「なぜエンジニアになりたいのか」に何て答えたらいい【IT就活一問一答】

今回は面接でよく聞かれる「なぜエンジニアになりたいのか」という質問に対する良い答え方について、ITエンジニアの就活支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが解説します!

Q. 面接で「なぜエンジニアになりたいのですか?」と聞かれ、「IT技術を使って世の中の課題を解決したいからです」と答えています。しかし、面接官から深堀されると言葉に詰まってしまいます。どう答えればいいのでしょうか。
エンジニアを目指して意欲的に就活を進めているのですが、面接で「なぜエンジニアになりたいのですか?」と聞かれることがあります。
「IT技術を使って世の中の課題を解決したいからです」と答えることが多いのですが、そうすると「なぜ他の職種ではなくエンジニアなのですか?」「それなら企画や営業職でもできるのでは?」と質問されてしまい、うまく答えられません。
実際の開発経験がないため、仕事の具体的なイメージが湧いておらず、つい「ITで人々を便利にしたい」「ものづくりがしたい」といった、他の職種にも当てはまるような抽象的な言葉を並べてしまいます。
面接官に深堀されてもブレない、開発経験がなくても話せる志望動機を作るコツを教えてほしいです。
A. エンジニアの仕事の「どの側面に自分がワクワクするのか」を、自分の言葉で語るのが良いです。
「ITに関わりたい」「課題を解決したい」という広い目的だけでなく、「なぜ企画や提案で終わらせず、技術を使って自ら『動く仕組み』を作り上げるエンジニアなのか」という役割の部分に焦点を当てることが大切です。
あなたのこれまでの経験や性格タイプを振り返り、エンジニアの実務のどの部分に魅力を感じているのかを整理して伝えることで、開発未経験であっても「この学生はエンジニアという仕事をよく理解しているな」と納得してもらえます。
面接官が「なぜエンジニアなのか」を聞く本当の意図
面接官がこの質問で見ているのは、単なる熱意の高さではありません。具体的には、以下の2つのポイントを厳しくチェックしています。
1. 「IT業界」ではなく「エンジニア職」を選ぶ納得感があるか
「ITを使ってお客様の不便を解消したい」という目的は、営業職でもITコンサルタントでも、企画職でも実現できます。数ある職種の中で、なぜわざわざエンジニアになりたいのか。その役割の違いを理解できているかという、職種に対する思考力の高さを見ています。
2. 地味で泥臭い実務を理解しているか
エンジニアの仕事は、華やかな新機能の開発ばかりではありません。実際は、思い通りに動かないコードと何時間も格闘したり、地味なエラーの原因を一つひとつ解消したりする「泥臭い作業」が大部分を占めます。
「かっこよさそう」「市場価値が高そう」といったキラキラしたイメージだけで選ぶのではなく、そうした現実を理解した上で覚悟を持って志望しているかを確認しています。
3つの起点で語る、自分なりの志望理由の作り方
未経験の段階で納得感のある志望理由を作るには、自分の得意なことや過去の行動パターンを「エンジニアの実務の面白さ」に結びつけるのが最も効果的です。以下の3つの起点のなかから、自分に一番しっくりくるものを選んでみましょう。
① 【プロダクト起点】
こんな人におすすめ
企画や運営が好き、頭の中のアイデアを実際の形にする楽しさを重視するタイプ
伝え方
どれだけ優れたアイデアも、システムとして実装しなければユーザーに価値を届けることはできません。「単に口頭で提案するだけで終わらせず、自分の手で動く形(プロダクト)に仕上げてユーザーへ送り届ける最後のバトンを握りたい」という想いを軸にします。
② 【仕組み・効率化起点】
こんな人におすすめ
非効率な手作業が嫌い、工夫して周囲の作業を楽にするのが好きな効率主義タイプ
伝え方
バイト先や日常生活の不便をちょっとした工夫で解決した経験をベースにします。「その場しのぎの対応を繰り返すのではなく、システムやテクノロジーという根本的な『仕組み』を作って、関わる人全員をラクにする役割になりたい」と伝えます。
③ 【仮説検証・探求起点】
こんな人におすすめ
研究、パズル、ゲームの攻略など、手探りで粘り強く実験を繰り返すのが好きなタイプ
伝え方
開発の本質は、正解がない中で仮説を立て、地道に検証を繰り返すプロセスそのものです。「エラーが起きたときに原因を自分で調べて解決したり、未知の課題に対して試行錯誤しながら最適解を作っていく探求のプロセスに一番没頭できるから」と伝えます。
回答例文
それぞれの起点に合わせた、面接でそのまま使えるOK例文と、よくあるNG例文を比較してみましょう。
NG例文:職種を選ぶ理由が不明確
「市場価値の高いエンジニアになって最新技術を駆使し、フルスタックに活躍してものづくりに貢献したいです。ITの力で社会の課題を解決し、人々を便利にしたいという想いから、営業ではなく開発の現場で活躍したいと考えています」
【解説】
「最新技術」「フルスタック」といったネット上の流行り言葉を並べていますが、中身がありません。「それなら他の職種でもいいよね」「エンジニアの仕事をかっこいいイメージだけで捉えているな」と受け取られてしまいます。
OK例文①【プロダクト起点】
「アイデアをただ提案するだけで終わらせず、自分の手で動く形にして世に届ける役割を担いたいからです。
大学のサークル活動で、新入生向けのオンラインイベントを企画した際、最初はSNSで『こんなことをやります』と文字だけで告知をしていましたが、なかなか人が集まりませんでした。そこで、イベントの魅力が直感的に伝わるように、無料のツールを使って簡単な紹介ページを自分で作って公開してみたところ、イベントの参加者を大幅に増やすことができました。
どれだけ良い企画であっても、実際に触れられる形に落とし込まなければ価値は伝わらないと痛感した経験です。机上の空論で終わらせず、自分の技術を使って確実に価値を『形』にするエンジニアとして貢献したいです」
OK例文②【仕組み・効率化起点】
「場当たり的な対応を繰り返すのではなく、システムという『仕組み』を作って課題を根本から解決したいからです。
以前、アルバイト先でスタッフのシフト管理を手作業で行っており、調整や転記に多大な時間がかかっていました。そこで、自分がExcelの関数を使って、希望を入力するだけで自動で重複を検知し配置する簡易的な管理シートを作ったところ、店長の管理作業を毎週何時間も削減することができました。
目の前の作業を手伝うだけでなく、誰もが楽になる仕組み自体を作ることのやりがいを知り、プログラミング技術を使ってより大きな規模でこの『仕組み化による根本解決』を実現したいと考え、エンジニアを志望しています」
OK例文③【仮説検証・探求起点】
「正解や答えがない課題に対して、自分で仮説を立てて検証を泥臭く繰り返す開発のプロセスそのものに魅力を感じたからです。
大学の講義のレポート作成や調べもので、ネット上に答えがないテーマについて、様々な情報を繋ぎ合わせて仮説を立て、それが正しいか地道に検証を繰り返していく作業に、時間を忘れて没頭した経験があります。
現在、独学で始めたProgateでプログラミングを学習していますが、コードが動かないときにエラーの原因を自分で調べて一歩ずつ解決し、思い通りに動作した瞬間に最も面白さを実感しています。この粘り強く原因を突き止めていく探求心を活かし、実務でも課題を一つずつクリアしていきたいです」
これまでに感じた「面白い」の中に、エンジニアを選ぶ理由はある
面接官にまっすぐ伝わる志望理由は、あなたのこれまでの経験や日常で感じたことの中にきっと隠れています。
「自分の手で形にできた瞬間が楽しかった」
「仕組みを作って誰かを楽にするのが好き」
「試行錯誤して原因を突き止めるプロセスに没頭した」
こうした、あなたが過去に「面白い」と感じた等身大のエピソードこそが、最も説得力のある志望動機になります。
まずは、自分のこれまでの生活や経験の中で「工夫して面白かった瞬間」を思い出すことから、始めてみてくださいね!
この質問の回答者

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