適性検査のクレペリン検査とは?練習・対策と落ちる人の特徴

本記事では、クレペリン検査の基本情報から企業が評価するポイント、そして落ちる人の特徴や具体的な対策方法まで、わかりやすく解説していきます。これから受検を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

- 1. 適性検査のクレペリン検査とは?
- 2. 適性検査のクレペリン検査で企業に評価される項目
- 3. 適性検査のクレペリン検査で落ちる人の特徴
- 4. 適性検査のクレペリン検査のための練習・対策方法
- 5. 適性検査のクレペリン検査を受ける時の注意点
- 6. まとめ
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1.適性検査のクレペリン検査とは?
クレペリン検査は、就活で使われる他の適性検査とは異なり、独自の形式をもつ心理検査です。ここではクレペリン検査の基本的な情報について詳しくチェックしておきましょう。
内田クレペリン検査の基本情報
正式には「内田クレペリン検査」とよばれるこの検査は、日本で開発された作業検査法の一つです。受検者は、横一列に並んだ一桁の数字を左から順に足し算していき、その答えの一の位のみ、数字と数字の間に記入していきます。
たとえば、「3」と「5」が並んでいたら、3+5=8なので「8」と記入し、「7」と「6」なら、7+6=13なので一の位の「3」だけを記入します。この単純な作業を、指示に従って連続的に繰り返していくのがクレペリン検査の特徴です。こうした計算問題以外は、クレペリン検査では出題されません。
この検査で重要なのは、単なる計算の正確さだけではなく、作業量の推移や作業のペースの変化です。これらのデータから作業曲線と呼ばれるグラフが作成され、受検者の性格特性や行動傾向が評価されます。集中力、持続力、気分の安定性など、さまざまな要素を客観的に測定できるため、企業の採用選考だけでなく、学校や官公庁など幅広い場面で活用されているのです。
クレペリン検査は、国内で約90年の歴史をもつ検査であり、現在も年間70万人以上の受検実績があります。
内田クレペリン検査の所要時間・受検方法
クレペリン検査の所要時間は、全体で35分程度です。検査は前半15分と後半15分の2部構成になっており、それぞれの作業時間の間に5分の休憩時間が設定されています。
受検方法は原則として、ペーパーテスト形式です。専用の用紙に印刷された数字の列を見ながら、鉛筆で答えを記入していきます。近年ではWeb形式の適性検査も増加していますが、クレペリン検査の場合はWebテストには対応していないことに注意しましょう。
試験会場では、消しゴムの使用が禁止されているなど独特のルールがあるため、事前に確認しておくと安心です。
SPIや他の適性検査との違い
クレペリン検査は、SPIや玉手箱などの一般的な適性検査とは大きく異なる特徴をもっています。その最も大きな違いは、検査の目的と評価方法にあります。
SPIや玉手箱などの適性検査は、言語能力や計数能力、論理的思考力といった知識・スキルを測定することを主な目的としています。検査の種類によってさまざまな形式の問題が出題され、その正答数や正答率から能力を評価します。性格検査では質問に答える形式で、受検者の価値観や行動傾向を把握します。
一方のクレペリン検査は、単純な足し算という作業を通じて、受検者の性格や行動特性を測定するものです。計算の正確さも評価されますが、それ以上に重視されるのが「作業曲線」とよばれるデータです。作業のスピードが時間とともにどう変化するか、休憩後にどれだけ回復するかなど、作業のパターンから人物像を判定しているのが特徴です。
また、SPIのように問題の難易度が段階的に変化する適性検査もありますが、クレペリン検査では最初から最後まで同じ形式の足し算が続きます。能力の高さを競うのではなく、単調な作業への集中力や持続力を見るという点で、他の適性検査とは明確に異なります。
さらに、受検時間の面でも違いがあり、SPIは能力検査と性格検査を合わせて約65分ですが、クレペリン検査は35分で、そのほとんどが連続作業の時間です。ひたすら単純作業を繰り返す検査自体が、受検者にとって大きな負担となることもあります。
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2.適性検査のクレペリン検査で企業に評価される項目
クレペリン検査は、計算の速さや正確さに意識が向きがちですが、それだけを評価しているわけではありません。ここではクレペリン検査を通じて企業が重視する、3つの評価項目について詳しく解説します。
作業量
クレペリン検査における作業量とは、制限時間内にどれだけの計算をこなせたかを示す指標です。1分間ごとに区切られた各行で、何個の計算を完了したかが記録され、その合計が作業量として評価されます。
作業量が多いということは、計算のスピードが速く、効率的に作業を進められることを意味します。企業にとって、これは業務の処理能力・作業効率の高さを示す一つの指標となります。
ただし、作業量が多ければ良いというわけではなく、後述する正確性とのバランスが重要であり、速さだけを追求してミスが多くなれば評価は下がってしまうでしょう。前半と後半での作業量のバランスも見られており、前半だけ飛ばしすぎて後半で極端に落ち込んでしまうのか、最初から最後まで安定した作業量を維持できるのかなど、作業量の推移から受検者の特性が判断されます。
正確性
正確性は、計算の正しさを示す指標です。クレペリン検査では、誤答の数や誤答率が記録され、これが正確性の評価につながります。
いくら作業量が多くても、計算ミスが頻発していては意味がありません。企業はこの正確性を通じて、受検者の注意力や慎重さ、ミスの少なさを判断しています。社会人としての仕事においても、スピードだけでなく正確さが求められる場面は多く、特にエンジニア職ではバグのないコードを書く能力も重要視されます。
クレペリン検査における誤答には、計算ミスだけでなく、記入漏れや数字の書き間違いなども含まれます。焦って作業を進めると、こうしたケアレスミスが増えてしまうため注意しましょう。
作業曲線(発動性・可変性・亢進性)
作業曲線は、1分ごとの作業量をグラフ化したもので、クレペリン検査で最も重要な評価項目です。この曲線の形から、受検者の性格特性や行動傾向を分析します。作業曲線では、主に「発動性」「可変性」「亢進性」という3つの要素が評価されます。
発動性とは、作業を始める時のスピードを示します。作業開始直後の作業量が多い人は発動性が高く、物事に積極的に取り組む傾向があると判断されます。一方で、最初の作業量が少ない人は発動性が低く、慎重に物事を進めるタイプと見なされます。ただし、発動性が高すぎると衝動的と判断される場合もあるため、適度なバランスが求められます。
可変性とは、作業量の変動の大きさを示します。1分ごとの作業量が大きく上下する場合、可変性が高いと判断され、気分のムラや集中力の持続の難しさを表します。逆に、作業量が安定している人は可変性が低く、気分が安定していて一定のペースを保てる人と評価されます。企業は一般的に、可変性が低く安定した作業ができる人を好む傾向があります。
亢進性は、検査終盤における勢いや粘り強さのことを指します。作業前半と比べ、後半になっても作業量が低下せず、ミスも増えない場合には、亢進性が高いと判断されます。亢進性が高い人は、途中の休憩によって気分が切り替わり、リフレッシュして作業に取り組める人と判断されます。一方で亢進性が低い人は、疲労の回復が遅いか、気分の切り替えが苦手な傾向があると見なされます。
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3.適性検査のクレペリン検査で落ちる人の特徴
クレペリン検査で不合格となってしまう人には、いくつかの共通した特徴があります。ここではどのような傾向が不合格につながりやすいのかを、以下の3つの観点からご紹介します。
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・計算が苦手
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・集中力が低い
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・作業効率が悪い
それぞれを理解した上で、クレペリン検査で落ちないための対策につなげましょう。
計算が苦手
クレペリン検査の基本は一桁の足し算ですが、計算が苦手な人は作業量・正確性が少なくなり、評価が低くなる傾向があります。計算に時間がかかると、1分間にこなせる問題数が減ってしまい、結果的に作業量の不足につながるからです。
特に繰り上がりのある計算(例:7+6=13)で時間がかかってしまう人は、全体的な作業スピードが落ちて、計算ミスも起こしやすくなります。一桁の足し算は小学校で習う内容ですが、それを30分間連続して行うとなると、基礎的な計算力の差が顕著に表れます。
また、計算が苦手な人は、焦りから誤答も増えやすくなります。速く解こうとして計算ミスをしたり、数字を書き間違えたりすることで、正確性の評価も下がってしまいます。作業量と正確性の両方が低いと、企業から「基礎的な処理能力が不足している」と判断される可能性が高くなるのです。
集中力が低い
クレペリン検査では、全部で30分間にわたり単調な足し算を続けなければなりません。集中力が低い人は、途中で気が散ってしまい、作業量が急激に落ち込んだり、ミスが増えたりする傾向があります。
集中力の低さは、作業曲線の可変性として表れます。作業量が1分ごとに大きく変動する場合、「集中力にムラがある」「気分が不安定」と判断されてしまいます。企業からは一般的に、安定したペースで仕事を続けられる人材を求められるため、クレペリン検査の評価が下がってしまうでしょう。
なお、集中力が低下してしまう原因には、睡眠不足や体調不良、緊張や不安なども含まれます。試験前日は十分な睡眠を取り、当日は落ち着いて臨むことが大切です。
作業効率が悪い
作業効率の悪さは、作業量の少なさや作業曲線の形に表れます。作業効率が悪いと、同じ時間で処理できる量が少なく、企業から「業務遂行能力が低い」と評価されやすくなります。
作業効率が悪くなる原因の一つは、作業の進め方にあります。たとえば、数字を書く時に丁寧すぎて時間がかかったり、計算の際に指を使って数えたりすると、スピードが落ちてしまうでしょう。間違いを恐れるあまり、一つひとつの計算を何度も確認してしまう人も、作業効率は低下してしまいます。
最初に飛ばしすぎて後半でバテてしまったり、逆に最初が遅すぎて後半で挽回できなかったりと、ペース配分を誤ってしまうことも作業効率低下の原因になります。
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4.適性検査のクレペリン検査のための練習・対策方法
クレペリン検査は、シンプルな検査内容ということもあり、事前の練習と対策によって評価を大きく改善できる検査でもあります。ここではクレペリン検査の練習として効果的な、以下3つの対策方法を紹介します。
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・なるべく多くの計算問題を解いておく
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・作業曲線を意識したペース配分を心がける
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・クレペリン検査の試験形式に慣れておく
これらの対策について順番に解説しますので、就活対策の一環として取り入れてみてください。
なるべく多くの計算問題を解いておく
クレペリン検査対策の基本的かつ効果的な方法が、一桁の足し算を繰り返し練習することです。単純な計算を何度も繰り返すことで、計算スピードが向上し、本番でも安定した作業量を確保できるようになるメリットがあります。
まずは無料の練習サイトやアプリを活用するところから始めると良いでしょう。市販の問題集を購入して練習するのも効果的で、クレペリン検査に特化した問題集なら、実際の試験用紙と同じレイアウトの練習用紙が付属していることもあります。作業曲線の解説・ポイントを載せているものも多く、検査への理解を深めるのにも役立ちます。
作業曲線を意識したペース配分を心がける
クレペリン検査は、単に作業量が多ければ良いというわけではなく、作業曲線への意識が重要です。練習の際には、作業曲線をイメージしながらペース配分を考えることが大切です。
理想的な作業曲線は、最初から最後まで安定したペースを維持できるものです。可変性を低く抑えるため、1分ごとの作業量があまり変動しないように注意しましょう。作業開始直後には、適度な発動性を示すため、やや積極的に取り組むことが望ましいです。最初に飛ばしすぎると後半でバテてしまうため、長時間維持できるペースを見つけることが重要です。
また、休憩後の後半作業では、適度な亢進性を示すことが評価につながります。後半の最初は前半の最後よりも作業量を増やすように心がけるのがコツです。
クレペリン検査の試験形式に慣れておく
クレペリン検査独特の試験形式に事前に慣れておくことも、重要な対策の一つです。本番同様に、15分間連続して計算を続ける練習をしておきましょう。普段の練習では5分や10分程度で済ませてしまいがちですが、本番では15分間休まずに作業を続ける必要があります。長時間の集中作業に慣れておくことで、本番でも持続力を発揮できるようになるでしょう。
また、1分ごとに行を変える練習も重要です。本番のように1分ごとに次の行へ進む際に、どこまで進んだかわからなくなったり、焦って計算ミスが増えたりすることがあります。タイマーを使って1分ごとにアラームを鳴らし、行を変える練習をしておくと効果的です。
可能であれば、本番を想定した模擬テストを受けておくことをおすすめします。前半15分、休憩5分、後半15分という実際の流れに沿って練習することで、本番での時間感覚やペース配分を身につけることができるでしょう。
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5.適性検査のクレペリン検査を受ける時の注意点
クレペリン検査を受ける際には、いくつかの重要な注意点があります。当日になってルール違反したり、パフォーマンスが低下したりしてしまうことがないよう、以下の注意点を押さえておきましょう。
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・消しゴムは使用NG
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・計算の速さだけを重視しない
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・あくまでも適性検査の一つであることを意識する
一つひとつ詳しくご紹介します。
消しゴムは使用NG
クレペリン検査では、検査中の消しゴムの使用は禁止されています。これは検査の基本ルールの一つであり、必ず守らなければなりません。試験会場への持参もNGとされるケースがあるのでご注意ください。
もし計算を間違えてしまった場合は、その数字に訂正線(横線や斜線)を引いて、すぐ隣に正しい答えを書くようにします。間違いを気にしてそこで作業が止まってしまうと、作業量が減って不利になってしまいます。間違いは誰にでもあるものなので、深く気にせず、訂正線を引いて次に進むことが大切です。
なるべく練習の段階から、消しゴムを使わずに訂正線で対応する習慣をつけておくと良いでしょう。本番でスムーズに対応できるように、消しゴムなしで練習しておきましょう。
計算の速さだけを重視しない
クレペリン検査では、計算の速さだけでなく、正確性や作業曲線のバランスも評価されます。そのため速さだけを追求すると、かえって評価が下がってしまう可能性があることに注意しましょう。
作業量を増やそうと焦りすぎて、計算ミスが増えてしまえば意味がありません。誤答が多いと、正確性の評価が低くなり、「注意力が不足している」「慎重さに欠ける」と判断される可能性も出てきます。また、無理なペースで作業を進めると、途中で疲れてしまい、後半の作業量が大きく落ち込んでしまうこともあります。
企業が求めているのは、適度なスピードで正確に、そして安定したペースで作業を続けられる人材です。前半だけ飛ばして後半でバテてしまうような作業曲線にならないよう、自分が維持できる適切なペースを見つけ、そのペースを最後まで保つことを心がけましょう。
あくまでも適性検査の一つであることを意識する
クレペリン検査は、企業の採用選考における多くの評価項目の一つに過ぎません。この検査だけで合否が決まるわけではないことを理解しておくことが、心理的な負担を軽減する助けとなるでしょう。
多くの企業では、クレペリン検査の結果は、面接や他の適性検査、エントリーシートなどと合わせて総合的に判断されます。仮にクレペリン検査の結果があまり良くなかったとしても、面接で人柄・性格をしっかりアピールできれば、選考を通過できる可能性は十分にあります。
また、クレペリン検査は性格や行動特性を見る検査であり、能力の優劣を評価するものではありません。検査結果が「悪い」ということではなく、企業の求める人物像と「合うか合わないか」を見ているに過ぎないのです。適性検査は就活における壁の一つですが、あくまでも選考全体の一部であることを忘れずに、前向きな気持ちで取り組みましょう。
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6.まとめ
クレペリン検査は、連続した単純な一桁の足し算を通じて、受検者の性格特性や行動傾向を測定する適性検査です。評価の柱は、作業量、正確性、そして時間の経過に伴う作業量の変化を示す「作業曲線」の3点です。
企業はこれらを通じ、集中力や持続力、気分の安定性を判断します。特に重視されるのは作業曲線から読み取れる「発動性・可変性・亢進性」であり、単なる計算速度だけでなく、安定したペースで正確に作業を継続できるかが高評価の鍵となります。
あくまで選考の判断材料の一つですが、事前の練習で形式に慣れ、本番はリラックスして一定の精度を保つことが納得の結果への近道です。
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