
- 1.企業がESで「実現したいこと」を聞く理由
- 2.ESで「実現したいこと」をアピールするコツ
- 3.ESで「実現したいこと」がない場合の対処法
- 4.高評価につながるESの「実現したいこと」を書く流れ
- 5.ESで「実現したいこと」を書く時の注意点
- 6.まとめ
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
1.企業がESで「実現したいこと」を聞く理由
ESを書く就活生の多くは社会経験が少なく、仕事を通じて実現したいことや叶えたい目標についてはっきりと答えられる方は少ないと考えられます。にもかかわらず、なぜ企業はESを通じて「実現したいこと」を質問しているのでしょうか。その背景として考えられるのが、以下の3つの理由です。-
・自社にマッチした人材を見極めるため
・志望度・意欲を確認するため
・自社への理解度を知るため
それぞれ具体的に解説していきましょう。
自社にマッチした人材を見極めるため
ESで「実現したいこと」を質問することにより、企業はその学生の価値観や志向性について深く知りたいという意図があります。その価値観・志向性が自社の風土や働き方にマッチしているほど、入社後に長く活躍してくれると期待できます。一方で、スキルや経験は豊富だが企業の価値観とのミスマッチを起こしてしまう学生を採用してしまうと、早期離職につながり採用活動や新卒研修のコストが回収できない事態が発生してしまいます。そうした事態を防ぐためにも、できるだけ自社の風土とマッチした学生を優先して採用したいという動機が生まれます。マッチ度を調べるための手段として「実現したいこと」について尋ね、収入アップやキャリアアップ、起業・独立など、どのような将来を思い描いているのかを把握しようとしているのです。
志望度・意欲を確認するため
「実現したいこと」をESで質問することで、学生の志望度や意欲を確認したいという意図も考えられます。企業側も新たな人材を採用するからには、積極的に仕事に取り組み、転職することなく長く活躍してほしいと考えます。そのためESや面接を通じて意欲の高い人材であることを確認して、内定を出したいと考えているのです。「実現したいこと」を具体的にイメージできている学生は、普段から入社後の働き方について考え、シミュレーションしている学生であると判断できます。企業研究・業界研究を十分に行っており、本当に志望度の高い学生であることが伝われば、選考でも大きく有利になるでしょう。
自社への理解度を知るため
ESで正確かつ具体的な「実現したいこと」を書くためには、企業研究が欠かせません。自社がどのような事業を展開していて、先輩社員はどのようなスケジュールで働いているのか、企業のHPや求人サイトを読み込んでしっかりと理解できているかを質問する意味合いもあります。どれだけ具体的にESを書いていたとしても、それが自社の事業内容とはまったく異なる内容になっていれば、企業研究を適当に済ませている学生と判断されてしまいます。「実現したいこと」の項目に限らず、説得力あるESを書くためには応募する企業のことを深く理解しなければなりません。その理解度が浅ければ、「実現したいこと」の質問への答えで見抜かれてしまい、選考でも不利になってしまうでしょう。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
2.ESで「実現したいこと」をアピールするコツ
続いて、ESで「実現したいこと」を質問された時に、採用担当者に好印象を与えられるアピールのコツについて解説していきましょう。ここでは以下の5つのポイントを順番にご紹介します。-
・応募企業で実現できることを選ぶ
・なぜ実現したいのかを根拠とともに伝える
・実現のための具体的な行動プランを書く
・応募企業へ貢献する視点を持つ
・すでに取り組んでいる勉強・活動をアピールする
それぞれの内容を参考にしながら、ESを書き進めてみてください。
応募企業で実現できることを選ぶ
ESで「実現したいこと」を書く時には、必ず応募企業で実現できることを書くようにしてください。たとえばIT企業に応募するにもかかわらず、「食を通じて人々を元気にしたい」のような内容で実現したいことを書いてしまうと、企業研究が不十分な学生という印象を持たれてしまいます。ESの文面をコピペして使い回しているのではないかと疑われることもあるでしょう。このような不利な状況とならないためにも、事前にしっかりと企業研究を行い、応募する企業で現実的に実現できる内容であることを確認しておきましょう。「ITを通じて世界から貧困をなくしたい」「プログラミングの楽しさをより多くの方に届けたい」など、企業の事業内容に合わせた書き方が理想的です。
なぜ実現したいのかを根拠とともに伝える
説得力のあるESを作成するためには、「実現したいこと」だけではなく、「なぜ実現したいと考えたのか?」をセットで伝えるのがポイントです。幼少期のエピソードや学生時代の体験、インターンでの学びなどを紹介しながら、実現したいと思った根拠についてアピールしましょう。根拠が伴わず単に理想を語っているだけのESでは、夢見がちで地に足がついていない学生という印象を持たれることがあります。実現したいと思うようになったきっかけや出来事があれば、5W1Hを意識しながらできるだけ具体的に書いてみましょう。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
実現のための具体的な行動プランを書く
ESに書いた「実現したいこと」を現実化するため、具体的にどのような行動プランで働くのかをアピールできると、より説得力のあるESが完成します。入社後の行動プランまで説明できるESであれば、社会人になった後の働き方を鮮明にイメージしながら就活を行っていることを採用担当者にアピールできるでしょう。「この目標を実現するため、貴社へ入社した後はスキルアップ支援制度を活用しながら最新の技術や言語を学び、日々の業務に活かしていきたいと考えています。」など、企業の制度・仕組みや業務内容を踏まえた行動プランであれば、より深く企業研究を行っていることもアピールできます。
応募企業へ貢献する視点を持つ
ESの「実現したいこと」は自分視点で考えてしまいがちな項目の一つですが、応募企業の収益アップや効率化に貢献したいことを併せてアピールできると、ライバルと大きな差をつけることができます。企業経営はボランティア活動ではないため、あなた個人の成長のために無償で指導・研修するわけではありません。ポテンシャル採用した若い人材が、将来会社の中心的メンバーとなり、企業に大きな利益をもたらしてくれることを期待しているのです。ESの時点で、自分の成長や自己実現の視点だけではなく、企業に貢献したいという姿勢をアピールできると、選考で有利になることが考えられます。自分の中にある理想を正直に伝えることも大切ですが、収益性やビジネスとしての観点が抜けていると、幼稚な文章に思われてしまうこともあるので注意しましょう。
すでに取り組んでいる勉強・活動をアピールする
ESでアピールする「実現したいこと」に関して、現在すでに取り組んでいることがあれば積極的にアピールしてみましょう。たとえば、スキルアップして責任ある仕事を任せてもらえるよう、就活と並行してプログラミング言語の学習や資格取得のための勉強をしていることがアピールできると、志望度の高さや上昇志向の強さを伝えることができます。企業での仕事内容に関連するアルバイトやインターン、ゼミや研究室での学びなども効果的なアピール材料となるでしょう。実現したいことに向けてすでに行動を起こしている姿を伝えることにより、ESに一貫性と説得力が生まれ、面接で詳しく話を聞きたいと思ってもらうことできます。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
3.ESで「実現したいこと」がない場合の対処法
ESの質問でいきなり「仕事を通じて実現したいことは何ですか?」と聞かれても、すぐに答えられない学生は多いです。しかし空欄にして提出したり、抽象的で当たり障りのないことを書いてエントリーしてしまうと、採用担当者の記憶に残らず選考の通過率も下がってしまいます。ここではESの「実現したいこと」を考える時に役立つ3つの対処法についてご紹介します。-
・企業の求める人物像を参考にする
・自己分析で達成したいことを洗い出す
・インターンに参加する
これらの方法を試しながら、自分にとっての「実現したいこと」を見つめ直してみましょう。
企業の求める人物像を参考にする
ESで「実現したいこと」を書くためのヒントとして、企業の求める人物像をチェックしてみるのが効果的です。企業がHPや求人サイトで公開している「求める人物像」は、学生に対して「こんな人材を採用します」と伝えている直接的なメッセージです。企業側は求める人物像の要件について、すでに自社で実績を出している社員や、自社で活躍しやすい社員の特徴を調べてまとめています。そのため求める人物像にマッチした人材であれば、積極的に話を聞きたいと考える傾向があります。「実現したいこと」が何も思い浮かばない場合、たとえば企業の求める人物像に書かれている「好奇心旺盛な人材」という表現をヒントにして、「未知のことにも積極的に挑戦し、新たなスキルを学び続けたい」といった内容で実現したいことをまとめることができるでしょう。
自己分析で達成したいことを洗い出す
ESで「実現したいこと」を質問されて何も思い浮かばなかった場合、改めて自己分析を行ってじっくりと自分の内面を見つめ直すことをおすすめします。将来仕事を通じて実現したいことは、ESでのアピールポイントになるのはもちろんですが、あなたにとっての企業選びの軸や将来の目標を決める要素でもあります。実現したいことが定まっていなければ、どんな企業も魅力的に思えず、就活にも身が入らないことが出てくるかもしれません。改めて自己分析を行い、自分が興味のあることや得意なことなどを挙げてみることで、将来実現したい働き方やキャリアビジョンが少しずつ見えてくることも多いです。「実現したいこと」を深掘りして考えることは、就活全体を通して大きなメリットがあるので、ぜひ時間を取って考えてみてください。
インターンに参加する
説得力のある「実現したいこと」をESでアピールするために、インターンで就業体験に取り組むのも一つの選択肢です。実際に社員の方が働いている職場を観察し、企業の雰囲気や業務内容を深く知ることにより、自分が社会人になって何を実現したいのかが見えてくることがあります。また、インターンで業務を経験することにより、企業選びの軸や職種選びの判断基準が定まったり、向き不向きが見えてきたりすることもあります。実現したいことがはっきりとわからない場合には、まずはインターンに参加して自分を見つめ直す機会を作ってみましょう。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
4.高評価につながるESの「実現したいこと」を書く流れ
ESで「実現したいこと」を書く時には、思いついたことをそのままの順番で書くのではなく、ビジネス文書で使われる「文章の型」を守りながら作成する必要があります。具体的には、以下の4つのステップで「実現したいこと」を書くのが効果的です。-
・結論から書き始める
・実現したいと考えた背景・理由を説明する
・実現したいことを自分の強み・長所と絡める
・実現するために応募企業でどのように働くかをアピールする
それぞれのステップについて詳しく解説していきます。
結論から書き始める
まずは「実現したいこと」の内容について、結論となる部分から書き始めましょう。ビジネスシーンで使われる文章では、用件や伝えたいことを最初に伝える「結論ファースト」の書き方が好まれます。時間がないビジネスパーソンに対して、相手の時間を必要以上に奪うことなく効率的に情報を伝えるためには、結論ファーストの書き方を押さえることが欠かせません。なお、結論ファーストの真逆と言えるのが「時系列順」の書き方です。時系列を追いながら起こった出来事や感じたことを伝える、子どもの感想文のような書き方でESを書いてしまうと、選考で不利になる可能性が高まります。ESの文章では、第一文目が一番読まれやすく印象に残りやすい部分なので、第一文目でしっかりと結論をアピールするのが大切です。
実現したいと考えた背景・理由を説明する
「実現したいこと」を結論から伝えたところに続けて、実現したいと思った背景や理由などを書くと良いでしょう。このように結論の後に根拠や具体例を伝える書き方のことは「PREP法」とも呼ばれ、ビジネスシーンで好まれる「文章の型」の一つとなっています。PREP法では、「結論・根拠・具体例・結論」の順番で構成を整えるのが特徴です。結論に続けて根拠を伝えることにより、ES全体の説得力を高めることができます。実現したいと思ったきっかけを具体的なエピソードとともに紹介できれば、企業側もその意欲を評価して、入社後に希望する部署への配属を決めてもらえることもあります。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
実現したいことを自分の強み・長所と絡める
ESの「実現したいこと」は、自分の強みや長所と絡めながらアピールすることにより、企業にとっての採用メリットを強く印象付けることができます。たとえば、「学生時代に培ってきたリーダーシップを活かして、同僚やチームメンバーだけではなく、会社全体を主導していくような人材になりたいと考えています。」のように、強みを活かしながら目標を実現したいという流れで書くのがポイントです。実現したいことに関連する強み・長所を書くことでESに説得力が生まれ、企業に貢献してくれそうな人材として選考でも有利になりやすくなります。「実現したいこと」の項目でアピールできる強み・長所がないか、自己分析を通じて見つめ直してみると良いでしょう。
実現するために応募企業でどのように働くかをアピールする
ESでアピールした「実現したいこと」を現実化するため、応募企業へ入社した後にどのように働くかを書くのも忘れないようにしましょう。自分が成し遂げたいことだけにとどまらず、企業に対してどう貢献していくかを伝えることにより、優先して採用したい人材として評価してもらうことができます。入社後の働き方について具体的に描写しながら書くことにより、企業研究・業界研究に深く取り組んでいることのアピールにもつながります。応募企業の社員インタビューや仕事内容をチェックしながら、入社後の働き方をイメージしながら「実現したいこと」を作成してみましょう。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
5.ESで「実現したいこと」を書く時の注意点
最後に、ESで「実現したいこと」を書く時に気をつけたいポイントについても解説します。以下の3つの注意点を押さえて作成することで、より選考で有利となるESを作成できるようになるので、ぜひ参考にしてください。-
・起業や独立についてアピールしない
・低すぎるハードルを設定しない
・自分の成長だけを考えた書き方を避ける
順番にご紹介していきましょう。
起業や独立についてアピールしない
就活のESで「実現したいこと」を書く時には、将来起業・独立したいことを書くのは避けた方が良いでしょう。起業・独立を目指したいことを伝えるのは、採用担当者にとっては「今は自社で働きたいと言っているけれど、将来は退職するのが確実な人材だ」という印象を持たれてしまいます。たとえ心の中で将来の起業・独立を目指したいという気持ちがあったとしても、就活のESや面接という場では積極的に表現しない方が無難です。応募企業で長く働きたいこと、活躍して企業の利益に貢献したいことを重点的にアピールしていきましょう。
低すぎるハードルを設定しない
ESの「実現したいこと」として、低すぎるハードルを設定することは逆効果になることがあります。入社してすぐに達成できる目標や、誰でも数年働けば成し遂げられてしまうような目標は、ESの回答にはふさわしくありません。「貴社に入社して、早く一人前になりたい」「長期間仕事を続け、部長クラスを目指したい」など、現実的過ぎて簡単に達成できてしまう目標を書いても、採用担当者の印象には残りづらいでしょう。説得力のある「実現したいこと」を作成するためには、入社後1年や3年では達成するのは難しく、5年や10年かけて達成できる目標を定めるのがポイントです。高すぎる目標や理想論だけになっている目標も逆効果になるので注意しましょう。
自分の成長だけを考えた書き方を避ける
「実現したいこと」をESでアピールする時には、自分自身の成長や自己実現について語るだけにならないよう注意しましょう。企業の収益性に貢献しようとする姿勢がなければ、採用担当者にとって積極的に内定を出したい人材とはみなされなくなってしまいます。企業側もコストをかけて新入社員を研修・指導するので、将来は会社を率いる立場として利益を上げてほしいと考えています。そうした企業側の意図も考慮しながら、制度や福利厚生を使い倒そうとするのではなく、「実現したいこと」の先でどのように企業に貢献するのかを意識しながらESを作成しましょう。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
6.まとめ
仕事を通じて「実現したいこと」についてESで質問された場合、企業側の意図としてマッチ度の高い人材を確保したいという狙いや、学生の志望度・意欲を知りたいという背景があると考えられます。「実現したいこと」の項目で選考を有利に進めるためには、なぜ実現したいのかを根拠とともに伝えたり、自分自身の成長だけではなく企業の収益性へ貢献する意識をアピールしたりするのが効果的です。ESに書ける「実現したいこと」が見つからない場合には、企業の求める人物像を参考にしたり、改めて自己分析を行って起業選びの軸を見つめ直してみることをおすすめします。本記事で紹介してきたESの文章の型や注意点も踏まえながら、「実現したいこと」を積極的にアピールしていきましょう。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
就活アドバイザーに相談してみる