エントリーシートの資格欄の書き方ガイド!書けるもの・ない場合も徹底解説

エントリーシートの資格欄の書き方ガイド!書けるもの・ない場合も徹底解説
エントリーシートの資格欄を埋める時、「どの資格を書けばいいのだろう?」「資格が何もない場合はどうすれば?」と悩む就活生も多いでしょう。資格欄は一見すると単純な項目ですが、実は採用担当者にあなたの学習意欲や専門性、そして人柄を効果的にアピールできる重要なスペースです。

しかし、正しい書き方のルールを知らないまま適当に記入してしまうと、せっかくの資格も評価につながらなかったり、時には逆効果になってしまうことさえあります。また、書ける資格がないと諦めている方でも、上手な表現方法や努力のアピール方法を知ることで、資格欄を魅力的な自己PRの場に変えることができるでしょう。

本記事では、エントリーシートの資格欄について、基本的な書き方のルールから企業が注目している評価ポイント、資格がない場合の対処法まで、具体的な記入例を交えながら分かりやすく解説します。
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1.エントリーシートの資格欄の基本的な書き方

エントリーシートの資格欄を正しく記入するためには、まず基本的なルールをしっかりと理解することが大切です。些細なミスでも採用担当者に「注意力が不足している」という印象を与えかねないからです。
 

  • ・資格名は正式名称を調べて記載する

  • ・取得年月日は西暦・和暦を統一して書く

  • ・応募企業に合わせて書く資格・省く資格を選ぶ


ここでは、どの企業のエントリーシートでも共通して守るべき、上記3つの基本ポイントを解説します。これらのルールを押さえるだけで、あなたの資格欄は格段に見栄えがよくなり、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

資格名は正式名称を調べて記載する

資格名を記入する際は、普段使っている略称ではなく「正式名称」で書くことが絶対のルールです。たとえば「英検」ではなく「実用英語技能検定」、「簿記」ではなく「日商簿記検定試験」と記載します。これはビジネス文書における基本的なマナーであり、採用担当者は正式名称をきちんと書けているかを重視しています。正式名称を正確に書くことで、あなたが細部まで気を配れる丁寧な人物であることをアピールできるでしょう。

保有資格の正式名称が分からない場合は、資格を発行している団体の公式サイトや、手元の合格証書を必ず確認してください。記憶に頼って書いてしまうと、思わぬ間違いで評価を下げてしまう可能性があります。また、レベルや級がある資格については「第〇級」まで含めて正確に記載することが重要です。

取得年月日は西暦・和暦を統一して書く

エントリーシートで資格の取得年月日を記入する際は、西暦(2025年)と和暦(令和7年)のどちらを使用しても構いませんが、エントリーシート全体で必ず統一することが大切です。同じ書類の中で表記が混在していると、読み手にとって非常に読みにくく、あなたの注意力や丁寧さが疑われる原因になります。

企業によっては応募要項で西暦・和暦の指定がある場合もあるため、提出前に確認しておくと安心です。指定がない場合は、生年月日や学歴欄で使用している表記に合わせると良いでしょう。また、月の表記についても「4月」と「04月」のような細かな違いにも注意を払い、全体の整合性を心がけましょう。

応募企業に合わせて書く資格・省く資格を選ぶ

エントリーシートの資格欄では、持っている資格をすべて記載すればよいというわけではありません。応募する企業の業界や職種に関連する資格を優先的に記載し、業務に直接関係のない資格は省略する判断も必要です。限られたスペースを有効活用し、採用担当者にとって価値のある情報だけを伝えることが重要だからです。

たとえば、ITエンジニアの募集に応募する場合、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「TOEIC」といった資格は高く評価される一方で、「調理師免許」や「珠算検定」といった資格は優先度が下がります。逆に、食品関連企業への応募では「調理師免許」が大きなアピールポイントになるでしょう。

ただし、一見関係ないように思える資格でも、あなたの人物像や興味関心を体現するような資格があれば、記載する価値があるかもしれません。たとえば、IT企業への応募で「アロマテラピー検定」を保有していれば「ストレス管理能力」「細やかな気配り」を持った人物としてアピールできる可能性があります。迷った場合は、その資格がどのように仕事に活かせるかを考えてみると、記載すべきかどうかの判断がしやすくなるでしょう。

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2.エントリーシートの資格欄で企業が評価しているポイント

採用担当者は資格欄から、単に保有している資格の種類や数を知りたいだけではありません。資格そのものや書き方を通じて、あなたがどのような人物なのか、どんな能力や可能性を持っているのかを読み取ろうとしています。つまり、資格欄はあなたの人柄やポテンシャルを伝える重要な手がかりなのです。
 

  • ・業務への関連性や専門性の高さ

  • ・継続的に努力ができる人物かどうか

  • ・学生の興味・関心の方向性


ここでは採用担当者が特に注目している上記3つの評価ポイントを、人事の視点から詳しく解説します。

業務への関連性や専門性の高さ

企業がエントリーシートの資格欄で最も重視するのは、その資格が実際の業務にどの程度活かせるかという点です。直接的に業務で使用する資格はもちろん、業界の基礎知識を示す資格も高く評価されます。たとえば、金融業界への応募であれば「ファイナンシャルプランナー」や「証券外務員」、IT業界であれば「基本情報技術者試験」や「MOS」などが該当します。

また、資格の難易度も重要な評価要素です。取得に長期間の学習が必要な難関資格は、その専門分野に対する深い理解があり、一つのゴールに対して粘り強く努力できる人物として評価されます。たとえば、公認会計士や税理士といった会計系の最難関資格、司法書士や行政書士などの法律系資格、ITストラテジストやプロジェクトマネージャといったIT系の上位資格などは、一般的には数年間の継続的な学習が必要とされる資格です。

これらの資格を保有していれば、専門性の高さと同時に、困難な目標に向かって最後まで諦めずに取り組める強い意志力を持った人材として高く評価されるでしょう。

継続的に努力ができる人物かどうか

資格取得は一朝一夕でできるものではありません。計画的な学習スケジュールを立て、継続的に努力を重ねる必要があります。そのため採用担当者は、資格欄から「この人は目標に向かって地道に努力を続けられる人物かどうか」を判断しています。特に複数の資格を同時期に取得していたり、段階的に上位資格にチャレンジしている様子が見えると、計画性と向上心の高さが評価されるチャンスになります。

また、学業や課外活動と並行しながら資格取得に取り組んだ経験は、時間管理能力やマルチタスク処理能力の証明にもなります。入社後の仕事においても、複数のプロジェクトを同時進行で進めたり、業務の合間にスキルアップを図ったりする場面は数多くあります。資格取得への取り組み方から、入社後の働きぶりをイメージしようとしているのです。

学生の興味・関心の方向性

エントリーシートの資格欄では、保有資格の種類や分野から、その学生がどのような領域に興味を持っているのか、将来的にどんな分野で力を発揮したいと考えているのかを読み取ろうとしています。たとえば、語学系の資格を複数保有している場合はグローバルな業務への関心を、技術系の資格であれば専門性を重視する人物であると判断されます。

企業側としては、自社の事業内容や将来展開と学生の興味関心がマッチしているかどうかを見極めたいのです。業界未経験の学生でも、関連する資格を自主的に取得していれば「この業界で働きたいという意欲が本物である」と評価されるでしょう。また、一つの分野に特化した資格だけでなく、異なる領域の資格をバランスよく保有していれば、幅広い視野を持つ人材として注目される可能性もあります。

単に経歴をアピールするだけではなく、資格欄はあなたの価値観やキャリアビジョンを伝える貴重な機会なのです。

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3.エントリーシートの資格欄はどこまで書ける?具体例とともに解説

エントリーシートの資格欄を記入する際、「この資格は書いても大丈夫だろうか?」「まだ取得していないけれど、勉強中の資格は書けるの?」といった疑問を抱くこともあるでしょう。実は資格欄に記載できる範囲は、一般的に学生が思っているより広く、上手に活用すれば強力なアピールにつながります。
 

  • ・運転免許はペーパードライバーでも書いてOK

  • ・勉強中の資格も「取得見込み」とアピール可能

  • ・TOEICなどスコア・級がある資格の書き方


ここでは、就活生が特に迷いがちな上記3つのケースについて、具体的な書き方とともに詳しく解説します。

運転免許はペーパードライバーでも書いてOK

普通自動車第一種運転免許、いわゆる運転免許は、実際に車を運転する機会がほとんどないペーパードライバーの方でも問題なく資格欄に記載できます。運転免許は国家資格であり、取得時には一定の知識と技能を身につけたことが公的に証明されているからです。営業職や配送業務のように車を使用する可能性がある職種では、特に高く評価される資格の一つです。

また、運転免許を持っていることで「必要に応じて車の運転ができる」という安心感を採用担当者に与えることができます。地方勤務の可能性がある企業や、出張が多い職種では特に重宝される資格です。記載する際は「普通自動車第一種運転免許」と正式名称で書き、取得年月を正確に記載してください。AT限定の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と明記しましょう。

勉強中の資格も「取得見込み」とアピール可能

現在取得に向けて勉強中の資格についても、適切な表現を使い、実態が伴っていれば、資格欄でアピールすることができます。「〇〇資格 取得見込み(令和7年3月予定)」のように、取得予定時期を明記することで、学習へ取り組む姿勢と計画性をアピールできるでしょう。特に応募企業の業務に直結する資格の場合は、強力な志望動機の裏付けとなります。

ただし、「取得見込み」と記載する場合は、実際に受験申し込みを済ませている、もしくは具体的な学習計画が立っていることが前提です。漠然と「いつか取ろうと思っている」程度の資格は記載すべきではありません。また、面接で学習の進捗や取得への意気込みを聞かれる可能性が高いため、就活と並行してしっかりと勉強に取り組むことが大切です。もし確実に取得できる見込みがない場合は、無理に記載せず、自己PR欄で学習への取り組みを語ることをおすすめします。

TOEICなどスコア・級がある資格の書き方

TOEICや英検のように、スコアや級で能力を表す資格については、その数値や級を必ず併記しましょう。「TOEIC Listening & Reading Test 750点(令和6年5月取得)」や「実用英語技能検定 準1級(令和5年11月取得)」のように、具体的な数値と取得時期を明記してください。こうすることで採用担当者は、あなたの語学力レベルを正確に把握できるようになります。

スコアについては、一般的にTOEICであれば600点以上、英検であれば2級以上が就活でアピールにつながる目安とされています。ただし、業界や職種によってより高い英語力が求められることもあるため、応募企業の募集要項を確認することをおすすめします。また、複数回受験してスコアが向上している場合は、最新の高得点を記載するのが原則ですが、古いスコアであっても企業の求める水準を満たしているなら記載すると良いでしょう。スコアや級が低めでも、継続的な学習努力をアピールしたい場合は、自己PR欄で学習プロセスを語る方法もあります。

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4.エントリーシートの資格欄に書くものがない場合の対策

「資格を全く持っていない」「書ける資格がない」と悩んでいる就活生の方も、決して諦める必要はありません。資格がないからといって、就活で不利になるとは限りません。保有資格以外の部分でいかに魅力をアピールするか、そして今からでもできる具体的な行動を起こすことが大切です。
 

  • ・「特になし」と記載するのは避ける

  • ・資格取得に向けた努力をアピールする

  • ・難易度が低すぎる資格やウソは厳禁


ここでは上記3つの観点から、資格がない場合の対処法と、評価を下げてしまう危険な書き方について詳しく解説します。

「特になし」と記載するのは避ける

エントリーシートでは、資格がない場合でも「特になし」と記載するのは避けるべきです。この表現は読み手に「学習意欲が低い」「努力を怠っている」という印象を与えてしまう可能性があるからです。代わりに「現在〇〇の資格取得に向けて学習中」や「〇〇分野の知識習得に取り組んでいる」といった前向きな表現を心がけましょう。

もし現在何の学習もしていない場合は、資格欄は空白にして、自己PRや学生時代に力を入れたことの欄でアピールするのも一つの戦略です。資格以外にも、あなたの能力や人柄を伝える方法は数多くあります。たとえば、アルバイトでの責任ある業務経験、サークル活動でのリーダーシップ、ボランティア活動への参加など。

こうした実践的な経験の方が、資格よりも高く評価される場合も少なくありません。企業は資格の有無だけで人材を判断しているわけではないことを忘れることなく、前向きな書き方でエントリーシートを作成しましょう。

資格取得に向けた努力をアピールする

アピールできる保有資格がない場合、エントリーシートでは資格がない現状を踏まえた上で、今後の学習計画や取り組み姿勢をアピールすることが効果的です。「基本情報技術者試験の取得を目指し、〇月の試験を受験予定」や「TOEIC800点を目標に、毎日英語学習を継続中」のように、具体的な目標と行動計画を示しましょう。具体的な勉強方法や学習スケジュールについて、面接で説明できるだけの実態が伴っていれば、資格取得前であっても効果的にアピールできます。

特に応募企業の業務に直結する資格の学習計画を示すことで、その業界や職種への本気度を伝えることができます。まだ合格していなくても、努力している姿勢そのものが評価されることも多いからです。また、学習方法についても触れることで、自主性や効率的な学習能力をアピールできるでしょう。ただし、文系から1年以内に医師免許を取得する、半年で公認会計士に受かるなど、非現実的な計画を立てるのは逆効果になるのでご注意ください。

難易度が低すぎる資格やウソは厳禁

資格欄を埋めたいからといって、あまりに難易度の低い資格を記載したり、取得していない資格を書いたりするのは絶対に避けるようにしてください。小学生でも取得できるような検定や、一日で取得できる民間資格は、就職活動においてはアピール材料にならないばかりか、「他にアピールできることがない人」という印象を与えてしまいます。

特に注意が必要なのが、嘘の資格を書くことです。取得していない資格を書いたり、スコアを偽ったりすることは、発覚した場合に内定取り消しや入社後の処分につながる重大なリスクがあります。面接で資格について詳しく質問されたり、入社時に証明書の提出を求められたりすることもあるため、嘘はいずれ発覚すると考えてください。

資格がなくてアピール不足になるのが不安だからと、企業からの信頼を失ってしまっては元も子もありません。正直に現状を伝え、その分他の部分で努力や成長意欲をアピールすることの方が、長期的には必ずプラスになるでしょう。

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5.まとめ

エントリーシートの資格欄は、一見すると簡単な記入項目に思えますが、実は採用担当者にあなたの学習意欲や専門性、そして人柄を効果的にアピールできる重要なスペースです。正式名称で記載すること、西暦・和暦を統一すること、そして応募企業に合わせて資格を取捨選択するなど、基本的な書き方のルールを守ることで丁寧で信頼できる人物像をアピールできます。

また、資格がない場合でも決して諦める必要はありません。「特になし」と記載するのではなく、今後の学習計画や努力の姿勢を前向きに表現することで、向上心や計画性をアピールできるのです。大切なのは、嘘をつかずに誠実であること、そして資格欄以外の部分でも自分の魅力を最大限に伝える姿勢を持つことです。

この記事で解説したポイントを参考に、自分らしさが伝わる資格欄を書き、企業に評価されるエントリーシートを作成しましょう。

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