学生が独学でアプリ開発をするために必要なこととは?

学生が独学でアプリ開発をするために必要なこととは?
「アプリ開発をしてみたいけど、何から始めればいいのかわからない……」という人は多いのではないでしょうか。アプリ開発を独学で習得するためには、いくつかの手順を踏んで学習することが必要です。 独学だからこそのメリットや就職に役立つポイントを含め、アプリ開発の学習方法について解説していきます。

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1. 開発するアプリの種類とそれぞれに必要な言語

開発するアプリの種類には、大きく分けて以下の3つがあります。
 

  • ・Webアプリ

    ・Androidアプリ

    ・iOSアプリ


それぞれの概要と開発に必要な言語について解説します。

Webアプリ

Webアプリケーションとは、その名の通りWebサーバー上で動作するアプリケーションソフトウェアのことです。Webアプリケーションは、ChromeなどのWebブラウザで操作することができます。有名なWebアプリケーションの例は、グルメ情報サイトの「食べログ」やWebメールサービスの「Gmail」、動画共有サービスの「YouTube」などがあります。
Webアプリケーションを使用しているという意識はなくとも、今あげた中のサービスを普段から使用しているという方も多いのではないでしょうか。

Webアプリケーションはアプリのインストールをしなくても、ネットワークを経由してWebサーバーと通信を行い、ブラウザで操作することが可能です。
次に、ブラウザ上に表示するために必要な言語と、Webサーバーと処理の通信を行うために必要な言語にはどのようなものがあるか、具体的な例を挙げてご紹介します。。

HTML/CSSとJavaScriptは最低限知識

ブラウザに表示しているWebページを構成しているHTMLとCSSは、Webアプリケーションを開発するには必要不可欠です。
HTMLはWebブラウザに表示している文字や画像の配置を表現するものです。ただし、HTMLだけでは、吹き出しをつけたり色をつけたりする装飾に限界があります。
そこでCSSと組み合わせることで、自分の思いのままにWebページを装飾することが可能になります。

一般的なホームページであれば、HTMLとCSSの二つさえあれば作成することが可能です。

しかし最近では、カーソルを合わせるとメニューやポップが表示されたり、ボタンをクリックすると実際に押したような動きをしたりするWebページが増えています。このような動きのあるホームページには、JavaScriptが使用されています。

Webページを構成するHTMLとCSSに加えて、「快適さ」や「面白さ」を表現することができるJavaScriptも、Webでサービスを提供するには習得しておきたい言語の一つです。

Ruby

Rubyは、Webアプリケーションを開発するために必要な機能が豊富に備わっている「Ruby on Rails」というフレームワークが使用できます。
「Ruby on Rails」は通販サイトやSNS開発を得意とし、他にもWeb上から情報を集める作業であるスクレイピングを行うことができます。

PHP

「WordPress」というブログやサイトの作成ができるコンテンツ管理システム(CMS
)をご存知でしょうか。
世界のWebサイトのうち40%以上(※)がWordPressを使用して作成されています。
PHPはWebアプリケーション開発を行うための機能が豊富に盛り込まれている言語で、WordPressはこのPHPによって構成されています。

※参考:Q-Success「コンテンツ管理システムの使用統計」

Python

Pythonは、機械学習などのAI分野のシステム開発や統計データ解析などで活躍している最先端技術を扱う言語です。
AI分野だけではなく、PythonはWebアプリケーションを開発することも可能です。Pythonで開発されたWebアプリケーションには、「YouTube」やSNSアプリの「Instagram」などがあります。

Androidアプリ

Androidアプリとは、AndroidOSを搭載する端末にインストールして操作することができるアプリのことです。
Androidアプリがインストールできる公式のサイトやGooglePlayでインストールして、インストールした端末で動作します。

Androidアプリを開発するためには、JavaやKotlinというプログラミング言語を使用します。

Java

Javaは、求人数が豊富なことや、OSに依存しない特徴を持つことから世界的に人気のあるプログラミング言語です。
大規模な業務システム開発でよく使用されていますが、Androidアプリの開発も行うことが可能です。
オブジェクト指向言語のため、初めてのプログラミング言語としては少しハードルが高いですが、汎用性に優れており将来性のある言語といえるでしょう。

Kotlin

Kotlinは、Androidアプリを開発するために開発された言語です。上述したJava言語と高い互換性を持ちながらも、Javaよりも簡潔にコードがかけるような現代的な文法となっているため、初心者の方でも比較的習得しやすい言語です。

iOSアプリ

iOSアプリとは、iOSを搭載する端末、いわゆるiPhoneやiPadにインストールして操作するアプリのことです。
iOSアプリがインストールできるAppStoreでインストールして、インストールした端末で動作します。

iOSアプリを開発するためには、Swiftというプログラミング言語を使用します。

Swift

SwiftはiOSアプリを開発するために開発された言語です。iOSアプリの開発を行う言語として、Swiftが登場する前まではObjective-Cが主流でした。しかし、コードの記述方法が複雑で習得が難しい言語として扱われていました。
そこで、よりシンプルかつ現代的な言語として開発されたのがSwiftです。

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2. アプリ開発を独学で習得する前に押さえておくべき注意点

アプリ開発を独学で習得する前に押さえておきたい注意点について解説します。

毎日の学習時間の確保が必要

資格や英語の勉強と同じように、毎日勉強する時間を確保しないと、すぐに学習したことを忘れてしまいます。独学の場合は、学習を進めていく上でメンタルケアも自ら行う必要があるため、1日でも疎かにすると癖がついて挫折してしまうおそれがあります。
そうならないためにも、仕事や学校終わりに20分だけでもプログラミングの勉強をする習慣をつけましょう。
毎日続けることで知識が蓄えられ、確実にスキルを習得することができるはずです。

何度も発生するエラーや不具合は当たり前であること

プログラミングをしていくなかで、すぐには解決しないエラーや不具合が起こるのは当たり前だということを認識しておきましょう。
特に、プログラミングを学習し始めたばかりの頃は、自分の書いたソースコードがうまくいかずに心が折れてしまいそうになることも多いです。

しかし、身近にあるスマートフォンアプリなどでも、日々アップデートがされています。そのアップデートの内容には「◯◯の不具合を解決」といった文言が表示されていることがあるでしょう。
つまり、アプリがリリースされたあとでも不具合は発生するものであり、何度も何度もアップデートを重ねて不具合を解決していくものなのです。

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3. アプリ開発は就職に役立つ?独学のメリットを紹介

アプリ開発を学習しておくと就職の際にどのように役立つのか、アプリ開発のメリットについて解説します。

アプリ開発ができるという証拠をアピールできる

アプリ開発ができることで、プログラミングの知識・スキルを効果的にアピールすることができます。

学生の場合は、プログラミング経験を積むことができる場面はあまり多くないでしょう。しかし、就職活動で「Webアプリ開発の仕事をしたくてRubyを習得し、こんなサービスを作りました」というアピールができると、一人称でアプリ開発ができるという証拠になり、即戦力として期待される可能性が高くなります。

意欲的に行動ができる人物であることをアピールできる

独学でアプリ開発を行った経験によって、意欲的に行動ができる人物だということをアピールできます。

ITの業界は、情報が瞬く間に更新されていくような業界です。IT業界に就職すると、より良いアプリを世の中に提供するためにも、常に最新の情報を取り入れることが重要です。
そのため、何事にも意欲的で、常に新しいことに挑戦する行動力のある人材は好印象を持ってもらえるでしょう。

学習費用が安い

アプリ開発の学習をする際、プログラミングスクールに通うと数十万円の学費がかかってしまいますが、独学であればほとんど費用がかかりません。

無料のオンライン学習サイトや書籍を有効に活用するとよいでしょう。無料のオンライン学習サイトだけでも、プログラミングの基礎的な知識は十分に身につけることができます。

ある程度知識がついてきたら、書籍を参考にしながら実際にアプリを開発してみることも可能です。人によっては、「独学では時間的コストがかかりすぎる」という方もいるかもしれませんが、要領を掴むことができればスクールよりも効率的かつ金銭的コストを抑えて習得することができます。

自分のペースで学習を進めることができる

自分のペースで学習を進めることができるのも独学のメリットです。
プログラミングへの理解度や学習スピードは、人によって異なります。自分のペースで楽しくプログラミングを学習したいと考えている人には特に独学がおすすめです。
また、自然と自らの力で物事を進める力が身につき、就職の際にもアピールしやすくなるでしょう。

自分の好きなオリジナルアプリを作ることができる

独学の場合は第三者に指定された課題が決まっているわけではないため、自由にオリジナルアプリを作ることができます。自分の好きなものに集中できる点は、プログラミング学習を楽しく進めることができる要素の一つです。

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4. アプリ開発の具体的な手順

WebアプリやAndroidアプリ・iOSアプリ全てに共通した、アプリ開発の具体的な手順について解説します。

何を作りたいのかを決める

まずは「何を作りたいか」を決めましょう。
アプリの種類や、どのような内容のアプリを作りたいかといったことです。アプリには、WebアプリケーションとネイティブアプリのAndroidアプリ、iOSアプリの3種類があります。

開発したいアプリの種類によって選択するプログラミング言語や開発に必要なソフトやツールが異なるため、この時点でこれから作るものを具体的に決めておきましょう。

作りたいものに必要なプログラミング言語を調べる

開発したいアプリの種類が決まったら、開発に必要なプログラミング言語を選びましょう。
もしWebアプリケーションで普段よく利用する通販サイトやSNSを開発したいと考えているならRubyを選択します。
他にも、iOSアプリ開発ならSwift、Androidアプリ開発ならKotlinやJavaなど、アプリの種類によって開発に必要な言語はある程度決まっています。
Webサイトや書籍などで作りたいアプリの種類と言語を調べてみましょう。

プログラミング言語の基礎を身につける

開発するアプリの種類と開発に使用する言語が決まったら、いよいよ学習のスタートです。まずは基礎を身につけましょう。

プログラミングの経験者であれば、ここの手順にかかる時間はそれほどないと思われますが、今までプログラミングに触れたことがない場合は、時間をかけてしっかりとプログラミングの基礎を身に付ける必要があります。

プログラミングの基礎レベルであれば、無料のオンライン学習サイトを活用するのがおすすめです。とにかく、実際にコーディングしながら学習を進めていきましょう。

最初はひたすらアプリの模写を行う

ある程度プログラミングの基礎が身についたと感じたら、一番初めの手順で決めた「作りたいアプリ」に似ているアプリを探して、ひたすら模写を行いましょう。
画面遷移の仕様を再現するにはどうしたらいいのかを考え、全く同じように実装できるように挑戦してみましょう。

また、書籍などで紹介されているようなサンプルアプリを作ってみるのも有効です。
基礎を身につけた後に実際に1からアプリケーションを模写して作ってみることで、開発の手順やコーディングのコツや作法、テクニックがわかります。

模写したアプリに新しい機能をつけてみる

1つでもアプリの模写をすることができたら、次はそのアプリに新規の機能を追加してみましょう。
追加する機能は、自分自身が欲しいと思った機能を追加するのもよし、別アプリの機能を参考にして追加するのもよしです。

とにかく、出来上がったプログラムに対してどこにコーディングすると機能を追加することができるのかといったトライアンドエラーを繰り返しながら、1つのアプリを作りこむ姿勢が重要です。
この手順をクリアした時には、かなりプログラミングのスキルがアップしているはずです。

オリジナルのアプリを作ってみる

模写をした1つのアプリに対して新しい機能を追加することができたら、オリジナルのアプリを開発してみましょう。
作り始めの段階からこだわり出すとキリがなくなってしまうので、物足りないと感じたところは後でアップデートして完成させます。

また、どんなものを作りたいのか、計画的にアプリ開発を進める体制を整えておくことが重要です。
エラーや不具合に遭遇することは当たり前なので、諦めずに質問サイトなどを活用して進めることを意識しましょう。

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5. アプリ開発の独学におすすめの学習サイト5選

アプリ開発の独学で手助けとなる、おすすめの学習サイト5つを紹介します。

スライド形式で学ぶProgate

Progateは、スライド形式で実際に手を動かしながら学ぶことができる初心者向けのオンラインプログラミング学習サイトです。
比較的新しいサービスですが、「プログラミング初心者ならまずはProgate」と言われるほど人気のサイトです。
Progateには無料のプランと有料のプランがありますが、無料プランだけでも充実しているので、独学で気軽に始めたいという方にはおすすめのサイトです。

3分の動画で学べるドットインストール

ドットインストールもプログラミング初心者におすすめのオンライン学習サイトです。通勤や通学のスキマ時間に活用できる、3分の動画構成になっており、時間がない人でも気軽に利用できるサイトです。
HTMLやCSSなどのメジャーで人気のプログラミングが学べて、それに加えてフレームワークや仮想マシンの立ち上げ方などの内容も学習できます。

アプリの模写を始めるならUdemy

Udemyは動画で学べる講座が取り揃えられているオンライン学習プラットフォームです。プログラミング以外にも、ビジネスやデザイン、自己啓発などの講座も充実しています。
1つの講座が買い切り型のコンテンツになっているので、復習したい時にいつでも見直せるのがメリットです。
アプリ開発の講座の内容には、動画に沿ってアプリ開発ができるものも豊富にあり、模写をしたいと考えている人には特におすすめのプラットフォームです。

生放送で質問することができるSchoo

Schooは、プログラミングやビジネスに関する動画をリアルタイムで放送しているサービスです。ただ単に放送を見てプログラミングスキルを習得できるだけではなく、講義中に不明点があれば質問ができるので、エラーや不具合に遭遇しやすい初心者の方には特におすすめのサービスです。

Webアプリ開発ならシラバス

シラバスは、Webアプリ開発やWebデザインを学習することができるWebサービスです。無料で利用でき、ブラウザ上でテキストを見ながら学習をすることができます。
また、各ユーザーが公開しているコースが存在するのが特徴です。プログラミングに限らず、英語やビジネスの領域も学習可能です。

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6. 独学での学習につまずいたときには

独学での学習で挫折しそうな時の対処方法について解説します。

一緒に学習する仲間を作る

一緒に学習する仲間を作ると、お互いの現状確認をしながら励まし合うことでプログラミング学習が継続しやすくなります。
仲間が頑張っているからという意識があるだけで、勉強に対するモチベーションが上がるという方も多いのではないでしょうか。
「1人だとなかなか勉強が続かない……」という人は、周りでプログラミングを学習する仲間を見つけてみるのも一つの手段です。

プログラミング質問サイトを活用する

オンライン学習サイトや書籍のみで学習を進めていくと、自分では解決できないようなエラーや不具合に遭遇することが多いです。
そんな時は、プログラミング質問サイトを活用しましょう。質問サイトに質問を投げるだけで、プログラミング上級者のユーザーがあらゆる視点から問題を解決する提案をしてくれます。

プログラミングスクールを検討する

どうしても独学だけではハードルが高いと学習に限界を感じたら、プログラミングスクールを検討しましょう。独学では厳しいからといって、自分にはプログラミングが向いていないと考える必要はありません。
プログラミングの学習方法は人それぞれです。自分に合った学習方法を見つけて、試行錯誤してスキルを身につけましょう。

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