OB・OG訪問しないと不利?無理に行かなくて良い理由と他の就活対策

OB・OG訪問しないと不利?無理に行かなくて良い理由と他の就活対策
「OB・OG訪問はやるべき」「しないと不利になる」といった意見を目にする機会は多く、プレッシャーや不安を感じている就活生は少なくありません。周りの友人が次々とアポイントを取っているのを見ると、焦りを感じてしまうのも無理はありません。

しかし結論から言えば、OB・OG訪問をしなかったからといって、必ずしも内定が取れなくなるわけではありません。OB・OG訪問は数ある就活対策の一つに過ぎず、それが自分に合わないと感じるのであれば、無理に時間と労力を割く必要はないのです。

この記事では、OB・OG訪問が内定に直結するわけではない理由を解説し、訪問するメリット・デメリットを客観的に整理します。その上で、OB・OG訪問の代わりとなる効果的な就活対策についてもご提案します。OB・OG訪問しない場合にも不安・焦りを感じることなく、自分に合った方法で企業研究や自己分析を深めていけるようになるはずです。
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1.OB・OG訪問をしないと内定が取れないわけではない

まず前提として、OB・OG訪問が就活において非常に有効な手段であることは事実です。企業の公式情報だけでは分からないリアルな職場環境や仕事のやりがい、厳しい側面などを直接聞けるため、企業研究の解像度を格段に上げることができます。

入社後のミスマッチを防いだり、志望動機に説得力を持たせたりする上で、OB・OG訪問から得られる情報は大きな価値を持つ可能性が高いのです。だからこそ多くの就活生が実施しようとしますが、これが唯一の方法ではないのも事実です。

OB・OG訪問が自己分析・企業研究に役立つ可能性は高い

OB・OG訪問は、自己分析を深め、企業研究の質を高めるための貴重な機会となり得ます。Webサイトや会社説明会で得られる情報は、どうしても一般的な内容になりがちですが、OB・OG訪問では、実際にその企業で働く社員から、日々の業務内容、職場の雰囲気、キャリアパスといったリアルな情報を直接聞くことが可能です。こうした生の声に触れることで、企業の文化や価値観に対する理解が深まり、自分がその環境で働く姿を具体的にイメージしやすくなります。

また、自身の興味や強みがその企業でどのように活かせるのか、社員との対話を通じて客観的な視点から探求できるため、自己分析の精度も向上するでしょう。結果として、より説得力のある志望動機を構築することにも繋がり、ミスマッチのない企業選びを実現する上で、OB・OG訪問は非常に有効な手段となるのです。

OB・OG訪問は内定には直結しない

ただし、OB・OG訪問をすれば選考に有利になる、という考えは一度リセットしましょう。一部の企業ではリクルーター面談として選考プロセスに組み込まれているケースもありますが、大半のOB・OG訪問は、あくまで学生のための情報提供の場であり、直接的な選考活動ではありません。訪問した事実そのものが評価されたり、内定に直結したりすることは基本的にはないと考えてよいでしょう。

むしろ「訪問すれば有利になる」という下心を持って臨むと、相手への質問が浅くなったり、態度に出てしまったりして、かえってマイナスの印象を与えかねません。OB・OG訪問は内定獲得の近道ではなく、あくまで企業や自己への理解を深めるための手段の一つである、と正しく理解しておくことが大切です。

どれだけ効果的な就活対策ができたかが重要

最終的に内定を勝ち取る上で最も重要なのは、「OB・OG訪問をしたかどうか」ではなく、「どれだけ深く自己分析と企業研究を行い、自分の言葉で熱意と適性を伝えられるか」です。

OB・OG訪問は、そのための有効な手段の一つではありますが、訪問すること自体が目的ではありません。もしあなたがOB・OG訪問以外の方法、たとえば実践的な長期インターンへの参加や、徹底的な情報収集、説明会での積極的な質問などを通じて、訪問した学生と同等、あるいはそれ以上に企業への理解を深められているのであれば、何も不利になることはありません。

大切なのは、自分に合った方法でいかに効果的な就活対策を積み重ねられたか、という点であることを忘れないようにしましょう。

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2.OB・OG訪問にかかる期間・流れ

OB・OG訪問は、思い立ってすぐにできるものではなく、一連のプロセスに相応の時間と労力がかかります。

まずは大学のキャリアセンターやOB・OG訪問専用のアプリなどを利用して訪問したい先輩を探し、リストアップすることから始まります。次に、見つけた先輩にメールなどでアポイントを依頼しますが、相手の都合が合わなければ、日程調整だけで1〜2週間かかることも珍しくありません。訪問日が決まれば、企業研究や質問事項の準備に数日を要することもあります。訪問当日を迎えた後には、速やかにお礼のメールを送るのがマナーです。

このように一人のOB・OGを訪問するだけでも、準備から事後対応まで含めると、数週間単位の期間が必要になる場合があります。複数の企業でこれを繰り返すとなると、学業や他の選考対策との両立が大きな負担になる可能性も考慮しなければなりません。

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3.OB・OG訪問を行うメリット

それでもOB・OG訪問を経験しておくべきという意見が根強いのは、次のようなメリットが得られるからです。
 

  • ・企業の内側からリアルな情報を得られる

  • ・自己分析・企業研究を深掘りできる

  • ・具体的なエピソードがアピール材料になる

  • ・ES対策・面接対策の練習になる


一つひとつ詳しく解説しますので、OB・OG訪問をするかしないかを決める参考にしてみてください。

企業の内側からリアルな情報を得られる

OB・OG訪問を行う最大のメリットは、企業のWebサイトやパンフレットといった公式情報からは決して得られない、リアルな情報を入手できる点にあります。実際にその企業で働く先輩社員から、具体的な仕事内容や一日のスケジュール、職場の雰囲気、部署ごとの文化、残業の実態や福利厚生の利用状況まで、本音に近い話を聞くことが可能です。

これらの「生きた情報」は、入社後の働き方を具体的にイメージし、自分と企業との相性を見極めるための重要な判断材料となります。「こんなはずではなかった」という入社後のミスマッチを防ぐ上で、これほど有効な手段は他にはないでしょう。

自己分析・企業研究を深掘りできる

先輩社員の具体的な経験談は、自己分析や企業研究を深掘りする上でも非常に役立ちます。たとえば、先輩が語る仕事のやりがいや困難な点を聞くことで、「自分は仕事に何を求めるのか」「どのような働き方をしたいのか」といった自己分析の解像度を高めることができます。

また、「なぜこの会社を選んだのか」「入社して良かった点・悪かった点は何か」といった質問を通じて、企業の強みや課題を多角的に捉え、より本質的な企業研究へと繋げることが可能です。自分の考えを先輩に話し、フィードバックをもらうことで、一人では気づけなかった新たな視点を得られることもあるかもしれません。

具体的なエピソードがアピール材料になる

OB・OG訪問で得た情報は、エントリーシートや面接で他の学生と差別化するための強力な武器になります。多くの学生が企業理念や事業内容といった一般的な情報を基に志望動機を語る中で、「先日お話を伺った〇〇様が、△△の業務で最もやりがいを感じるとおっしゃっていた点に強く共感し、私も…」というように、具体的なエピソードを交えて話すことができれば、多くの学生に埋もれることがない印象的な自己PRになります。

これはあなた自身が主体的に行動を起こし、企業理解を深めようと努力したことの何よりの証明になります。面接官に対しても付け焼き刃の知識ではない、本質的な興味関心を持っている学生であるという印象を与えることができるでしょう。

ES対策・面接対策の練習になる

OB・OG訪問は、社会人と対話し、自分の考えを伝えるという点から、企業の面接シミュレーションとしても役立ちます。普段話す機会の少ない社会人に対して、敬語を正しく使い、要点をまとめて分かりやすく質問・応答するスキルは、実践を通じてしか身につきません。事前に準備した質問を投げかける練習にもなりますし、先輩社員からの質問に答えることで、臨機応変な対応力も鍛えられます。

また、訪問の最後に「もしよろしければ、私との会話について何かフィードバックをいただけないでしょうか」とお願いしてみるのも良いでしょう。採用担当者ではなく、利害関係のない第三者の社会人からの客観的な意見は、自分の強みや弱みを再認識する上で貴重なものとなるからです。

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4.OB・OG訪問を行うデメリット

一方でOB・OG訪問を行うデメリットとして、次の2つが挙げられます。
 

  • ・積極的に指導してくれるOB・OGとは限らない

  • ・悪印象を残してしまい本選考に影響することも


これらのデメリットにも注意しつつ、OB・OG訪問を進めるかどうかを判断しましょう。

積極的に指導してくれるOB・OGとは限らない

客観的な事実として、OB・OG訪問をすれば誰もが有益な情報を得られるわけではない、という点は理解しておくべきです。残念ながら、すべての先輩社員が、あなたの就活に対して協力的・指導的であるとは限りません。多忙な業務の合間を縫って対応してくれているため、時間が限られていたり、当たり障りのない一般論に終始してしまったりするケースも少なくありません。

また、人によっては自分よりも若い学生とのコミュニケーションが得意でなかったり、会社のネガティブな側面を話したがらなかったりすることもあります。期待していたほどの情報が得られず、「時間を無駄にしてしまった」と感じる可能性もゼロではないのです。相手も一人の人間であることを理解し、過度な期待をかけすぎないように注意してください。

悪印象を残してしまい本選考に影響することも

OB・OG訪問は直接の選考フローではないものの、学生の言動やマナーがあまりにもひどい場合、その悪印象が人事部に伝わり、本選考で不利に働く可能性はゼロではありません。たとえば大幅に遅刻してしまうケースや、準備不足で的外れな質問ばかりするケース、お礼の連絡をしないケースなど。

ビジネスマナーを欠いた行動は、「社会人としての基本ができていない」と判断されても仕方ありません。訪問が直接プラスに働くことは少なくても、著しくマイナスの印象を与えた場合は、それが記録として残ってしまうリスクがあるのです。こうしたプレッシャーが大きなストレスになるなら、OB・OG訪問以外の就活対策へ優先的に取り組んだ方が良いかもしれません。

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5.OB・OG訪問の代わりにやっておきたい就活対策

最後に、OB・OG訪問をしない場合に、代わりにやっておきたい就活対策を5つご提案します。
 

  • ・HP・SNSなどを通じて情報収集する

  • ・インターン・就活イベントへ参加する

  • ・会社説明会では積極的に質問する

  • ・社会人の先輩からなるべく多く話を聞く

  • ・就活の軸を定めることに力を入れる


自己分析・企業研究を深めるのに役立つOB・OG訪問は、上記のような方法で代替することができるので、もしOB・OG訪問をしないと決めたのなら、これらの方法を組み合わせながら実践してみてください。

HP・SNSなどを通じて情報収集する

OB・OG訪問をしない場合、その分、自ら積極的に情報を収集する努力が求められます。まず基本となるのが、企業の公式Webサイト、特に投資家向けのIR情報やプレスリリースをチェックすることです。これらのページには、企業の正式な経営戦略や今後の事業展開、財務状況などが客観的なデータで示されており、企業研究のベースとなります。

また、近年は多くの企業がX(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSで情報発信をしています。社員インタビューや社内イベントの様子、技術ブログなどを通じて、企業の文化や働く人々の雰囲気を垣間見ることもできるでしょう。これらの一次情報をじっくりと調べるだけでも、企業理解は格段に深まります。

インターン・就活イベントへ参加する

OB・OG訪問以上に企業のリアルを知るための効果的な方法が、インターンシップへの参加です。数日間、あるいは数週間にわたって社員と共に働く経験は、職場の雰囲気や仕事内容、企業文化を肌で感じる絶好の機会です。社員の方と直接コミュニケーションを取る時間も豊富で、実質的に複数のOB・OG訪問を同時に行っているようなものと言えます。

また、企業が主催する説明会や座談会、就活イベントも積極的に活用しましょう。これらのイベントには、学生との交流を目的とした社員が参加しているため、気軽に質問しやすく、企業のリアルな情報を引き出しやすい環境が整っています。気になる企業・業界のイベントに繰り返し参加し、顔を覚えてもらうのも一つの戦略です。

会社説明会では積極的に質問する

多くの学生が受け身で参加しがちな会社説明会ですが、ここを主体的な情報収集の場として活用することで、OB・OG訪問に相当する学びを得ることも可能です。説明会の最後には、学生からの質疑応答の時間が設けられているのが一般的です。この時間を無駄にせず、事前に準備した質問を投げかけてみましょう。

「御社の〇〇という事業について、競合の△△と比較した際の最大の優位性は何だとお考えですか?」といった、企業研究の深さを示す質問は、人事担当者にあなたの熱意を印象付けるのに役立ちます。また、他の学生の質問とそれに対する回答も、自分では気づかなかった視点を得るための貴重な情報源となります。

社会人の先輩からなるべく多く話を聞く

「OB・OG訪問」と堅苦しく考えるのではなく、とにかく社会で働く先輩からたくさんの話を聞くことも有効です。あなたの所属するゼミや研究室、サークルや部活動を卒業したばかりの、比較的年齢の近い先輩に連絡を取ってみましょう。正式な訪問という形ではなく、「少しお時間いただいて、就活の相談に乗ってもらえませんか?」とカフェやオンラインでカジュアルに話を聞くだけでも、非常に有益な情報が得られるはずです。

また、親戚や両親の知人など、自分の持つ人脈を最大限に活用するのも一つの手です。フォーマルな場では聞きにくいような本音も、リラックスした関係性の中であれば引き出せるかもしれません。

就活の軸を定めることに力を入れる

OB・OG訪問をするかしないか、という手段にこだわる前に、最も時間をかけて取り組むべきなのが「就活の軸」を明確に定めることです。就活の軸とは、「自分は仕事を通じて何を成し遂げたいのか」「働く上で何を大切にしたいのか」という価値観を指します。たとえば、「若いうちから裁量権を持って働きたい」「専門性を高められる環境が良い」「社会貢献性の高い仕事がしたい」など、人によってさまざまです。

この軸が定まっていれば、企業から得た情報を自分なりの基準で取捨選択し、その企業が本当に自分に合っているのかを客観的に判断できるようになるでしょう。軸が曖昧なままでは、いくら情報を集めても振り回されるだけです。自己分析を徹底し、自分の軸を言語化することに力を入れましょう。

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6.まとめ

OB・OG訪問をしないと就活で不利になる、というのは多くの就活生が抱く不安ですが、決してそんなことはありません。OB・OG訪問は企業や自己への理解を深めるための有効な手段の一つですが、それがすべてではありません。OB・OG訪問にはメリットだけでなく、時間的コストや精神的負担といったデメリットも存在します。

大切なのは、訪問するかしないかという手段に固執するのではなく、「自分に合った方法で、いかに深く企業研究と自己分析を進められるか」という目的を見失わないことです。

インターンシップへの参加、説明会での積極的な質問、HP・SNSからの情報収集、そして何よりも「就活の軸」を明確にすること。これらの対策を主体的に行うことで、OB・OG訪問をしなくても十分に内定を勝ち取る力は身につくので、自分だけの戦略を立てながら就活を進めてみてください。

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