
- 1.ESの「他に志望している企業」は正直に書いてOK
- 2.ESで「他に志望している企業」を質問する企業の意図
- 3.ESで「他に志望している企業」を回答する時のポイント
- 4.ESで「他に志望している企業」を聞かれた時の回答例
- 5.ESで「他に志望している企業」を回答する時の注意点
- 6.ESで「他に志望している企業」を書く時のNG例
- 7.まとめ
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1.ESの「他に志望している企業」は正直に書いてOK
まずESで他に志望している企業について問われた時には、嘘偽りなく、正直に書いてしまって問題ありません。企業側も学生が他の企業と並行しながら選考を受けていることは十分理解しており、自社だけを応募している学生はむしろ自然な印象を受けます。就活が中盤の時期に入っているにも関わらず、1社にしかエントリーしていないと言われたとしても、こちらの顔色をうかがった嘘の回答なのではないかと思われる可能性が高いです。
就活では企業は、学生が嘘の回答を書くことを最も嫌いますので、他に志望している企業についての質問でも、嘘をつかずに正直に回答するのが望ましいです。
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2.ESで「他に志望している企業」を質問する企業の意図
では、ESで他に志望している企業について質問する企業は、具体的にどのような意図を持っているのでしょうか。ここでは学生の就活状況を質問する企業の質問意図について、以下の3つを解説します。
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学生の就活状況を知るため
企業選びの軸を知るため
志望度の高さを知るため
これらの質問を踏まえつつ、ESの回答を作成しましょう。
学生の就活状況を知るため
ESで他に志望している企業について質問する背景として、単純に学生の就活状況を知ろうとしていることが考えられます。学生の就活状況を把握することで、採用担当者が今後の選考スケジュールを立てやすくなるからです。また、他社で最終選考に進んでいる場合には、他の企業からも高く評価されている学生という印象につながり、プラスの評価が得られることもあります。
学生の選考に慣れている採用担当者であっても、一通のESだけで学生の評価を正確に下すことは困難です。そこで他に志望している企業での選考状況を把握することにより、他社から得ている評価を自社の判断材料に加えようと考えているのです。
企業選びの軸を知るため
ESで他に志望している企業について確認することで、学生がどのような企業選びの軸を持っているのかを知ろうとする意図もあります。自社の他にもエントリーしている企業に一貫性が見られる場合には、明確な軸を持って就活に臨んでいる学生と判断できます。たとえば、IT業界の企業に絞って何社もエントリーしている学生や、業界を問わず営業職の募集にエントリーしている学生などが当てはまります。
応募している企業や職種に一貫性がある場合には、明確な志望動機を持って自社にも応募していると判断できます。エントリーしている企業がバラバラで、明確な軸を持って就活をしていないと思われる学生と比べて、選考では有利に働きやすくなるでしょう。
志望度の高さを知るため
他に志望している企業を質問することを通じて、自社に対する志望度の高さを知ろうとする企業も多いです。新たな人材を採用コストを払って採用するからには、なるべく志望度の高い学生に入社してもらいたいというのが企業側の心理です。他に志望している企業についての回答を見ることで、他の企業の方が高い志望度で応募していると判断される場合には、どれだけ優秀な学生であっても採用が見送られる可能性があります。
そのため他に志望している企業についてESで回答する時には、エントリーする企業に対して高い志望意欲を持っていることや、同業他社との違いを踏まえて応募していることなどを伝えるのが重要です。
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3.ESで「他に志望している企業」を回答する時のポイント
続いて、ESで他に志望している企業を回答する時に、エントリーしている企業から好印象を得るためのポイントをご紹介します。
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応募している企業の一貫性を伝える
同業他社との違いを理解した姿勢を伝える
すべてを正直に伝える必要はない
これらのポイントを踏まえながら回答を作成し、採用担当者から高評価が得られるESを作成しましょう。
応募している企業の一貫性を伝える
他に志望している企業の回答では、自分が就活で応募している企業に一貫性があることを重点的に伝えるのがコツです。一つの業界に絞ってエントリーしていることや、特定の職種の募集にエントリーしていることなど、客観的に見て明確な「就活の軸」を持っていることをアピールできると効果的です。志望する企業に一貫性がある学生は、エントリーしている企業にも高い志望意欲を持って応募していると判断されるので、選考でも有利に働きやすくなります。
また、他に志望している企業についての回答の中で、自分自身がどのような就活の軸を持っているのかを明確に伝えるのも効果的です。「将来は革新的なWebサービスで新たな付加価値を生み出したいと考えているため、自社開発に取り組むIT企業を中心に応募しています。」などと伝えると、より説得力のある回答が完成します。
同業他社との違いを理解した姿勢を伝える
他に志望している企業をESで書く時には、同業他社との違いを理解した上で応募している姿勢を伝えましょう。同業他社との違いについて伝えられなければ、「この業界であればどの企業でも良い」と考えて応募している学生と受け取られかねません。重要なのは、同業他社の選考も受けているが、その中でもエントリーした企業に入社したいという姿勢をアピールすることです。
そのためには、徹底した業界研究・企業研究により、業界内での立ち位置や同業他社との違いを明確に理解することが欠かせません。同業他社と比べた時の応募企業の魅力や強みについて理解し、ESの回答にも盛り込むことで、志望意欲の高い学生として評価してもらえるでしょう。
すべてを正直に伝える必要はない
他に志望している企業についてESで質問された時、嘘の回答を書くのはNGですが、選考状況をすべて正直に伝える必要もありません。回答することで明らかに選考で不利に働いてしまう情報は、あえてESに記載する必要はないのです。たとえば、「第一志望は貴社ではなく別にあります」と回答したり、「すでに10社の企業の選考に落ちています」と回答したりするのは避けましょう。
嘘の回答になることは避けつつも、ESを読む採用担当者に好印象を与えられる表現を選びながら、あなた自身の選考状況を伝えるのがポイントです。
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4.ESで「他に志望している企業」を聞かれた時の回答例
次に、ESで他に志望している企業について問われた時の回答例について、以下の3パターンごとに解説します。
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第一志望の企業を聞かれた場合
他の企業の選考も受けている場合
他に選考を受けている企業がない場合
それぞれの回答例を参考にしながら、採用担当者に印象を与えるESを作成してください。
第一志望の企業を聞かれた場合
他に志望している企業の質問で第一志望を尋ねられた場合、エントリーした企業が第一志望の企業であれば、「貴社が第一志望です」と正直に答えれば問題ありません。一方で、エントリーした企業が第一志望ではない場合、「貴社は第一志望群です」という表現を使うことをおすすめします。他の企業が第一志望であることを正直に伝えたり、第一志望であると嘘をついたりすることなく、第一志望群に属している企業であることを伝えるのがコツです。具体的な回答例としては、次の通りです。
「貴社は第一志望群です。私はIT業界を志望しており、エンジニアとしてさまざまな経験が積める受託開発を手掛ける企業を軸として就活に臨んでいます。明確な第一志望を設定せずにさまざまな企業に応募しており、貴社は第一志望群と考えてエントリーしました。」
他の企業の選考も受けている場合
他に志望している企業の質問で、他社の選考状況について回答する時には、現在選考を受けている企業について正直に伝えましょう。選考に落ちてしまった企業についてはあえて回答する必要はなく、二次選考や最終選考に進んでいる企業について中心に回答すると良いでしょう。他の企業から評価を得ていることをアピールすることで、間接的に自己PRできるチャンスになるからです。
「現在は●●株式会社から二次選考の結果を待っている状況です。また、●●株式会社にもエントリーしており、先日エントリーシートを提出しましたが、貴社には○○という同業他社にない魅力があると考えており、第一志望は貴社です。そのため貴社の選考が終わるまでは、他社からの内定承諾の連絡は待っていただけるように相談する予定でおります。」
他に選考を受けている企業がない場合
現在の選考状況から、他に志望している企業がない場合には、エントリーした企業が第一志望であり他社の選考は受けていないことを正直に伝えると良いでしょう。ただし、実際には他社の選考を受けているにも関わらず嘘の回答を書いているのではないかと思われないよう、今後の就活の見通しについて触れるのが効果的です。一例として、以下のような回答方法が考えられます。
「現在は他社での選考は受けていません。私は受託開発を手掛けるIT企業への就職を希望しており、貴社では同業他社にはない○○という取り組みを実施していることに魅力を感じてエントリーしました。ぜひ貴社のエンジニア職として働きたいと思っていますが、貴社の選考結果を待って同業他社の選考も検討したいと考えています。」
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5.ESで「他に志望している企業」を回答する時の注意点
続いて、ESで他に志望している企業について回答する時に気をつけたい、3つの注意点について解説します。
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他の志望企業と志望動機の矛盾に注意する
同業他社について書きすぎない
不合格の企業は伝える必要はない
作成したESでこれらの特徴がないかを十分にチェックしてから、企業に提出するようにしましょう。
他の志望企業と志望動機の矛盾に注意する
ESで他に志望している企業について書く時には、 企業選びの軸と志望動機との間で矛盾が発生しないように注意してください。 たとえばIT企業で活躍したいという志望動機を書いて提出するESで、 食品業界や教育業界の企業に応募していることを伝えてしまうと、 一貫性のない就活を行っている学生と判断されてしまいます。
また、エントリーする企業ではエンジニア職を希望しているにもかかわらず、他に志望している企業では営業職の募集に応募している場合にも、就活の軸に疑問が生まれてしまいます。志望する企業と志望動機で矛盾が発生して、手当たり次第にエントリーしている学生という印象を持たれないためにも、ES全体の一貫性を重視して作成するようにしてください。
同業他社について書きすぎない
ESで他に志望している企業を説明する時には、同業他社について多くを語りすぎないことも重要です。 エントリーしている企業についての話よりも、同業他社についての話の方が多くなってしまうと、明らかに自社が第一志望ではないことが伝わってしまいます。
ESを作成する時には、 あくまでもエントリーする企業への志望意欲や同業他社との違いについて詳しく書くことが重要です。同業他社についての志望動機や応募したきっかけなどは、その企業の選考を受ける時にアピールするようにしてください。
不合格の企業は伝える必要はない
他に志望している企業についての回答では、 不合格となった企業についてはあえて伝える必要はありません。 他社の選考に落ちてしまったことをESに書いてしまうと、 他社からの評価が低く、何か問題がある学生なのではないかという疑問につながるからです。 その結果は、あなた自身の強みや魅力について正しく評価してもらうことができず、マイナスの印象が選考にも悪影響を及ぼしてしまいます。
企業の採用担当者の立場からしても、不合格となった企業よりも選考に進んでいる企業について詳しく知るほうが、どのような企業で評価されているのかが把握できて、評価に反映しやすくなるメリットがあります。不合格となった企業を伝え、エントリーする企業が第一志望であることを伝えるのは、八方美人な印象を与えることもあるので注意しましょう。
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6.ESで「他に志望している企業」を書く時のNG例
最後に、ESで他に志望している企業を回答すると評価が落ちてしまうNG例についても解説します。
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「他には受けていない」「内定を得ている」と嘘をつく
受けている企業に一貫性がない
入社の意思に対してあいまいに返答する
上記の特徴に当てはまる回答を書いてしまうと、どれだけ力を入れたESであってもマイナスの印象を与えかねないので注意してください。それぞれのNG例を詳しく解説していきます。
「他には受けていない」「内定を得ている」と嘘をつく
他に志望している企業を伝える時には、「他に受けている企業はありません」「すでに他社から内定を得ています」などと、嘘の回答を書くのはNGです。実際には他社の選考を受けている、あるいは内定をまだもらっていないにも関わらず、エントリーした企業から好印象を得たいがために嘘を書いてしまうと、大きなデメリットが発生するからです。
嘘の回答を書いたESでたとえ内定を勝ち取れたとしても、入社前や入社後に嘘がバレてしまうと、周囲からの印象を大きく悪化させる原因になります。場合によっては内定取り消しに至ったり、入社後の居心地が悪く早期退職したりすることも考えられます。2回目の就活で苦労してしまわないためにも、「他に志望している企業」の回答を含め、選考では嘘をつかないように注意してください。
受けている企業に一貫性がない
他に志望している企業を伝える時、応募している企業に一貫性が見られないのもNGです。食品業界・IT業界・金融業界などと受けている業種に一貫性がない場合や、応募する職種が全部バラバラだった場合などは、自己分析が足りておらず就活の軸がない学生と評価されるからです。
自己分析が不足した学生は、自分の強みや適性を理解できておらず、知名度や待遇面だけで就活を行っている印象を与えます。当然志望度も低い学生と見なされてしまうので、選考では不利に働いてしまうのです。そのため他に志望している企業で取り上げる企業は、エントリーする企業と一貫性があるものを選ぶか、自分の中の就活の軸を明確に説明するようにしてください。
入社の意思に対してあいまいに返答する
他に志望している企業を質問されるESでは、「当社が内定を出したら入社する意思はあるか」について、別の質問や面接で問われることもあります。こうした入社意思を確認する質問には、原則として入社意思があることを回答するのが大切です。一方で、「記者は第二志望なので考えさせてください」「少し考える時間をいただきたいです」などと回答してしまうと、マイナス印象を与える原因になってしまいます。
入社意思について確認された時には、基本的には内定を承諾することを即答し、志望度の高さをアピールすることがポイントです。
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7.まとめ
ESで「他に志望している企業」について質問された時には、嘘をつくことなく、現在の就活状況を正直に伝えるのが大切です。その際には、エントリーする企業と選考を受けている企業とで一貫性があることや、同業他社との違いを理解してエントリーしていることを重点的に伝えると良いでしょう。
ただし、同業他社についての話を書きすぎたり、不合格の企業について盛り込んだりすると、マイナスの印象につながる危険性があるので注意してください。また、「他には受けていない」「内定を得ている」と嘘の回答を書くのもNGです。本記事で解説してきた回答のポイントや回答例も参考にしながら、企業からの高評価が得られるESを作成してみてください。
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