エントリーシート(ES)の自由記述欄に書くべき内容とは?注意点・担当者の目を引くコツを解説

エントリーシート(ES)の自由記述欄に書くべき内容とは?注意点・担当者の目を引くコツを解説
エントリーシート(ES)の自由記述欄に何を書けばよいのか分からない、といった就活生は少なくありません。自由記述欄は「面接で会いたい」と採用担当者に思わせるために、自分の魅力や志望度、企業への関心が伝えられる箇所です。本記事では、エントリーシートの自由記述欄に書くべき内容や例文、自由記述を完成させるまでの手順について解説します。 自由記述を書く際の注意点や採用担当者の目を引き印象つけるための工夫ポイントなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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1.自由記載欄が設置されるパターン

自由記載欄が設置されるパターンには2つあり、1つはエントリーシートのフリースペース、もう1つは履歴書の備考欄・自由記入欄です。それぞれ設置されている意図や記載できる量が異なります。

エントリーシートのフリースペース

ESにはフリースペース・自由記述欄という形で設けられており、欄の大きさは企業により異なります。
その中でも、レイアウトが自由で写真・イラストが使用できる手書きのパターンと文字入力のみのパターンがあります。手書きのエントリーシートは、マスコミや広告会社などであるところが多いです。

またそのフリースペースには、記載する内容の条件がつけられている場合と何も指定がない完全自由記述の場合があります。
記載する内容の条件がつけられている場合には、以下のようなものがあります。
 
  • ・あなた自身を自由に表現してください。

    ・○○についてあなたの考えを記入してください。

    ・フリースペースにて自己PRを自由に記入してください。

    ・当社が今後発売するべき製品について、自由な発想で考え、記入しください。


このように記載内容が指定されている場合、「文章・イラスト・写真・グラフなど自由に用いて表現してください。」などと記載方法が指定されている場合は、指定内容にしたがって記入するようにしましょう。
記入内容や記載方法のコツはこれから記事内で紹介していきます。

履歴書の備考欄・自由記入欄

大学指定の履歴書ではなく市販の履歴書には「備考欄」として、自由記入欄が設けられていることが多いです。履歴書の備考欄はエントリーシートのフリースペースに比べて小さく、記載できる内容が限られます。
履歴書の備考欄に記載する内容としては、
  • ・事前に特記しておきたいこと(病気やハンデ、家族の介護など)

    ・勤務地・転勤に関すること

など、書類選考の段階で企業側に共有しておきたい事柄がある場合は、記載が可能です。
特に、事前に共有したい内容がなければ、入社への意気込みや自身をアピールできる内容を記載しましょう。詳しくはこれから記事内で解説していきます。

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2.自由記述のエントリーシートで評価されていること

そもそも、エントリーシートの自由記述欄に記載された内容から、企業がどのようなことを読み取ろうとしているのかを把握しておく必要があります。企業によって違いはありますが、一般的には応募者の個性や志望度、スキル、適性などを自由記述欄から読み取っています。

個性

エントリーシートの自由記述欄に、決まった書式はありません。応募者が自由に書く内容や表現方法を決められるため、個性のチェックに活用されるケースが多く見受けられます。

文章力に自信があるのなら、ちょっとした論文を書いてみたり、自身の強みをアピールしたりといった手が考えられます。他にも、写真やイラストを使用する、図やグラフを用いるなど、さまざまな方法でアピールが可能です。

自由に表現できますが、基本的には採用担当者によい印象を与えられるような表現がベストです。

志望度

基本的に、企業はできるだけ志望度が高い人材を採用したいと考えています。志望度が低い人材を採用した場合、短期間でもっと条件のよい職場へ転職したり、モチベーションが低下し離職したり、といったことが起こり得ます。

自由記述欄には十分なスペースがあるため、志望度の高さをアピールするのに適しています。なぜ志望したのか、入社したい強い意志を伝えられれば就活が有利に進む可能性があります。

志望度の高さをアピールするには、根拠も示さなくてはなりません。応募した企業の事業や理念、業界の特徴などをしっかりと研究し、そのうえでPRを作成しましょう。

特に新卒採用においては、熱意や志望度を重視する傾向があります。エントリーシートで的確にアピールできれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

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スキル

自由記述欄は、自身のスキルをアピールするのにも適しています。業務に即したスキルをアピールできれば、入社後に活躍できる人材であると判断してもらえる可能性があります。

たとえば、アピールしたいことを分かりやすく整理して記述すれば、プレゼンテーションスキルが高いとみなされるかもしれません。また、応募企業が属する業界の現状や将来性などを文章で分かりやすく説明すれば、文章力や分析力の高さをアピールできます。

ただ、アピールするスキルは、応募先企業の業務に即したものでなくてはなりません。職種や業界によって、求められるスキルは異なります。それを踏まえたうえで、何をアピールすればよいのかを考えてみましょう。

適性

企業の採用活動における懸念として、ミスマッチの発生が挙げられます。ミスマッチが発生すると、早期離職につながり採用コストもかさむため、企業は応募者の適性を見極めようとします。

自由記述欄に記載する内容次第では、自身が応募先企業にマッチした人材であることをアピールできます。そのためには、応募する企業の公式サイトなどをチェックし、どのような人物を求めているのかを理解しておかなければなりません。

たとえば、業務にスピードが求められる職場なのに、強みとして「おっとりとした性格」であることをアピールしてしまうと、逆効果になる可能性があります。企業の理念や風土、先輩社員のインタビュー記事などを参考にしつつアピールしましょう。

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3.自由記述で書くべき内容とは

エントリーシートの自由記述欄に書くことは決まっていないため、自由に書けます。ただ、就職を希望する以上は独りよがりではなく、書くことが望ましい内容を記載しなくてはなりません。たとえば、自身の性格や強み、入社後にやりたいこと、新規事業のアイデアなどが考えられます。

自分の性格や強み

性格や強みのアピールによって、採用担当者に好印象を与えられる可能性があります。自由記述を読んだ採用担当者が、この人と一緒に働いてみたい、自社で活躍してほしい、と思えるような内容を意識するとよいでしょう。

そのためには、組織が求める人物像にマッチしていることが大前提です。繊細で慎重な作業が求められる業務がメインなのに、自身の性格を「大らかで小さなことは気にしない性格」などとアピールしてしまうと、自社には合わないと思われてしまうでしょう。

強みは、他の人がもっていない自分だけの特技やスキルなどを記載します。たとえば、学生時代に運動系の部活に取り組んでいたのなら、体力を強みとしてアピールできます。この場合、部活に力を入れていたことも併せて記載すると説得力が増します。

入社後にやりたいこと

入社後に何をやりたいのか、どのようなことを成し遂げたいのかなどを記載することで、モチベーションの高さをアピールできます。たとえば、今までになかった新しいビジネスを立ち上げて社会と組織に貢献したい、〇〇業界の発展のため技術力向上に努めたい、などが考えられます。

入社後に成し遂げたいことを記載する際には、具体的な目標を掲げましょう。具体的な目標と、それを成し遂げるために何をすべきかを考察した内容も記載すれば、計画性があることもアピールできます。

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新規事業のアイデア

新規事業のアイデアがあるのなら、それを記載するのもひとつの手です。もちろん、考えだしたアイデアが必ずしも採用されるとは限りませんが、発想力を評価してもらえる可能性があります。

社会人経験がない新卒であれば、いきなり実現可能な新ビジネスのアイデアを創出するのは難しいでしょう。そのため、この段階では実現可能かどうかを深く考える必要はそれほどありません。

突拍子がなく実現が困難なアイデアであっても、そこから新たなヒントを得られる可能性は十分あります。新規事業のアイデアが何も思いつかないのなら、競合他社の商品やサービスと何が違うのかを研究したり、既存サービスを統合するスキームを具体化したりすると、新たなアイデアが見つかる可能性があります。

自己PRの補足情報

エントリーシートには、自己PR欄が設けられているケースが多く見受けられます。ただ、自己PR欄だけでは伝えたいことを十分書ききれない、といったことも少なくありません。そのようなときこそ、自由記述欄を活用しましょう。

たとえば、自己PR欄には事実のみを記載し、自由記述欄に根拠やそこへいたった経緯などを記すやり方が考えられます。自己PR欄に、体力に自信がある旨を記載し、自由記述欄には野球部で毎日厳しいトレーニングをしていたため、など根拠を記すといった具合です。

自己PRしたことを、どう仕事に活かせるのかを書くのも有効です。体力があるためハードな仕事でも最後までやりきれる、バイトリーダーの経験があるため責任をもって仕事に取り組める、などが考えられます。

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4.自由記述欄の記入例

自由に記述してよいからこそ、何を記述すればよいのかイメージが湧かない、といった方も少なくないでしょう。ここでは、自由記述欄の記入例をいくつか紹介します。例を元に、どのような内容を書けばよいのかイメージを掴んでみてください。

回答例1:学生時代の活動について書く

部活動やボランティア、アルバイトなどを学生時代に経験しているのなら、それを自由記述欄に記載するのもひとつの手です。学生時代の活動について書く場合には、その経験から何を学べたのか、入社してからどのように活かせるのか、といった部分にも触れましょう。

「私は学生時代にコンビニエンスストアでアルバイトをしていました。コンビニのアルバイトは、一人ひとりが担う業務が多く、常にマルチタスクで働く必要がありました。そのため、アルバイト経験を通して、複数の業務を並行して進めるスキルが身につきました。

また、何人ものアルバイト従業員と一緒に働くなかで、協調性も養われました。入社後はアルバイトで得た経験と身につけた協調性を活かし、職場の諸先輩方と足並みをそろえて組織に貢献したいと考えています。」

回答例2:志望動機を書く

企業としては、できるだけ志望動機が高い人材を採用したいと考えています。そのため、自由記述欄で志望動機の高さをアピールするのは有効です。

「私が貴社を志望したのは、ビジネスに対する姿勢に共感したためです。すべての顧客に寄り添ったサービスを提供する、という貴社の崇高な理念と姿勢が素晴らしいと感じ、入社を志望しました。

また、貴社は多様な働き方ができる組織の実現にも力を入れています。現在、働き方改革の推進で多くの企業が取り組みを始めていますが、御社はどこよりも早く行動を起こしていました。そのような姿勢にも感銘を受け、御社を志望した次第です。」

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回答例3:入社後にやりたいことを書く

入社後にやりたいことを記載することで、自身がどのような活躍ができるのか、採用担当者にイメージを抱いてもらえます。たとえば、業界の現状と今後を考察し、自分たちにどのようなことができるのかを記載するのもよいでしょう。

「現在、○○業界の市場規模は拡大の一途をたどっていますが、将来的には規模が縮小すると考えられます。理由は、〇〇が〇〇であるためです。ただ、それでも私自身は、○○業界にはまだまだ可能性が残されていると考えています。

私が入社した暁には、新たな技術の開発に積極的に取り組みたいと考えています。その結果、業界で新たなポジションを確立できれば、市場規模が縮小しても競合に対して優位を確保できると考えます。」

回答例4:志望する企業に合う事業アイデアを書く

志望する企業で実現できそうな事業アイデアを記載するには、その企業の事業を深く理解していることや、ビジネス展開への知識もある程度必要になります。逆に言えば、企業をよく調べ理解していること、発想をビジネスにつなげる力があることをアピールできます。

「貴社に就職し、システムエンジニアとして活躍する機会を頂ければ、以下のアイデアを提案させていただきます。

​【事業内容】
・貴社グループの●●サービスにおいて、人工知能(AI)を活用したサービスの開発を推進することです。特に、既存の●●サービスとの相性が良いAIベースの新しい機能やツールを開発し、ユーザーエクスペリエンスの向上を図ることができると考えています。

具体的には、●●サービスのプラットフォームにAIを組み込み、顧客の購買履歴や嗜好を分析して、個別にカスタマイズされたおすすめ商品やサービスを提供するシステムを開発することです。また、AIを活用したチャットボットを導入して、顧客の質問や疑問に迅速に対応する仕組みを構築します。

【提案背景】
現代のビジネス環境においてAIがますます重要性を増しているという認識があります。
これからの拡大が期待される●●サービスにおいて、ユーザーエクスペリエンス向上・効率化とコスト削減が必要と考えたからです。

【事業メリット】
  • ・新たな収益源の開拓

    ・技術力の向上:

    ・顧客満足度の向上

AI開発に取り組むことで、貴社の技術力とイノベーション力が向上し、業界内でのリーダーシップを確立できると考えます。

以上、このアイデアを通じて、貴社の成長と競争力強化に貢献したいと考えております。」

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5.自由記述を書くための手順

説得力のある記述をするには、行き当たりばったりで取り組むのはNGです。しっかりと準備をして取り組めば、採用担当者を納得させられる、説得力のある自由記述に仕上げられるでしょう。企業にあった記載テーマを選びから提出前の確認まで自由記載を完成させるまでの手順を説明します。

企業研究を徹底する

企業側から一緒に働きたい、と思ってもらうためには、応募先企業について詳しく知っておく必要があります。自由記載欄でも求める人物像に即した自己アピールをしなくてはならないため、企業研究に力を入れましょう。

企業研究では、応募先企業の公式サイトを細かくチェックするのが効果的です。公式サイトには、理念や事業における戦略、ビジョンなどが明記されています。それらの情報から、どのような人材を求めているのかイメージを掴めます。

また、会社説明会にも参加しましょう。公式サイトには記載されていない情報も取得でき、企業についてより深く理解できます。経営者や創業者の著書があるのなら、それらにも目を通しておくとよいでしょう。

改めて自己分析を行う

自由記述欄を記載する頃にはすでに自己分析を行っており、自己PR欄や長所などの記入が終わっていることが多いことでしょう。そこから、まだ記入していないエピソードや自分の魅力に悩んだ際には、改めて自己分析を行うこともおすすめです。改めて自己分析をすることによって、自覚していなかった強みや特徴を知ることができます。

まだ発見できてない自身の強みを発見するには、これまでの歴史を再度振り返ってみるとよいでしょう。小学校や中学校、高校、大学で経験した印象的な出来事や自身が起こしたアクション、そこから得たスキルなどをピックアップします。

また、マインドマップを活用するのもおすすめです。マインドマップとは、思考整理に活用できるフレームワークで、大きなテーマから徐々に細分化していくことで自身の強みや弱点、これまでに頑張ったことなどを抽出できます。

関連記事:自己分析とは?5つの方法と就活に役立つポイントを解説

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自由記載欄でアピールするテーマを決める

企業に求められていることを知り、自身の強みや特徴を把握したら、自由記述欄でアピールするテーマと最も伝えたい要素を1つ決めましょう。
せっかくだからと、自由記述欄にあれもこれもとアピールを詰め込んでしまうと伝えたい要素がぼやけてしまい、採用担当者の心に響かない可能性があります。
例えば、サークル活動のことを記載するのであれば、今までのサークル活動の出来事を何個もアピールするのではなく、エピソードを1つピックアップできると良いでしょう。「イベントサークル時代に自分が1番活躍できた●●イベント」などのように出来事を1つにしぼり、そこから学び得たことや強みと思えた要素を絞り、記載する内容を構成していきましょう。

構成やレイアウトを決めて、下書きを作成する

自由記述欄に記載する内容がおおよそ決まってきたら、まずは構成やレイアウトを決めましょう。
詳しくは後述する「自由記述で印象付けるための記入ポイント」で解説していますが、
  • ・分量や文字の大きさはどうするか

    ・タイトルやキャッチコピーをつけるのか

    ・写真や図、グラフなどは用いるのか

    ・色ペンを使うのか

などを考慮して、構成を考えていきます。
手書きのエントリーシートの場合、記載する内容が決まっても、いきなりエントリーシートに記入するのは控えましょう。エントリーシートを複数枚コピーしたうえで、下書きを作成しましょう。

第三者に確認してもらう

オンライン提出でのエントリーシートの場合も、手書きのエントリーシートの場合も、下書きができたら、第三者に確認してもらうことがおすすめです。
  • ・自分の意図通りにアピールできているか

    ・誤字はないか

    ・表現でおかしなところがないか

などを確認してもらいましょう。
確認してもらうひとは、大学の就活支援の担当者、就職している社会人の先輩、就活エージェントのキャリアアドバイザーがおすすめです。また、時間が許せば複数名の人に見てもらった方が良いでしょう。いろんな角度からの意見やアドバイスがもらえるので、自由記述欄の内容にもより磨きがかかります。

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6.エントリーシートの自由記述欄で注意すること

自由記述欄の扱いひとつで、採用担当者に与える印象が大きく変わります。よい印象を与えるために大切なのは、決して空欄のまま提出しないことです。また、企業からの条件を確認しておく、重複する内容を記載しないといった点も大切です。

空欄にしない

自由に記述してよい欄であるため、書かなくても問題ないであろうと考える方は少なくありません。たしかに、必ず記載しなければならないというルールはありませんが、採用担当者に少しでも好印象を抱いてもらいたいのであれば、空欄のまま提出しないよう注意しましょう。

空欄のまま提出してしまうと、志望度やモチベーションが低いと受け止められる可能性があります。そのため、空欄で提出することで選考対象から漏れてしまうこともあり得るため注意が必要です。

特別書くことがなくても、何かしら記載したうえで提出しましょう。保有するスキルや資格、志望動機などを詳しく記載するのも有効です。ただ、志望動機を書くにしても、エントリーシートの別欄に記載しているのであれば、同じ内容を記載しないよう注意しましょう。このケースでは、内容が重複しないよう注意し、志望動機をより掘り下げた内容を記述するなどするとよいでしょう。

企業からの条件を確認しておく

自由記述欄に記載する内容に関して、企業側から条件が指定されているケースも少なくありません。たとえば、「自身の強みを300文字以内で記述してください。」といった具合です。

このようなケースでは、企業が定めた条件に従って記載しなくてはなりません。条件が指定されているにもかかわらず、異なる内容を記載してしまうとネガティブな印象を与えてしまいます。

注意力が足りない、指示を守れない、といった印象を抱かれてしまうと、少なからず選考に影響を与えてしまうでしょう。このような事態を回避すべく、自由記述欄に記述する内容を考える前に、必ず条件が指定されていないかどうかをチェックしましょう。

他の欄で書いた内容は書かない

エントリーシート内で文章が重複しないよう注意しましょう。たとえば、志望動機の記述欄に記載したのと同じ内容を自由記述欄に記述する、といった場合です。しつこい印象を与えるばかりか、重複に気付かない注意力が足りない人、と思われてしまうかもしれません。

基本的に、自由記述欄には採用担当者の興味を引ける内容や、この人と働いてみたいと思ってもらえるような内容を記述します。採用担当者の視点で考え、どのような内容なら興味を引けるのか考えてみるとよいでしょう。

自由記述を作成する前には、一度エントリーシートの全体を見返してみましょう。そのうえで、重複しないよう注意しつつ自由記述の作成に取り掛かります。内容が重複したまま提出しないよう、完成したあとの見直しも大切です。
その他、就活準備に関して網羅的に知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:就活の準備は何からスタートすべき?やっておくべき対策などを紹介

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7.自由記述で印象付けるための記入ポイント

自由記述は記入の仕方で伝わり方が大きく変わっていきます。素晴らしい記入内容でも記入方法に工夫がなければ、その素晴らしさは相手にしっかりと伝わりません。
自由記述欄は記載方法に指定がないからこそ、目を引く記載方法で採用担当に一目置いてもらうきっかけとなり得ます。
手書きのエントリーシートの場合は特に、見せ方やレイアウトにこだわりましょう。
パワーポイントで作られたわかりやすい資料、チラシ、新聞、雑誌の構成などが参考にするには良いでしょう。レイアウトとは決められた枠の中で、どんな風に文章や図を配置していくかということです。

キャッチコピーやタイトルをつける

自由記述でもっとも伝えたい内容を一言のキャッチコピーやタイトルで表現しましょう。
例えば、学生時代の接客アルバイトで鍛えたヒアリング力をアピールする内容を記載する場合は「●●の接客で身に着けた、ついつい答えてしまうヒアリング術で活躍します」などのキャッチコピーが考えられます。
これは文字入力しかできないオンライン提出でも使える工夫です。文字入力の場合は、キャッチコピーやタイトルを【】などの記号で囲うことで、タイトルであることを示せます。

あえて余白を作る

パワーポイントでの資料作りの際にも意識することですが、枠内を文字でびっしり埋めるのではなく、読みやすいようにあえて余白を作りましょう。
余白を作るためには、伝えたい事柄をリスト形式で記載したり、キャチコピーや重要な点を枠で囲って目立たせることで、自然と余白が生まれます。余白をつくることを特別に意識するのではなく、内容に強弱をつけるようなイメージ、要点だけつたえるようなイメージで進めることがポイントです。

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色ペンで工夫する

黒い文字だけでなく、目立たせたい内容には色ペンを使うことがおすすめです。
  • ・文字色を変える

    ・色で文字に下線を引く

    ・色ペンで文字を囲う

などをすることで、見やすさが大きく変わってきますね。
色ペンを使用する際のポイントは「使用する色を一色かに二色に抑えること」です。あまりにカラフルにしてしまうと、派手になりすぎて内容よりも装飾に目がいってしまうので注意しましょう。

画像やイラスト、図やグラフで説明する

文字のみなどの指定がない自由記述の場合、写真などの画像や、図形、グラフなどを用いて、視覚的にアピールしましょう。
文字のサイズを大きくする・文字色を変えるよりも目を引く工夫なので、採用担当者の目にもとまり、相手の記憶に残りやすいです。
  • ・記載するエピソードの写真

    ・伝えたい要素が伝わるイラスト

    ・時系列が伝わる図

    ・▲×●⇒★ といった計算式風

    ・樹形図のような体系図

    ・実績が上がっていったことがわかるグラフ

このような工夫ができると、パッと見て伝わりやすくなります。
画像やイラスト、図やグラフのような視覚的工夫も色ペン同様に、画像や図ばっかりの使いすぎに注意し、文章とセットで使うように心がけましょう。

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8.まとめ

エントリーシートの自由記述欄に、自身の強みや特徴、志望動機を掘り下げた内容などを盛り込むことで、採用担当者によい印象を与えられ、就活が有利に進む可能性があります。実際に自由記述を作成する際には、企業研究と自己分析をしっかりと行い、下書きを行ったうえで清書しましょう。
少しでもよい印象を抱いてもらうためには、空欄で提出しないことも大切です。また、あらかじめ条件が指定されていないか確認し、内容の重複がないよう気をつけながら作成を進めましょう。

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