「ガクチカで学んだこと」の効果的な書き方とは?企業の意図・評価基準に沿った回答のコツ

「ガクチカで学んだこと」の効果的な書き方とは?企業の意図・評価基準に沿った回答のコツ
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)をエントリーシートや面接でアピールする時には、取り組んだ成果や実績よりも、ガクチカを通じて学んだことや取り組むプロセスが高く評価されます。そのため「ガクチカで学んだこと」をアピールするのは非常に有効であり、エントリーシートや面接の魅力度を大きく高めてくれます。 しかしガクチカで書く内容が思い浮かばない方、学んだことをまとめるのが難しく感じる方は多いでしょう。そこで今回の記事では、「ガクチカで学んだこと」を質問する企業の意図や、エントリーシートの題材にするメリット、テーマ選びのコツなどについて解説します。注意すべきNG例についても触れているので、魅力的なガクチカで勝負したいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

1.「ガクチカで学んだこと」を企業が質問する意図とは?

そもそも企業がガクチカについて質問する意図として、どのような背景があるのでしょうか。ここでは企業がエントリーシートや面接でガクチカを質問する理由、そしてガクチカで学んだことを重視する理由について解説します。

企業の風土・価値観とのマッチ度を知るため
入社後の業務への向き合い方の参考にするため
採用するポジションとの相性を測るため

これらの質問意図を踏まえながら、採用担当者に評価されやすいガクチカを作成しましょう。

企業の風土・価値観とのマッチ度を知るため

「ガクチカで学んだこと」を質問することにより、企業は学生の価値観が自社の風土・価値観とマッチングするかどうかを判断したいという狙いがあります。ガクチカから読み取れる学生の価値観が企業とマッチしていない場合、入社後に早期退職したり、モチベーションが高まらずに企業に貢献できない可能性が高いと考え、採用が見送られる結果となります。

たとえば、部活動で培ったリーダーシップを強みとする学生は、社員同士がフラットな関係で働いている企業にはマッチしない可能性があります。一方で、将来の幹部候補を募集している企業であれば、リーダーシップを備えた学生を高く評価することでしょう。

企業の風土・価値観と自分のガクチカのエピソードがミスマッチを起こしていないか、事前の企業研究でしっかりと見極めることが重要になります。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

入社後の業務への向き合い方の参考にするため

「ガクチカで学んだこと」で紹介するエピソードは、その学生が入社後にどのように業務へ向き合うのかの参考情報となります。ガクチカで課題や困難を乗り越える姿勢は、入社後に業務で課題・困難にぶつかった時の姿勢と共通するためです。

たとえば、ガクチカで個人としての成長を重視して部活やアルバイトに取り組んできたことをアピールした場合、チームワークを重視する企業からは高く評価されにくくなるでしょう。これまで自分の成長を重視してきた学生は、企業でも個人の成長を優先して業務に取り組むであろうと考えられるからです。

そのためガクチカを通じてどれだけ立派な学びをアピールしたとしても、課題への向き合い方や価値観によっては、書類選考に通過できないことも十分考えられます。

採用するポジションとの相性を測るため

「ガクチカで学んだこと」をチェックすることにより、その学生と募集するポジションとの相性を見ようとする意図も考えられます。システムエンジニアを募集している企業であれば、エンジニアと相性の良い人柄・価値観を持っている学生ほど、好印象に映るということです。

プログラムを書く業務が中心のポジションであれば、コツコツと努力できる人物の方が高く評価されやすくなります。一方でWebディレクターとして営業職に近い業務を担当する場合には、コミュニケーション力に優れ、協調性の高い学生が高評価を受けやすくなるでしょう。

ここで注意したいのは、どちらの学生も能力的に劣っているわけではなく、募集する職種にマッチするかどうかだけを判断しているという点です。だからこそガクチカにおいては、身につけたスキルや能力を強調するよりも、人柄・価値観を正確に伝えることの方が重要なのです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

2.ガクチカで学んだこと」をエントリーシートで伝えるメリット

エントリーシートでは、「ガクチカで学んだこと」を具体的なエピソードとともにアピールすることが、選考の通過率を高めるポイントとなっています。なぜガクチカでの学びを書いた方が良いのか、そのメリットについて詳しく解説します。

華やかな実績がなくても好印象を与えられる
企業が知りたい情報をダイレクトに回答できる
即戦力として働けるスキル・経験をアピールできる

上から順番にご紹介しましょう。

華やかな実績がなくても好印象を与えられる

「ガクチカで学んだこと」をアピールする時には、取り組んだ内容や身につけたスキルなどは関係なく、その体験にどのように向き合ったのか、どのような学びを得られたのかが企業に評価されます。つまり、全国大会出場やバイトリーダー・サークル代表・部長といった華やかな実績がなかったとしても、企業に好印象を持ってもらえるチャンスとなるのです。

これまでの学生時代を振り返ってみて、就活で自慢できるような実績が何もないと感じる方は少なくありません。しかしガクチカについての質問に関しては、課題への取り組み方を丁寧に書くことにより、輝かしい経歴を持った学生よりも有利に選考を進められることが大きなメリットです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

企業が知りたい情報をダイレクトに回答できる

企業はエントリーシートや面接を通じて、学生を採用した後にどのように自社で活躍してくれるかを予測したいと考えています。学生の適性や価値観によって入社後の配属を決め、適材適所で活躍してもらいたいと考える企業も多いです。「ガクチカで学んだこと」の回答は、そうした企業の意図に対してダイレクトに応えられる項目なので、エントリーシート全体でも非常に印象に残りやすい質問です。

たとえ志望動機で強いエピソードを紹介できず、自己PRで優れたスキルをアピールできなかったとしても、ガクチカであなた自身の人柄・価値観を正確に伝えることができれば、内定を勝ち取れることも十分考えられます。大学を卒業する就活生を採用する企業は、多くの場合は人柄重視の「ポテンシャル採用」ですから、ガクチカはエントリーシートの中でも最大のアピールチャンスとなるのです。

即戦力として働けるスキル・経験をアピールできる

「ガクチカで学んだこと」を通じて、応募企業での業務に活かせるスキル・経験をアピールできれば、即戦力人材として高く評価してもらえることもあります。たとえば、プログラミングスキルやWebデザインのスキルといった専門スキルから、課題解決力・論理的思考力・マネジメントスキルなどの基礎的なスキルも挙げられます。

たとえば、学生時代にプログラミング学習に取り組んできた学生であれば、プログラミングについての学びをアピールすることで、システムエンジニアを募集する企業の選考を有利に進めることができます。ほかにも、部活やサークルで役職ある立場を経験した学生なら、マネジメントスキルやリーダーシップをアピールすることにより、将来の幹部候補を採用したい企業から高評価を受けることができるでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

3.「ガクチカで学んだこと」のテーマに最適な3つの体験

「ガクチカで学んだこと」についてエントリーシートや面接でアピールする場合、以下のような切り口で過去の経験を深掘りしてみるのがおすすめです。

成功体験からの学び
成長体験からの学び
失敗体験からの学び

成功体験・成長体験だけではなく、失敗体験からもガクチカをアピールできる理由についてご紹介していきます。

成功体験からの学び

成功体験を盛り込みながら「ガクチカで学んだこと」をアピールすることで、ガクチカのエピソードでインパクトを与えながら成果・実績を伝えやすくなります。たとえば、部活の大会で入賞したエピソードを取り上げるのであれば、入賞という実績で興味を引きつつも、入賞までにどのような努力してきたのかをアピールすることが可能です。

成功体験からの学びをアピールする場合、直面した課題と、その課題への努力、そして最後に成果を得るまでの流れがストーリー形式となり、採用担当者にとっても読みやすい文章となることがメリットです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

成長体験からの学び

「ガクチカで学んだこと」では、物事へ取り組んだ成果だけではなくプロセスも重視されることから、成長する過程を紹介する成長体験についてのエピソードも効果的です。たとえば、趣味の読書で学んだ知識がより定着しやすくなるようにノートの取り方を工夫したエピソードや、進学後に増加してしまった体重を落とすために痩せるメカニズムから研究してダイエットに取り組んだエピソードなど。

こうした日常生活での成長を盛り込んだ回答も、採用担当者にとって好印象に映ります。ガクチカのテーマは、学業やアルバイト、サークルから選ばなければならないというルールもありませんので、あなたがこれまでに一番成長を実感したエピソードを題材にしてみましょう。

失敗体験からの学び

「ガクチカで学んだこと」の題材には、過去の失敗体験からの学びを盛り込むこともできます。たとえば、部活の試合で敗退してしまったエピソードを中心に、その後の練習をどのように工夫したか、メンタル面ではどのように気持ちが変化したのかを深掘りすることにより、あなたの人柄や価値観が伝わりやすいガクチカが完成します。

失敗体験を取り上げるガクチカは、就活生のエントリーシートの中では珍しく、目立ちやすいこともメリットの一つです。過去の失敗をしっかりと分析し、二度と同じような失敗を繰り返さないために対策している姿をアピールできれば、成功体験を扱ったガクチカにも負けない魅力を伝えることができるでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

4.「ガクチカで学んだこと」を効果的に回答するコツ


「ガクチカで学んだこと」について、単に自分の体験談や考えをそのまま書き連ねるだけでは、言いたいことが伝わりにくく、読みにくい回答となってしまうことが多いです。あなた自身の人柄や価値観を正確に伝えるためには、以下のようなコツを踏まえてガクチカを作成することをおすすめします。

PREP法のフレームワークで構成を組み立てる
数値や5W1Hでオリジナリティを高める
過去だけではなく未来の時間軸で伝える

それぞれの書き方のポイントをご紹介しましょう。

PREP法のフレームワークで構成を組み立てる

PREP法とは、「結論・根拠・具体例・結論」という構成で物事を伝えるフレームワークを指します。要点を素早く簡潔に伝えられる構成なので、ビジネスシーンで好まれることが多い書き方です。エントリーシートでガクチカを書く時にも、このPREP法をもとにして構成を組み立ててみると良いでしょう。PREP法を使ってガクチカを書いた場合、以下の例文のような構成となります。

「私が学生時代に力を入れてきたのは、部活動です。」
「高校時代からサッカー部に所属し、キャプテンを務めた経験から多くを学びましたが、最も印象に残っているのはチームマネジメントの大切さです。」
「キャプテンに任命された当初は部員からの信頼が低く、自主練を呼びかけても集まらない日々が続きました。しかし一人ひとりの部員とコミュニケーションを取り、やる気が高まる言葉をかけることで、自主練への参加率も向上していきました。」
「こうした経験から学んだチームマネジメントのスキルを活かし、社会人として働き始めた後も周囲に常に目を配りながら、チーム全体で成果を出せるような社員を目指したいと考えています。」

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

数値や5W1Hでオリジナリティを高める

「ガクチカで学んだこと」について説得力を高めるコツとして、数値や5W1Hの要素を盛り込みながら、できるだけ具体的にエピソードを書くこともポイントです。あなた自身がガクチカに取り組んできた様子や学びを得た状況を、採用担当者が鮮明にイメージできるエントリーシートほど、高く評価されやすいからです。

そのためには、「参加率を高めました」よりも「従来は5人の参加でしたが、10人の参加まで増やすことができました」のように、数値を使ってエピソードを描写するのが効果的です。加えて、5W1Hを盛り込んで当時の状況を詳しく説明すると、他の就活生にはないオリジナリティの高いガクチカを作ることができます。

過去だけではなく未来の時間軸で伝える

「ガクチカで学んだこと」をアピールする時によくあるのが、過去のことだけにフォーカスを当てて書いてしまうケースです。確かに、ガクチカで学びを得た当時のことを詳しく描写することも大切なのですが、その学びを活かして働く「未来」の視点が抜け落ちていると、説得力が薄いガクチカという印象になってしまいます。

「キャプテンとしてチームを率いた経験は、私にとって貴重な学びとなりました。」と書いて、ガクチカで学んだことを終えることもできるでしょう。しかしそれを一歩先に進めて、「キャプテンとしてチームを率いて学んだことを胸に、貴社に入社後もチームワークを重視して働きたいと思います。」のように、入社後のキャリアビジョンについてもアピールできるのが望ましいです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

5.「ガクチカで学んだこと」を書く時の注意点・NG例

「ガクチカで学んだこと」をエントリーシートに書く時には、自分が伝えたいことを自由に書こうとするのではなく、読み手である採用担当者の立場になって作成することが重要です。本記事の最後に、ガクチカで学んだことを書く時に必ず押さえておきたい注意点について、NG例とともに解説します。

読み手の理解度に合わせて専門用語を使う
結果よりもプロセスを重視する
求める人物像や職種に合わせてアピール内容を工夫する

エントリーシートを書き終えた後には、これらのチェックポイントを照らし合わせながら見直すようにしてください。

読み手の理解度に合わせて専門用語を使う

「ガクチカで学んだこと」をアピールする時には、読み手の理解度に合わせて専門用語を使うことが大切です。たとえば、プログラミング言語のPythonについて独学したエピソードについて伝える時、IT企業に応募するエントリーシートでは「私は学生時代にPythonの独学に力を入れてきました。」と、そのまま専門用語を書く方が読みやすいでしょう。

一方で、IT業界ではない企業に応募する時には、「私は学生時代にプログラミング言語の独学に力を入れてきました。」と、平易な言葉に置き換えて、専門用語を控えつつ書いた方が伝わりやすくなります。エントリーシートでは専門用語をまったく使ってはいけないと思い込んでいる方は多いですが、上記のIT企業の例のように、専門用語を使った方が伝わりやすいシーンも少なくありません。

ただ専門用語をゼロに減らすのではなく、読み手の理解度をイメージしながら、適切に言葉や表現を選ぶことが重要なのです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

結果よりもプロセスを重視する

「ガクチカで学んだこと」で企業が重視するのは、取り組んだ結果の成果よりも、取り組むまでのプロセスの部分です。そのため学生時代に取り組んだ出来事について、事実だけを並べて書くのはおすすめできません。

たとえば、「私が学生時代に力を入れたのは、Pythonの独学です。書店で入門書を購入し、実際に手を動かしながらコードを書いて練習してきました。これまで学んできた知識を使って、簡単なゲームのプログラムを書きました。」のような書き方はNGです。

あなたがこれまでに取り組んできたことの事実だけを書くのではなく、その出来事からどんな学びを得たのか、その学びを今後どう活かしていくかを重点的にアピールしましょう。

求める人物像や職種に合わせてアピール内容を工夫する

「ガクチカで学んだこと」についてアピールする時には、企業の人物像や募集職種に合わせて、選ぶエピソードや表現方法を工夫するのが効果的です。たとえば、アルバイト経験についてアピールするとしても、チームワークを重視する企業であればチームワークを、成長志向を重視する企業であれば成長志向をアピールすることにより、より好印象を持ってもらえるチャンスとなります。

そのためエントリーシートやガクチカの内容は、応募する企業一つひとつに合わせて書き直すことが理想です。一つのガクチカを複数の企業で使い回そうとすると、求める人物像とマッチしないアピール文章となってしまうほか、手抜きを疑われて志望度の低い学生とみなされるリスクがあることに注意しましょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

まとめ

「ガクチカで学んだこと」について質問された時には、企業側は自社の価値観とのマッチ度を測り、入社後の業務への向き合い方を予測するために回答をチェックしていることが多いです。そうした企業の意図を踏まえながら、成功体験や成長体験、もしくは失敗体験を通じた印象的な学びについてアピールすることにより、たとえ華やかな実績がなくとも好印象を与えることが可能です。

また、エントリーシートでガクチカについて書く時には、PREP法のフレームワークで構成を組み立てたり、過去だけではなく未来の視点でアピールすることが効果的です。なお、専門用語をまったく使わずに言い換えたり、求める人物像をチェックすることなくガクチカを書いたりすることは、企業からの評価を下げる原因となることに注意しましょう。

本記事で解説してきた「ガクチカで学んだこと」の書き方を参考に、企業に好印象を持ってもらえるエントリーシートを作成しましょう。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー

レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる

レバテックカレッジ 就活まで支援するエンジニア志望学生のためのプログラミングスクール