適性検査でChatGPTの使用はバレる?リスクと正しい活用方法

しかし、安易な考えでChatGPTを使ってしまうと、長期的なキャリア形成に悪影響を及ぼす可能性が非常に高いです。
この記事では、適性検査でChatGPTを使用することがなぜ危険なのか、実際に使用してバレる可能性や、それに伴うリスクについても詳しく解説します。

- 1. 適性検査でChatGPT使用は好成績が期待できるがリスクが高すぎる
- 2. 適性検査・WebテストでChatGPTを使うとバレるのか?
- 3. 適性検査でChatGPTを使うことのリスク
- 4. ChatGPTを使った適性検査の正しい対策方法
- 5. 適性検査でChatGPTを使わずに高得点を取る方法
- 6. まとめ
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
1. 適性検査でChatGPT使用は好成績が期待できるがリスクが高すぎる
就活における適性検査、特に言語分野・非言語分野の能力検査では、ChatGPTを活用することで高得点を狙える可能性は十分にあります。特に有料プランの高性能なモデルを使っている場合や、スクリーンショットではなく問題文をコピペして直接質問できる環境の場合には、ほんの数秒で、完璧な答えを出してくれることはあるでしょう。AIの進歩は著しく、完全に自分の代わりにテストを解いてくれるエージェントのようなサービスも現れるかもしれません。
しかし、そうした魅力の裏には、あまりにも大きすぎるリスクが存在します。具体的には、不正行為が発覚することによる内定取り消しのほか、自分本来の特性・性格が反映されない検査結果で入社したことで発生するミスマッチ、「AIを使って楽をする人物である」という印象を与えたことによる周囲からの評価低下などが挙げられます。
ChatGPTを使って手軽に高得点をとれたとしても、その後の就活や社会人人生が不幸な結果につながる可能性が高いということを肝に銘じておく必要があります。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
2. 適性検査・WebテストでChatGPTを使うとバレるのか?
「自宅で受けるWebテストなら、こっそり使ってもバレないのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、その考えは非常に甘いと言わざるを得ません。企業やテスト開発会社は、学生がすぐに思いつくような不正行為に対抗するため、さまざまな対策を講じているものだからです。
-
・監視型では確実にバレる
-
・テストセンター方式では使用不可
-
・正答率、解答時間からバレる可能性が高い
ここではChatGPTの使用がどのようにして発覚するのか、上記3つのケースを見ていきましょう。
監視型では確実にバレる
近年、導入が進んでいる監視型のWebテストでは、受検中の学生の様子が、AIや人間の監督官によって厳しくチェックされています。テスト中はパソコンのカメラを常にONにしておく必要があり、視線の動きや不審な挙動はすべて記録されます。
たとえば、問題から頻繁に視線を外し、別の画面や手元のスマートフォンを見ているような動きは、不正行為として検知される可能性が高いでしょう。画面共有を求められたり、テストに関係のないアプリケーションの起動が制限されたりするシステムもあります。このような環境下でChatGPTを使おうとすること自体が、現実的ではないのです。もしChatGPTによるカンニングを試みれば、ほぼ100%の確率で不正行為とみなされると考えて間違いありません。
テストセンター方式では使用不可
Webテストには、自宅で受ける形式のほかに、企業が用意した会場のパソコンで受検する「テストセンター」方式があります。この形式の場合、会場には私物の持ち込みが制限され、スマホや自身のパソコンはもちろん、筆記用具さえも指定されたもの以外は使えないことがあります。
会場には試験監督官が常駐しており、厳格な雰囲気の中でテストが行われます。このような環境では、ChatGPTをはじめとする外部ツールを使用することは物理的に不可能です。こうした事実を知らず、ChatGPTに頼ることだけを考えていると、テストセンター方式の選考に当たった瞬間に不合格が確実なものになってしまうでしょう。
正答率・解答時間からバレる可能性が高い
監視システムや物理的な制約がなかったとしても、バレないと断言はできません。テストの結果そのものから、不正が疑われるケースも多々あります。たとえば、通常では考えられないほど正答率が高すぎる場合、特に一般的に難しいとされる問題まで含めて全問正解に近いようなスコアは、非常に不自然な印象を与えます。
解答時間も重要な判断材料で、人間であれば問題を読み、考え、計算や推論を経て解答に至るまでには、ある程度の時間が必要です。しかしChatGPTを使えば、どんな難問でもごく短時間で答えが出てしまいます。一問一問の解答時間が異常に短く、かつ一定である場合、AIによる解答を疑われる可能性は非常に高くなるでしょう。企業側は、過去の膨大な受検者データを保有しており、それらの統計データと照らし合わせて、異常な解答パターンを検出することができるのです。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
3. 適性検査でChatGPTを使うことのリスク
ChatGPTを使って適性検査を乗り切ることのリスクは、単に「バレるかもしれない」というレベルの話にとどまりません。仮にバレなかったとしても、その行為は自分自身の未来に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは適性検査でChatGPTを使うなどの不正行為がもたらす3つの大きなリスクについて、詳しくご説明します。
-
・不正行為として扱われる可能性がある
-
・内定取り消しにつながる
-
・入社後のミスマッチ、早期退職を招く
一つひとつ順番にチェックしていきましょう。
不正行為として扱われる可能性がある
選考におけるChatGPTの利用は、多くの企業・適性検査のルールで「不正行為」とみなされます。企業の採用活動は、候補者との信頼関係の上に成り立っています。その信頼を根本から裏切る行為が発覚した場合、厳しい処分が下されるのは当然のことです。
たとえ明確に「ChatGPTの使用は禁止」と記載されていなかったとしても、他者の力を借りて試験を受ける行為がカンニングにあたることは、社会的な常識で考えれば明らかです。特にIT・エンジニアを目指す場合、AIという業界でも新しい技術を、ルールを破るための抜け道として利用するような人物だと評価されてしまえば、社会人としての倫理観が疑われ、その後のキャリア形成でも不利に働いてしまうのです。
内定取り消しや選考辞退につながる
選考の途中で、適性検査でChatGPTを使うという不正行為が発覚すれば、その時点で即座に不合格となるでしょう。もし発覚のタイミングが内定が出た後、もしくは入社後になった場合、内定取り消しはもちろんのこと、最悪の場合は懲戒解雇や損害賠償といった重い処分につながる可能性もゼロではありません。
一度選考において不正行為を行ったという事実は、業界内のネットワークで共有される可能性も考えておくべきです。特にカンニングを行った適性試験を、別の企業の選考で受ける場合、過去の不正行為が指摘されて即座に不合格になることも考えられます。こうしたリスクを考えると、たった1回の適性検査で高得点を取るために、ChatGPTを使うのは割に合わないといえるでしょう。
入社後のミスマッチ・早期退職を招く
仮に不正が最後までバレずに、希望の企業に入社できたとしても、必ずしも良い結果になるとは限りません。適性検査は、受検者の能力や性格が、その企業の求める人物像や社風に合っているかを見極めるために実施されます。ChatGPTの力で本来の実力以上の評価を得て入社するということは、自分に合わない環境に身をおくことを意味します。
入社後、周囲の期待と自分の実際の能力とのギャップに苦しむことになるのは、容易に想像がつきます。任される業務についていけず、人間関係に悩み、結果的に早期退職につながってしまうケースも少なくありません。最終的には、企業にとっては採用コストが無駄になり、応募者にとっても就活のやり直しになるという、全員が不幸な結果で終わってしまうのです。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
4. ChatGPTを使った適性検査の正しい対策方法
ここまで適性検査でChatGPTを使うことのリスクについて説明してきましたが、これは決して「ChatGPTは就活で使うべきではない」という意味ではありません。重要なのはその使い方です。不正の道具としてではなく、学習を効率化し、自己理解を深めるためのパートナーとして活用することができれば、不正行為を犯すことなく就活を有利に進めることが十分可能なのです。
-
・問題の理解、解説に活用する
-
・苦手分野の学習に活用する
-
・性格診断のための自己分析で活用する
ここでは上記3つの観点から、AI時代を生きる就活生におすすめのChatGPTの正しい活用方法を紹介します。
問題の理解・解説に活用する
SPI・玉手箱などの適性検査の勉強で問題集を解いていると、解説を読んでもどうしても理解できない問題やつまずいてしまうポイントが出てくることがあります。そんな時こそ、ChatGPTを活用するのがおすすめです。理解できない問題文と解説をChatGPTに入力し、「この解説を、小学生にも分かるように説明して」「この問題が理解できないから、別の問題にたとえながら解説して」といった形で質問してみましょう。
ChatGPTはその性質上、難しい概念をさまざまな角度から、比喩などを用いて分かりやすく説明するのが得意な傾向があります。人間の講師のように疲れを知らないので、納得できるまで何度も質問を重ねたり、深夜・早朝に即座にレスポンスを求めることも可能です。24時間いつでも、根気強く自分の疑問に付き合ってくれる、最高の学習パートナーになるはずです。
苦手分野の学習に活用する
能力検査における特定の分野に苦手意識がある場合、ChatGPTはその克服にも役立ちます。たとえば、数学の確率問題が苦手なのであれば、「SPIでよく出る確率の問題を、簡単なものから順番に5問出題して」「SPIの確率問題の効果的な対策と、例題を出力して」のように依頼してみる方法が考えられます。ChatGPTなら、自分のレベルに合わせてオリジナルの練習問題を次々に作成して、出題することも可能です。
さらに、ただ問題を解くだけでなく、「この問題を解くための考え方のステップを教えて」「類似問題にも使える解法や公式をまとめて」などと聞けば、思考プロセスそのものを学ぶことができるでしょう。自分の苦手分野に特化した、まるでオーダーメイドの教材のように活用することで、市販の問題集よりも圧倒的に効率良く学習できるようになるのです。
性格診断のための自己分析で活用する
一般的な適性検査には、能力検査だけでなく「性格検査」も含まれます。性格検査には唯一の正解はないため、ChatGPTを活用するのは難しいと感じるかもしれませんが、実際にはそんなこともありません。性格検査で迷わず回答し、本来の自分を正確に表現するための準備段階で、自己分析を深めるツールとしてChatGPTを活用するのがおすすめです。
たとえば、「私は〇〇な性格ですが、これを企業の採用担当者に魅力的に伝えるには、どのような表現がある?」と相談してみる方法が考えられます。「就活のために自己分析を深めたいので、次々に質問して私の特性をまとめて」などと、自己分析そのものを丸投げすることもできるでしょう。ChatGPTのようなモデルは、質問者にとってポジティブで前向きなアドバイスを与える傾向があるため、長所や欠点についてもじっくりと分析する姿勢は必要ですが、一人きりで自己分析するよりもスムーズに進めることができるはずです。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
5. 適性検査でChatGPTを使わずに高得点を取る方法
ChatGPTを学習のパートナーとして活用しつつも、最終的に適性検査で高得点を獲得するためには、自分自身の力で問題を解くためのトレーニングが不可欠です。ここでは適性検査で高得点を取るための攻略方法として、以下の3つのテクニックをご紹介します。
-
・問題集で反復練習する
-
・時間配分を意識して模試を解く
-
・苦手分野を克服する
ChatGPTの学習サポートを受けつつ、これらの対策方法を実践しながら、適性検査に臨んでみてください。
問題集で反復練習する
適性検査では、学校のテストや資格試験と同様、受検者の知識・スキルレベルを測定する能力検査が含まれます。こうした能力検査への対策の基本は、問題集を使った反復練習です。SPIや玉手箱のような適性検査は、一定の出題パターンが存在します。市販されている対策問題集を最低でも一冊は購入し、繰り返し解くことで、そのパターンを体に覚えさせるのが有効です。
ただ漠然と問題集を解くのではなく、時間を計りながら、まるで本番のような緊張感を持って取り組むと、より効果的です。テスト全体の制限時間に合わせるのが難しければ、1問あたりの制限時間を設けて、1問単位で時間を意識した解答に取り組むと良いでしょう。
間違えた問題は重点的に復習し、「なぜ間違えたのか」を自分の言葉で説明できるようになるまで、じっくりと向き合うことが大切なのは、一般的なテストや試験と同じです。こうした地道な繰り返しが、適性検査の得点力の底上げにつながるのです。
時間配分を意識して模試を解く
適性検査は、知識や思考力だけでなく、限られた時間内に多くの問題を処理するスピードも求められます。そのため、個々の問題を解く力に加えて、テスト全体を俯瞰し、時間配分を最適化する戦略が重要になります。つまり、難しい問題を一旦スキップしたり、3分以上悩んでもわからない場合は選択肢の1を選んで次に進んだりと、制限時間内で得点を最大化するための作戦を練っておくべきなのです。
そのためのトレーニングとして、問題集を一通り終えたら、本番同様の模擬テストに挑戦するのがおすすめです。本番と全く同じ制限時間で解いてみることで、「どの分野に時間がかかりがちか」「時間内に全問解き終わるためには、一問あたりどのくらいのペースで解けば良いか」といった、自分なりの時間感覚を養うことができます。本番での焦りやミスをなくすためにも、ぜひ一度は本番環境での模擬テストを受けてみましょう。
苦手分野を克服する
適性検査攻略のコツは、苦手分野を克服しておくことです。誰にでも得意分野・苦手分野はあるものですが、適性検査で安定して高得点を取るためには、苦手分野で大きく失点しないことが重要になります。問題集や模試を通じて、自分の苦手分野がどこなのかを客観的に把握した上で、弱点克服のために集中的に勉強してみましょう。
前述したように、ChatGPTに苦手分野の問題を作成してもらうのも良いでしょう。適性検査のすべての科目で、まんべんなく得点できる状態を目指した方が、新卒採用では好印象を抱かれやすく、総合職採用でも有利に働きます。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
6. まとめ
本記事では適性検査におけるChatGPTの利用について、そのリスクと正しい活用方法を解説してきました。ChatGPTを使えば、一時的に高い点数を取ることは可能かもしれませんが、その行為には不正の発覚や内定取り消し、そして入社後のミスマッチといった、自分自身のキャリアを台無しにしてしまうだけのリスクが潜んでいます。
重要なのは、AIを不正の道具として使うのではなく、自分の能力を高めるための賢いパートナーとして活用することです。苦手分野の克服や自己分析のためにChatGPTを役立てながら、最終的には自分自身の力で問題を解くための地道な努力を重ねることが、本当の意味での成功につながります。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
就活アドバイザーに相談してみる
関連記事









