エントリーシートの通過率は50%が目安!平均を上回る人の特徴とは


\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
1. エントリーシートの通過率は50%が目安だが企業によって変動
エントリーシートの通過率について考えるとき、まず押さえておきたいのが「平均通過率は約50%」という数字です。これは大手就職情報サイトの調査などで示されることが多い一般的な目安であり、おおよそ応募者の半数が次の選考ステップに進めることを意味します。
ただし、この数字はあくまでも平均値であり、すべての場合に当てはまるわけではありません。たとえば、数万人の応募者が集まるような有名企業や人気業界では、通過率が10%未満になることも珍しくありません。一方で専門的なスキルが求められる職種や、中小規模のベンチャー・スタートアップ企業などでは、通過率が80%を超えるケースもあります。
大切なのは、平均的な数字に惑わされるのではなく、自分が志望する企業や業界の傾向を理解し、それに応じた対策を立てることです。エントリーシートの通過率は、自分の他者を比較するものさしにするのではなく、これからの就活の戦略を立てるための指標の一つとして捉えましょう。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
2. エントリーシートの通過率をおおまかに調べる方法
志望する企業のエントリーシート通過率を事前に把握できれば、より戦略的に就活を進めることができます。しかし、多くの企業は公式に通過率を公表していません。では、どうすればその数字を推測することができるのでしょうか。
-
・就職四季報で調べる
-
・採用ホームページの採用実績から調べる
-
・エージェントやアドバイザーに相談してみる
ここでは企業が公式に公開していない場合でも、エントリーシートの通過率の目安を調べる上記3つの方法をご紹介します。
就職四季報で調べる
東洋経済新報社が出版する『就職四季報』とは、就活生向けに各企業の採用に関する詳細なデータが掲載されている書籍です。その中には、エントリーシートの通過率を計算するためのヒントも載っています。具体的には、「採用実績数」や「応募者数」といった項目に注目してみましょう。もし応募者数が公開されていれば、「(内定者数 ÷ 応募者数)× 100」で全体の競争率が分かります。
企業によってはESの通過率が詳細に記載されていたり、応募倍率・内定倍率が公開されているケースもあります。すべての企業が詳細なデータを公開しているわけではありませんが、特に大手企業や有名企業の情報は充実している傾向にあります。大学の図書館やキャリアセンターに置かれていることが多いので、ぜひ一度手に取ってみることをおすすめします。
採用ホームページの採用実績から調べる
企業の採用ホームページや過去年度の就活サイトデータも、通過率を推測するための重要な情報源となりえます。特に注目すべきは、「採用実績」や「採用データ」といったページです。ここにエントリーシートの通過率、書類選考の通過率がそのまま掲載されていることもあれば、「応募者数」と「採用人数」のデータを見比べて、おおよその競争倍率を把握できるケースもあります。たとえば、応募者数が10,000人で、最終的な採用人数が100人だった場合、単純計算で競争率は100倍となります。
もちろん、ここでは応募者数と採用人数だけを使っているので、この数字がそのままエントリーシートの通過率を示すものではありません。しかし、その企業の人気度や選考の厳しさを測るうえで、非常に参考になるデータであることは間違いないでしょう。複数の年度のデータを比較することで、その企業の採用傾向の変化を読み取ることも可能です。
エージェントやアドバイザーに相談してみる
大学のキャリアセンターの職員や、就活サイト・就活エージェントのアドバイザーは、就活に関する専門的な知識と豊富な情報を持っています。過去の学生の選考データや、企業の人事担当者から得た非公開情報など、独自のネットワークを通じて得られる貴重な情報にアクセスできる立場にいるのです。
こうした相手に志望企業のエントリーシート通過率について直接質問してみると、公にはなっていないおおよその目安を教えてくれるかもしれません。また、単に数字を教えてくれるだけでなく、その企業の選考で重視されるポイントや、エントリーシート作成上の具体的なアドバイスなど、通過率を高めるための有益な情報も得られるはずです。
一人で情報収集するには限界があるので、積極的に専門家を頼り、助言とアドバイスを求めてみましょう。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
3. エントリーシートの通過率が低い企業とは?
エントリーシートの通過率は、企業の特性によっても大きく左右されます。特に通過率が著しく低くなる企業には、いくつかの共通した特徴が見られます。ここではどのような企業のエントリーシート通過率が低くなる傾向にあるのか、その代表的な3つのタイプを解説します。
-
・就職人気が高い大手企業、有名企業
-
・即戦力を求める外資系企業
-
・募集人数が少なく競争率が高い企業
これらの特徴を踏まえながら、自分が挑戦しようとしている企業の難易度について理解を深めつつ、これからの就活の作戦を立ててみましょう。
就職人気が高い大手企業・有名企業
テレビCMや新聞広告などで広く名前が知られている大手企業や、学生からの人気が非常に高い有名企業は、エントリーシートの通過率が極めて低くなる代表例です。これらの企業には、毎年数万人規模の学生から応募が殺到するため、必然的に競争率が高くなります。
採用担当者側も、膨大な数のエントリーシートに目を通さなければならず、一人ひとひとの書類を読む時間は限られています。少しでも内容が薄かったり、志望動機が平凡だったりすると、すぐに次の候補者の書類へと移ってしまうのです。学歴や資格といった定量的な情報で、ある程度絞り込みが行われる、いわゆる「足切り」があることも少なくありません。こうした企業の内定を勝ち取るためには、他の応募者の中に埋もれない、際立った個性や熱意を伝える工夫が不可欠です。
即戦力を求める外資系企業
外資系企業、特にコンサルティングファームや投資銀行、世界的なIT企業の日本法人などは、新卒採用であっても高いレベルの専門性や論理的思考力を求める傾向があり、エントリーシートの段階から非常に厳しい基準で選考が行われます。これらの企業では、学生時代の経験を通じて培われたスキルや実績が、入社後すぐに業務で活かせるかどうかという「即戦力」の視点で評価されます。
そのため、単に意欲やポテンシャルをアピールするだけでは不十分で、具体的なエピソードを交えて自身の能力を客観的に証明する必要があります。独自の選考プロセスを設けている企業も多く、英語力や特定のプログラミング言語のスキルが必須条件となっている場合もあります。必然的にライバルの学生のレベルも高くなるため、安易な気持ちで応募してしまうと、いわゆる「全落ち」になってしまうこともありえるのです。
募集人数が少なく競争率が高い企業
企業の規模や知名度にかかわらず、募集している職種の採用人数が非常に少ない場合も、エントリーシートの通過率は低くなる傾向にあります。たとえば、大手メーカーが技術系の総合職を100名採用する一方で、デザイン職の採用はわずか2名、といったケースです。このような専門職やニッチな分野の職種は、もともとの採用枠が少ないため、必然的に高い競争率となります。また、特定のスキルや経験を持つ専門学生などの応募が集中しやすいため、応募者一人ひとりのレベルも高くなる傾向があります。
そのためエントリーシートでは、その職種に対する深い理解と、他の候補者にはない独自の強みや適性を、説得力をもってアピールすることが求められます。なぜ自分がそのポジションに最もふさわしい人材なのかを、より明確に示す必要があるのです。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
4. 平均よりもエントリーシートの通過率が高い人の5つの特徴
厳しい選考を乗り越え、平均を上回るエントリーシート通過率を達成する学生には、いくつかの共通する特徴があります。ここでは高い通過率を誇る学生に共通する、5つの特徴を具体的に解説していきます。
-
・志望企業に合わせて一つひとつESを作成している
-
・量よりも質にこだわっている
-
・志望動機を効果的に伝えている
-
・読みやすくわかりやすい文章になっている
-
・締切までに余裕を持ってESを作成している
これらの特徴を参考に、それぞれの戦略を取り入れながらエントリーシートの作成を進めてみてください。
志望企業に合わせて一つひとつESを作成している
通過率が高い学生は、エントリーシートの「使い回し」を最小限に抑えています。一社一社の企業理念や事業内容、求める人物像を深く理解したうえで、その企業のためだけにオーダーメイドしたエントリーシートを作成しているのです。たとえば、同じ「自己PR」の項目であっても、A社では「チームでの協調性」を強調し、B社では「主体的に課題解決に取り組む姿勢」をアピールするなど、企業の特性に合わせて訴求するポイントを巧みに調整しています。
このような丁寧なアプローチを心掛けることで、採用担当者に「この学生は、本当に当社を理解し、強く入社を希望してくれている」という熱意を伝えることができるのです。手間はかかりますが、こうした地道な努力こそが、他の多くのライバルとの差別化につながるのです。
量よりも質にこだわっている
就活が本格化すると、できるだけ多くの企業にエントリーするため、どうしても量をこなすことに意識が向きがちです。しかし、通過率が高い学生は、むやみやたらに応募企業を増やすのではなく、本当に行きたい企業を厳選し、一つひとつのエントリーシートの「質」を徹底的に高めることに集中します。内容が薄いエントリーシートを100社に提出するよりも、魂を込めて作り上げたエントリーシートを10社に提出する方が、結果的に内定につながる可能性が高いことをよく知っているのです。
エントリーシートの質を追求するためには、自己分析や企業研究に十分な時間をかけることが不可欠です。自分が本当にその企業で何をしたいのか、どのように貢献できるのかを深く掘り下げて考えることで、文章に熱意と説得力が生まれるのです。
志望動機を効果的に伝えている
エントリーシートの中でも、特に採用担当者が重視するのが「志望動機」です。通過率が高い学生は、この志望動機に特に力を入れており、なぜ数ある企業の中で「この会社でなければならないのか」を明確に、かつ情熱的に伝えています。「企業の安定性に魅力を感じた」といったありきたりな理由ではなく、「貴社の〇〇という技術を用いて、△△という社会課題を解決したい」というように、自身の経験や価値観と企業の事業内容を結びつけた、具体的なビジョンを語ることができるのです。
こうしたアピール方法を実践するためには、やはり徹底した企業研究が欠かせません。企業のWebサイトを読み込むだけでなく、OB・OG訪問やインターンシップに参加して得た生の情報も盛り込みながら、志望動機にオリジナリティを持たせるのがコツです。
読みやすくわかりやすい文章になっている
どれほど素晴らしい経験や熱意を持っていても、それが相手に伝わらなければ意味がありません。通過率が高い学生のエントリーシートは、例外なく非常に読みやすく、分かりやすい文章で書かれています。採用担当者の立場になって文章を作成しており、読み手が短い時間で内容を理解できるような工夫を凝らしています。
たとえば、まず結論から述べる「結論ファースト」「PREP法」を意識した文章構成や、一文を短く簡潔にするといった基本的なテクニックを徹底しています。また、専門用語や難しい言葉を避け、誰が読んでも理解できる平易な表現を心がけることも効果的です。誤字脱字が少ないのはもちろんのこと、適切な改行や句読点の使い方にも気を配っているからこそ、読み手にもその配慮が伝わり、エントリーシートの通過率アップにつながっているのです。
締切までに余裕を持ってESを作成している
エントリーシートの提出期限ギリギリになって慌てて作成すると、どうしても内容が浅くなったり、ミスが多くなったりするものです。通過率が高い学生は、常にスケジュールに余裕を持って行動しています。締切日から逆算して計画を立て、自己分析・企業研究、文章の作成・推敲、そして第三者による添削といった各ステップに十分な時間を確保しています。
こうした時間的・精神的な余裕があることで、一度書き上げた文章を客観的に見直す時間が生まれ、より良い表現やアピール方法をじっくりと考えることができます。また、大学のキャリアセンターや就活アドバイザーに添削を依頼する時間も確保できるため、自分では気づけなかった改善点を発見し、エントリーシートの完成度をさらに高めることができるのです。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
5. エントリーシートの通過率を高めるためのポイント
最後に、エントリーシートの通過率を高め、次の選考へと進む確率を具体的に引き上げるための3つのポイントを解説します。
-
・自己分析、企業研究を徹底する
-
・コピペ、使い回しをなるべく避ける
-
・エージェントやアドバイザーの添削を受ける
一見すると地味なテクニックに見えるかもしれませんが、着実に実践することでエントリーシートの説得力と完成度は高まるはずです。
自己分析・企業研究を徹底する
エントリーシート作成の根幹となるのが、自己分析と企業研究です。この二つが不十分なままでは、どんなに文章力があっても、内容の薄い、ありきたりなエントリーシートしか書くことはできないでしょう。自己分析を通じて、自分自身の強みや価値観、将来のビジョンを明確に言語化すること。過去の経験を深く掘り下げ、「なぜそう行動したのか」「その経験から何を学んだのか」を自問自答して、あなただけが持つオリジナルのエピソードを探すことが大切です。
一方の企業研究では、その企業の事業内容や組織文化、求める人物像を徹底的に調べ上げます。そして自己分析で見出した自身の強みやビジョンと、企業が求めるものをリンクさせながら、「自分がいかにその企業に貢献できるか」という一貫したストーリーを構築することが、通過率を高めるための鍵です。
コピペ・使い回しをなるべく避ける
時間の無い中で多くの企業にエントリーしていると、ついつい他の企業で使った文章をコピー&ペーストして使い回したくなることでしょう。自分の名前・住所・連絡先や学歴、どの企業に応募するとしても書くであろう資格・免許に関してはコピペでも問題ありません。しかし、自己PRやガクチカの文章までコピペ・使い回ししてしまうと、採用担当者にすぐに見抜かれ、「志望度が低い」と判断される大きな原因となります。
企業の採用担当者は、毎年何千、何万というエントリーシートを読んでおり、使い回された文章が持つ「熱意の無さ」を敏感に感じ取ります。特にIT・エンジニア職では、企業ごとに開発環境や技術文化が大きく異なるため、それぞれの企業に合わせた志望動機や自己PRが求められます。面倒でも一社一社の特徴をしっかりとらえ、その企業でなければならない理由を自分の言葉で語ることが不可欠です。
エージェントやアドバイザーの添削を受ける
自分一人で書き上げたエントリーシートは、どうしても独りよがりな内容になりがちです。自分では完璧だと思っていても、第三者の視点から見ると、意図が伝わりにくかったり、アピールポイントがずれていたりすることは少なくありません。そこで積極的に活用したいのが、大学のキャリアセンターや就職エージェントによるES添削です。
就活についての経験豊富なアドバイザーを頼ることで、客観的な視点から自分の文章の分かりにくい点や、より効果的なアピールの仕方を具体的に指摘してくれます。複数の異なるアドバイザーに見てもらい、多角的なフィードバックを得ることも有効です。自分では気づけなかった弱点を克服し、エントリーシートの完成度をさらに高めるために活用してみましょう。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
6. まとめ
就活におけるエントリーシートの通過率は、一般的に約50%が目安とされていますが、これはあくまで平均値です。人気企業や募集枠の少ない専門職では、通過率がさらに厳しくなる傾向にあります。
より具体的な通過率を調べる方法として、就職四季報や採用実績のデータ、就活エージェントを通じたリサーチ方法があげられます。また、通過率が高い学生に共通するポイントとして、企業ごとに内容を最適化し、量より質を重視したうえで、伝わりやすい文章を心掛けていることも解説してきました。
通過率という数字だけに惑わされることなく、本記事で紹介したポイントを参考に、自分の魅力が最大限に伝わるエントリーシートを完成させましょう。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
就活アドバイザーに相談してみる
関連記事









