・ネットワークエンジニアとして下流工程の経験を積んでから、クラウドエンジニアへステップアップを目指す求人も多いです。
なお、クラウドエンジニアは従来のインフラエンジニアとは異なり、企業のサーバールームなどに常駐する必要がなく、在宅勤務や業務委託を受けるフリーランスとして働きやすい職種でもあります。
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2.クラウドエンジニアの仕事内容
クラウドエンジニアの仕事内容は、次の3つに大別されます。
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・インフラ設計
・インフラ構築
・インフラ保守・運用
それぞれの仕事内容を詳しく解説します。
(中見出し)インフラ設計
クラウドエンジニアの業務内容のうち「上流工程」とされるのが、クラウド上のインフラ設計です。クラウド環境でのサーバー設計やネットワーク設計など、ITサービスやIT事業に欠かせないインフラの設計書を作成する仕事です。AWS・GCP・Azureなどのクラウドサービスの選定や、クラウド上でのセキュリティ対策など、クライアント企業が求める要件や予算を考慮しながら設計します。
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インフラ構築
クライアント企業との打ち合わせを経て作成した設計書をもとに、クラウド上のインフラ構築を行うのもクラウドエンジニアの仕事です。仮想マシンのセットアップからソフトウェアのインストール、データベースの配置、ネットワークの設定なども含まれます。そのためクラウドエンジニアは、クラウドの知識だけではなくサーバーやネットワーク、データベースなどの知識も求められる職種です。
インフラ保守・運用
構築後のITインフラを保守・運用する仕事も、クラウドエンジニアが担当します。クラウドが正常に稼働しているかを監視し、トラブルが発生した際にはすぐに原因を特定し、業務への影響を最小限に留めるために対処します。サイバー攻撃に備えてセキュリティをアップデートすることも重要な業務です。また、AWS・GCP・Azureといったクラウドサービスの新機能や新サービスについてもチェックしながら、より適切なITインフラを提供できるよう努めることも重要です。
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3.クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い
クラウドエンジニアは、大きな分類として「インフラエンジニア」に含まれますが、インフラエンジニアの中にはサーバーエンジニアやネットワークエンジニアといった職種もあります。これらの職種はクラウドエンジニアとは担当する業務内容などは異なりますが、キャリアパスの選択肢となることも多いので、それぞれの違いを把握しておくと良いでしょう。
サーバーエンジニアとの違い
サーバーエンジニアとは、物理的なサーバー機器の設計・構築などを扱う職種で、企業のサーバールームで機器の配線・接続やソフトウェアのインストールなどを担当します。必要となるスキルは、OSやネットワーク、ストレージシステムなどを扱うスキル・知識となります。物理的なサーバー機器を扱うため在宅勤務や業務委託とは相性が悪く、リモートワーク・フリーランスを目指す方には不向きな職種でもあります。
ネットワークエンジニアとの違い
ネットワークエンジニアもサーバーエンジニアと同様に、物理的なネットワーク機器の設計・構築などを担当する職種です。クライアント企業で必要とされるネットワークの構成・要件をもとに、ルーターなどのネットワーク機器の種類・数量や回線を選定する知識が求められます。多くの拠点を接続する大規模なネットワークの場合、構築までに数ヶ月かかることもあります。ネットワークエンジニアもリモートワーク・フリーランスには適さない職種です。
ただし、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアの場合、クラウドエンジニアとは異なり未経験・新卒からの入社がしやすいという違いがあります。「下流工程」と呼ばれるインフラの保守・運用業務であればルーティンワークが多く、研修・教育が容易なので、新卒でも豊富な求人数があります。
まずはサーバーエンジニア・ネットワークエンジニアとして経験を積み、クラウドに関する学習やスキルアップに取り組みながら、クラウドエンジニアへのキャリアアップを目指すのが一般的なキャリアパスです。
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4.クラウドエンジニアの年収・初任給
クラウドエンジニアの年収は、約400万円〜800万円が目安です。豊富な知識やスキルが求められる職種なので、年収水準は高く1,000万円以上の年収を得ている方も少なくありません。フリーランスのクラウドエンジニアの場合、平均年収は912万円程度となっています。
参考:クラウドエンジニアの年収は?仕事内容・必要な資格や将来性は? | レバテックフリーランス
なお、クラウドエンジニアの新卒採用の場合、初年度の年収は300万円〜400万円ほどのことが多いです。入社時点の年収ではほかの職種との差は小さく、高い専門性を身につけるにつれて年収の伸び幅は大きくなるでしょう。
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5.クラウドエンジニアの将来性
クラウドエンジニアはIT系エンジニアの中でも、特に将来性が高い職種です。というのも、近年では大手企業・ベンチャー企業を問わず、クラウド環境でのITインフラ構築が進んでいるからです。クラウドサービスの活用が進むことで、企業にとってはコスト削減や業務効率の向上が見込まれるため、専門知識を持ったクラウドエンジニアの存在が重宝されるのです。
一方で、優秀なスキルを持ったクラウドエンジニアの数は少ないため、今からスキルを身につけておけばどんな企業でも評価されやすいクラウドエンジニアを目指せるでしょう。ITインフラを担うインフラエンジニアのスキルは、今後AIが発達しても仕事を奪われにくいため、将来性を重視してキャリアパスを考えたい方はクラウドエンジニアを目指すのがおすすめです。
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6.クラウドエンジニアになるための必要資格・スキル
クラウドエンジニアとして入社して高く評価されるためには、次のようなスキルや資格をアピールできると有利になります。
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・クラウド・ITインフラについての知識
・セキュリティについての知識
・論理的思考力
・コミュニケーションスキル
・AWS・GCP・Azureの知識や認定資格
それぞれのスキル・資格について詳しくご紹介しましょう。
クラウド・ITインフラについての知識
クラウドエンジニアとして活躍するためには、クラウドサービスやITインフラに関する幅広い知識が必要です。サーバー・ネットワーク・データベースなど、インフラエンジニアとしての一通りの知識があると、クラウドエンジニアとしても採用されやすくなります。クラウドへの移行や適切なクラウドサービスの選定ができるスキルがあれば、多くの企業で高く評価されます。
また、クラウド技術は進歩が激しい分野であるため、常に最新情報をチェックして学び続ける姿勢を持ったクラウドエンジニアは将来の転職でも有利となるでしょう。
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セキュリティについての知識
クラウドエンジニアには、クラウド上のITインフラをサイバー攻撃やウイルス感染から守るためにも、セキュリティに関する知識は欠かせません。機密情報や個人情報を扱うデータベースを手掛ける際には、不正アクセスによってトラブルを起こさないためにも、万全なセキュリティ対策を行う必要があります。
論理的思考力
クラウドエンジニアは、クライアント企業の課題を解決するためにどのようなクラウド環境を提供すれば良いのかを論理的にまとめ、クライアント企業に提案する力が求められます。インフラ設計をまとめる際にも、論理的に仕様を説明できるスキルがあると、開発チームからも信頼されやすくなります。特にクライアント企業とのやり取りや企画提案に携わりたい場合には、論理的思考力が重視されやすいので積極的にアピールすることが重要です。
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コミュニケーションスキル
IT系エンジニアにはパソコンに向かって黙々と作業しているイメージを持たれることが多いですが、クラウドエンジニアはクライアント企業とのやり取りを担当し、どのようなクラウド環境やITインフラを求めているのかを汲み取るヒアリング力が必要とされるため、コミュニケーションスキルが高い人材ほど高く評価されます。
将来はクラウドコンサルタントとしてクライアント企業の経営課題を解決できる人材を目指したり、プロジェクトマネージャーとしてチームのマネジメントを担当したいと考えている場合には、高いコミュニケーションスキルが要求されます。そのため接客や営業経験、リーダー・マネジメント経験などがあると、選考でも有利となるでしょう。
AWS・GCP・Azureの知識や認定資格
クラウドエンジニアの業務では、代表的なクラウドサービスに関する知識として、AWS(Amazon Web Services)、GCP(Google Cloud Platform)、Azure(Microsoft Azure)についての深い理解が求められます。これらのクラウドサービスの中で、クライアント企業にはどれが適しているのか、それぞれの違いはどこにあるのかを論理的に説明できるクラウドエンジニアは、市場価値が高い人材とみなされます。
これらのクラウドサービスには、次のような認定資格も用意されています。
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・AWS認定ソリューションアーキテクト
・Google Cloud認定資格
・Microsoft Azure認定資格
クラウドエンジニアとしてのキャリアを積み重ねる中で、これらの認定資格の取得を目指すことでキャリアアップの際にも有利に働くでしょう。
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7.クラウドエンジニアのキャリアパス
次に、クラウドエンジニアとして入社した後の具体的なキャリアパスについてもご紹介しましょう。
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・クラウドエンジニアとして専門性を高める
・クラウドコンサルタントを目指す
・プロジェクトマネージャーを目指す
一つひとつ詳しく解説します。
クラウドエンジニアとして専門性を高める
現場での構築経験や認定資格を習得することにより、より専門性の高いクラウドエンジニアを目指すことが可能です。ITインフラのクラウド化は近年高く注目されている分野であり、専門的なスキルを持ったクラウドエンジニアの市場価値も上昇しています。そのためクラウドエンジニアのスペシャリストとして専門スキルを身につける道を選ぶ方も多いです。
AWSの扱いに特化したクラウドエンジニアや、GCPを専門とするクラウドエンジニアなど、専門分野・得意分野を作っておくことで、自分自身のスキルを効果的にアピールしやすくなるメリットもあります。上流工程よりも下流工程が好きな方、コンサルティングやマネジメントよりも、現場での開発業務が好きな方に適しています。
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クラウドコンサルタントを目指す
クラウドコンサルタントとは、クラウドエンジニアとしての知識に加えて、クライアント企業の経営戦略やビジネスモデルへの提案を手掛ける職種です。ITコンサルタントの一種で、特にクラウドサービスを活用したソリューションを提案することで、クライアント企業の経営課題を解決します。
クラウドコンサルタントはクラウドサービスの導入についてのアドバイスができるだけではなく、その経営判断が企業のビジネスモデルにどのような影響を与え、売上や利益がどれだけ増える見込みなのかを提案できる職種です。クラウドサービスへの注目の高まりに加えて、経営者視点を持ったクラウドエンジニアの数は非常に少ないため、起業・独立も視野に入るほどの高い需要を見込むことができます。
プロジェクトマネージャーを目指す
プロジェクトマネージャーは、開発プロジェクト全体の管理を担当する上位職種で、クラウドエンジニアの場合にはクライアント企業のITインフラを構築するプロジェクトの全体を取り仕切る役割を担います。チームの管理職として、新人研修や予算管理などを担当することも多く、より大きな裁量と責任を果たすことになります。
マネジメントスキルやリーダーシップ、対人折衝力などのより広範なスキルが求められる職種でもあるため、年収1,000万円以上の高収入も狙いやすくなるでしょう。
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8.クラウドエンジニアに未経験で新卒入社するコツ
最後に、クラウドエンジニアとして未経験・新卒で入社するためのコツについて解説します。クラウドエンジニアは専門性が高く、新卒入社は難しいとされることは多いですが、次のようなポイントを踏まえることにより理想のキャリアパスを歩める可能性がアップします。
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・まずはインフラエンジニアの求人に応募する
・クラウドエンジニアに求められるスキルを身につける
・IT系エンジニア専門の求人サイトを利用する
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
まずはインフラエンジニアの求人に応募する
クラウドエンジニアとしての新卒採用の件数は非常に少なく、高い専門性も求められる職種であることから、まずはインフラエンジニアとしての求人に応募するのが効果的です。未経験でも採用されやすいサーバーエンジニアやネットワークエンジニアの下流工程からスタートして、長期的なスパンでインフラエンジニアへのステップアップを目指す選択肢です。
その際には、物理的なサーバー・ネットワークの構築だけではなく、クラウド環境でのITインフラの構築に携わっている企業を選ぶことで、クラウドエンジニアとしての経験を積みやすくなります。事前にしっかりと企業研究に取り組み、将来のキャリアプランに適しているかをリサーチしてからエントリーすると良いでしょう。
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クラウドエンジニアに求められるスキルを身につける
クラウドエンジニアを目指す高い志望意欲や業務に必要なスキルの土台をアピールするために、クラウドエンジニアに求められるスキルを学習しておくのも重要です。サーバーやネットワークに関する知識、ITパスポート試験や基本情報技術者試験といった、IT業界の登竜門に位置付けられる資格を取得しておくのも効果的です。
学生のうちからクラウドを使った開発経験を積んだり、アルバイト・インターンでクラウドエンジニアの仕事に携わったりできると、新卒採用でも評価されやすくなります。難易度は高いですが、前述したAWS・GCP・Azureの認定資格を取得できると、即戦力として評価されて内定を獲得しやすくなるでしょう。
IT系エンジニア専門の求人サイトを利用する
クラウドエンジニアの求人を効果的に見極めて、手厚い就活サポートを受けながら選考に臨むためにも、IT系エンジニア専門の求人サイトを利用するのが効果的です。クラウドエンジニアは比較的新しい職種のため、総合求人サイトの中にはインフラエンジニアと区別されずに求人が載っていることも考えられます。
IT系エンジニア専門の求人サイトであれば、クラウドエンジニア・サーバーエンジニア・ネットワークエンジニア・セキュリティエンジニアなど、インフラエンジニアの職種を細分化して掲載していることも多いので、クラウドエンジニアの求人だけを探しやすくなるメリットがあります。また、IT企業の面接対策やエントリーシートの書き方など、就活対策のサポートを受けられるメリットもあるので、ぜひ活用してみましょう。
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9.まとめ
クラウドエンジニアはインフラエンジニアの一種で、クラウド環境でのITインフラの設計・構築を担当する職種です。物理的なサーバー機器・ネットワーク機器を扱う従来のインフラエンジニアとは異なり、クラウドサービス上でのインフラ設計・構築を専門としているのが特徴です。
近年のクラウドサービスへの注目の高まりによってクラウドエンジニアの需要も向上しており、高いスキルを持ったクラウドエンジニアは高年収・好待遇で迎えられることも多いです。そのためAWS・GCP・Azureといったクラウドサービスの知識・認定資格を習得できると、多くの企業で高く評価されます。未経験から新卒入社するためには、まずはインフラエンジニアとしてのキャリアを積んだり、IT系エンジニア専門の求人サイトを使ったりするのが効果的なので、ぜひ実践してみてください。
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