自己PRとガクチカは同じ内容でも良い?質問ごとに書き分けるコツを企業の意図をもとに解説

自己PRとガクチカは同じ内容でも良い?質問ごとに書き分けるコツを企業の意図をもとに解説
自己PRとガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の質問は、就活で問われることの中でも内容がよく似ており、エピソードが重複してしまうことが多い質問です。別々のエピソードを用意することが難しい方からは、「同じエピソードを使っても問題ないのか?」という疑問もよく寄せられます。しかしまったく同じエピソードを同じような切り口で紹介してしまうと、志望度が低い学生とみなされ、選考では不利になる危険性があります。 では、自己PRとガクチカの書き分けが難しく同じような内容になってしまう場合、どのように対策したら良いのでしょうか。今回の記事では、自己PRとガクチカの違いや企業の質問意図、紹介するエピソードが見つからない場合の対処法などについてご紹介します。

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1.自己PRとガクチカで同じエピソードを使用するのはOK

まず自己PRとガクチカの回答で、エピソードが重複してしまうこと自体はOKです。たとえば、自己PRではアルバイト経験を通じて得られたスキルについて紹介し、ガクチカではアルバイト経験の中で乗り越えた課題について紹介するのであれば、同じアルバイト経験を扱ったとしてもマイナスの印象にはならないでしょう。

さまざまな角度から学生時代の過ごし方を紹介し、あなた自身の人柄や価値観を伝えられるのがベストですが、アピールできそうなエピソードが一つしかない場合には、そのエピソードを中心に回答を作成してみましょう。

質問ごとに切り口を変えることが重要

自己PRとガクチカと同じエピソードを使う場合、重要になるのが質問ごとに切り口を工夫することです。ゼミ活動についてアピールする場合にも、自己PRでは研究の中で得られた専門スキルや知識をアピールする、ガクチカではメンバーと協力して研究に取り組んだチームワークをアピールするなど。

同じエピソードを使いつつも異なる切り口で紹介するのであれば、まったく問題ありません。一つのエピソードについて採用担当者に印象付けることができるので、面接での深掘り質問にも対策しやすくなるメリットも考えられます。

コピペや手抜きを疑われないように要注意

自己PRとガクチカと同じエピソードを使う時に注意すべきなのが、コピペや手抜きのエントリーシートを疑われないようにすることです。自己PRとガクチカとでまったく同じ文章を使い回していたり、切り口が同じで語尾だけが違っているなど、明らかに手抜きしていると疑われるような書き方は避けるようにしてください。

エントリーシートでの手抜きを疑われてしまうと、企業へ応募する熱意が低く、内定を出しても辞退される可能性が高い学生とみなされます。学生時代にほかに頑張ったことがない学生と思われてしまうリスクもあるため、十分に注意しましょう。

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2.就活で質問される「自己PR」と「ガクチカ」の違いとは?

自己PRとガクチカとで同じエピソードを書き分けるには、それぞれの違いについて押さえておかなければなりません。自己PRとガクチカとで、どのようなことが問われるのか明確に理解できていない方は、ここで復習しておきましょう。

自己PRの役割

就活における自己PRの役割は、あなた自身の強みや長所を伝えることにあります。「自分を採用することで、このようなメリットがある」ということを伝えるための質問で、アピールポイントを直接的に伝えることが目的です。IT企業に応募する際には、独学で学んだプログラミングスキルがあることを伝えるなど、即戦力として活躍できるイメージを伝えられるのが理想です。

そのため企業の求める人物像や事業内容に合わせてアピールする強みを考える必要があります。営業職に応募する場合の接客業でのアルバイト経験など、企業で活かせるスキルや経験があれば、選考を有利に進めることができます。

ガクチカの役割

就活におけるガクチカは、あなた自身の人柄や価値観を伝える役割があります。自己PRが学生時代に努力した結果として身に付けたスキルについてアピールするとすれば、ガクチカはその努力のプロセス」アピールすることが大切です。課題や困難に直面した時にどう乗り越えるか、どのようなモチベーションで行動するタイプなのかを伝え、企業の価値観とマッチしていることをアピールします。

また、ガクチカの取り組んだ活動を通じて、どのような学びを得たのかをアピールできる質問でもあります。部活動での困難を乗り越えた経験からチームワークの重要性を学んだエピソードなど、具体的な経験に裏付けられた学びを伝えられると良いでしょう。

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3.自己PRとガクチカを質問する企業側の意図

続いて、自己PRとガクチカについて質問する企業側の意図についてご紹介します。企業がどのような狙いを持って質問しているのかを把握しておくと、採用担当者に評価されやすい回答を作ることができるので、ぜひ参考にしてください。

自己PRでは学生の強み・スキルを知りたい

自己PRの質問で企業が知りたいと考えているのは、学生が身に付けた強みやスキルが、入社後に活かせるものであるかという点です。自分の強みを活かして入社後の活躍イメージが伝わってくる学生は、どの企業でも高く評価されます。学生の強みと企業の事業内容がマッチしており、強みを最大限引き出せる環境があれば、書類選考の通過率がより高まることでしょう。

就活生の多くは社会経験が少ないため、企業側も入社後すぐに業務に取り組めるようなレベルのスキル・経験を求めているわけではありません。しかし、企業の業務と関連した仕事をアルバイトで携わってきた学生は、少ない教育コストですぐに現場に出せる人物とみなされ、採用するメリットが大きいと判断されます。

ガクチカでは課題への向き合い方を知りたい

ガクチカの質問では、学生時代に取り組んできた課題や困難に対して、どのような姿勢で向き合ってきたのかが重視されます。課題への向き合い方を通じて、入社後にどのような働き方で活躍してくれるのかを予測するのが目的です。たとえば、ガクチカを通じて困難な課題に対して一人で向き合うのが得意な人物の場合、個人プレーが中心となる企業では高く評価されるでしょう。チームワークが重要な企業では、協調性を発揮しながら課題に取り組んできた学生が評価されます。

ガクチカでは達成できた成果や結果はあまり重視されず、物事に取り組むまでのプロセスがアピールポイントとなります。あなた自身の人柄や価値観が重視される質問でもあるので、華やかな実績に自信がない方にとっては大きなアピールチャンスとなります。

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4.自己PRとガクチカで同じ内容になることを避けるポイント

自己PRとガクチカは同じ内容のエピソードを書いても問題ありませんが、できるだけ別々のエピソードを取り上げた方が、採用担当者の印象が良くなるのも事実です。ここからは自己PRとガクチカで、同じ内容を避けるための対策についてご紹介します。

自己PRでは強みを活かした経験を伝える

自己PRの回答では、あなた自身がこれまで身に付けてきた強みやスキルを活かして、活躍した場面のことを重点的にアピールしましょう。たとえば部活動を通じてリーダーシップを身に付けてきたのであれば、そのリーダーシップをアルバイトでも発揮してきたエピソードを伝えるのがおすすめです。

単にあなたの強みやスキルをアピールするだけではなく、それらの強みが実際に活かされたエピソードを紹介することで、より説得力の高い回答となります。アルバイト先の店舗の売上を10%伸ばした経験や、30人規模の部活でリーダーを務めた経験、3年以上にわたって学んでいるプログラミング言語など、客観的な数値をアピールできると説得力が高まります。

ガクチカでは課題・困難に取り組んだことを伝える

ガクチカを答える時には、これまでに直面した課題・困難を乗り越えた経験を重点的に伝えるのがおすすめです。困難な状況に対してどのように考え、アプローチしたのかを紹介することで、企業の価値観にマッチした人柄であることをアピールできます。

たとえば、部活動の中で大会に出場したが敗退してしまった経験を取り上げながら、次の大会で勝ち上がるために取り組んだ練習内容やメンタル面での変化、一連の出来事を通じて学んだことを紹介すると良いでしょう。あなたが過去に直面した困難については、5W1Hを使って詳しい状況を紹介できると、より具体性が高まります。

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5.自己PRとガクチカを伝える時の流れ・構成の作り方

自己PRとガクチカで同じエピソードを扱う時の工夫として、エピソードを伝える流れを差別化してみると効果的です。自己PRではPREP法、ガクチカではSTAR法と呼ばれるフレームワークを活用することにより、読み手・聞き手の印象を大きく変えることができます。それぞれの書き方について詳しく解説しましょう。

自己PRを書く時の「PREP法」のフレームワーク

自己PRを答える時におすすめなPREP法とは、「結論・根拠・具体例・結論」の順番で、構成を組み立てる方法のことを指します。最初に要点を伝え、その理由や背景について説明した後、具体例で主張を支え、最後にもう一度要点をまとめる流れとなっています。PREP法を使った自己PRの例文として、以下のような書き方が挙げられます。

「私の強みとして、チームの力を足し算ではなく掛け算にするリーダーシップを持っています。
これまで所属してきたサッカー部では、このリーダーシップを活かして部長の役職を務め、チーム全体の実力の底上げに加えて連係プレーの上達を実現してきました。
私がサッカー部の部長を任された当時は、一人ひとりのスキルレベルは高かったものの、個々の主張が強く連係プレーがうまくいかないという弱みがありました。そこで私は部員同士でのコミュニケーションをさらに増やすべく、部活動後の飲み会や長期休暇を使った合宿を開き、部員同士の信頼関係を構築するきっかけを用意しました。その結果、部員同士での思いやりが増え、試合中も質の高い連係プレーを実現することができました。現在では全日本大学サッカー選手権に出場できるほどの実力をつけることに成功しています。
このようにチーム全体の成果を高めるリーダーシップを発揮できることが、私の強みだと考えています。貴社に入社後も持ち前のリーダーシップを活かし、同僚や部下の能力を引き出しながらチームを率いるリーダーを目指したいと思います。」

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ガクチカを書く時の「STAR法」のフレームワーク

ガクチカを答える時には、SRAR法と呼ばれる構成を活用するのがおすすめです。SRAR法は、「状況・課題・行動・結果」のステップで構成を組み立てる表現方法で、課題に取り組むプロセスをアピールする時に最適なフレームワークとなっています。SRAR法を使ってガクチカをまとめると、下記の例文のような書き方となります。

「私が大学時代に力を入れたのは、サッカー部での活動です。
私が部長として所属していたサッカー部では、個々のレベルは高いものの連係プレーが弱く、試合で勝てないことが大きな課題となっていました。他の部員に対する思いやりもなく、自分が目立てばそれで良いと考える部員が集まっていました。
しかしそれでは試合に勝てないと考え、コーチや副部長とも相談しながら、部員同士の信頼関係が構築できていないことが原因ではないかと仮説を立てました。そこで部活動後の時間や長期休暇の時間を使い、部員同士のコミュニケーションの活性化を図り、チーム全体で信頼関係を構築することを目指しました。
その結果、部員同士の思いやりが増えて部内の雰囲気も柔らかくなり、退部するメンバーも減少した居心地の良い部活動を実現することができました。試合中の連係プレーのレベルも上がり、昨年は全日本大学サッカー選手権に出場することができました。
このような経験から、貴社においてもチームのパフォーマンスを最大化するために必要な取り組みは何なのかを仮説を立てながら考え、チームワークを重視した働き方を実現したいと考えています。」

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6.自己PRとガクチカで伝える内容が見つからない場合の対処法

自己PRとガクチカの書き方については理解できたが、肝心のエピソードが思い浮かばないという方も多いでしょう。自己PRやガクチカでは、採用担当者にインパクトを与え、できるだけ自分をよく見せなければならないと考え、エピソードを選ぶハードルが高くなってしまう学生が多いです。そんな時には、以下のような方法で学生時代の経験を深掘りし、就活に使えるエピソードを探してみると良いでしょう。
 

  • ・企業の求める人物像から考える

    ・成功体験・失敗体験を深掘りする

    ・他己分析を活用する


それぞれのポイントについて具体的に解説します。

企業の求める人物像から考える

自己PRやガクチカで効果的にアピールするためには、企業の求める人物像に沿った強みやエピソードを伝える必要があります。たとえば、チームワークを重視して働ける人物を求めている企業に対して、一人で課題に取り組み、成長志向が高いことをアピールしても採用担当者には響きにくくなってしまいます。そうではなく、協調性を強みとする自己PRや、チームワークで成果を上げたガクチカをアピールする必要があります。

企業の求める人物像と、あなたがアピールする自己PR・ガクチカの人物像が一致していれば、選考で有利になる可能性が高くなります。あなた自身の強みや価値観を活かせない企業から内定をもらい、入社後にミスマッチを感じてしまうリスクも抑えることができるので、就活の前にはしっかりと企業研究を済ませておくようにしましょう。

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成功体験・失敗体験を深掘りする

自己PRやガクチカをアピールする時には、成功体験・失敗体験の出来事を軸にすると書きやすくなります。たとえば自己PRでは、部活動で大きな成果を残せた経験からあなたの強みをアピールする、アルバイトで店長に褒められた経験から活かせた長所をアピールするなど。ガクチカの場合は、あえて失敗体験のエピソードを取り上げながら、その失敗に対してどう向き合い、どのように改善していったのかというプロセスをアピールするのも効果的です。

インパクトのある成功体験・失敗体験を伝えることができれば、採用担当者の興味を引く要素にもなります。ただし、エピソードを誇張したり創作したりして、事実に反することを就活で伝えるのはNGです。バイトリーダーや副部長、サブリーダーといった役職について、実際には就いていないのに役職に就いていたかのようにアピールする学生は少なくありません。しかしバレた時のリスクや入社後にミスマッチを起こすリスクが高まるため、絶対に避けるようにしてください。

他己分析を活用する

自己PRやガクチカでアピールする強みやエピソードを探す時には、自己分析で自分の特徴を洗い出すことが多いですが、それで思い浮かばない場合には「他己分析」を活用してみるのがおすすめです。他己分析とは、家族や友人、先輩などにあなたがどんな人物なのかをインタビューして、他者から見た自分を分析することを言います。他己分析によって第三者の視点から意見をもらうことにより、自分では見えていなかった自分の一面を再発見できることがあります。

たとえば自己PRについての他己分析であれば、「私の長所はどんなところだと思うか?」「私が活躍した出来事といえば?」などと質問してみると良いでしょう。ガクチカの場合は、「私の取り組みで印象的だった出来事は?」「私は学生時代にどんなことに力を入れていたように見えるか?」と質問してみるのが効果的です。

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まとめ

自己PRとガクチカは質問される内容がよく似ており、書き分けが難しいと感じる方や、同じエピソードを使っても問題ないのか気になる方は多いです。基本的に自己PRとガクチカでは、同じエピソードを扱うことに問題はありませんが、コピペや手抜きを疑われないためにも異なる切り口で紹介する必要があります。

自己PRはあなたの強みをアピールする項目、ガクチカはあなたが物事に取り組む姿勢をアピールする項目であり、それぞれ質問する企業の意図や効果的に伝えるためのフレームワークが異なります。本記事で解説してきた自己PR・ガクチカの違いや書き分けのコツを参考にしながら、就活を有利に進めていきましょう。

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