
しかし、その「無理」を乗り越えた先には、研究室だけでは得られない大きな成長と、将来のキャリアを豊かにする貴重な経験が得られます。
本記事では、「理系の長期インターンは本当に無理なのか?」という疑問に応えながら、困難を乗り越えてでも参加する価値のあるメリット、そして現実的な両立のコツまでを丁寧に解説します。あなたの学生生活とキャリアプランをより充実したものとするために、ぜひご一読ください。
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1.理系が長期インターンに行くのは無理なのか?
「理系学生の長期インターンは無理ゲー」。そんな言葉が聞かれるほど、理系学生が学業と両立しながらインターンに参加することは難しいというイメージが定着しています。しかし、本当に全ての理系学生にとって、長期インターンは「無理」な選択なのでしょうか。
研究が忙しくて無理と感じる学生は多い
理系学生の日常は、講義やレポート、実験、研究活動で埋め尽くされているのは確かです。特に研究室に配属されるとコアタイムが設定され、実験の都合で長時間拘束されたりすることも少なくありません。「平日は大学に缶詰め状態で、インターンに行く時間なんて物理的にない」と感じるのは、ごく自然なことです。
さらに、アルバイトやプライベートの時間も確保したいと考えると、長期インターンへの挑戦は非常にハードルが高く感じられるでしょう。この「忙しさ」こそが、多くの理系学生が長期インターンは無理だと考えてしまう最大の理由です。
大学院進学を考えるなら無理に行く必要はない
将来は研究者や大学教員など、アカデミックなキャリアを目指して大学院への進学を考えている場合、必ずしも長期インターンに参加する必要はありません。むしろ、その時間を自身の研究活動に充て、学会での発表や論文執筆で実績を積むことの方が、将来のキャリアにとって有益な場合があります。
長期インターンはあくまでも、大卒での就職を目指す方向けの、キャリア選択の一つの手段です。自分の目指す道が明確で、それが研究の道であるならば、無理に企業のインターンに参加するよりも、研究室での活動に全力を注ぐほうが賢明と言えるでしょう。
就職を目指すなら学業との両立を目指したい
一方で、大学卒業後や修士課程修了後、民間企業への就職を考えているのであれば、長期インターンへの参加は大きなアドバンテージになります。研究活動で培った専門知識や論理的思考力に加え、インターンで得られる実務経験やビジネススキルを組み合わせることで、就活において強力な武器となるからです。
確かに学業との両立は簡単ではありませんが、その困難を乗り越えて成果を出した経験そのものが、あなたの計画性やタフさを証明する説得力あるエピソードになります。就職という目標が明確なのであれば、「無理だから」と諦める前に、まずは両立の道を探ってみる価値は十分にあるでしょう。
大学1年生〜2年生のうちから参加するのも選択肢
「高学年になると研究で忙しくなる」という事実は、ほとんどの理系学生に共通しています。そこでおすすめしたいのが、比較的時間に余裕のある大学1年生〜2年生のうちから、長期インターンに参加しておくという選択肢です。この時期であれば、専門的な研究活動も本格化しておらず、学業との両立のハードルも格段に下がります。
早期から社会と接点を持つことで、自分のキャリアについて考えるきっかけになり、その後の研究室選びや専門分野の選択にも良い影響を与える可能性があります。高学年になってから「無理だ」と諦めるのではなく、低学年のうちから計画的に行動を起こすことが賢い戦略です。
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2.理系が無理してでも長期インターンに参加するメリット
研究で多忙な毎日を送る理系学生にとって、長期インターンへの参加は大きな負担に感じられるかもしれません。しかし、無理をしてでも長期インターンに参加することで、次のようなメリットが手に入ります。
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・研究室外での新しい挑戦ができる
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・採用担当者の印象に残る経験を得られる
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・実際の現場で業界のリアルを体感できる
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・社会人の考え方や働き方を学べる
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・将来のキャリア選択に自信が持てる
一つひとつ順番に解説しますので、長期インターンへの参加を考える判断材料にしてみてください。
研究室外での新しい挑戦ができる
研究室での活動は、一つのテーマを深く掘り下げる代え難い経験です。しかし、気づけば毎日同じメンバーと顔を合わせ、似たような価値観の中で過ごしている、ということも少なくありません。長期インターンは、そんな日常から一歩踏み出し、研究室の外の世界で新しい挑戦を始めるチャンスになります。
多様なバックグラウンドを持つ社会人や、他大学の学生と交流することで、新たな視点や考え方に触れることができるからです。時にはこれまで当たり前だと思っていた常識が、実はそうではないと気づかされるかもしれません。こうした経験を通じて自分の視野を広げ、人間的な成長を果たすきっかけになるでしょう。
採用担当者の印象に残る経験を得られる
就活の面接で、多くの理系学生が「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」として研究活動について語ります。もちろんそれは素晴らしい経験ですが、他の就活生との差別化が難しいという側面もあります。そこで大きな強みとなるのが、長期インターンでの経験です。
「〇〇という企業のインターンで、△△という課題に対して、自分の専門知識を活かしてこのように貢献しました」といった具体的なエピソードは、採用担当者の印象に強く残ります。研究で培った能力を、ビジネスの現場で実践・応用できるポテンシャルがあることを証明できるため、研究だけに取り組んできた学生よりも高く評価されやすいのがメリットです。
実際の現場で業界のリアルを体感できる
企業のホームページや説明会だけでは、その業界や仕事の本当の姿を知ることは困難です。長期インターンに参加すれば、企業の内部に入り込み、社員の一員として働く中で、業界の「リアル」を肌で感じることができることもメリットです。
華やかに見える仕事の裏にある地道な作業や、厳しい納期、複雑な人間関係など。教科書には載っていない現実を知ることで、業界や企業への理解度をさらに高めることができるでしょう。こうしたリアルな体験は、あなたがその業界や職種に本当に向いているのかを見極めるための、判断材料としても役立ち、入社後のミスマッチを防げる効果もあるのです。
社会人の考え方や働き方を学べる
長期インターンは、学生気分を捨てて「社会人」として働くことを経験する場です。企業の開発現場や研究現場にて、チームの一員として成果を出すために、報告・連絡・相談(報連相)を徹底すること、会議で自分の意見を論理的に述べること、そして与えられた仕事に対する責任を果たすことも求められます。
こうした経験を通じて、社会人として求められる考え方や働き方を肌で実感することができるでしょう。プロフェッショナルが求められる環境に身を置くことで、ビジネスマナーや仕事への向き合い方が自然と身につき、社会人としての基礎スキルを養うことができるのです。
将来のキャリア選択に自信が持てる
「自分の研究分野は、将来どんな仕事に繋がるのだろう?」「研究職以外にも道はあるのだろうか?」こうした不安・疑問は、多くの理系学生がキャリア選択を考える上で抱えがちな傾向にあります。そこで長期インターンに参加し、実際に企業で働くことで、こうした悩みに具体的な答えを見つけることができるのも魅力です。
「自分のスキルがビジネスの現場で通用した」という成功体験を得ることができれば、その後の研究活動や就活においても大きな自信に繋がります。逆に「IT業界の働き方は想像とは違った」などと感じたとしても、メーカー業界などの他のキャリアパスを考える上での指針となるでしょう。リアルな実務経験に基づいたキャリア選択ができると、後から振り返った時に後悔・不満のないキャリアを歩めるようになるはずです。
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3.長期インターンに参加しなくても就活はできる
ここまで長期インターンのメリットを強調してきましたが、もちろん長期インターンに参加しなければ就活がうまくいかないというわけではありません。特に理系学生の場合、研究活動そのものが高く評価されるため、アピール次第では長期インターン経験者よりも企業から高く評価されることも考えられます。
たとえば、権威ある学会での発表経験や、学術論文の執筆実績、プログラミングコンテストでの入賞経験などは、長期インターンに勝るとも劣らない強力なアピールポイントです。大切なのは、自分が学生時代に何に打ち込み、その経験を通じて何を学び、どのような能力を身につけたのかを、自分の言葉で論理的に説明できることです。
そうした意識を持つことなく、ただ周りに流されて長期インターンに参加したとしても、得るものは少なくなってしまうことに注意しましょう。
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4.理系が研究と長期インターンを無理なく両立させるコツ
「メリットは分かったけど、やっぱり両立は無理…」そう諦める前に、ぜひ試してほしいのが以下の3つの方法です。
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・研究室の教授や先輩に事前相談する
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・週2〜3日の短時間勤務から始める
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・オンライン参加可能なインターンを選ぶ
このポイントを押さえるだけで、長期インターンへの参加ハードルはぐっと下がるはずなので、ぜひ実践してみてください。
研究室の教授や先輩に事前相談する
両立を目指す上で最も重要なのが、研究室の理解を得ることです。まずは指導教員に、なぜ長期インターンに参加したいのか、その経験が今後の研究やキャリアにどう繋がると考えているのかを、正直に説明しましょう。無断で長期インターンを始めて早退や居眠りが増えてしまうと、研究がおろそかになっていると誤解され、応援してもらえなくなる可能性があります。
また、同じ研究室でインターン経験のある先輩がいれば、ぜひ話を聞いてみましょう。どのように両立させたのか、どんな企業がおすすめかなど、実践的なアドバイスがもらえる可能性が高いです。長期インターンに参加するにあたって、周囲の理解を得て、応援してくれる味方を増やすことが、無理のない両立への第一歩です。
週2〜3日の短時間勤務から始める
多忙な生活の中で、いきなり週5日のフルタイム勤務の長期インターンをスタートするのは、無理のある挑戦です。まずは、研究スケジュールへの影響が少ない週2日〜3日、あるいは1日4〜5時間といった短時間勤務が可能なインターンから探してみましょう。「これなら無理なく続けられそう」と思える範囲で始めることが、挫折せずに長期インターンに取り組むためのコツです。
たとえ短時間の勤務でも、責任ある仕事を任せてもらえる環境なら、大きな学びを得られることに変わりありません。まずは小さな一歩から踏み出し、生活リズムや研究とのバランスに慣れてきたら、勤務時間を増やしてみるという段階的なアプローチがおすすめです。
オンライン参加可能なインターンを選ぶ
理系学生にとっては、研究室と自宅、あるいはインターン先との往復にかかる移動時間は大きな負担になります。この問題を解決してくれるのが、オンライン(リモート)で参加可能な長期インターンを選ぶことです。自宅から、もしくは大学の空き時間を利用して業務に取り組めるため、時間を最大限に活用できるメリットがあります。
特にプログラミングやデータ分析、Webマーケティングといった職種では、オンライン完結型のインターンが増加傾向にあります。移動時間という制約がなくなるだけで両立のハードルは大きく下がるので、「リモートワーク可」「フルリモート」といった条件を積極的に活用しましょう。
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5.理系が無理なく参加できる長期インターンの探し方
最後に、理系の学生でも無理なく参加できる長期インターンを探すコツについて解説しましょう。
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・理系学生向けに特化した就活サイトを活用する
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・柔軟な勤務条件の企業を重点的に探す
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・大学のキャリアセンターで相談する
これらのポイントを実践しながら、無理なく参加できて有意義な時間を過ごせる長期インターンを選んでみてください。
理系学生向けに特化した就活サイトを活用する
近年では理系学生の採用に特化した就活サイト・エージェントサービスが数多く存在します。こうしたプラットフォームには、理系学生の専門性や、研究との両立に理解のある企業が多数登録しています。こうした就活サイトでインターン情報を検索することで、研究内容を活かせる職種や、柔軟な働き方が可能な求人を効率的に見つけることができるでしょう。サイトによっては、理系に特化したキャリアアドバイザーからのES添削や面接対策などを受けることも可能です。一般的な大手就活サイトだけではなく、こうした理系に強い就活サイトも併用しながら、無理なく参加できるインターンを探してみましょう。
柔軟な勤務条件の企業を重点的に探す
インターン募集情報を見る際には、「週2日〜OK」「1日4時間〜」「フルリモート可」「フレックスタイム制」といったキーワードに注目するのも効果的です。これらの記載があるインターンなら、学生の学業との両立に対して配慮がある可能性が高いと判断できます。求人サイトの検索機能で、これらの条件を絞り込み条件として設定してインターンを探すのも有効です。また、企業の募集要項に明確な記載がなくても、面接の際、正直に研究との両立についての不安を相談しておくと、企業からの理解を得られる可能性があります。
大学のキャリアセンターで相談する
大学のキャリアセンター(就職支援課)は、理系学生の就活を全面的にバックアップしてくれる心強い存在です。キャリアセンターには、OB・OGが活躍している企業や、過去にその大学の学生をインターンとして受け入れた実績のある企業の情報が集まっています。中には、大学経由でしか応募できない特別な求人が紹介されていることも。キャリアセンターの職員は、就職支援のプロであると同時に、あなたの大学の理系学生の事情にも精通しているので、研究と両立できるインターン先の探し方や、エントリーシートの書き方など、親身になって相談に乗ってくれることでしょう。
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6.まとめ
「理系が長期インターンに行くのは無理」そんなふうに感じている学生に向けて、本記事では長期インターンに参加するメリットや両立のコツなどをご紹介してきました。確かに、研究とインターンを両立させるのは容易ではありませんが、明確な目的意識を持ち、周囲の理解を得て、そして自分に合った働き方ができる企業を賢く選べば、決して不可能なことではありません。
インターンで得られる実践的なスキルや社会人との繋がり、深い自己分析・企業研究は、これからのキャリア形成を有利に進める財産となるはずです。最初から諦めてしまうのではなく、まずはリモート参加OKの長期インターンを探すところからスタートしてみてください。
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