自己PRと長所はどう書き分ける?同じ内容を書くのはNG、意図を汲んで書き換えよう
- 1.自己PRと長所の違い
- 2.自己PRと長所の例文
- 3.自己PRと長所は被ってもいい?かき分け方のポイント
- 4.自己PR文と長所文の作り方
- 5.自己PR・長所を聞く採用担当者の意図・評価ポイント
- 6.自己PRと長所の文の構成案
- 7.選考通過しやすい自己PRと長所の書き方
- 8.自己PRと長所の両方を面接で聞かれることはあるのか?
- 9.まとめ
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1.自己PRと長所の違い
「自己PR」と「長所」は自分の良いところを採用担当者へ伝えるという点では共通しています。しかし「能力やスキルをアピールするのか」、「性格や人柄をアピールするのか」という部分に違いがあります。それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
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自己PRとは
就職活動における自己PRとは、自分がその企業にいかに貢献できるかをアピールするための項目です。言い換えれば、自分の強みの中でも直接的に仕事に活かせる部分を採用担当者へ伝えることです。
ここでいう自分の強みとは、スキルや経験から得られた能力・興味の強さなどを指します。
たとえば「私は○○ができるので、貴社の●●の業務で活躍できます」というように、自分を採用することで企業にどのようなメリットがあるかをしっかりアピールすることが自己PRのカギとなります。
関連記事:IT業界向け自己PRのポイントを、例文つきで紹介
自己PR・長所で使える強み
自己PRで使える
以下の例を参考に自分に当てはまるものをいくつか抑えておきましょう。
【行動力・継続力】
-
・積極性
・実行力
・行動力
・継続力
【対人関係力・チーム力】
-
・社交性
・交渉力
・コミュニケーション能力
・リーダーシップ
・調整力
【考える力・問題解決能力】
-
・論理的思考(ロジカルシンキング)
・理解力
・発想力・想像力
・企画力
・分析力
・記憶力
【スキル】
-
・基本的なPCスキル(Word・Excel・PowerPoint)
・プログラミングスキル
・語学力がある
・資格がある
・プレゼン能力がある
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長所とは
就職活動における長所とは、自身の人柄・性格の中で優れた点をアピールする項目です。たとえば、「勤勉である」「粘り強い」というような点が挙げられます。
このように、「自己PR」は企業目線になって伝えることが重要なのに対し、「長所」は自分目線で優れている点を考え、伝えることが重要となります。
ひとつ留意しておかなければならないのは、自己PRは企業ごとにアピール内容を変える必要がありますが、長所は志望する企業に合わせて変化させてはいけないという点です。企業にあわせて変化させてしまうと、自己分析や自身のエピソードとの矛盾が生じる可能性があったり、もし内定を獲得したとしても、その後にミスマッチが起こったりする可能性があるためです。
ありのままの自分が持っている人柄の魅力を伝えるよう心がけましょう。
長所で使える強み
自己PRとは異なり、長所は自分目線で優れていると感じる定性的な素養のことを指します。例を見ていきましょう。
-
・負けず嫌い
・気配りができる
・協調性がある
・忍耐力がある
・柔軟性がある
・学び続ける力がある
・積極性がある
・社交的である
・チャレンジ精神がある
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自己PRと長所の相違点
自己PRと長所は似ている部分もありますし、異なる部分もあり書き分けづらいと感じる方も多いでしょう。両方とも自分をアピールするものであるため、自然と内容が近しいものになってしまうことはよくあります。別のエピソードや別文脈で自己PR・長所をかけると良いですが、必ずしも押し出したいポイントが別になるとは限りません。
もし自己PRと長所が被ったとしても、ある程度共通点を持たせつつ見せ方を変えながら一貫性を持たせることが大切になります。同じエピソードや出来事であったとしても、自己PRは能力やスキル的な観点から、長所はご自身の取り組み方や姿勢、性格などの定性的な側面から書くことがポイントです。
自己PRではコミュニケーション能力があると書きつつ、長所では協調性や気配りができると書くことで、自己PRはスキルとしてのアピール、長所ではあなたの姿勢やスタンスに関するアピールをすることができます。
それぞれ似て非なるものではありますが、同じアピールをしつつも違う側面からアピールする文章を作ることが大切です。
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2.自己PRと長所の例文
では実際に就活をしてきた先輩たちは、どんな自己PRと長所だったのでしょうか。
自己PRと長所に一貫性がある例と自己PRと長所それぞれ違う側面をアピールした例をご紹介します。
同じテーマで書き分ける場合
まず、同じテーマで自己PRと長所をかき分ける際の例を紹介します。
【一貫性がある例】自己PR:分析力
私の強みは分析力です。現状の課題を小さな要素に分解しながら分析し、目標に向かって施策を考え、実行することができます。
この強みを発揮できたのは、ベンチャー企業へのサマーインターンです。自社サービスのSNSの分析・改善を担当し、1か月ごとのフォロワー数の増加率を8倍にした経験があります。
自社サービスには、ジュニアネイリストから「安くサービスを提供してもらえる」という強みがありましたが、なかなかサービスフォロワー数や閲覧数が増えず、サービスの認知度が高まらない課題がありました。
そこで認知度向上のため、以下の2点を実施しました。
安くて人気なネイルサロンのSNSアカウントを分析し、特徴を明確にする
自社でいいね数が多い投稿と少ない投稿の差を明確にする
結果、他社アカウントからはハッシュタグを上手く活用していることがわかり、自社投稿の比較から差分は「写真のおしゃれさ・本文に価格が書いてあるか」の違いがありました。
そこで、毎日の投稿内容のなかで「1枚目はおしゃれなネイルの写真」「ハッシュタグはできるだけ設定」「本文の最初に価格を明記」この3つを実施することで、1か月でのフォロワー増加数が今までの8倍になりました。
貴社においても、コンサルタントとしてお客様の課題を分析し、最善の解決策を提案することで、お客様の成功を支えたいと考えています。
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長所:実行に移せる積極性
目標達成へ向けて物事を進めていける実行力と積極性が私の長所であると自負しています。大学生活においてそれが色濃く出たと感じたエピソードがあります。
それは、アルバイト先のカフェでフードの廃棄量が適正値でなかったのを改善したことです。
まず私が取り組んだのは、データの取得です。何曜日の何時頃に何がどれだけ売れるのか、残るのかを徹底的に洗い出しました。そこから目安となる販売量の見直しを行い、ほかのスタッフにも周知しました。その結果、私の勤めていた店舗のフードロスは、ほかの店舗と比較して2分の1と、かなり少ない値となりました。
この実行力と積極性を活かして貴社の業務もどんどん推進していきたいです。
自己PRと長所の組み合わせのポイント
自己PRでは分析力をきっかけに問題を解決していく力をアピールし、長所では解決に向かて積極的に動いていく人柄をアピールしました。
どちらも「ロジカルに課題を解決する」という共通点がありながらも、手前の分析に着目するのか、課題解決への積極性に着目するのかの違いがあります。このように一貫性を持たせるには自己PRと長所に共通点があると良いでしょう。
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別のテーマで書く場合
続いて、別のエピソードを用いて自己PRと長所をかき分ける際の例を紹介します。
自己PR:協調性
私にはどんなチームでも円滑に物事を遂行できる協調性があります。というのも私は学生時代、吹奏楽部で副部長を務めながら、学園祭の実行委員として学園祭の運営をしておりました。
吹奏楽部では全国大会を志すストイックなチームをまとめる一方で、学園祭の実行委員では楽しみたい人や真剣に集客などを考える人といった、志も学部も学年も違うチームの中で活動していました。両チームで共通して、自身が潤滑剤となって意見を折衝し、とりまとめていく役割を意識して動いていました。その甲斐あって、部は全国大会ベスト8まで行き、学園祭は大盛況で幕を閉じました。部長や実行委員長からも「キミなしでは成功しなかった」という温かい言葉をかけていただきました。
貴社の業務においても、組織が円滑に回り、最大のパフォーマンスを発揮するのに欠かせない人材として働きたいです。
長所:自発性がある
私には新しいことを計画し、実行できる自発性があります。具体的なエピソードとしては、学校という枠を超えたメンバーによる軽音フェスの企画・開催をしたことがあります。
いままで私の大学には、さまざまなジャンルごとの軽音楽サークルが存在していました。私の所属していたマイナーなジャンルのサークルはメンバーも少なく、小さなライブハウスでの演奏など細々とした活動しかすることができませんでした。しかし私は、大きな会場で演奏をしたいという想いをずっと抱いていました。
そこである時、SNSで他大学の同じような境遇のサークルと連携し、フェスのような形式をとればよいのではないかと思い立ちました。すぐに自ら行動に移し、周りに声をかけてみると同じような想いを抱えていた人は多く、大きな会場を借りられるだけのメンバーを集めることに成功。無事に大きな会場でフェスを開き、大盛況の中で演奏することができました。
貴社の業務においても、直面する課題の解決策を枠にとらわれない形で考え、それを自ら実行していくような人材として従事したいです。
自己PRと長所の組み合わせのポイント
幅広く自分をアピールする例では、自己PRとして周りとのバランスを取りながら意見を集め、実行に移していく協調性をアピールしています。それに対し長所は、同じように周りと物事を進める中でも、まずは自分から声をかけていくという自発性のある人柄をアピールしています。
一見、相反するように見えますが、周りと物事を進めていることに共通点があり、周りの意見をまとめることもできるし、自分の意見から周りを引っ張っていくこともできるというアピールになっています。
自分の良いところを幅広くアピールする際も、このように共通点を見出すようにしましょう。
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3.自己PRと長所は被ってもいい?かき分け方のポイント
自己PRと長所を書く際、書く内容が被ってしまっても良いのかと不安に思う方も多いのではないでしょうか。ここでは、自己PRと長所をかき分ける際のポイントと被っても良いのかどうかについて解説するので、参考にしてみてください。
自己PRと長所は被っても問題ない
結論から言うと、自己PRと長所は被っても問題ありません。ただし、完全に被るのはNGで、エピソードが被っているくらいが許容範囲だと考えるようにしましょう。例えば、学生時代にスポーツの大会で優勝した、と言うエピソードを両方で使い、長所では「粘り強くやり遂げること」、自己PRでは「周りのメンバーをやる気にさせる巻き込み力」といったように、書き方や側面を変えて伝えることが大切です。
そもそも、自己PRと長所は企業側としても聞いている意図が異なります。自己PRはあなたがどのような形で会社で活躍してくれそうか、長所は仕事をする上でどのような向き合い方をするのか、と言う点を見ることが多いです。そのため、エピソードは同じものを使いつつも掘り下げる内容や伝える観点を変えて、企業側の出題意図に答えるようなアピール文を用意することが大切です。
書き分け方のポイント
ここでは、自己PRと長所のかき分け方のポイントを解説します。
そもそも、自己PRはあなたが持っているスキルや強みをアピールする部分であるのに対し、長所はあなたの性格や特性、スタンスをアピールする部分になります。
つまり、性格や特性はそう大きく変わることはないため長所は比較的先天的に持っているものとして書くのに対して、自己PRはあなたの経験や体験から抽出したスキルを書く形で書き分けることが大切です。
同じエピソードを用いて書く場合でも、自己PRを書く際はそのエピソードからあなたがどういうことをできるようになったのかを書き、長所はあなたの性格・特性がそのエピソードにどういう形で活きたのかと言う観点で書くとわかりやすいかもしれません。
簡単に例を書くと、
-
・私は受験勉強を頑張って第一志望の大学に合格しました
・長所:1日の目標よりも1つ多くの問題を解く、という根気強い気持ちで取り組んだ
・自己PR:その結果第一志望の大学に合格でき、目標達成のために日々継続して努力し続けることができるようになった
という書き分け方をすることで、性格や特性など先天的なものである長所と、後天的に身につけたスキルとして自己PRをアピールすることができます。
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4.自己PR文と長所文の作り方
自己PRや長所を作る際は、過去の自分の経験を振り返り、そこに対して自分がどう取り組んだのかを振り返って言語化することが大切です。振り返る流れとしては、
-
・①これまでで成功・失敗した経験
・②その経験に対してどのように取り組んだのか
・③なぜそのように取り組んだのか
の順番で自己分析を進めていきます。最後の「なぜそのように取り組んだのか」がポイントで、ここで自分の性格や当時の気持ちを思い出せるまで、何度も「なぜそうしたのか?」を深掘りすることがポイントになります。
何度も深掘りをしていくと、深掘りをする過程であなた自身の性格や気持ちが出てくるはずです。その性格や気持ちがあなた自身の長所や短所になる種です。長所として伝えられるよう言い換えた上で、深掘りした際に出てきた思いと主にエピソードとして伝えることで、より相手に伝わりやすい自己PR文・長所文を作ることができます。
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5.自己PR・長所を聞く採用担当者の意図・評価ポイント
自己PRと長所の違いについてどのような違いがあるかについて例文も踏まえて解説してきました。では、採用担当者は自己PRと長所について、どのような意図をもって質問しているのでしょうか。
自己PRを聞く意図・評価ポイント
自己PRは、企業目線でどんなことができて、どんな業務に活かせるのかを意識して伝える項目です。採用担当者は能力や性格を知ると同時に、志望度の高さを見ています。
能力や性格を知りたい・自社との相性
採用担当者がもっとも知りたいことが「この学生の能力・性格を知りたい」です。
自己PRの内容を通して、ものごとの考え方やどのような行動をとったかなどを様々な角度から見て、「自社で仕事をしていく上で合っているか」「自社になじむ人材か」を判断しています。
ただ、自己PRを伝える際に、「自社になじむ人材かを見られている」という点を意識しすぎて、独りよがりなものとなってしまわないように注意する必要があります。
たとえば、「どれだけその企業のことが好きか」「どれだけその企業に入りたいと感じているか」をアピールすることに終始してしまうことです。その熱意は、決してマイナスに働くことはありません。しかし、採用担当者が自己PRを通して知りたいのは、学生の能力・性格に関することです。そのため、自分の特徴がその企業の仕事に合っていることや、成果を上げられる人間であることをアピールする方が望ましいでしょう。
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長所を聞く意図
長所は、自己PRとは違い、自身の人柄の中で優れた点をアピールする項目です。
採用担当者は、学生の人柄を聞いて「自社に合う要素」や「自己認知力」を判断しています。
自社に合う要素があるか
そもそも考えてみると、人間に絶対的な長所というものはなく、あるのはあくまで「特徴」です。その時々によって、長所は短所ともなりえるからです。
先に挙げた「思いやりがある」「粘り強い」という長所も、シーンが違えば「人の顔色を窺いすぎてしまう」「無理をしすぎてしまう」という短所になってしまいます。
したがって、長所(短所)は人柄においての特徴と言い換えられます。つまり、「あなたの長所は何ですか?」という質問は、「あなたの(人柄の)特徴のなかで、弊社に合うのはどのようなところですか?」と尋ねられているのだと解釈できます。
自己認知力があるか
長所を尋ねる質問には、「自己認知力」をチェックするという意図もあります。
自己認知力が高いとは、自分ができていることとできていないことを正しく理解している状態を指します。自己認知力が高いと、人としての成長を期待できます。
しかし、自己認知力が低く、自分ができていないのにも関わらず「こんなにできている」と認知してしまっている場合には、あまり成長は見込めません。
さらに、自己認知力が高いということは自分を客観的に見ることができているという特徴がある、とも言えます。面接官は、学生に長所を質問することで、しっかりと自己分析ができているかを判断しているとも考えられるでしょう。
このように、採用担当者の意図は多岐にわたっているので、企業が求める人物像に無理に寄せようとすることは避けるべきです。
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6.自己PRと長所の文の構成案
それぞれの違いや評価されるポイントなどを学んだところで、まずは自己PRと長所の文章の作り方を学びましょう。最初は①②③…とフレームワークを通じて実践していくことをオススメします。
自己PR文の構成案
自己PR文は、以下のような「結論→具体的なエピソード→仕事への活かし方」という文章の流れで作成しましょう。
-
①あなたの強みは何か
②強みが形成されたきっかけ
③強みを表す具体的なエピソード
④強みを発揮するために意識していること
⑤その強みを入社後にどのように仕事に活かすか
①あなたの強みは何か
まず、これまで行ってきた自己分析や他己分析を通じて見えてきた強みの中から、アピールするものを選択し、それを端的に述べます。
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②強みが形成されたきっかけ
次に、その強みが何をきっかけとしてできたものなのかを述べます。
その強みを持つきっかけとなった固有のエピソードを語ることで、自身の性格をより鮮明に示すことができ、採用担当者を強く惹きつけるような、説得力のある自己PRを作り上げることができます。
③強みを表す具体的なエピソード
続いて、その強みが表れているエピソードを詳しく伝えます。
また、もしここで複数のエピソードについて語ることができれば、「強み」が再現性を持ったものであること、つまり、その強みをあらゆるシーンで発揮できていると言えるため、自己PR全体の説得力がより高まります。
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④強みを発揮するために意識していること
「その強みを発揮するためにどのように考え、行動するのか」「その際どんなことを留意しているのか」これらを語ることで、常にその強みを発揮できる人間であることの証明となります。
このように、具体的な方法論についても言及することで、自己PRの信憑性や具体性が高まり、さらに説得力をもったものとなるはずです。
⑤その強みを入社後にどのように仕事に活かすか
ここが締めくくりの最も重要なポイントです。
志望企業の仕事内容をしっかりと理解した上で、あなたが培ってきた強みが入社後にどのように活かされるのかを語りましょう。
企業側が重視するのは「企業で活躍できる人材かどうか」です。そのため、自己PRでアピールする強みは、入社後にその企業に貢献できるものである必要があります。
締めくくりとして、「その企業での仕事」と「あなたの強み」が強く連関していることを示し、採用すべき人材であることをアピールしましょう。
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長所の構成案
長所も以下のように「結論→具体的なエピソード→仕事での活かし方」という文章の流れで作成しましょう。
-
・①人柄からあなたの長所を1つ
・②長所を表す具体的なエピソード
・③企業でどのように活かすか
【文章構成の前に】伝える長所をひとつに絞る
長所が数多くあることは、もちろん素晴らしいことです。
しかし、エントリーシートや面接でいくつもの長所を伝えてしまうと、まとまりのない文章になり、採用担当者へうまく伝わらないというデメリットがあります。
そのため、伝える長所はひとつに絞るほうが良いでしょう。
もし、伝えたい長所が複数あって絞り切れない場合は、志望する企業の「求める人物像」をもとに伝える長所を選ぶとよいです。
たとえば、アピールしたい長所が「思考力」と「継続力」の2つだったとします。そして、企業の求める人物像が「ひたむきな人」であった場合、「継続力」に絞って伝えるとより魅力的にアピールできます。
①結論ファーストを意識する
自己PR同様、結論ファーストを意識することが大切です。はじめに「私の長所は○○ができることです」といった結論を述べましょう。
結論を先に伝えることで、採用担当者はあなたが何を伝えたいのかを把握できるので、より伝わりやすく、聞きやすくなります。
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②人柄が表れている具体的なエピソード
自己PRと同様に、説得力を持たせるため、長所の具体的なエピソードを伝えましょう。
ひとつのテクニックとして、数字を意識して書くとよいです。数字を用いることで、採用担当者はエピソードを具体的にイメージできます。
たとえば、単に「全国大会に出場しました」と伝えるのではなく、「全国大会に出場し、ベスト8になりました」と伝えるとよいでしょう。
また、面接ではある程度口頭で補足したり、面接官から質問を受けたりできますが、エントリーシートなどの書類ではそういった補足ができません。そのため、状況を想像しやすいように書き方を工夫する必要があります。言葉の選び方や説明の仕方を工夫することで、より伝わりやすい文章に仕上げていきましょう。
③企業での活かし方
締めくくりとして、その長所を企業でどのように活かせるのかを伝えるようにしましょう。ただの「いいところ」で終わるのではなく「この長所をどのように企業で活かせるか」を伝えましょう。
もちろん、その企業でどのように活かせるのかを伝えるためには、仕事への理解は不可欠です。あまりに実際の業務内容からかけ離れたことを伝えてしまうと、「本当にこの仕事を志望しているのだろうか」とマイナスな印象を持たれてしまいます。しっかりと企業研究を行いましょう。
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7.選考通過しやすい自己PRと長所の書き方
最後に、選考を通過しやすい自己PRと長所の書き方を紹介します。ここで紹介する4角ポイントを抑えておくことで、より選考担当に惹かれる自己PR・長所を書き上げられるでしょう。
結論からPREP法で書く
まずそもそも、文章を書く際の書き方として相手に伝わりやすい書き方を心がけることが大切です。どんなに良いエピソードや長所・自己PRが書かれていても、相手に伝わりづらい構成・書き方ならその良さも半減してしまいます。そのため、相手に伝わりやすいような構成で書くことがまず第一歩目になります。
その際、結論から書くことはもちろんのこと、PREP法と言う方法で文章を書くことをおすすめします。PREP法とは、
-
・Point:結論
・Reason:理由
・Example:例
・Point:結論
この順番で自己PRや長所の構成を考えると、自然と相手に伝わりやすい文章になるのでおすすめです。
具体的なエピソードを盛り込んで伝える
長所や自己PRを書く際に、あなたしか経験していない具体的な気持ちや思いまで深掘りしたエピソードを書くようにしましょう。どんなにかっこいい長所や自己PRが書かれていても、あなたのエピソードに基づく根拠がなければただの絵空事です。採用担当も「言ってることはわかるけれど、あなたがそう感じる理由は何?」と疑問に思ってしまいます。
そのため、自己PRや長所に紐づくエピソードをなるべく具体的に書くことが重要です。どんなエピソードからそう感じたのか、その時あなたはどう感じてどういう行動をしたのかまで踏み込んで書くようにしましょう。そうすると、たとえエピソードは他の人と似通っているものだったとしても、あなたの思いや気持ちまでは被らないので思いを伝えることができます。
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学業や部活など、趣味以外の内容がベター
自己PRや長所につながる根拠となるエピソードを書く際は、趣味の内容ではなく学業や部活など、比較的義務的に課されてあるものから書く方がベターです。もちろん趣味の内容でも問題ないですが、趣味は好きだからどんな人でも努力できるものだという捉え方もできてしまいます。
その点、学業や部活は義務的に課されてあり、構造的に仕事と似通っているものです。そんな状況下であなたがどう感じ行動したのかを記載しておく方が、採用担当が実際にあなたを採用した際のイメージがしやすくなり、アピール材料になりやすくなります。
成功・失敗の結果よりも過程のボリュームを多く書く
自己PRや長所を書く際は、成功・失敗した結果よりもその過程の方を重視して書くようにしましょう。これは優勝経験やビジネス経験のある方など、大きなことを成し遂げたことのある方が特に注目しておくべきポイントです。
採用担当は、成功・失敗した結果よりもその過程であなたがどう感じ、行動したのかの方に注目しています。結果は会社では再現しづらいのに対し、その過程で感じたことや取り組み方は会社に入っても通じるポイントがあるためです。
そのため自己PR分や長所分でエピソードを書く際は、成功・失敗結果は一文くらいで簡潔にまとめておき、徹底的に自己分析して深掘りして内容を細かく書いて、その結果に対する過程を伝えることが大切になります。
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8.自己PRと長所の両方を面接で聞かれることはあるのか?
面接にて自己PRと長所の両方を聞かれることはよくあります。
採用担当が自己PRと長所を両方質問する意図としては以下があります。
-
・経験やスキルに関ること、人柄に関することの両方が知りたい
・自己PR・長所のどちらか、または両方で企業との相性を判断したい
・自己PRと長所の両方を聞いて、自己分析ができているか判断したい
就活の面接では様々なことを質問されますが、回答すべてに「企業と相性が合う」と思われなくても良いのです。あなたの色んな一面を知り、どこからしらに合致する要素があるかなどを見ていることもあるのです。
また、自己PRと長所だけでなく、ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)や短所も含めて、一貫性があるかも企業は見ています。
面接官は、あなたの一貫性のあるアピールから自己分析がしっかりできていることを実感し、あなたのアピールを信頼します。
自己PRと長所、どちらも聞かれることを想定して準備しましょう。
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9.まとめ
自己PRと長所は、似ているようで異なります。
自己PRとは、自分がその企業にいかに貢献できるかをアピールする項目であるのに対し、長所とは、自身の人柄の中で優れた点をアピールする項目です。
どちらも、ESや面接で伝える際は要素を1つに絞り、具体的なエピソードを添えるようにしましょう。また、それらの自己PRや長所を活かして、その会社でどのように活躍できるか、という部分まで伝えることがポイントです。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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